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母
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父と母の離婚が成立して
父は家を出て行った
100パーセント
父に非のある離婚ではない
ふたを開けてみれば
母も母で
お相手がいたらしい
初めは
知らなかった
母の帰りは
仕事時間以上に遅くなることが多く
もう側にいなきゃ不安な年齢でもないし
俺は俺で
一人の時間が自由に思えて
それほど気にかけてもいなかった
半年したくらいから
紹介された
母よりも一回り以上年下の男
彼は
母のパート先でアルバイトをしている
フリーターだ
三年前
転職しようとして
失敗し
もうすぐ30歳になるらしいのだが
ダラダラとアルバイトをかけもっている
彼の良さは
優しそうなところかな
別に
俺は母が幸せに感じているなら
どんな相手でもいいよ
今更
”結婚してほしくない”
なんて
子供じみたことは言わないよ
それほどマザコンではない
最近では
ほぼ毎日
ここに泊まっていくし
そのうち一緒にくらしはじめるのかもしれないな
だけど
毎夜毎夜
物音をたてるのは止めてほしい
俺の部屋と二人の寝室は壁をはさんで隣あっている
厚い壁ではないから
聞こえるんだ
ベッドのきしむ音
たまに
大きく呼吸をするような声も・・・
思春期の息子がいるんだぞ!!
聞きたくないから
最近では
ヘッドフォンをかけて
音量を上げている
なのに
朝になると
何も無かったように
俺に話しかけるから
俺は無口になるんだ
「祐貴・・・今日はこっちに帰ってくるの?」母
母は弁当代わりの500円を俺に渡しながら
毎朝聞く
俺は、父と母
どちらと暮らすのか
託されている
もう小さな子供ではない
だけど
まだまだ
一人では生きていけない子供だから
半年以上
その問題を考え続けている
「今日はここに帰るけど
友達と約束があるから
飯は食ってくる」祐貴
そう答えると
母は
「彼女できたのまさか?」母
えっ?
まさか
自分の事は棚に上げて
俺に嫉妬しているのか?
気持ちが悪いと思ってしまう
顔が歪む
「祐子さん
祐貴君だって男の子なんだから
彼女くらい欲しい時期だよ」斎藤
母の恋人が良かれと思って
母にそう言うと
俺はまた気持ちが悪くなってしまい
何も言わないで玄関を出た
俺は変なのかな?
父は家を出て行った
100パーセント
父に非のある離婚ではない
ふたを開けてみれば
母も母で
お相手がいたらしい
初めは
知らなかった
母の帰りは
仕事時間以上に遅くなることが多く
もう側にいなきゃ不安な年齢でもないし
俺は俺で
一人の時間が自由に思えて
それほど気にかけてもいなかった
半年したくらいから
紹介された
母よりも一回り以上年下の男
彼は
母のパート先でアルバイトをしている
フリーターだ
三年前
転職しようとして
失敗し
もうすぐ30歳になるらしいのだが
ダラダラとアルバイトをかけもっている
彼の良さは
優しそうなところかな
別に
俺は母が幸せに感じているなら
どんな相手でもいいよ
今更
”結婚してほしくない”
なんて
子供じみたことは言わないよ
それほどマザコンではない
最近では
ほぼ毎日
ここに泊まっていくし
そのうち一緒にくらしはじめるのかもしれないな
だけど
毎夜毎夜
物音をたてるのは止めてほしい
俺の部屋と二人の寝室は壁をはさんで隣あっている
厚い壁ではないから
聞こえるんだ
ベッドのきしむ音
たまに
大きく呼吸をするような声も・・・
思春期の息子がいるんだぞ!!
聞きたくないから
最近では
ヘッドフォンをかけて
音量を上げている
なのに
朝になると
何も無かったように
俺に話しかけるから
俺は無口になるんだ
「祐貴・・・今日はこっちに帰ってくるの?」母
母は弁当代わりの500円を俺に渡しながら
毎朝聞く
俺は、父と母
どちらと暮らすのか
託されている
もう小さな子供ではない
だけど
まだまだ
一人では生きていけない子供だから
半年以上
その問題を考え続けている
「今日はここに帰るけど
友達と約束があるから
飯は食ってくる」祐貴
そう答えると
母は
「彼女できたのまさか?」母
えっ?
まさか
自分の事は棚に上げて
俺に嫉妬しているのか?
気持ちが悪いと思ってしまう
顔が歪む
「祐子さん
祐貴君だって男の子なんだから
彼女くらい欲しい時期だよ」斎藤
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母にそう言うと
俺はまた気持ちが悪くなってしまい
何も言わないで玄関を出た
俺は変なのかな?
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