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1章 ― 旅立ち
第13話-人助けはめんどくさい
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「いやーヨルの拳がヤバイのを忘れてたよ」
あの後、意外にもすぐに復活したアルが隣を歩きながらなんでも無いように言う。
(復活の速さを考えると、アルもある意味やばいよ)と心の中で返事しておく。
「そういやさっき大通りでも食らったな!」
はっはっはっと笑いながらスタスタとヨルの隣をついてくる。
(ちよっと忘れるの早過ぎやしませんかね、この人。頭にプリンでも詰まっているのかしら)
ヨルは隣を歩くアルを時折ちらりと見上げつつ、割と失礼なことを考えるのだった。
――――――――――――――――――――
無事にギルドマスターに事情を説明し、昨日渡した二つの石のうち一つを快く渡してもらった。調査するなら一つあれば十分とのことでよかった。これでヴェルにグローブのお礼ができる。
(依頼の品を持って行かずに旅立ったら後で大変なことになりそう)
傭兵ギルドからの帰り道。アルがお昼を食べたいというので、二人で大通りで軽く食事をしてから魔猫屋に向かおうと、来た道とは違う食べ物系の露店が多く出ているという通りを連れ立って歩く。
何にしようかなーときょろきょろする。どうやら麺料理や煮込み料理もこの世界には無事にあるらしい。
――――――――――――――――――――
「やめてください……っ!」
ふと、喧騒に紛れて聞こえてきた女の子の声にピクッと耳が動いた。
声が聞こえた方に視線を向けると、露店の間にある荷物置き場で小さな女の子がスキンヘッドの男に片手を握られていた。
「てめぇがぶつかったせいで、怪我しちまったんだよ! それ相応の詫びってのがあるだろうが!」
どうやら、気の弱そうな彼女は言い掛かりを付けられているらしい。スキンヘッド以外にも背の高い赤髪の男と、小さな小太りの男が女の子の両端に立ちふさがってスキンヘッドの言葉に「そうだぞー」などと相槌を打ちつつ女の子に凄んでいた。
どうしてこういう奴らは皮の鎧に鋲をつけたがるんだろうと思ういながら、三人を見やる。
(世紀末な荒野が似合いそうな三人ね)
何人かの野次馬が、遠巻きに不安そうな表情で見ているのだが助けに入りそうな雰囲気ではない。
「なぁ」
「大丈夫よ、穏便に行くから」
「……」
アルが心配そうな視線を向けてくるが、それはどちらに対して心配しているのかと問い詰めたくなる。
「いーや、お前は俺たちとちょっと来てもらおう」
「仕方ないか」と思いながら、あまり触れたくないが女の子の手首を掴んでるスキンヘッドの肩をちょんちょんとつつく。
「あん?」
スキンヘッドが敵意を剥き出しだが、ちゃんと振り返ってくれたので予定通り穏便に進めようと思う。
「あのーその子、怖がってるんでもう少し優しく言ってあげた方がいいかなと」
とにかく双方の言い訳を聞かずに、状況だけで判断するのは良くないと父にも言われていたし穏便に冷静に。
「なんだテメェ、獣人のクソガキがうぜ……ぶへぁらっ」
「なぁに?」
「テメェっ!っさねぇぞ! この俺を……ぐぁっ!」
「なに? よく聞こえないんだけど」
「ぶっ殺っーー「ふっ!」……っ!!」
ーーやってしまった。
大人の女性らしく穏便に済ませようと父の言いつけを守り、きちんと冷静に話しかけたが"獣人のクソガキ"呼ばわりでその考えは一瞬で霧散してしまった。
通りを歩く人たちも何があったのかと足を止めて野次馬となって増えていく。
「てめぇ! 兄貴をよくも!」
「へっ、よく見りゃ結構かわいいんじゃねーの? 詫びだと思ってちょっと来てもらおうか」
野次馬の視線が気になるので、すこしお静かになってもらおう。
「ーーはっ!!」
右足を踏み込み、左ストレートをチビの脇腹に減り込ませ、そのまま斜め後ろのノッポの顎を目掛けて回し蹴りを入れる。
「ぐぇぇ……」
「ヘぶっっ!」
うん。我ながら綺麗に決まった。もうちょっと角度を調整すれば着地も安定するかしら。
「お前なぁ…穏便に話し合おうって言ってなかったか?」
そのタイミングで"やっぱりな"という表情のアルが頬を指でポリポリと搔きながら話しかけてきた。
「穏便だったわよ…………最初は」
目をそらしながら言い訳をすると、騒ぎを聞きつけたのか、誰かが通報したのか衛兵が数人走ってくるのを見つけてしまった。
「おい! この騒ぎの当事者はだれだ? おまえか?」
(また面倒なタイミングで)
素早く野次馬を抜けてきた衛兵三人のうち偉そうな一人がアルに詰め寄っている。
「こいつですよ」
あっさりと私を売ってきた。
「ちょっと、アルも見てたでしょ」
「見てただけじゃないか!」
「ともかく、少し話を聞かせてもらおう。詰所まで一緒に来るんだ」
「急いでいるんで、詳しくはそこの世紀末な三人と、絡まれてた女の子に聞いてください!」
そう言ってアルに目配せをしてこの場から逃げようとすると、アルに腕を掴まれた。
「ヨルさんや、衛兵に逆らってもいいことないぜ」
「えー」
「それよりも身分証を出した方が早い」
そんなものも持っていたな。もらったばかりだったけど、完全に忘れていた。胸ポケットから身分証を取り出して隊長さんぽい人に見せてみる。
「はい、とりあえずこれ」
怪訝な顔で受け取った衛兵はこちらの顔と身分証をしばらく見比べる。
「……十七歳?」
「聞くところそこなのっ!?」
確かに平均的な十七歳と比べるとちょこっと成長度合いが良くないかなーとか、晩成型だからこれから成長するんだし。と思っているが他人に指摘されるとなんとも言えない気分になる。手をあげなかった自分を褒めてあげたい。
「ぶはははっ……ぐぁっ」
何が面白いのかアルが大声で笑い出したため、思わず肘で黙らせてしまった。
「いや、失礼しました。傭兵ギルドの方とは知らず申し訳ない。では何か伺いたいことがありましたらギルドの方へ言付けさせて頂きますが宜しいでしょうか?」
「ええ、それでお願いします」
通りで伸びたままの三人組はそのまま引きずられながら連れて行かれ、女の子も問題ないと判断されたのか「気をつけるんだよ」と言われ開放されていた。
「あのっ、そのありがとうございました!」
野暮ったい格好の女の子だなとしか認識していなかったが、よく見てみるとメイド服風の上下に、魔法使いのローブのようなものを被っていた。というより、恐らく冒険者をしている魔法使い職なのだろう。フードを被っていなかったので顔はよく見てみると、なるほど確かに男受けしそうな、ちょろそうな感じの女の子だった。
少し短い目にカットされた金髪に目の色と同じ赤色のリボンがよく似合う。両手首には古ぼけたシュシュのようなものを装備している。
「何があったのか知らないけど、大丈夫だった?」
「はいっ、お姉様のおかげで大丈夫です!」
(お姉様……っ!?)
胸の前で両手を組み、少し潤んだ瞳で見つめられる。その表情は同性に向けるような可愛らしさというより、もはや……。
(あっ、やばい)
「じゃ、そういうことで、今度からは気をつけるのよ」
シュタッと片手を上げてその場から去ろうとするも、驚きの素早さでガシッと腕を掴まれる。
「待ってください。私、冒険者ギルドメンバーの魔法使いをやっているカリスって言います。よかったらお礼にお食事とか……」
「ごめんね急いでるからまたの機会に」
素っ気なく返事をして立ち去ろうとするが、カリスがぎゅっと袖を握ったまま離してくれない。
「また……会ってくれますか……?」
上目遣いで潤んだ目で見つめられ、尻尾の毛がゾワゾワと逆立つのが自分でもわかる。
「そっ、そのうちきっと会えるわよ」
その返事を運命的な内容で捉えたのか顔をぱぁっと輝かせ、うんうんと嬉しそうにうなずく。
――なるべく早い目にこの場を離脱すべくアルの手を引っ張って、人混みの間をかき分け魔猫屋に向かいダッシュした。
――――――――――――――――――――
「あっ」
引っ張っていたはずのアルはいつのまにか引き摺られており、ボロボロになりながら白目を向いていた。
「アルーアルぅー大丈夫ー?」
ぺちぺちと頬を叩くと反応があったので、魔猫屋の入り口横の壁にもたれ掛けておこうかとも思ったのだが。
「ヨルちゃんどうしたの?」
店の扉からぴょこっと顔半分だけ覗かせているヴェルと目があった。
――――――――――――――――――――
ここで人物紹介
■ヨル・ノトー
十七歳
種族:セリアンスロープ
桃色の髪でショートカット。猫耳としっぽがチャームポイント。
尻尾の先には父にもらったリボン「進む道を見つめるモノ」を結んでいる。すぐ手が出る。
前々世では当時の勇者と兄ダグに罠にはめられ消滅。
■アルフォズル・オールディン
種族:人間(貴族?)
ヨルがエルツ大樹海で出会った傭兵ギルドのメンバー。
それなりに実力はあるが、活躍の機会はまだ無い。
気づけばヒトの背後に立っている。脳にプリンが詰まっているとヨルに言われている。
■アドルフ・フォン・ウォルター
種族:人間(貴族)
ガラムの街にある傭兵ギルドマスター。
貴族。
白髪交じりのおっちゃんだが、身体はムキムキ。
ヨルの村のことを知っているようだったが詳しくは話したがらない。
■モルフェ亭(宿屋)の女将さん
(母は「みーちゃん」らしい)
種族:人間
ブラウンの髪を三編みにして肩から前に垂らし、エプロンを付けた優しそうな女性
■ヴェル・メイフラワー
種族:セリアンスロープ
魔猫屋の店主。十歳ぐらいの少女だが巨乳。
猫かぶりが酷い。
ヨルのことを知っているような口ぶり。
■カリス・ガメイラ
種族:人間
ヨルが助けてしまった少女。
あの後、意外にもすぐに復活したアルが隣を歩きながらなんでも無いように言う。
(復活の速さを考えると、アルもある意味やばいよ)と心の中で返事しておく。
「そういやさっき大通りでも食らったな!」
はっはっはっと笑いながらスタスタとヨルの隣をついてくる。
(ちよっと忘れるの早過ぎやしませんかね、この人。頭にプリンでも詰まっているのかしら)
ヨルは隣を歩くアルを時折ちらりと見上げつつ、割と失礼なことを考えるのだった。
――――――――――――――――――――
無事にギルドマスターに事情を説明し、昨日渡した二つの石のうち一つを快く渡してもらった。調査するなら一つあれば十分とのことでよかった。これでヴェルにグローブのお礼ができる。
(依頼の品を持って行かずに旅立ったら後で大変なことになりそう)
傭兵ギルドからの帰り道。アルがお昼を食べたいというので、二人で大通りで軽く食事をしてから魔猫屋に向かおうと、来た道とは違う食べ物系の露店が多く出ているという通りを連れ立って歩く。
何にしようかなーときょろきょろする。どうやら麺料理や煮込み料理もこの世界には無事にあるらしい。
――――――――――――――――――――
「やめてください……っ!」
ふと、喧騒に紛れて聞こえてきた女の子の声にピクッと耳が動いた。
声が聞こえた方に視線を向けると、露店の間にある荷物置き場で小さな女の子がスキンヘッドの男に片手を握られていた。
「てめぇがぶつかったせいで、怪我しちまったんだよ! それ相応の詫びってのがあるだろうが!」
どうやら、気の弱そうな彼女は言い掛かりを付けられているらしい。スキンヘッド以外にも背の高い赤髪の男と、小さな小太りの男が女の子の両端に立ちふさがってスキンヘッドの言葉に「そうだぞー」などと相槌を打ちつつ女の子に凄んでいた。
どうしてこういう奴らは皮の鎧に鋲をつけたがるんだろうと思ういながら、三人を見やる。
(世紀末な荒野が似合いそうな三人ね)
何人かの野次馬が、遠巻きに不安そうな表情で見ているのだが助けに入りそうな雰囲気ではない。
「なぁ」
「大丈夫よ、穏便に行くから」
「……」
アルが心配そうな視線を向けてくるが、それはどちらに対して心配しているのかと問い詰めたくなる。
「いーや、お前は俺たちとちょっと来てもらおう」
「仕方ないか」と思いながら、あまり触れたくないが女の子の手首を掴んでるスキンヘッドの肩をちょんちょんとつつく。
「あん?」
スキンヘッドが敵意を剥き出しだが、ちゃんと振り返ってくれたので予定通り穏便に進めようと思う。
「あのーその子、怖がってるんでもう少し優しく言ってあげた方がいいかなと」
とにかく双方の言い訳を聞かずに、状況だけで判断するのは良くないと父にも言われていたし穏便に冷静に。
「なんだテメェ、獣人のクソガキがうぜ……ぶへぁらっ」
「なぁに?」
「テメェっ!っさねぇぞ! この俺を……ぐぁっ!」
「なに? よく聞こえないんだけど」
「ぶっ殺っーー「ふっ!」……っ!!」
ーーやってしまった。
大人の女性らしく穏便に済ませようと父の言いつけを守り、きちんと冷静に話しかけたが"獣人のクソガキ"呼ばわりでその考えは一瞬で霧散してしまった。
通りを歩く人たちも何があったのかと足を止めて野次馬となって増えていく。
「てめぇ! 兄貴をよくも!」
「へっ、よく見りゃ結構かわいいんじゃねーの? 詫びだと思ってちょっと来てもらおうか」
野次馬の視線が気になるので、すこしお静かになってもらおう。
「ーーはっ!!」
右足を踏み込み、左ストレートをチビの脇腹に減り込ませ、そのまま斜め後ろのノッポの顎を目掛けて回し蹴りを入れる。
「ぐぇぇ……」
「ヘぶっっ!」
うん。我ながら綺麗に決まった。もうちょっと角度を調整すれば着地も安定するかしら。
「お前なぁ…穏便に話し合おうって言ってなかったか?」
そのタイミングで"やっぱりな"という表情のアルが頬を指でポリポリと搔きながら話しかけてきた。
「穏便だったわよ…………最初は」
目をそらしながら言い訳をすると、騒ぎを聞きつけたのか、誰かが通報したのか衛兵が数人走ってくるのを見つけてしまった。
「おい! この騒ぎの当事者はだれだ? おまえか?」
(また面倒なタイミングで)
素早く野次馬を抜けてきた衛兵三人のうち偉そうな一人がアルに詰め寄っている。
「こいつですよ」
あっさりと私を売ってきた。
「ちょっと、アルも見てたでしょ」
「見てただけじゃないか!」
「ともかく、少し話を聞かせてもらおう。詰所まで一緒に来るんだ」
「急いでいるんで、詳しくはそこの世紀末な三人と、絡まれてた女の子に聞いてください!」
そう言ってアルに目配せをしてこの場から逃げようとすると、アルに腕を掴まれた。
「ヨルさんや、衛兵に逆らってもいいことないぜ」
「えー」
「それよりも身分証を出した方が早い」
そんなものも持っていたな。もらったばかりだったけど、完全に忘れていた。胸ポケットから身分証を取り出して隊長さんぽい人に見せてみる。
「はい、とりあえずこれ」
怪訝な顔で受け取った衛兵はこちらの顔と身分証をしばらく見比べる。
「……十七歳?」
「聞くところそこなのっ!?」
確かに平均的な十七歳と比べるとちょこっと成長度合いが良くないかなーとか、晩成型だからこれから成長するんだし。と思っているが他人に指摘されるとなんとも言えない気分になる。手をあげなかった自分を褒めてあげたい。
「ぶはははっ……ぐぁっ」
何が面白いのかアルが大声で笑い出したため、思わず肘で黙らせてしまった。
「いや、失礼しました。傭兵ギルドの方とは知らず申し訳ない。では何か伺いたいことがありましたらギルドの方へ言付けさせて頂きますが宜しいでしょうか?」
「ええ、それでお願いします」
通りで伸びたままの三人組はそのまま引きずられながら連れて行かれ、女の子も問題ないと判断されたのか「気をつけるんだよ」と言われ開放されていた。
「あのっ、そのありがとうございました!」
野暮ったい格好の女の子だなとしか認識していなかったが、よく見てみるとメイド服風の上下に、魔法使いのローブのようなものを被っていた。というより、恐らく冒険者をしている魔法使い職なのだろう。フードを被っていなかったので顔はよく見てみると、なるほど確かに男受けしそうな、ちょろそうな感じの女の子だった。
少し短い目にカットされた金髪に目の色と同じ赤色のリボンがよく似合う。両手首には古ぼけたシュシュのようなものを装備している。
「何があったのか知らないけど、大丈夫だった?」
「はいっ、お姉様のおかげで大丈夫です!」
(お姉様……っ!?)
胸の前で両手を組み、少し潤んだ瞳で見つめられる。その表情は同性に向けるような可愛らしさというより、もはや……。
(あっ、やばい)
「じゃ、そういうことで、今度からは気をつけるのよ」
シュタッと片手を上げてその場から去ろうとするも、驚きの素早さでガシッと腕を掴まれる。
「待ってください。私、冒険者ギルドメンバーの魔法使いをやっているカリスって言います。よかったらお礼にお食事とか……」
「ごめんね急いでるからまたの機会に」
素っ気なく返事をして立ち去ろうとするが、カリスがぎゅっと袖を握ったまま離してくれない。
「また……会ってくれますか……?」
上目遣いで潤んだ目で見つめられ、尻尾の毛がゾワゾワと逆立つのが自分でもわかる。
「そっ、そのうちきっと会えるわよ」
その返事を運命的な内容で捉えたのか顔をぱぁっと輝かせ、うんうんと嬉しそうにうなずく。
――なるべく早い目にこの場を離脱すべくアルの手を引っ張って、人混みの間をかき分け魔猫屋に向かいダッシュした。
――――――――――――――――――――
「あっ」
引っ張っていたはずのアルはいつのまにか引き摺られており、ボロボロになりながら白目を向いていた。
「アルーアルぅー大丈夫ー?」
ぺちぺちと頬を叩くと反応があったので、魔猫屋の入り口横の壁にもたれ掛けておこうかとも思ったのだが。
「ヨルちゃんどうしたの?」
店の扉からぴょこっと顔半分だけ覗かせているヴェルと目があった。
――――――――――――――――――――
ここで人物紹介
■ヨル・ノトー
十七歳
種族:セリアンスロープ
桃色の髪でショートカット。猫耳としっぽがチャームポイント。
尻尾の先には父にもらったリボン「進む道を見つめるモノ」を結んでいる。すぐ手が出る。
前々世では当時の勇者と兄ダグに罠にはめられ消滅。
■アルフォズル・オールディン
種族:人間(貴族?)
ヨルがエルツ大樹海で出会った傭兵ギルドのメンバー。
それなりに実力はあるが、活躍の機会はまだ無い。
気づけばヒトの背後に立っている。脳にプリンが詰まっているとヨルに言われている。
■アドルフ・フォン・ウォルター
種族:人間(貴族)
ガラムの街にある傭兵ギルドマスター。
貴族。
白髪交じりのおっちゃんだが、身体はムキムキ。
ヨルの村のことを知っているようだったが詳しくは話したがらない。
■モルフェ亭(宿屋)の女将さん
(母は「みーちゃん」らしい)
種族:人間
ブラウンの髪を三編みにして肩から前に垂らし、エプロンを付けた優しそうな女性
■ヴェル・メイフラワー
種族:セリアンスロープ
魔猫屋の店主。十歳ぐらいの少女だが巨乳。
猫かぶりが酷い。
ヨルのことを知っているような口ぶり。
■カリス・ガメイラ
種族:人間
ヨルが助けてしまった少女。
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