111 / 114
番外編3
結婚披露宴 3
しおりを挟む「……ん、俺の研究か?」
「そうそう!」
それはつまり俺の観察日記を書くと言うことか?
「まあ、いいけど。じゃあ律はどうする?」
「……僕は春樹を研究するから」
「えっ、それって俺だけタマの研究ってこと?」
思わず二人の方を向いた。
すると二人ともポカンとした表情をしていた。
「ん? オレは気にしないけど、もしアオが気にするなら律の研究でもすればいいだろ。なあ律」
「うん」
律の言葉がきっかけになった。
別にタマにこだわっているわけでもないし、こうなったら幼なじみたちを徹底的に研究してやろう。
はるちゃんに「じゃあ俺も律の研究する」と伝えると、満面の笑顔がかえってきた。
「よし! それじゃあアオに質問なっ!!」
好きな食べ物に趣味。
そういった俺の好みを、確かめるようにはるちゃんが質問していく。
自分でも知らなかった癖を言い当てられたのはビックリした。
そしてはるちゃんだけでなく律も把握していたらしい。
というか律の方がよく知っていたほどだ。
「あとは、身長と体重だな!」
「たぶん140と30だっけ」
「……蒼翔、嘘はダメ。139と28だった」
思い出しながら答えた俺に、律が声を上げる。
「いやいや何で知ってるんだよ?!」
「律はアオのことよく見てるもんな~」
はるちゃんは口の端をぺろっと舌でなめると、その情報をノートに記入していった。
すでに片面のすべてが文字で埋め尽くされている。
ノートの左下から右上へはるちゃんの手が動いていく。
「よし!」
と、はるちゃんが鉛筆を机に置いた。
「じゃあアオ、服ぬいで?」
なんで、と視線で問いかければ答えてくれる。
「アオの絵を描くからだけど」
「……蒼翔の研究を紙に書くなら、絵は必要」
「いやいや、なんで裸じゃないとダメなんだよ」
堪えきれずに笑うと二人は顔を見合わせる。
よくいがみ合ったりするくせに、こういうときは息がぴったりだなぁ。
「その方がアオのことをよく知れるだろ?」
……言ったな?
「じゃあはるちゃんも律の研究で服ぬげよ」
「もちろん!!」
予想とは違って躊躇なく言い切るはるちゃん。
数秒くらいは迷うものだと思っていたんだけど。
と、そこではるちゃんが律にこっそり何か伝えたことを思い出した。
そして愕然とする。
……まさかはるちゃん、いままでのことって全部計算済みなのか?
嫌な予感がして、おそるおそる律に問いかける。
はるちゃんはともかく、律はこういうのが苦手なはずだ。
水泳とか、お風呂でもいつも身体を隠しているし、律も恥ずかしいからと呟いていた。
「なあ、もしかして律も俺の研究するとき服、ぬぐのか?」
はるちゃんがお菓子をつまむのをやめて律に注目する。
その表情はニヤニヤとしていて、面白がっているようにみえた。
筆箱の上に鉛筆をころがして、律はキッとはるちゃんのことを睨む。
そして一度だけ視線をさまよわせたあと上目遣いでこちらを見た。
そのまま数秒くらい沈黙してから、ためらうように口を開いた。
「蒼翔になら、何されたっていい」
口を閉じると耳を赤く染めた。
「そ、そうか」
なんだか俺まで恥ずかしくなってきた。
はるちゃんが真っ赤になった律をからかってすごく怒られている。
「アオ、俺たちもぬぐんだから、いいよな!」
「……わかったよ」
そうして俺は服をぬいでいった。
パンツだけの姿になった俺に、はるちゃんは言い募った。
「パンツも!!」
いやいや、うそだよな?
「……はるちゃんが先にぬげよ」
「おう」
さすがに冗談だよな、と思っていたら、はるちゃんは迷いなく服をぬいでいった。
たまらず律に話しかけた。
「なぁ律。はるちゃん本当にぬいだんだけど、どうしたらいいと思う?」
「蒼翔もぬげばいいと思う」
律も乗り気か!
