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本編
わだかまり 3
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「お願い、ですか?」
ゆっくりと首を縦に振り、少し気まずそうにマーガレットはリュセットにこう言った。
「そのお願いというのはね……私にリュセットの服を貸してほしいの」
「えーっと……えっ?」
一度内容を噛み砕いたあと、再びリュセットはやはり言ってる意味が理解できなかったという様子で、もう一度首を傾げた後、マーガレットを見やった。
「マーガレットお姉様は私よりも上品なドレスを沢山お持ちかと思いますが……?」
「そうなのだけれど、その、もっと動きやすい質素なものが必要なの。リュセットは毎日掃除や洗濯をするような動きやすいものを持っているかと思ったのだけれど」
「そうですわね……」
顔を手で支えるような形で肘をつき、うーんと唸りながら頭を捻る。マーガレットはリュセットの返答をただ静かに待った。もしリュセットが服を貸してくれなければ、あの煌びやかなドレスの中から一番地味で動きやすいと思えるものを選んで着るしかない。だが、どう選んだところで動きやすいものなど、ましてやマッサージするのに向いているものなど無いことは間違いない。だからこそマーガレットはこうして今、リュセットに懇願するようにお願いしているのだから。
「貸すのは構いませんが、私とマーガレットお姉様とでは背丈や体格が違います。ですから、着丈が合うものがあればお貸しいたしますわ」
リュセットは小柄で細身な体型、マーガレットも決して大きいわけでは無いが、背はリュセットより頭一つ分高い。また、胸の膨らみはリュセットよりも大きく、腰のくびれに関してはリュセットの方が細い。
「ええ、分かっているわ。だからもし、私に合うものがあればでいいの。それを貸してもらえたらとても助かるわ」
「わかりました。でしたら一度、私の部屋へ行って一緒に確認してみましょう。サイズが合うものがあればいいですが……」
リュセットが今、記憶の中でクローゼットを開けているであろうことが想像できる。目線は右斜め上を見上げながらも、見えている先はそこではないと感じるほど、リュセットは首を傾げながら「んー?」と唸っている。
そんな様子で自室へ向かうリュセットの様子を見て、面白おかしく思いながらマーガレットは後をついて行った。
「さぁ、どうぞ」
リュセットに誘われながら部屋の中に入ると、光が差し込まない薄暗い部屋はどこか湿っぽい。部屋はマーガレットのものよりも半分くらいのサイズに、ベッドも質素なシングルサイズ。その上には以前マーガレットがリュセットにあげたキルトがきちんと畳んだ状態で置かれていた。さらに扉や壁には隙間やひびや割れた箇所がいくつか見受けられ、そこから外気が入り込んでいる。太陽の光が入らないせいか、外よりも部屋の中の方がひんやりとしていた。
「きゃっ!」
何かが視界の端で動いたのに気付き、マーガレットは思わず声を上げて身を縮めた。
「あら、シャルロット。お久しぶりね」
部屋の角へと消えた黒いなにかに向かってリュセットは手を伸ばした。するとリュセットの手に乗っていたのは、ネズミだった。
「マーガレットお姉様を驚かせてしまいましたね。こちらは私の友人、ネズミのシャルロットです」
「あ、ああ……」
ネズミが友達だというリュセット。先ほど言っていたあの言葉には嘘偽りはないようだ。前世の満里奈であればきっと、ネズミが友達だと言う人がいれば引いているところだろう。しかしマーガレットはすでに知っていた。リュセットの友人と呼べる者たちが鳥やネズミだということを。そしてその者たちが後にリュセットを助け、リュセットの人生とこの物語をハッピーエンドへと導く役割を担うのだということも。
「シャルロット、こちらはマーガレットお姉様よ。ほら挨拶をしてちょうだい」
この不思議な光景を受け入れられるのは、マーガレットに前世の記憶があり、大筋のシンデレラストーリーを知っているから。だからマーガレットは引きもせず驚きもせず、リュセットの手の上で大人しくしているシャルロットを見やった。
「こんにちは、シャルーー」
手を差し出しながら、そう声をかけようとした瞬間だった。シャルロットは勢いよくマーガレットの人差し指に噛み付いた。
「痛いっ!」
「マーガレットお姉様、大丈夫ですか!」
思わず手を引っ込め、噛まれた指先を見るとそこからジワリと赤々とした血が流れた。
「血が……!? シャルロット、なんということを……」
ネズミの表情など読めるものではないが、どことなくシャルロットはしたり顔をした気がした。それはマーガレットの思い過ごしか、もしくはこのネズミが特別なのか……。
「以前のマーガレットがマルガリータ同様に、リュセットをいじめていると知っていたから……?」
思わず声に出し、マーガレットはそんな風に独り言を呟いた。
「えっ? 何か言いましたか?」
「い、いえ……だた、びっくりしたわ、と言ったのよ」
リュセットは引き出しの中からガーゼを取り出し、マーガレットの指先にそれを巻いた。
「そうですわよね、ごめんなさい。けれど、普段はとても良い子なんです」
「ええ、分かっているわ」
それは本当にマーガレットもよく知っていることでもあった。ネズミは確か舞踏会の当日、魔法使いによって馬にされたのではないか。そんな風に細い記憶の糸を手繰り寄せていた。
もしそうだとすればリュセットがこのシャルロットを友人だと思っているのと同様に、シャルロットもまたリュセットのことを友人だと思っているに違いないない。
「気にしないで、驚いただけで痛くもないの。それにこうして止血してもらったからもう大丈夫よ。だからそんなに暗い顔をしないでちょうだい。ね?」
痛くないというのは嘘だ。シャルロットの歯は思ったよりも鋭く今でもジンジンと指先が痺れるように痛い。けれどそんなことを悟られればまたリュセットが気にすると思い、強がってみせていた。
「本当にごめんなさい。私がシャルロットの代わりに謝りますわ。シャルロットにもちゃんと怒っておきますから」
「ありがとう。それよりもリュセットの服を見せてもらえるかしら?」
「ええ、もちろんですわ」
ベッドの隣にある小さなクローゼット。その引き出しを開けると、普段リュセットが着ている服が現れた。それはマーガレットのものに比べれば数は断然少なく、その上煌びやかさや上品という言葉とは真逆をいくものだった。
ゆっくりと首を縦に振り、少し気まずそうにマーガレットはリュセットにこう言った。
「そのお願いというのはね……私にリュセットの服を貸してほしいの」
「えーっと……えっ?」
一度内容を噛み砕いたあと、再びリュセットはやはり言ってる意味が理解できなかったという様子で、もう一度首を傾げた後、マーガレットを見やった。
「マーガレットお姉様は私よりも上品なドレスを沢山お持ちかと思いますが……?」
「そうなのだけれど、その、もっと動きやすい質素なものが必要なの。リュセットは毎日掃除や洗濯をするような動きやすいものを持っているかと思ったのだけれど」
「そうですわね……」
顔を手で支えるような形で肘をつき、うーんと唸りながら頭を捻る。マーガレットはリュセットの返答をただ静かに待った。もしリュセットが服を貸してくれなければ、あの煌びやかなドレスの中から一番地味で動きやすいと思えるものを選んで着るしかない。だが、どう選んだところで動きやすいものなど、ましてやマッサージするのに向いているものなど無いことは間違いない。だからこそマーガレットはこうして今、リュセットに懇願するようにお願いしているのだから。
「貸すのは構いませんが、私とマーガレットお姉様とでは背丈や体格が違います。ですから、着丈が合うものがあればお貸しいたしますわ」
リュセットは小柄で細身な体型、マーガレットも決して大きいわけでは無いが、背はリュセットより頭一つ分高い。また、胸の膨らみはリュセットよりも大きく、腰のくびれに関してはリュセットの方が細い。
「ええ、分かっているわ。だからもし、私に合うものがあればでいいの。それを貸してもらえたらとても助かるわ」
「わかりました。でしたら一度、私の部屋へ行って一緒に確認してみましょう。サイズが合うものがあればいいですが……」
リュセットが今、記憶の中でクローゼットを開けているであろうことが想像できる。目線は右斜め上を見上げながらも、見えている先はそこではないと感じるほど、リュセットは首を傾げながら「んー?」と唸っている。
そんな様子で自室へ向かうリュセットの様子を見て、面白おかしく思いながらマーガレットは後をついて行った。
「さぁ、どうぞ」
リュセットに誘われながら部屋の中に入ると、光が差し込まない薄暗い部屋はどこか湿っぽい。部屋はマーガレットのものよりも半分くらいのサイズに、ベッドも質素なシングルサイズ。その上には以前マーガレットがリュセットにあげたキルトがきちんと畳んだ状態で置かれていた。さらに扉や壁には隙間やひびや割れた箇所がいくつか見受けられ、そこから外気が入り込んでいる。太陽の光が入らないせいか、外よりも部屋の中の方がひんやりとしていた。
「きゃっ!」
何かが視界の端で動いたのに気付き、マーガレットは思わず声を上げて身を縮めた。
「あら、シャルロット。お久しぶりね」
部屋の角へと消えた黒いなにかに向かってリュセットは手を伸ばした。するとリュセットの手に乗っていたのは、ネズミだった。
「マーガレットお姉様を驚かせてしまいましたね。こちらは私の友人、ネズミのシャルロットです」
「あ、ああ……」
ネズミが友達だというリュセット。先ほど言っていたあの言葉には嘘偽りはないようだ。前世の満里奈であればきっと、ネズミが友達だと言う人がいれば引いているところだろう。しかしマーガレットはすでに知っていた。リュセットの友人と呼べる者たちが鳥やネズミだということを。そしてその者たちが後にリュセットを助け、リュセットの人生とこの物語をハッピーエンドへと導く役割を担うのだということも。
「シャルロット、こちらはマーガレットお姉様よ。ほら挨拶をしてちょうだい」
この不思議な光景を受け入れられるのは、マーガレットに前世の記憶があり、大筋のシンデレラストーリーを知っているから。だからマーガレットは引きもせず驚きもせず、リュセットの手の上で大人しくしているシャルロットを見やった。
「こんにちは、シャルーー」
手を差し出しながら、そう声をかけようとした瞬間だった。シャルロットは勢いよくマーガレットの人差し指に噛み付いた。
「痛いっ!」
「マーガレットお姉様、大丈夫ですか!」
思わず手を引っ込め、噛まれた指先を見るとそこからジワリと赤々とした血が流れた。
「血が……!? シャルロット、なんということを……」
ネズミの表情など読めるものではないが、どことなくシャルロットはしたり顔をした気がした。それはマーガレットの思い過ごしか、もしくはこのネズミが特別なのか……。
「以前のマーガレットがマルガリータ同様に、リュセットをいじめていると知っていたから……?」
思わず声に出し、マーガレットはそんな風に独り言を呟いた。
「えっ? 何か言いましたか?」
「い、いえ……だた、びっくりしたわ、と言ったのよ」
リュセットは引き出しの中からガーゼを取り出し、マーガレットの指先にそれを巻いた。
「そうですわよね、ごめんなさい。けれど、普段はとても良い子なんです」
「ええ、分かっているわ」
それは本当にマーガレットもよく知っていることでもあった。ネズミは確か舞踏会の当日、魔法使いによって馬にされたのではないか。そんな風に細い記憶の糸を手繰り寄せていた。
もしそうだとすればリュセットがこのシャルロットを友人だと思っているのと同様に、シャルロットもまたリュセットのことを友人だと思っているに違いないない。
「気にしないで、驚いただけで痛くもないの。それにこうして止血してもらったからもう大丈夫よ。だからそんなに暗い顔をしないでちょうだい。ね?」
痛くないというのは嘘だ。シャルロットの歯は思ったよりも鋭く今でもジンジンと指先が痺れるように痛い。けれどそんなことを悟られればまたリュセットが気にすると思い、強がってみせていた。
「本当にごめんなさい。私がシャルロットの代わりに謝りますわ。シャルロットにもちゃんと怒っておきますから」
「ありがとう。それよりもリュセットの服を見せてもらえるかしら?」
「ええ、もちろんですわ」
ベッドの隣にある小さなクローゼット。その引き出しを開けると、普段リュセットが着ている服が現れた。それはマーガレットのものに比べれば数は断然少なく、その上煌びやかさや上品という言葉とは真逆をいくものだった。
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