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本編
決意
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マーガレットは部屋にこもってベッドの上で涙を流していた。どんなに忘れて寝ようとしても、ルイ王子のことを思い出して涙が止まらないのだ。
(ネックレスまで失ってしまった……ドレスに続いてネックレスまで……)
もしも目には見えない運命の赤い糸なんてものがこの世に存在するのなら、それらはマーガレットを否定するのだろう。ルイ王子の運命の糸はリュセットへと繋がっている。決してそれは、マーガレットではないのだ。
それならばなぜ、マーガレットはルイ王子と出逢い、惹かれてしまったのか。決してルイ王子もまんざらではなかったはず——そんな風に考えが堂々巡りを繰り返し、マーガレットの頬を乾かすことは決してなかった。
「……っ」
涙とともに漏れ出る嗚咽を噛み殺す。
ルイ王子は自分の事を好いていたと思ったが、それはただの戯れ、一時の気の迷い。マーガレットには、ルイ王子がリュセットを見つめていたあの驚いた表情や、その後リュセットの手を取っている様子などがまぶたの裏に張り付いて離れない。
ルイ王子と出逢ったのも、惹かれ合ったのも、ただの運命の悪戯だったのだろうか——。そう思うと涙が止まらず、誰もが寝静まった夜に一人、眠れぬ夜を過ごしていた。
「可哀想なマーガレット」
そよ風に乗せるように、柔らかな旋律がこの部屋に響いた。
「……誰?」
マーガレットは慌てて上体を持ち上げる。閉めていたはずの窓が開け放たれ、窓枠に座っているのはあのアリスという女性だった。
「言ったのに~。忠告したのに~」
月光をバックにアリスは歌う。そんな様子を見ながら、マーガレットはベッドから抜け出し、アリスと向き合った。
「やめた方がいい~。あなたはやめた方がいい~。彼とは会わない方がいい~。私はそう言ったのに~」
アリスは小さく微笑みながらそんな言葉を歌うように紡ぎあげ、窓の桟に立った。
「王子との運命はリュセットにある~。あなたは運命にただ巻き込まれて、飲まれるだけなの~」
「……そんなの。わからないじゃない!」
そんな風に言うものの、正直勝算なんてない。むしろアリスの言うことが正しいと肌で感じていた。けれど、それをあっさり認められない程度に、マーガレットはルイ王子に惹かれてしまっていた。
「いいえ、運命は変えられないわ。変えてもいけないの」
アリスは歌うことをやめ、指をくるんとひと回しする。すると突然部屋の中が軋み、歪み始める。ギシギシ、ミシミシ、と音を立てながら部屋の中はぐにゃりと歪んだ。それはまるで絵の具をかき混ぜたマーブル模様のように形を変える。
形などなく、どんどん色は混ざり、どんどん濃く、深く、やがては闇色へと変貌していく。
「リュセットが王子様と結婚しなければ、この世界は消えるでしょう。この部屋のように、全ては闇に消える。この世界とともに、この物語もなかったことになる」
「そんな……!」
マーブル模様は色をなくし、やがてマーガレットは黒一色の中にいた。そこにいるのは自分と、目の前にいるアリスという女性だけ。
「……あなたは、何者なの?」
マーガレットが問いかけると、アリスは消えた。と、思ったら、マーガレットの背後からそっと囁いた。
「私はアリス。プラタナスの妖精」
「妖精……」
そのワードを聞いて、彼女がリュセットにガラスの靴を送り、あの輝かんばかりのドレスアップを施した人物なのだと気がついた。
「魔法使いの、妖精……あなたが……?」
「そう」
さっきは右耳、今度はマーガレットの左耳にそっと囁きかけるようにこう言う。
「私は知っている。この世界の在り方も、運命がどこへ向かっていくのかも」
(……だったら)
マーガレットは力一杯手を握りしめて、振り返った。
「だったらどうして私はルイ王子と出会ってしまったの? どうして私は——」
——ルイ王子に惹かれてしまったの……?
甘い囁きと、甘い笑顔を向けるルイ王子。どうしてルイ王子は私を選んだのか。
運命が決まっていたのなら、どうしてこんなことになってしまったのか。
「枠外の話だからよ」
「……どういうこと?」
アリスはマーガレットから少し離れた場所に立っている。いや、立っていると表現するのは正しいのか。360度、上も下も右も左も前も後ろも、全てが黒に染まったこの場所で、アリスとマーガレットは立っているのか、それとも浮いているのか。
「本筋の話はリュセットが義母、姉にいじめられ、灰かぶりとしてひたむきに生き、やがてお城の舞踏会で王子様に見初められて、王子様と結婚する。そこまででしょう? だからそれ以外の義母が何をしようと、義姉が何をしていたのかなど、誰も知らないし、ヒロイン以外の話などどうでもいいのよ。例えば王子が騎士団長の名を借りて外に繰り出していたとしても……」
「それでも、義姉と恋に落ちるなんてありえないでしょ」
物語のバックグラウンドでそんな事態が起こってる様子なんて描かれていない。そんな背景があるのであれば、意地悪な姉はそれをダシにして王子と距離を詰めるに決まっている。そうすれば物語のベースが大きくずれることにもなるのだ。
「そう、ありえない。だから私は以前あなたに聞いたでしょう?」
アリスの声が再び背後から聞こえる。目の前にいたはずのアリスの姿はもうない。背後から発せられるアリスの声がこう囁いた。
「あなたは、誰なの——と」
アリスの瞳が鋭くマーガレットを突き刺した。その視線はまるで針のよう。マーガレットを突き刺し、じわじわと真綿を締めるように苦しめる。
「私は……」
「あなたはマーガレット」
マーガレットの言葉を引き受けるように、アリスは囁く。
「けれどそれは、私の知るマーガレットとは少し違う。そうでしょう?」
「……」
口を真一文字に閉じ、マーガレットの顔は地面に向いた。上か下かすらわからないこの空間で、マーガレットはただおし黙る。それはアリスの言葉を肯定するかのように。
アリスはマーガレットを見つめて、節くれた指を指す。目の前にいるマーガレットはマーガレットであって、違う者。違う人物。それは枠外の人物、だとでも言うように。
マーガレットは下唇に歯を突き立てた。言い返せない悔しさと、もどかしさから……。
「あなたは、この世界が好きかしら?」
アリスは囁く。マーガレットの髪を優しく撫で付けながら。
(この世界が、好き……?)
あてもなく闇を見つめながら、何もないそこを睨みつけながら。
(こんな世界、好きじゃない。何一つ自由にできないこんな世界、全然楽しくない)
もうそこには何もないというのに、マーガレットは胸元に手を当てた。そこにあったネックレス。まるでそれを握りしめるかのように。
(だけど……ルイ王子と出会った後は、こんな世界も捨てたものじゃないって思えた。それに——)
マーガレットは顔を上げた。後ろから顔を覗き込むように見つめているアリスの顔を見ることもなく、真っ直ぐ顔を正面に向けた。
(私は、本が好き。本を読むのが好き。童話の世界も、子供の頃はワクワクしてたくさん読んだ。眠れる森の美女、ラプンツェル、ピーターパン、そして、シンデレラも。それらは私に新しい世界を見せてくれた、大切な物語)
「ええ、私は好きよ」
童話の世界はいつでも幼い頃のマーガレットに夢と希望をくれていた。
マーガレットの瞳を見つめるアリスは、微笑んだ。それはアリスがマーガレットに見せる、初めての優しい笑みだった。
「そう……その言葉が聞けて良かったわ」
アリスはそう言って、闇に飲まれるように消えていった——。
(ネックレスまで失ってしまった……ドレスに続いてネックレスまで……)
もしも目には見えない運命の赤い糸なんてものがこの世に存在するのなら、それらはマーガレットを否定するのだろう。ルイ王子の運命の糸はリュセットへと繋がっている。決してそれは、マーガレットではないのだ。
それならばなぜ、マーガレットはルイ王子と出逢い、惹かれてしまったのか。決してルイ王子もまんざらではなかったはず——そんな風に考えが堂々巡りを繰り返し、マーガレットの頬を乾かすことは決してなかった。
「……っ」
涙とともに漏れ出る嗚咽を噛み殺す。
ルイ王子は自分の事を好いていたと思ったが、それはただの戯れ、一時の気の迷い。マーガレットには、ルイ王子がリュセットを見つめていたあの驚いた表情や、その後リュセットの手を取っている様子などがまぶたの裏に張り付いて離れない。
ルイ王子と出逢ったのも、惹かれ合ったのも、ただの運命の悪戯だったのだろうか——。そう思うと涙が止まらず、誰もが寝静まった夜に一人、眠れぬ夜を過ごしていた。
「可哀想なマーガレット」
そよ風に乗せるように、柔らかな旋律がこの部屋に響いた。
「……誰?」
マーガレットは慌てて上体を持ち上げる。閉めていたはずの窓が開け放たれ、窓枠に座っているのはあのアリスという女性だった。
「言ったのに~。忠告したのに~」
月光をバックにアリスは歌う。そんな様子を見ながら、マーガレットはベッドから抜け出し、アリスと向き合った。
「やめた方がいい~。あなたはやめた方がいい~。彼とは会わない方がいい~。私はそう言ったのに~」
アリスは小さく微笑みながらそんな言葉を歌うように紡ぎあげ、窓の桟に立った。
「王子との運命はリュセットにある~。あなたは運命にただ巻き込まれて、飲まれるだけなの~」
「……そんなの。わからないじゃない!」
そんな風に言うものの、正直勝算なんてない。むしろアリスの言うことが正しいと肌で感じていた。けれど、それをあっさり認められない程度に、マーガレットはルイ王子に惹かれてしまっていた。
「いいえ、運命は変えられないわ。変えてもいけないの」
アリスは歌うことをやめ、指をくるんとひと回しする。すると突然部屋の中が軋み、歪み始める。ギシギシ、ミシミシ、と音を立てながら部屋の中はぐにゃりと歪んだ。それはまるで絵の具をかき混ぜたマーブル模様のように形を変える。
形などなく、どんどん色は混ざり、どんどん濃く、深く、やがては闇色へと変貌していく。
「リュセットが王子様と結婚しなければ、この世界は消えるでしょう。この部屋のように、全ては闇に消える。この世界とともに、この物語もなかったことになる」
「そんな……!」
マーブル模様は色をなくし、やがてマーガレットは黒一色の中にいた。そこにいるのは自分と、目の前にいるアリスという女性だけ。
「……あなたは、何者なの?」
マーガレットが問いかけると、アリスは消えた。と、思ったら、マーガレットの背後からそっと囁いた。
「私はアリス。プラタナスの妖精」
「妖精……」
そのワードを聞いて、彼女がリュセットにガラスの靴を送り、あの輝かんばかりのドレスアップを施した人物なのだと気がついた。
「魔法使いの、妖精……あなたが……?」
「そう」
さっきは右耳、今度はマーガレットの左耳にそっと囁きかけるようにこう言う。
「私は知っている。この世界の在り方も、運命がどこへ向かっていくのかも」
(……だったら)
マーガレットは力一杯手を握りしめて、振り返った。
「だったらどうして私はルイ王子と出会ってしまったの? どうして私は——」
——ルイ王子に惹かれてしまったの……?
甘い囁きと、甘い笑顔を向けるルイ王子。どうしてルイ王子は私を選んだのか。
運命が決まっていたのなら、どうしてこんなことになってしまったのか。
「枠外の話だからよ」
「……どういうこと?」
アリスはマーガレットから少し離れた場所に立っている。いや、立っていると表現するのは正しいのか。360度、上も下も右も左も前も後ろも、全てが黒に染まったこの場所で、アリスとマーガレットは立っているのか、それとも浮いているのか。
「本筋の話はリュセットが義母、姉にいじめられ、灰かぶりとしてひたむきに生き、やがてお城の舞踏会で王子様に見初められて、王子様と結婚する。そこまででしょう? だからそれ以外の義母が何をしようと、義姉が何をしていたのかなど、誰も知らないし、ヒロイン以外の話などどうでもいいのよ。例えば王子が騎士団長の名を借りて外に繰り出していたとしても……」
「それでも、義姉と恋に落ちるなんてありえないでしょ」
物語のバックグラウンドでそんな事態が起こってる様子なんて描かれていない。そんな背景があるのであれば、意地悪な姉はそれをダシにして王子と距離を詰めるに決まっている。そうすれば物語のベースが大きくずれることにもなるのだ。
「そう、ありえない。だから私は以前あなたに聞いたでしょう?」
アリスの声が再び背後から聞こえる。目の前にいたはずのアリスの姿はもうない。背後から発せられるアリスの声がこう囁いた。
「あなたは、誰なの——と」
アリスの瞳が鋭くマーガレットを突き刺した。その視線はまるで針のよう。マーガレットを突き刺し、じわじわと真綿を締めるように苦しめる。
「私は……」
「あなたはマーガレット」
マーガレットの言葉を引き受けるように、アリスは囁く。
「けれどそれは、私の知るマーガレットとは少し違う。そうでしょう?」
「……」
口を真一文字に閉じ、マーガレットの顔は地面に向いた。上か下かすらわからないこの空間で、マーガレットはただおし黙る。それはアリスの言葉を肯定するかのように。
アリスはマーガレットを見つめて、節くれた指を指す。目の前にいるマーガレットはマーガレットであって、違う者。違う人物。それは枠外の人物、だとでも言うように。
マーガレットは下唇に歯を突き立てた。言い返せない悔しさと、もどかしさから……。
「あなたは、この世界が好きかしら?」
アリスは囁く。マーガレットの髪を優しく撫で付けながら。
(この世界が、好き……?)
あてもなく闇を見つめながら、何もないそこを睨みつけながら。
(こんな世界、好きじゃない。何一つ自由にできないこんな世界、全然楽しくない)
もうそこには何もないというのに、マーガレットは胸元に手を当てた。そこにあったネックレス。まるでそれを握りしめるかのように。
(だけど……ルイ王子と出会った後は、こんな世界も捨てたものじゃないって思えた。それに——)
マーガレットは顔を上げた。後ろから顔を覗き込むように見つめているアリスの顔を見ることもなく、真っ直ぐ顔を正面に向けた。
(私は、本が好き。本を読むのが好き。童話の世界も、子供の頃はワクワクしてたくさん読んだ。眠れる森の美女、ラプンツェル、ピーターパン、そして、シンデレラも。それらは私に新しい世界を見せてくれた、大切な物語)
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マーガレットの瞳を見つめるアリスは、微笑んだ。それはアリスがマーガレットに見せる、初めての優しい笑みだった。
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