思わず天を仰いだ。
「ほらアオ、ぬぎ終わった!」
そうしてはるちゃんが見せてきたのは、スポーツをして適度に筋肉のついた身体だった。
その日焼けのあとから、普段ノースリーブのシャツを着ていることがわかった。
「ほれほれ」
はるちゃんは腰をふって、ブラブラとちんこを揺らしている。
皮が半分むけているからピンク色の亀頭が露出している。
恥ずかしくないのか。うん、そういう性格じゃなかったな。
「……春樹は動かないで」
「おう!」
律がはるちゃんに近づいていく。
その片手にはメジャーがあった。
そっと下からすくい上げるようにして、ちんこを測りはじめる。
「……それ、自由研究にも書くのかよ?」
「……そんなわけない、と思う」
「え、二人とも書かないのか?!」
はるちゃんは常識を一から学び直せばいいと思う。
「……長さが5センチで、周りが6.5センチ」
律はそう口にしながら、紙に書いていった。
「じゃあ次」
そうしてちんこの皮が根元までおろされる。
先端のふくらみにさしかかると、ペロンとめくれた。
「……皮はむけてる、と」
好奇心があったのか、まるで「へぇ、他の人のはこんな感じなんだ」という表情をしている。
俺は律がしていることを黙って眺めていることしかできなかった。
「ふふん」
律はこれを二度、三度とはるちゃんが勃起するまで続けた。
「10センチ」
「じゃあ次アオの番な!」
「……わかった」
俺は二人ともやめる気がないのを確認して観念した。
パンツをぬいだ。
「そうそう!」
それはつまり俺の観察日記を書くと言うことか?
「まあ、いいけど。じゃあ律はどうする?」
「……僕は春樹を研究するから」
「えっ、それって俺だけタマの研究ってこと?」
思わず二人の方を向いた。
すると二人ともポカンとした表情をしていた。
「ん? オレは気にしないけど、もしアオが気にするなら律の研究でもすればいいだろ。なあ律」
「うん」
律の言葉がきっかけになった。
別にタマにこだわっているわけでもないし、こうなったら幼なじみたちを徹底的に研究してやろう。
はるちゃんに「じゃあ俺も律の研究する」と伝えると、満面の笑顔がかえってきた。
「よし! それじゃあアオに質問なっ!!」
好きな食べ物に趣味。
そういった俺の好みを、確かめるようにはるちゃんが質問していく。
自分でも知らなかった癖を言い当てられたのはビックリした。
そしてはるちゃんだけでなく律も把握していたらしい。
というか律の方がよく知っていたほどだ。
「あとは、身長と体重だな!」
「たぶん140と30だっけ」
「……蒼翔、嘘はダメ。139と28だった」
思い出しながら答えた俺に、律が声を上げる。
「いやいや何で知ってるんだよ?!」
「律はアオのことよく見てるもんな~」
はるちゃんは口の端をぺろっと舌でなめると、その情報をノートに記入していった。
すでに片面のすべてが文字で埋め尽くされている。
ノートの左下から右上へはるちゃんの手が動いていく。
「よし!」
と、はるちゃんが鉛筆を机に置いた。
「じゃあアオ、服ぬいで?」
なんで、と視線で問いかければ答えてくれる。
「アオの絵を描くからだけど」
「……蒼翔の研究を紙に書くなら、絵は必要」
「いやいや、なんで裸じゃないとダメなんだよ」
堪えきれずに笑うと二人は顔を見合わせる。
よくいがみ合ったりするくせに、こういうときは息がぴったりだなぁ。
「その方がアオのことをよく知れるだろ?」
……言ったな?
「じゃあはるちゃんも律の研究で服ぬげよ」
「もちろん!!」
予想とは違って躊躇なく言い切るはるちゃん。
数秒くらいは迷うものだと思っていたんだけど。
と、そこではるちゃんが律にこっそり何か伝えたことを思い出した。
そして愕然とする。
……まさかはるちゃん、いままでのことって全部計算済みなのか?
