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03-Bridge
063話-修羅場。
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「ただいま……あれ? あ、炊き出し」
アペンドにある例の教会前へと戻ったとき六華と銀華の姿が見えなかった。
だがヴァルの言っていた通りここに着いた途端、瞬間に六華と銀華が何をしているのかを理解できた。
(なるほど、こういう事か……)
自分の知らない記憶が突然現れるという若干気持ち悪い感じではあるが、ある意味便利でもある。
「あぁぁぁっっ!! ユキおかえりーーーっ!」
「お帰りなさ……い?」
ちょうどその時、教会から出てきたアイナと目が会い、奥に居たエイミーと二人で走り寄って来たがすぐに隣にいるコットに気づき急制動で停止した。
「ユキ、私その女見たことあるんだけど」
ギリっと歯軋りしそうな表情になるアイナだったが、コットは俺の隣で静かに佇んだままだ。
「アイナ、これ俺が作った幻影だよ。あの時会ったヴァレンシアさんも賊に捕まっていたんだ。それで他の捕まった人たちの世話をしてたらしくてさ」
彼女たちの支えでもあったので家に帰るまで姿があった方が安心すると思ったから連れてきたと、ちゃんとした事情を伝えたのだが言い訳がましくなっていないかドキドキしてしまう。
「幻影……か。ふぅん。ユキの幻影は勝手に動いてたけど、この子は?」
『えへ、さすがアイナちゃん』
「……はぁ、いいわ。被害者の人たち連れてきてくれたんでしょう? ありがとうね」
『およ……私はまた斬りかかられるのかと思っていたんだけど』
「流石にそこまで節操なくないよ」
『そっか、ありがとう』
初見で斬り合いにならなくてよかったと胸を撫で下ろしながら、奥から出てきたシスターさんやケレスにも挨拶をして奥へと通してもらった。
それからコットが入ると消えてしまうので俺とアイナ、エイミーの三人で『見世物小屋』の中へと入って順番に外へと連れて行く。
彼女たちの状況を目の当たりにしたアイナが涙ぐみ、エイミーが嗚咽を漏らし女の子たちに逆に慰められるハプニングもあった。
教会の聖堂ではコットが待機しててみんなを出迎えてくれていた。
十人ずつぐらいを外へ出して中へ戻るを繰り返すこと十五分ほど。
最後の十人を外へと出して、やっと全員がアペンドの街へと帰還したのだった。
被害者の女性たちは全員が順番に風呂に入り、街中から集めた服に着替え終わる。
自分の家族が全員殺されたことを知った女の子や、やっと無事に戻ったことを実感したのか、泣き出してしまう子がも居たがそのたびにコットやエイミー、ハンナやヘレスたちが慰め、宥めていた。
――――――――――――――――――――
夕刻。
全員が落ち着きを取り戻したところでゾロゾロと噴水広場まで移動して、炊き出し班と合流することにした。
噴水広場だけだと流石に入りきらず近くの大通りまで人が溢れ、ちょっとしたお祭りのような騒ぎになってきた。
家族と再会した人、友達と再会した人。
誰とも会えなかった人も何人もいたが、今は無事に帰ってこれたことを喜び合っているようだ。
「えっと、ヴァレンシア……さん?」
馬車を止めてある近くのベンチに座って改めてコットに礼を言っていると、色々片付けを終わらせた様子のアイナが近づいてくる。
「ありがとう。女の子たちからも話聞いたよ。あなたが居なかったらこんなに大勢助からなかったってことも聞いたよ」
『いえいえ! どういたしまして!』
ヴァレンシアと呼ばれても何も否定せずにアイナへと向かい合うコット。
アイナはそれ以上何も言うことなく、ストンと俺の隣に腰掛けた。
俺を挟んでコットへ視線を向けるアイナ。
「ところでさ、ひとつ聞きたいんだけど良いかな」
ワインが入っているのであろう木のコップに口をつけたアイナが、尻尾でペシペシと俺の背中を叩いてくる。
「ヴァレンシアさん、どうしてそんなにユキの匂いがするの? ユキも女の子……は仕方ないとしても、ヴァレンシアさんの匂いがすごく強いんだけど」
「…………え?」
ピリッとした殺気にも似た空気がアイナから漂ってくる。
男は突然こう言う修羅場に巻き込まれるとまったくの無力なんだなと、脳が現実逃避を始めてしまう。
何をどう説明しても言い訳にしか聞こえなくなるのだ。
『そりゃぁ、ずっと一緒に居たからねぇーユキって凄いよね、戦いも強いけど心が強いよね』
「え、うん、私もそう思うけど」
『しかも優しいしさ。捕まった女の子たちのことをずっと気にかけてくれていたし、貴女たちのこともずっと心配してたんだよ』
「そ、そう……私たちもユキのことずっと心配してたんだから」
『ほんと、アイナちゃんたちって愛されてるよね。私の先輩なんて只々アホだから、いっっっつも蹴飛ばされたりするんだけど! なにあれ! 私女の子だよ? もっと優しく扱ってくれても良くないっ!? アイナちゃんもそう思わないっ!?』
話を徐々に逸らしていたコットが、華麗に話題のすり替えを完了させた。
こう言うところは女子的と言うか、女子高生のようなノリの性格が役立っているのだろうか。
「そ、そうね……座長もユキもそんな事しないし……」
『でしょ? 今度先輩に会ったらまたぶった斬っていいからね!?』
完全にアイナの負けか。
俺は胸を撫で下ろし、飲み物でも取ってこようかなと腰を浮かせる。
「で? ヴァレンシアさんはユキと何かしたの?」
逃げられなかった。全然言いくるめられていなかった。
ついでに、ズボンのベルトにがっちりしっぽが巻きついていて立ち上がることもできなかった。
『何もしてないよ? ちょっとスリスリしたけど。そもそもアイナちゃんのモノじゃないんでしょ?』
「そっ、それは……そうだけど」
コットのカウンターにあっさりとダメージを受けるアイナ。
同衾はしたがそれ以上は何もしていないに、こんな子供を修羅場に巻き込まないで欲しい。
『それにこの国だと十歳超えたら結婚する人もいるし、誰と仲良くなるかなんて当人次第じゃない?』
「うぅ……わ、わかったわよ……変なこと言ってごめん」
『う~ん……アイナちゃん、ちょっと二人でお話ししない?』
「……なに」
コットが立ち上がりアイナに手招きをするが、アイナは相変わらず敵意を隠さず身構える。
しばし考え込んだ様子のアイナだったが、ぴょんと立ち上がると後ろにあった建物の屋根へと飛び上がっていった。
『んふふ……まだまだ子供だね……ちょっと行ってくるね?』
「二人とも喧嘩しないでね」
力なく手を振ると、アプリコットはふわりと飛び上がりアイナの元へと飛んでいくのを見送った。
鼻が効き過ぎるのも怖いなと改めて思いつつ、ベンチにガックリと座り込む。
手にはいつの間にかじんわりと汗をかいていた。
(なんか……戦いのときより緊張した……)
屋根を見上げると何処かに移動して行ったらしく二人の姿は見えなかった。
一人残された俺は飲み物でもとってこようかなと腰を浮かせる。
「お一人?」
そんなタイミングで突然声をかけられて視線を隣に向けると、どこかで見たような女性が木のカップを二つ持ったまま佇んでいた。
「……ケイさんでしたっけ」
あのとき捕まっていた女性の一人。
ヴァルの私刑を眺めていた時に後ろから毛布に包んでくれた女性だった。
ケイさんはすっと隣に座りカップを一つ差し出してくるので、ありがたく受け取って中を見ると光の加減でよく見えなかったが匂い的にはワインのようだ。
「ユキくんワインは飲める?」
「ええ……それなりには」
「ふふ、じゃあどうぞ。見た目とは違って大人なのね」
並々と液体が注がれた木のカップをカツンとぶつけてから一口を喉へと流し込む。
久しぶりのアルコールが喉の奥から胃へと流れ込んでいくのがはっきりと分かった。
「さっき聞いたんだけど、ユキくんって『荒野の星』の座長代理なんだって? 随分と若いけど何歳なの?」
「あはは……えっと年は十三歳です」
「へぇぇ……そうなんだぁ……」
「ケイさん?」
「いや、すごいなぁって……あのっ、あのね? ユキくんまた他の街に向かうの?」
この後は犯人護送で首都まで行く予定だが、特にいつ出発するというのは決めていない。
明日ということは無さそうだけど、明後日か明々後日には出発したいとは思っている。
この街の支援を王様とやらに頼まなければならないし早い目のほうが良いだろう。
「あのね……あの……今夜……もしよかったらさ……私と「ユキー!」……」
ゆっくりと話すケイさんの言葉に耳を傾けていたら、突如エイミーの声が割り込んできた。
驚いて振り返るとエイミーとケレスが同じような木のカップを持ったまま佇んでいたのだった。
「ごめんねお話してる最中に。ちょっと見て欲しいものがあるんだけど」
「えと……すぐ?」
「ちょっと急ぎ」
「わ、わかった……えっと、ケイさんすいません。俺ちょっと行ってきますね」
ケイさんに謝り、また後でと伝えて席を立つとすぐにエイミーに手を掴まれる。
「わっ、ちょっ、エイミー」
そのまま引きずられるように教会の方へと引きずられるように連れて行かれたのだった。
アペンドにある例の教会前へと戻ったとき六華と銀華の姿が見えなかった。
だがヴァルの言っていた通りここに着いた途端、瞬間に六華と銀華が何をしているのかを理解できた。
(なるほど、こういう事か……)
自分の知らない記憶が突然現れるという若干気持ち悪い感じではあるが、ある意味便利でもある。
「あぁぁぁっっ!! ユキおかえりーーーっ!」
「お帰りなさ……い?」
ちょうどその時、教会から出てきたアイナと目が会い、奥に居たエイミーと二人で走り寄って来たがすぐに隣にいるコットに気づき急制動で停止した。
「ユキ、私その女見たことあるんだけど」
ギリっと歯軋りしそうな表情になるアイナだったが、コットは俺の隣で静かに佇んだままだ。
「アイナ、これ俺が作った幻影だよ。あの時会ったヴァレンシアさんも賊に捕まっていたんだ。それで他の捕まった人たちの世話をしてたらしくてさ」
彼女たちの支えでもあったので家に帰るまで姿があった方が安心すると思ったから連れてきたと、ちゃんとした事情を伝えたのだが言い訳がましくなっていないかドキドキしてしまう。
「幻影……か。ふぅん。ユキの幻影は勝手に動いてたけど、この子は?」
『えへ、さすがアイナちゃん』
「……はぁ、いいわ。被害者の人たち連れてきてくれたんでしょう? ありがとうね」
『およ……私はまた斬りかかられるのかと思っていたんだけど』
「流石にそこまで節操なくないよ」
『そっか、ありがとう』
初見で斬り合いにならなくてよかったと胸を撫で下ろしながら、奥から出てきたシスターさんやケレスにも挨拶をして奥へと通してもらった。
それからコットが入ると消えてしまうので俺とアイナ、エイミーの三人で『見世物小屋』の中へと入って順番に外へと連れて行く。
彼女たちの状況を目の当たりにしたアイナが涙ぐみ、エイミーが嗚咽を漏らし女の子たちに逆に慰められるハプニングもあった。
教会の聖堂ではコットが待機しててみんなを出迎えてくれていた。
十人ずつぐらいを外へ出して中へ戻るを繰り返すこと十五分ほど。
最後の十人を外へと出して、やっと全員がアペンドの街へと帰還したのだった。
被害者の女性たちは全員が順番に風呂に入り、街中から集めた服に着替え終わる。
自分の家族が全員殺されたことを知った女の子や、やっと無事に戻ったことを実感したのか、泣き出してしまう子がも居たがそのたびにコットやエイミー、ハンナやヘレスたちが慰め、宥めていた。
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夕刻。
全員が落ち着きを取り戻したところでゾロゾロと噴水広場まで移動して、炊き出し班と合流することにした。
噴水広場だけだと流石に入りきらず近くの大通りまで人が溢れ、ちょっとしたお祭りのような騒ぎになってきた。
家族と再会した人、友達と再会した人。
誰とも会えなかった人も何人もいたが、今は無事に帰ってこれたことを喜び合っているようだ。
「えっと、ヴァレンシア……さん?」
馬車を止めてある近くのベンチに座って改めてコットに礼を言っていると、色々片付けを終わらせた様子のアイナが近づいてくる。
「ありがとう。女の子たちからも話聞いたよ。あなたが居なかったらこんなに大勢助からなかったってことも聞いたよ」
『いえいえ! どういたしまして!』
ヴァレンシアと呼ばれても何も否定せずにアイナへと向かい合うコット。
アイナはそれ以上何も言うことなく、ストンと俺の隣に腰掛けた。
俺を挟んでコットへ視線を向けるアイナ。
「ところでさ、ひとつ聞きたいんだけど良いかな」
ワインが入っているのであろう木のコップに口をつけたアイナが、尻尾でペシペシと俺の背中を叩いてくる。
「ヴァレンシアさん、どうしてそんなにユキの匂いがするの? ユキも女の子……は仕方ないとしても、ヴァレンシアさんの匂いがすごく強いんだけど」
「…………え?」
ピリッとした殺気にも似た空気がアイナから漂ってくる。
男は突然こう言う修羅場に巻き込まれるとまったくの無力なんだなと、脳が現実逃避を始めてしまう。
何をどう説明しても言い訳にしか聞こえなくなるのだ。
『そりゃぁ、ずっと一緒に居たからねぇーユキって凄いよね、戦いも強いけど心が強いよね』
「え、うん、私もそう思うけど」
『しかも優しいしさ。捕まった女の子たちのことをずっと気にかけてくれていたし、貴女たちのこともずっと心配してたんだよ』
「そ、そう……私たちもユキのことずっと心配してたんだから」
『ほんと、アイナちゃんたちって愛されてるよね。私の先輩なんて只々アホだから、いっっっつも蹴飛ばされたりするんだけど! なにあれ! 私女の子だよ? もっと優しく扱ってくれても良くないっ!? アイナちゃんもそう思わないっ!?』
話を徐々に逸らしていたコットが、華麗に話題のすり替えを完了させた。
こう言うところは女子的と言うか、女子高生のようなノリの性格が役立っているのだろうか。
「そ、そうね……座長もユキもそんな事しないし……」
『でしょ? 今度先輩に会ったらまたぶった斬っていいからね!?』
完全にアイナの負けか。
俺は胸を撫で下ろし、飲み物でも取ってこようかなと腰を浮かせる。
「で? ヴァレンシアさんはユキと何かしたの?」
逃げられなかった。全然言いくるめられていなかった。
ついでに、ズボンのベルトにがっちりしっぽが巻きついていて立ち上がることもできなかった。
『何もしてないよ? ちょっとスリスリしたけど。そもそもアイナちゃんのモノじゃないんでしょ?』
「そっ、それは……そうだけど」
コットのカウンターにあっさりとダメージを受けるアイナ。
同衾はしたがそれ以上は何もしていないに、こんな子供を修羅場に巻き込まないで欲しい。
『それにこの国だと十歳超えたら結婚する人もいるし、誰と仲良くなるかなんて当人次第じゃない?』
「うぅ……わ、わかったわよ……変なこと言ってごめん」
『う~ん……アイナちゃん、ちょっと二人でお話ししない?』
「……なに」
コットが立ち上がりアイナに手招きをするが、アイナは相変わらず敵意を隠さず身構える。
しばし考え込んだ様子のアイナだったが、ぴょんと立ち上がると後ろにあった建物の屋根へと飛び上がっていった。
『んふふ……まだまだ子供だね……ちょっと行ってくるね?』
「二人とも喧嘩しないでね」
力なく手を振ると、アプリコットはふわりと飛び上がりアイナの元へと飛んでいくのを見送った。
鼻が効き過ぎるのも怖いなと改めて思いつつ、ベンチにガックリと座り込む。
手にはいつの間にかじんわりと汗をかいていた。
(なんか……戦いのときより緊張した……)
屋根を見上げると何処かに移動して行ったらしく二人の姿は見えなかった。
一人残された俺は飲み物でもとってこようかなと腰を浮かせる。
「お一人?」
そんなタイミングで突然声をかけられて視線を隣に向けると、どこかで見たような女性が木のカップを二つ持ったまま佇んでいた。
「……ケイさんでしたっけ」
あのとき捕まっていた女性の一人。
ヴァルの私刑を眺めていた時に後ろから毛布に包んでくれた女性だった。
ケイさんはすっと隣に座りカップを一つ差し出してくるので、ありがたく受け取って中を見ると光の加減でよく見えなかったが匂い的にはワインのようだ。
「ユキくんワインは飲める?」
「ええ……それなりには」
「ふふ、じゃあどうぞ。見た目とは違って大人なのね」
並々と液体が注がれた木のカップをカツンとぶつけてから一口を喉へと流し込む。
久しぶりのアルコールが喉の奥から胃へと流れ込んでいくのがはっきりと分かった。
「さっき聞いたんだけど、ユキくんって『荒野の星』の座長代理なんだって? 随分と若いけど何歳なの?」
「あはは……えっと年は十三歳です」
「へぇぇ……そうなんだぁ……」
「ケイさん?」
「いや、すごいなぁって……あのっ、あのね? ユキくんまた他の街に向かうの?」
この後は犯人護送で首都まで行く予定だが、特にいつ出発するというのは決めていない。
明日ということは無さそうだけど、明後日か明々後日には出発したいとは思っている。
この街の支援を王様とやらに頼まなければならないし早い目のほうが良いだろう。
「あのね……あの……今夜……もしよかったらさ……私と「ユキー!」……」
ゆっくりと話すケイさんの言葉に耳を傾けていたら、突如エイミーの声が割り込んできた。
驚いて振り返るとエイミーとケレスが同じような木のカップを持ったまま佇んでいたのだった。
「ごめんねお話してる最中に。ちょっと見て欲しいものがあるんだけど」
「えと……すぐ?」
「ちょっと急ぎ」
「わ、わかった……えっと、ケイさんすいません。俺ちょっと行ってきますね」
ケイさんに謝り、また後でと伝えて席を立つとすぐにエイミーに手を掴まれる。
「わっ、ちょっ、エイミー」
そのまま引きずられるように教会の方へと引きずられるように連れて行かれたのだった。
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