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トーナメント戦開始
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開始の合図と共に緑の子が赤の子に向かって走りながら剣を振り上げる。それを赤い子は自分の剣で受け流す。
金属と金属がぶつかる高い音が響く。
そしてすぐにまた今度は赤い子が仕掛ける。
それを緑の子がしっかり受け止める。
手に汗握るってこういう事ね。
剣道だと竹刀だけど、ここは真剣での戦いだから、一歩間違えたら命に関わるわね。
何度目かの金属のぶつかる音の後、赤い子がヒラリと身を翻し、緑の子の首に剣を突き付けたところで勝負がついた。
「参りました。」
緑の子が一言。
周りからは歓声が上がる。
私は怪我が無くてホッとしてしまいました。
「次はアルフレッド様の試合ですね!」
マリーが言う。
「そうね。緊張してきちゃったわ。」
しばらくして、アルが出てくる。
対戦相手は…かなりガタイの良い人だわ。
それにしても…アルはいつもと雰囲気がちがう?
騎士の礼がすみ、剣が上に上げられたところで第2試合開始!
「はじめ!」
2人とも構えの姿勢から一気に剣を交える。
緑の人は体格が良いから剣もまともに受けるとかなりの威力があると思われる。
しかしアルは上手に力を無効化する。
先ほどの試合と比べてアルは動きが流れる様なイメージだわ。まるで剣舞を見ている様。
アルの剣先が相手の服を斬るが致命傷とはならない。
相手も、なかなかの剣豪の様だ。
アルも紙一重のところでヒラリと交わす。
しかし勝負は一瞬だった。
アルが剣を払う仕草の後に相手の剣が宙を舞う。
一気に周りからは歓声が上がる。
「アルフレッド様素敵でしたね!」
サリーが呟く。
私はひたすら見惚れてしまっていた。
「舞を踊るような、あんな剣さばきがあるのね。」
初めてみたアルの試合はとても美しかった。
そして第3試合。
エドワード様の試合はしばらく相手の方としばらく距離を置いての睨み合いが続きました。
見ている観客もピリピリとエドワード様の殺気を感じるようでした。
きっと相手の方は相当なプレッシャーだったと思われます。
普段軽口をたたくエドワード様と同一人物とは思えません!
相手の方が突っ込んで来ました!
エドワード様は、軌道を読んでいたようで華麗に避けて相手の方に剣を突き付け試合終了。
大歓声が沸き起こりました。
すでにAブロックは第1部隊が3勝した為勝ち上がる事になったそうです。
もしかして、第1部隊って物凄く強い?
とりあえず怪我が無くて一安心。
「ユーリ様、とてもすごい試合でしたね!」
しばらくして、マリーが感嘆の声をあげる。
ずっと感激していた様だ。
そうしてテントからアルとエドワード様がこちらに向かって来るのが見えた。
観客席からは歓声が聞こえる。
アルは脇目も振らずに一直線に私のところに、エドワード様はニコニコしながら観客に手を振りながらいらっしゃった。
目立つ2人だわ。
「ユーリ、観てた?」
「はい!とても素敵な剣さばきでした!見惚れてしまいました。」
率直な感想を述べる。
「そう。良かった。ユーリの前で負けられないからね。…それはさておき、ユーリ、ちょっと一緒に来てくれ。」
アルとエドワード様が頷く。
これはきっと重大な話ね。
「はい。」
そう言って一緒に付いていく。
マリー達も一緒だ。
金属と金属がぶつかる高い音が響く。
そしてすぐにまた今度は赤い子が仕掛ける。
それを緑の子がしっかり受け止める。
手に汗握るってこういう事ね。
剣道だと竹刀だけど、ここは真剣での戦いだから、一歩間違えたら命に関わるわね。
何度目かの金属のぶつかる音の後、赤い子がヒラリと身を翻し、緑の子の首に剣を突き付けたところで勝負がついた。
「参りました。」
緑の子が一言。
周りからは歓声が上がる。
私は怪我が無くてホッとしてしまいました。
「次はアルフレッド様の試合ですね!」
マリーが言う。
「そうね。緊張してきちゃったわ。」
しばらくして、アルが出てくる。
対戦相手は…かなりガタイの良い人だわ。
それにしても…アルはいつもと雰囲気がちがう?
騎士の礼がすみ、剣が上に上げられたところで第2試合開始!
「はじめ!」
2人とも構えの姿勢から一気に剣を交える。
緑の人は体格が良いから剣もまともに受けるとかなりの威力があると思われる。
しかしアルは上手に力を無効化する。
先ほどの試合と比べてアルは動きが流れる様なイメージだわ。まるで剣舞を見ている様。
アルの剣先が相手の服を斬るが致命傷とはならない。
相手も、なかなかの剣豪の様だ。
アルも紙一重のところでヒラリと交わす。
しかし勝負は一瞬だった。
アルが剣を払う仕草の後に相手の剣が宙を舞う。
一気に周りからは歓声が上がる。
「アルフレッド様素敵でしたね!」
サリーが呟く。
私はひたすら見惚れてしまっていた。
「舞を踊るような、あんな剣さばきがあるのね。」
初めてみたアルの試合はとても美しかった。
そして第3試合。
エドワード様の試合はしばらく相手の方としばらく距離を置いての睨み合いが続きました。
見ている観客もピリピリとエドワード様の殺気を感じるようでした。
きっと相手の方は相当なプレッシャーだったと思われます。
普段軽口をたたくエドワード様と同一人物とは思えません!
相手の方が突っ込んで来ました!
エドワード様は、軌道を読んでいたようで華麗に避けて相手の方に剣を突き付け試合終了。
大歓声が沸き起こりました。
すでにAブロックは第1部隊が3勝した為勝ち上がる事になったそうです。
もしかして、第1部隊って物凄く強い?
とりあえず怪我が無くて一安心。
「ユーリ様、とてもすごい試合でしたね!」
しばらくして、マリーが感嘆の声をあげる。
ずっと感激していた様だ。
そうしてテントからアルとエドワード様がこちらに向かって来るのが見えた。
観客席からは歓声が聞こえる。
アルは脇目も振らずに一直線に私のところに、エドワード様はニコニコしながら観客に手を振りながらいらっしゃった。
目立つ2人だわ。
「ユーリ、観てた?」
「はい!とても素敵な剣さばきでした!見惚れてしまいました。」
率直な感想を述べる。
「そう。良かった。ユーリの前で負けられないからね。…それはさておき、ユーリ、ちょっと一緒に来てくれ。」
アルとエドワード様が頷く。
これはきっと重大な話ね。
「はい。」
そう言って一緒に付いていく。
マリー達も一緒だ。
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