嫌な予感がして、おそるおそる律に問いかける。
はるちゃんはともかく、律はこういうのが苦手なはずだ。
水泳とか、お風呂でもいつも身体を隠しているし、律も恥ずかしいからと呟いていた。
「なあ、もしかして律も俺の研究するとき服、ぬぐのか?」
はるちゃんがお菓子をつまむのをやめて律に注目する。
その表情はニヤニヤとしていて、面白がっているようにみえた。
筆箱の上に鉛筆をころがして、律はキッとはるちゃんのことを睨む。
そして一度だけ視線をさまよわせたあと上目遣いでこちらを見た。
そのまま数秒くらい沈黙してから、ためらうように口を開いた。
「蒼翔になら、何されたっていい」
口を閉じると耳を赤く染めた。
「そ、そうか」
なんだか俺まで恥ずかしくなってきた。
はるちゃんが真っ赤になった律をからかってすごく怒られている。
「アオ、俺たちもぬぐんだから、いいよな!」
「……わかったよ」
そうして俺は服をぬいでいった。
パンツだけの姿になった俺に、はるちゃんは言い募った。
「パンツも!!」
いやいや、うそだよな?
「……はるちゃんが先にぬげよ」
「おう」
さすがに冗談だよな、と思っていたら、はるちゃんは迷いなく服をぬいでいった。
たまらず律に話しかけた。
「なぁ律。はるちゃん本当にぬいだんだけど、どうしたらいいと思う?」
「蒼翔もぬげばいいと思う」
律も乗り気か!
思わず天を仰いだ。
「ほらアオ、ぬぎ終わった!」
そうしてはるちゃんが見せてきたのは、スポーツをして適度に筋肉のついた身体だった。
その日焼けのあとから、普段ノースリーブのシャツを着ていることがわかった。
「ほれほれ」
はるちゃんは腰をふって、ブラブラとちんこを揺らしている。
皮が半分むけているからピンク色の亀頭が露出している。
恥ずかしくないのか。うん、そういう性格じゃなかったな。
「……春樹は動かないで」
「おう!」
律がはるちゃんに近づいていく。
その片手にはメジャーがあった。
そっと下からすくい上げるようにして、ちんこを測りはじめる。
「……それ、自由研究にも書くのかよ?」
「……そんなわけない、と思う」
「え、二人とも書かないのか?!」
はるちゃんは常識を一から学び直せばいいと思う。
「……長さが5センチで、周りが6.5センチ」
律はそう口にしながら、紙に書いていった。
「じゃあ次」
そうしてちんこの皮が根元までおろされる。
先端のふくらみにさしかかると、ペロンとめくれた。
「……皮はむけてる、と」
好奇心があったのか、まるで「へぇ、他の人のはこんな感じなんだ」という表情をしている。
俺は律がしていることを黙って眺めていることしかできなかった。
「ふふん」
律はこれを二度、三度とはるちゃんが勃起するまで続けた。
「10センチ」
「じゃあ次アオの番な!」
「……わかった」
俺は二人ともやめる気がないのを確認して観念した。
パンツをぬいだ。
5
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説

小説主人公の悪役令嬢の姉に転生しました
みかん桜(蜜柑桜)
恋愛
第一王子と妹が並んでいる姿を見て前世を思い出したリリーナ。
ここは小説の世界だ。
乙女ゲームの悪役令嬢が主役で、悪役にならず幸せを掴む、そんな内容の話で私はその主人公の姉。しかもゲーム内で妹が悪役令嬢になってしまう原因の1つが姉である私だったはず。
とはいえ私は所謂モブ。
この世界のルールから逸脱しないように無難に生きていこうと決意するも、なぜか第一王子に執着されている。
そういえば、元々姉の婚約者を奪っていたとか設定されていたような…?

悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。

悪役令嬢に転生したら手遅れだったけど悪くない
おこめ
恋愛
アイリーン・バルケスは断罪の場で記憶を取り戻した。
どうせならもっと早く思い出せたら良かったのに!
あれ、でも意外と悪くないかも!
断罪され婚約破棄された令嬢のその後の日常。
※うりぼう名義の「悪役令嬢婚約破棄諸々」に掲載していたものと同じものです。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる