56 / 92
03-Bridge
055話-木乃伊取りが木乃伊
しおりを挟む
俺が使った『愛 の 虜』の効果が一瞬で現れてバタバタと倒れるように眠り始める女の子と男ども。六華には当然効果が無いようで、男の下敷きになってしまった女の子を引っ張り出している。
「ぐっ……てめぇ何様だ!」
「まさかっ! 抵抗された?」
一番危なそうなやつだと思っていたスキンヘッドのアドルフに魔技が通じていなかった。洗脳に抵抗するための魔具を持っているのか、本人の資質が原因なのかは解らない。
「まぁてめぇが誰でもいい。どうせ下の奴らに雇われた殺し屋風情だろう。残念だったな! 俺にはそういう魔技は効かねぇんだ!」
激高するアドルフはベッドの脇から巨大な戦斧を取り出し、多少ふらつきながらも刃先を俺へと向ける。
「貴様も商品の餌だ。なぁに二百人の美女の食料にされるんだ。嬉しいだろう?」
アドルフが手にしている戦斧だが、明らかに本人より大きなサイズでこんな部屋の中で振り回せるとは思わない。
もしここで戦いになったら女の子たちにも被害が出てしまう事は明らかだった。
だが当のアドルフはニヤニヤと笑みを浮かべたまま今にも俺へ切りかかってきそうな様子だった。
俺はフードの下でアイテムボックスから短剣を二本取り出す。これは前の街で座長から念のために持っておけと買ってもらった二振りだ。
相手の出方が分からない以上、剣で斬りかかるフェイントをして魔技で倒す――!
「……死ねっ! 『魂の束縛』!」
一瞬でもすきを作れないかと思い、腰を深く落とし走り始めるような姿勢をとってから、俺は再び『魂の束縛』を発動させた。
卑怯でもなんでも効率的に相手を倒せればそれで良いのだ。
俺の紡いだ魔技の真言に従い、なにも無い空中から現れた赤黒い鎖がアドルフへと左右から襲いかかった。
「あめぇ! 『腐肉の華』」
だが魔法や魔技を使えなくするための封魔の効力を持つ赤黒い鎖がアドルフへ到達する寸前、アドルフが自らの魔技の名を口にした。
アドルフの手首から戦斧の柄に鎖が巻き付いたのとほぼ同時のよううに見えたのだが、一瞬だけアドルフが早かったのだろう。
『腐肉の華』という名の魔技が発動し、ベッドに倒れ込んでいるディックの姿がブレてすっと起き上がったのだった。
――――――――――――――――――――
魂が抜けたように音も立てず立ち上がったディック。だが眠らされたままのディックはそのままの状態で眠ったままなのだ。
(これが殺しても死なない人攫いの種明かしか)
既に魔封の鎖はアドルフと戦斧と腕に巻きついており、これ以上アドルフの魔技で味方を増やされる事はなさそうだ。
俺は二本の短剣を構え近い方のディックに狙いを定める。背後からにいる六華のほうがアドルフを背後から攻撃するため『猫の反乱』を発動させるために手帳を出現させた。
だが、ディックの幻影が出現した瞬間、先に動いたのはアドルフだった。
「やれ! ディック!」
「『見世物小屋』!」
アドルフの声が上がるのとほぼ同時にディックの幻影が魔技の名前を口にした。その真言に応じるように再び腰布が広がり、俺へと向かってくる。
(魔具だと思ってたのに、まさかこいつの魔技が人を捕らえる効果なのか!)
「『猫の反乱』!!」
俺は咄嗟にアイナの魔技を口にし全てが加速する中で一度ディックから距離を取ろうとしたのだが、灰色になった景色の中でそのスピードを落とす事なく俺を包み込むように襲いかかるディックの腰布。
(まさか追尾なのか!? 発動の瞬間に確定しているのか!?)
そんなことを考えながら、俺はあっさりとディックの魔技に飲み込まれたのだった。
――――――――――――――――――――
「ぐっ……」
高いところから落とされた衝撃を感じ、暗転しかけていた意識を無理やり引き戻す。
「…………」
「…………」
「…………」
すぐに死ぬようなトラップでなかったことに安心しながら辺りを見回すと、そこは薄暗くなにも遮るものがない部屋だった。
「…………」
「…………」
広さ的には体育館ぐらいだろうか。遠くの方に壁が見え、そのまま遥か上空までそびえ立っている。そのまま視線を上空へと向けると、百メートルほど上で壁は直角に折れ曲がり屋根部分を形成していた。
「…………」
「…………」
なにも無い箱のような空間。
異様なのは、床の至る所に付着した乾き切った血液の跡。
それと隅っこに肌を重ね合うよう、集まっている女性たちの姿だった。
「…………」
平服の子もいれば、ボロボロの服を見に纏った子や、裸のままあちこちに青痣をつけた子もいる。
全員が身体を寄せ合い、なにも言葉を発しないまま俺の方をじっと観察するように視線を送ってくる。
時折チャラチャラと首に繋がれた鎖の擦れる音がするだけのなにも無い、薄暗い空間だった。
さて、どうやってここから出ようかと上を見上げた時、天井部分に光が刺してふたりの人物が降ってきた。
「……アドルフ……あとディックだったか」
ふわりと重力を感じさせずに着地するスキンヘッドと傷顔の男二人。ディックの方は、先ほどアドルフが作った幻影だろう。
「へっ、ここでバラせばあいつらの食料にもなるし一石二鳥ってやつよ。ほら、抵抗してみろよ」
巨大なバトルアックスを振りかざし構えをとるアドルフと、どこからともなく直剣を取り出すディックの幻影。
対する俺は魔技で狙い撃つために腰を低く落とす。
「『影の旋風』!!」
狙うは幻影使いのアドルフだ。実態のない風の矢がいつまのように射出され、相手へと突き進む――ように思えたが。
「発現しない…………?」
「ふはははっ、ここはディックが許可した人間以外は魔法も魔技も使えねぇんだ――よっ!」
獰猛な笑みを浮かべながら、その見た目からは想像できないような速度で切り掛かってくるアドルフ。
横なぎに襲いかかってくるバトルアックスを身体をひねりギリギリで避けるが、ローブが引きちぎられシャツの一部とともにボロ布になってしまう。
「ああん? てめぇ上にいた……ちっ、お前も幻影系の魔技使いか。だが残念だったな! ここは俺の領域だ!」
再び紡がれるアドルフの魔技となにもない空間から現れたのは三人の男は、外で眠りこけているアレックス、ファース、シモンの幻影だった。
「ほれほれ、いつまで頑張れるかな……ガキだからって容赦しねぇぞ! やれ!」
本人は高みの見物を決めたようで、ディックを先頭に全員が剣を手にして襲いかかってくる。
(やばいやばいやばい――魔技が使えないなんて! 剣での近接戦なんて勝ち目が……!)
魔技が使えない俺にとってはただの剣を握っただけの子供にすぎない。そもそもリーチからして負けているのだ。
ディックの振り下ろす剣をなんとか避け、横なぎに襲いかかる誰かの剣を見を引いてかわす。
だが躱せたのはそこまでだった。連続して襲いかかる剣劇は二度避けたところで、肩から横腹にかけて袈裟斬りにされあっさりと吹き飛ばされた。
(いっでぇぇっっ!)
警報が鳴り響く脳内はまさにパニック状態で、どうやってここから逃げれば良いのかという情けない考えに埋め尽くされる。
忘れていたように切られた胸元から血が流れ始め、手のひらで抑えても止まる気配がない。
(止まれ! くそっ! このままじゃ殺される! 止まれよ!)
温かな血液が指の間を抜け手の甲へと染み出してくる。
「はっ、よえぇな……よっと!」
いつのまにか隣へと移動してきていたアドルフが俺の手首を掴み持ち上げる。俺の体重なんて気にも留めない様子であっさりと宙吊りにされるが、ボタボタと流れ落ち続ける血のせいで意識が朦朧としてくる。
アドルフは俺の引きちぎられたボロ服を皮を剥ぐように引きちぎり床に放り投げられた。
「ああん? んだよ、てめぇ男かよ……ちっ、おい、もうバラせ」
素っ裸に剥かれ、男とバレた俺はあっけなくぶん投げられる。
ゴミクズのように宙を舞う俺の身体はそのまま床に叩きつけられ、女の子たちのいる方へと滑っていく。
「…………っ!」
ぼやけた視界に映ったのは、心配そうに泣きそうな顔で覗き込んでくる数人の女性と女の子の顔だった。そのなんとも言えない表情を見て落ちそうな意識をなんとかつなぎとめようと奥歯を噛みしめる。
(くっ……そっ! こんなところで死ぬわけには……っっ!)
震える手を胸の傷に押し付け身体の芯から魔力を絞り出すように意識するが、魔技はもとより魔法すら発動する気配がない。
眼球だけ横に動かすと俺の方へと向かってくる四人の男の姿が見えた。
俺は無心に治れ治れと祈るように念じながら自分の体内から魔力を引き出し続けるが、一向に魔法が使えるという感覚にすらならない。
むしろ身体の感覚も、胸に当てている自分の腕の感覚すら感じなくなってくることに気づきますます血の気が引いてゆく。
そんな足掻きをしているうちにも俺の足元へとたどり着いたディックは、容赦なく剣を振り上げたのだった。
「ぐっ……てめぇ何様だ!」
「まさかっ! 抵抗された?」
一番危なそうなやつだと思っていたスキンヘッドのアドルフに魔技が通じていなかった。洗脳に抵抗するための魔具を持っているのか、本人の資質が原因なのかは解らない。
「まぁてめぇが誰でもいい。どうせ下の奴らに雇われた殺し屋風情だろう。残念だったな! 俺にはそういう魔技は効かねぇんだ!」
激高するアドルフはベッドの脇から巨大な戦斧を取り出し、多少ふらつきながらも刃先を俺へと向ける。
「貴様も商品の餌だ。なぁに二百人の美女の食料にされるんだ。嬉しいだろう?」
アドルフが手にしている戦斧だが、明らかに本人より大きなサイズでこんな部屋の中で振り回せるとは思わない。
もしここで戦いになったら女の子たちにも被害が出てしまう事は明らかだった。
だが当のアドルフはニヤニヤと笑みを浮かべたまま今にも俺へ切りかかってきそうな様子だった。
俺はフードの下でアイテムボックスから短剣を二本取り出す。これは前の街で座長から念のために持っておけと買ってもらった二振りだ。
相手の出方が分からない以上、剣で斬りかかるフェイントをして魔技で倒す――!
「……死ねっ! 『魂の束縛』!」
一瞬でもすきを作れないかと思い、腰を深く落とし走り始めるような姿勢をとってから、俺は再び『魂の束縛』を発動させた。
卑怯でもなんでも効率的に相手を倒せればそれで良いのだ。
俺の紡いだ魔技の真言に従い、なにも無い空中から現れた赤黒い鎖がアドルフへと左右から襲いかかった。
「あめぇ! 『腐肉の華』」
だが魔法や魔技を使えなくするための封魔の効力を持つ赤黒い鎖がアドルフへ到達する寸前、アドルフが自らの魔技の名を口にした。
アドルフの手首から戦斧の柄に鎖が巻き付いたのとほぼ同時のよううに見えたのだが、一瞬だけアドルフが早かったのだろう。
『腐肉の華』という名の魔技が発動し、ベッドに倒れ込んでいるディックの姿がブレてすっと起き上がったのだった。
――――――――――――――――――――
魂が抜けたように音も立てず立ち上がったディック。だが眠らされたままのディックはそのままの状態で眠ったままなのだ。
(これが殺しても死なない人攫いの種明かしか)
既に魔封の鎖はアドルフと戦斧と腕に巻きついており、これ以上アドルフの魔技で味方を増やされる事はなさそうだ。
俺は二本の短剣を構え近い方のディックに狙いを定める。背後からにいる六華のほうがアドルフを背後から攻撃するため『猫の反乱』を発動させるために手帳を出現させた。
だが、ディックの幻影が出現した瞬間、先に動いたのはアドルフだった。
「やれ! ディック!」
「『見世物小屋』!」
アドルフの声が上がるのとほぼ同時にディックの幻影が魔技の名前を口にした。その真言に応じるように再び腰布が広がり、俺へと向かってくる。
(魔具だと思ってたのに、まさかこいつの魔技が人を捕らえる効果なのか!)
「『猫の反乱』!!」
俺は咄嗟にアイナの魔技を口にし全てが加速する中で一度ディックから距離を取ろうとしたのだが、灰色になった景色の中でそのスピードを落とす事なく俺を包み込むように襲いかかるディックの腰布。
(まさか追尾なのか!? 発動の瞬間に確定しているのか!?)
そんなことを考えながら、俺はあっさりとディックの魔技に飲み込まれたのだった。
――――――――――――――――――――
「ぐっ……」
高いところから落とされた衝撃を感じ、暗転しかけていた意識を無理やり引き戻す。
「…………」
「…………」
「…………」
すぐに死ぬようなトラップでなかったことに安心しながら辺りを見回すと、そこは薄暗くなにも遮るものがない部屋だった。
「…………」
「…………」
広さ的には体育館ぐらいだろうか。遠くの方に壁が見え、そのまま遥か上空までそびえ立っている。そのまま視線を上空へと向けると、百メートルほど上で壁は直角に折れ曲がり屋根部分を形成していた。
「…………」
「…………」
なにも無い箱のような空間。
異様なのは、床の至る所に付着した乾き切った血液の跡。
それと隅っこに肌を重ね合うよう、集まっている女性たちの姿だった。
「…………」
平服の子もいれば、ボロボロの服を見に纏った子や、裸のままあちこちに青痣をつけた子もいる。
全員が身体を寄せ合い、なにも言葉を発しないまま俺の方をじっと観察するように視線を送ってくる。
時折チャラチャラと首に繋がれた鎖の擦れる音がするだけのなにも無い、薄暗い空間だった。
さて、どうやってここから出ようかと上を見上げた時、天井部分に光が刺してふたりの人物が降ってきた。
「……アドルフ……あとディックだったか」
ふわりと重力を感じさせずに着地するスキンヘッドと傷顔の男二人。ディックの方は、先ほどアドルフが作った幻影だろう。
「へっ、ここでバラせばあいつらの食料にもなるし一石二鳥ってやつよ。ほら、抵抗してみろよ」
巨大なバトルアックスを振りかざし構えをとるアドルフと、どこからともなく直剣を取り出すディックの幻影。
対する俺は魔技で狙い撃つために腰を低く落とす。
「『影の旋風』!!」
狙うは幻影使いのアドルフだ。実態のない風の矢がいつまのように射出され、相手へと突き進む――ように思えたが。
「発現しない…………?」
「ふはははっ、ここはディックが許可した人間以外は魔法も魔技も使えねぇんだ――よっ!」
獰猛な笑みを浮かべながら、その見た目からは想像できないような速度で切り掛かってくるアドルフ。
横なぎに襲いかかってくるバトルアックスを身体をひねりギリギリで避けるが、ローブが引きちぎられシャツの一部とともにボロ布になってしまう。
「ああん? てめぇ上にいた……ちっ、お前も幻影系の魔技使いか。だが残念だったな! ここは俺の領域だ!」
再び紡がれるアドルフの魔技となにもない空間から現れたのは三人の男は、外で眠りこけているアレックス、ファース、シモンの幻影だった。
「ほれほれ、いつまで頑張れるかな……ガキだからって容赦しねぇぞ! やれ!」
本人は高みの見物を決めたようで、ディックを先頭に全員が剣を手にして襲いかかってくる。
(やばいやばいやばい――魔技が使えないなんて! 剣での近接戦なんて勝ち目が……!)
魔技が使えない俺にとってはただの剣を握っただけの子供にすぎない。そもそもリーチからして負けているのだ。
ディックの振り下ろす剣をなんとか避け、横なぎに襲いかかる誰かの剣を見を引いてかわす。
だが躱せたのはそこまでだった。連続して襲いかかる剣劇は二度避けたところで、肩から横腹にかけて袈裟斬りにされあっさりと吹き飛ばされた。
(いっでぇぇっっ!)
警報が鳴り響く脳内はまさにパニック状態で、どうやってここから逃げれば良いのかという情けない考えに埋め尽くされる。
忘れていたように切られた胸元から血が流れ始め、手のひらで抑えても止まる気配がない。
(止まれ! くそっ! このままじゃ殺される! 止まれよ!)
温かな血液が指の間を抜け手の甲へと染み出してくる。
「はっ、よえぇな……よっと!」
いつのまにか隣へと移動してきていたアドルフが俺の手首を掴み持ち上げる。俺の体重なんて気にも留めない様子であっさりと宙吊りにされるが、ボタボタと流れ落ち続ける血のせいで意識が朦朧としてくる。
アドルフは俺の引きちぎられたボロ服を皮を剥ぐように引きちぎり床に放り投げられた。
「ああん? んだよ、てめぇ男かよ……ちっ、おい、もうバラせ」
素っ裸に剥かれ、男とバレた俺はあっけなくぶん投げられる。
ゴミクズのように宙を舞う俺の身体はそのまま床に叩きつけられ、女の子たちのいる方へと滑っていく。
「…………っ!」
ぼやけた視界に映ったのは、心配そうに泣きそうな顔で覗き込んでくる数人の女性と女の子の顔だった。そのなんとも言えない表情を見て落ちそうな意識をなんとかつなぎとめようと奥歯を噛みしめる。
(くっ……そっ! こんなところで死ぬわけには……っっ!)
震える手を胸の傷に押し付け身体の芯から魔力を絞り出すように意識するが、魔技はもとより魔法すら発動する気配がない。
眼球だけ横に動かすと俺の方へと向かってくる四人の男の姿が見えた。
俺は無心に治れ治れと祈るように念じながら自分の体内から魔力を引き出し続けるが、一向に魔法が使えるという感覚にすらならない。
むしろ身体の感覚も、胸に当てている自分の腕の感覚すら感じなくなってくることに気づきますます血の気が引いてゆく。
そんな足掻きをしているうちにも俺の足元へとたどり着いたディックは、容赦なく剣を振り上げたのだった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる