11 / 114
本編
早朝の出来事 7
しおりを挟む
マーガレットは一度図書館へ行った際、この世界では本を借りるのもお金が必要なのだと知った。義父親のウィルヘルムが帰らぬ人となった今、イザベラは娘達に玉の輿と結婚し、生活を豊かにすることばかり考えている。また、イザベラに言わせると、女性は知性をつけると可愛げがなくなり、男性から敬遠されると言う。だからこそ余計に本を借りるためにお金を貰うことは不可能だった。
もし5ソルドのお金があれば……そんな思いに瞳を輝かせているマーガレットに、カインはさらにこう言葉を続けた。
「もちろん、マーガレットの腕をみてそれに合わせて報酬は上乗せしよう。5ソルドはあくまで目安で言ったまでだ」
この美味しい申し出に飛びつきたいところだが、マーガレットには一抹の不安があった。それはこの世界に転生してからマッサージをしたことがないため、手の感覚、力加減が上手くできるかがわからない。曲がりなりにも前世ではセラピストとして、プロとして働いていた経験があり、前世ではスクールも出ている。そんなプロ意識から下手なマッサージはしたくないとも思っていた。金額に見合うテクニックがあるのかどうかが疑問であり、見合わなければお金を貰う資格はない。マーガレットは真面目にそんな事を思っていた。
「とても嬉しい申し出ではありますが、先ほども申し上げた通り、私はまだマッサージを勉強中なのです。それも独学で勉強しているため、人様にして差し上げるなど……」
「ならば余計にいい機会だとは思わないか? 勉強するにも資料が必要だろう。資料を借りるのも買うのも、金がかかること、そうだろう?」
マーガレットは言い返すことが出来ない。カインの言うことは正しく、マーガレットがこの申し出を引き受けたい理由でもあるのだ。カインはなかなか頭がキレる上に、人の弱いところを突くのも上手い。カインが若くして騎士団長をしている理由が分かった気がした。
「それに、実際に人の身体に触れて見なければ、技術は向上しないのではないか? いくら座学で勉強したところで、頭でっかちになるだけではないか? 実戦では使えないというのでは意味がないように思うのだが」
マーガレットは口を真一文字に締めている様子を見て、カインはクスクスと笑った。今度の笑い方は嫌味を感じるようないつもの笑みだった。
「金を貰えて勉強が思う存分できる。俺はさしずめパトロンといったところだな」
「……それでは、カイン様、あなた様の利点はなんなのでしょうか? 私のような見習いにも満たない者にお金を費やす理由が知りたく存じます」
女性とは男性よりも地位が低いと感じるこの世界で、そんな甘い話はあるはずないとマーガレットは思っていた。女性の地位が低いということは、何かあれば泣き寝入りしなければならないのはこちらの方。その上マッサージは身体を触り、触れる仕事。満里奈として生きた前世でも何度かセクシャルな目的でマッサージを受けに来るお客がいた。マーガレットとなった今でもその記憶は残っていた。
そのため、いくら騎士団長とはいえ、カインが変な気を起こさないとも限らなければ、実際はそういう目的で提案している可能性も無きにしも非ずなのだ。現に昨日も勘違いとはいえ、マーガレットはすでに一度カインに押し倒されているのだ。マーガレットが必要以上に警戒するのもおかしくはない。
「俺はマーガレット一途な思いに感銘を受けたのだ。それに、お前の技術は悪くはないと思う。俺はそれで頭痛や身体の不調が改善し、マーガレットは金と経験が貰える。双方にとって利があるとは思わないか?」
マーガレットは考えるように、腕を組んで口元に手を当てた。悪い話ではない、けれどどうしても不安は拭えないでいた。何せ昨日はカインから、今日は山賊から襲われそうになったのだ。特に山賊が触れたあの気持ちの悪い感覚は今でも記憶に焼きつき、離れない。
そんな不安を感じている中、カインは再びマーガレットの手を取った。
「マーガレットよく聞け。これはビジネスだ。俺はお前にやましい感情を抱くことはないし、純粋にマッサージをして欲しいと思っている」
そして、腰に差していた剣を抜き差し、顔の前に突き立てた。
「この剣に誓おう、俺の言葉に嘘偽りがないことを。そして、誇りと名誉にかけて」
真っ直ぐ、射抜くようにマーガレットを見つめるカインの瞳は、一点の曇りもないように思えた。この人を信じても大丈夫……そんな風に思えることが不思議でならなかった。
昨日はあんな出会い方をし、まだ出会ってたったの二日の間柄だというのに。
「……わかりました。そこまでおっしゃるのであれば、カイン様のお言葉を信じましょう」
マーガレットが胸を張ってそう言うと、カインは少しばかり微笑んだ後、剣を鞘に納め、マーガレットの手の甲にキスを落とした。
「二言はない。信じろ」
カインの柔らかな唇が触れたそこを、マーガレットは無意識でそっとそこに触れた。まるで近いの証が消えてしまわないようにと願うかのように。
「話が決まれば街まで馬を走らせよう」
「馬!?」
マーガレットは馬に乗ったことがない。乗れるのか、そもそも振り落とされないのかが不安だった。
「いえ、歩いて帰れます」
「今朝襲われたというのに、また同じことを繰り返すつもりか?」
カインが冷ややかに言うが、カインの言葉尻よりも今朝の光景を思い出してマーガレットは背筋が凍りそうになった。
「わかったのなら、乗れ」
「……よろしくお願いいたします」
降参とでも言いたげに、マーガレットは頭を下げた。すると、下げた頭の上からカインの大きな手が触れた。まるで子供をあやすように撫でるそれは、意外とマーガレットの怯えた心を解きほぐしていく。
カインは馬の首を撫でた後、ふわりと軽やかに馬の上に飛び乗った。
「手を貸せ、1、2、3で引き上げるから思いっきりジャンプをするつもりで飛び乗れ」
「えっ、そんな!」
自分の背丈よりも大きな馬にどうやって……そんな不安を感じる暇もなく、カインはカウントを始めた。
「1、2……3!」
「きゃっ」
マーガレットは思わず目を瞑り、カウントに合わせてジャンプしたが、カインが上手く引き上げてくれた。マーガレットが恐る恐る目を開けると、すっぽりとカインの腕の中に埋まるような形で馬の上に跨っていた。
カインの吐息が髪にかかる。心音が聞こえてきそうなこの距離に、流石のマーガレットも赤面してゆく顔を抑えられずにいた。
「顔が真っ赤だぞ」
わざわざ指摘しなくてもいいものを、カインは嫌味ったらしくそう言った。マーガレットの様子を見て、完全に楽しんでいる。
「う、馬に乗るのは初めてなので、緊張しているのです」
「では、馬のたてがみをしっかりと握り締めておけ。マーガレットが強く握ったところで、馬にとっては痛くもかゆくもないから、遠慮はするな。さもないと振り落とされるぞ」
マーガレットはカインが指し示したあたりのたてがみを両手で必死に掴んだ。すると、そんなマーガレットを包み込むようにしてカインは手綱を握り、走り出した。
上質なシルクを思い起こすような艶のある毛並みをした黒馬。風を切り裂きながら走るその力強い姿に、振り落とされそうだとかいう不安を一切感じない。それは馬の扱いが上手いカインのおかげなのか、それとも馬が優秀なのか。乗馬が初めてのマーガレットにとってその答えは見つけ出せそうにもない。
そうこうしている間に、街の入り口に着いた。先にカインが下馬し、抱きかかえるようにして、マーガレットも下馬した。
「では早速だが、明後日、マーガレットと俺が初めて出会ったのと同じ時刻にここで落ち合おう」
「……はい、かしこまりました」
マーガレットは再びドレスの裾を持ち上げ、会釈する。
「あと、俺のことはカインでいい。その振る舞いも言葉遣いも不要だ。職務と城以外で堅苦しいのはごめんだからな」
そう言って、カインは再び馬に飛び乗り、片手を上げて走り去った。マーガレットはまだ初めての乗馬の感覚と、カインから発せられた甘いパフュームの香りに酔いしれていた。それは今朝のあの不快な感覚すらも消し去るほどに。
もし5ソルドのお金があれば……そんな思いに瞳を輝かせているマーガレットに、カインはさらにこう言葉を続けた。
「もちろん、マーガレットの腕をみてそれに合わせて報酬は上乗せしよう。5ソルドはあくまで目安で言ったまでだ」
この美味しい申し出に飛びつきたいところだが、マーガレットには一抹の不安があった。それはこの世界に転生してからマッサージをしたことがないため、手の感覚、力加減が上手くできるかがわからない。曲がりなりにも前世ではセラピストとして、プロとして働いていた経験があり、前世ではスクールも出ている。そんなプロ意識から下手なマッサージはしたくないとも思っていた。金額に見合うテクニックがあるのかどうかが疑問であり、見合わなければお金を貰う資格はない。マーガレットは真面目にそんな事を思っていた。
「とても嬉しい申し出ではありますが、先ほども申し上げた通り、私はまだマッサージを勉強中なのです。それも独学で勉強しているため、人様にして差し上げるなど……」
「ならば余計にいい機会だとは思わないか? 勉強するにも資料が必要だろう。資料を借りるのも買うのも、金がかかること、そうだろう?」
マーガレットは言い返すことが出来ない。カインの言うことは正しく、マーガレットがこの申し出を引き受けたい理由でもあるのだ。カインはなかなか頭がキレる上に、人の弱いところを突くのも上手い。カインが若くして騎士団長をしている理由が分かった気がした。
「それに、実際に人の身体に触れて見なければ、技術は向上しないのではないか? いくら座学で勉強したところで、頭でっかちになるだけではないか? 実戦では使えないというのでは意味がないように思うのだが」
マーガレットは口を真一文字に締めている様子を見て、カインはクスクスと笑った。今度の笑い方は嫌味を感じるようないつもの笑みだった。
「金を貰えて勉強が思う存分できる。俺はさしずめパトロンといったところだな」
「……それでは、カイン様、あなた様の利点はなんなのでしょうか? 私のような見習いにも満たない者にお金を費やす理由が知りたく存じます」
女性とは男性よりも地位が低いと感じるこの世界で、そんな甘い話はあるはずないとマーガレットは思っていた。女性の地位が低いということは、何かあれば泣き寝入りしなければならないのはこちらの方。その上マッサージは身体を触り、触れる仕事。満里奈として生きた前世でも何度かセクシャルな目的でマッサージを受けに来るお客がいた。マーガレットとなった今でもその記憶は残っていた。
そのため、いくら騎士団長とはいえ、カインが変な気を起こさないとも限らなければ、実際はそういう目的で提案している可能性も無きにしも非ずなのだ。現に昨日も勘違いとはいえ、マーガレットはすでに一度カインに押し倒されているのだ。マーガレットが必要以上に警戒するのもおかしくはない。
「俺はマーガレット一途な思いに感銘を受けたのだ。それに、お前の技術は悪くはないと思う。俺はそれで頭痛や身体の不調が改善し、マーガレットは金と経験が貰える。双方にとって利があるとは思わないか?」
マーガレットは考えるように、腕を組んで口元に手を当てた。悪い話ではない、けれどどうしても不安は拭えないでいた。何せ昨日はカインから、今日は山賊から襲われそうになったのだ。特に山賊が触れたあの気持ちの悪い感覚は今でも記憶に焼きつき、離れない。
そんな不安を感じている中、カインは再びマーガレットの手を取った。
「マーガレットよく聞け。これはビジネスだ。俺はお前にやましい感情を抱くことはないし、純粋にマッサージをして欲しいと思っている」
そして、腰に差していた剣を抜き差し、顔の前に突き立てた。
「この剣に誓おう、俺の言葉に嘘偽りがないことを。そして、誇りと名誉にかけて」
真っ直ぐ、射抜くようにマーガレットを見つめるカインの瞳は、一点の曇りもないように思えた。この人を信じても大丈夫……そんな風に思えることが不思議でならなかった。
昨日はあんな出会い方をし、まだ出会ってたったの二日の間柄だというのに。
「……わかりました。そこまでおっしゃるのであれば、カイン様のお言葉を信じましょう」
マーガレットが胸を張ってそう言うと、カインは少しばかり微笑んだ後、剣を鞘に納め、マーガレットの手の甲にキスを落とした。
「二言はない。信じろ」
カインの柔らかな唇が触れたそこを、マーガレットは無意識でそっとそこに触れた。まるで近いの証が消えてしまわないようにと願うかのように。
「話が決まれば街まで馬を走らせよう」
「馬!?」
マーガレットは馬に乗ったことがない。乗れるのか、そもそも振り落とされないのかが不安だった。
「いえ、歩いて帰れます」
「今朝襲われたというのに、また同じことを繰り返すつもりか?」
カインが冷ややかに言うが、カインの言葉尻よりも今朝の光景を思い出してマーガレットは背筋が凍りそうになった。
「わかったのなら、乗れ」
「……よろしくお願いいたします」
降参とでも言いたげに、マーガレットは頭を下げた。すると、下げた頭の上からカインの大きな手が触れた。まるで子供をあやすように撫でるそれは、意外とマーガレットの怯えた心を解きほぐしていく。
カインは馬の首を撫でた後、ふわりと軽やかに馬の上に飛び乗った。
「手を貸せ、1、2、3で引き上げるから思いっきりジャンプをするつもりで飛び乗れ」
「えっ、そんな!」
自分の背丈よりも大きな馬にどうやって……そんな不安を感じる暇もなく、カインはカウントを始めた。
「1、2……3!」
「きゃっ」
マーガレットは思わず目を瞑り、カウントに合わせてジャンプしたが、カインが上手く引き上げてくれた。マーガレットが恐る恐る目を開けると、すっぽりとカインの腕の中に埋まるような形で馬の上に跨っていた。
カインの吐息が髪にかかる。心音が聞こえてきそうなこの距離に、流石のマーガレットも赤面してゆく顔を抑えられずにいた。
「顔が真っ赤だぞ」
わざわざ指摘しなくてもいいものを、カインは嫌味ったらしくそう言った。マーガレットの様子を見て、完全に楽しんでいる。
「う、馬に乗るのは初めてなので、緊張しているのです」
「では、馬のたてがみをしっかりと握り締めておけ。マーガレットが強く握ったところで、馬にとっては痛くもかゆくもないから、遠慮はするな。さもないと振り落とされるぞ」
マーガレットはカインが指し示したあたりのたてがみを両手で必死に掴んだ。すると、そんなマーガレットを包み込むようにしてカインは手綱を握り、走り出した。
上質なシルクを思い起こすような艶のある毛並みをした黒馬。風を切り裂きながら走るその力強い姿に、振り落とされそうだとかいう不安を一切感じない。それは馬の扱いが上手いカインのおかげなのか、それとも馬が優秀なのか。乗馬が初めてのマーガレットにとってその答えは見つけ出せそうにもない。
そうこうしている間に、街の入り口に着いた。先にカインが下馬し、抱きかかえるようにして、マーガレットも下馬した。
「では早速だが、明後日、マーガレットと俺が初めて出会ったのと同じ時刻にここで落ち合おう」
「……はい、かしこまりました」
マーガレットは再びドレスの裾を持ち上げ、会釈する。
「あと、俺のことはカインでいい。その振る舞いも言葉遣いも不要だ。職務と城以外で堅苦しいのはごめんだからな」
そう言って、カインは再び馬に飛び乗り、片手を上げて走り去った。マーガレットはまだ初めての乗馬の感覚と、カインから発せられた甘いパフュームの香りに酔いしれていた。それは今朝のあの不快な感覚すらも消し去るほどに。
6
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

小説主人公の悪役令嬢の姉に転生しました
みかん桜(蜜柑桜)
恋愛
第一王子と妹が並んでいる姿を見て前世を思い出したリリーナ。
ここは小説の世界だ。
乙女ゲームの悪役令嬢が主役で、悪役にならず幸せを掴む、そんな内容の話で私はその主人公の姉。しかもゲーム内で妹が悪役令嬢になってしまう原因の1つが姉である私だったはず。
とはいえ私は所謂モブ。
この世界のルールから逸脱しないように無難に生きていこうと決意するも、なぜか第一王子に執着されている。
そういえば、元々姉の婚約者を奪っていたとか設定されていたような…?

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

悪役令嬢に転生したら手遅れだったけど悪くない
おこめ
恋愛
アイリーン・バルケスは断罪の場で記憶を取り戻した。
どうせならもっと早く思い出せたら良かったのに!
あれ、でも意外と悪くないかも!
断罪され婚約破棄された令嬢のその後の日常。
※うりぼう名義の「悪役令嬢婚約破棄諸々」に掲載していたものと同じものです。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?

悪役令嬢に転生したので、剣を執って戦い抜く
秋鷺 照
ファンタジー
断罪イベント(?)のあった夜、シャルロッテは前世の記憶を取り戻し、自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと知った。
ゲームシナリオは絶賛進行中。自分の死まで残り約1か月。
シャルロッテは1つの結論を出す。それすなわち、「私が強くなれば良い」。
目指すのは、誰も死なないハッピーエンド。そのために、剣を執って戦い抜く。
※なろうにも投稿しています

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる