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第5話 今日から私がアンタ達のお母さんだ! 前編
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「どうもはじめまして、私はこの孤児院の院長を務めているロメロと言います。この度はノルンを助けていただきありがとうございました」
ロメロと名乗る男は深々と頭を下げた
「良いって事よ。当然のことをしたまでだよ。ところでここにいる子たちは、みんなどういう理由でここにいるんだい??」
孤児院の周辺では、数人の子供たちが駆け回っている
ロメロは少し悲しそうな顔をしてカスミ達に話でした
「ここには、親を魔物に殺された子や魔物から逃げるときに足手まといと言う理由で捨てられた子や育児放棄で連れてこられた子がほとんどです」
「魔物?魔物って何だい?」
「早い話が化け物ですよ。こう言った世界にはモンスターって言う化け物が存在するんですよ」
「ワタル、アンタやけに詳しいね?」
それを聞いたワタルは眼鏡をキラリと光らせて、どや顔で喋りだした
「いやぁ、ボクは前世でいろんな異世界ものの漫画やアニメを見てきたからわかるんですよ♪自慢じゃないですけど、漫画やアニメに関してはかなり自信がありますよ」
カスミは呆れた目でワタルを見てため息をついた
「はぁ、なんだいアンタはオタクでもしかして引きこもりかい?」
「ち、違いますよ!ヤダな!ボクは漫画やアニメが好きないたいけな青少年ですよ!」
「あのすいません」
ロメロの声に気づいて慌ててロメロの方を向く
「ごめんなさい!話の腰を折ってしまって、ロメロさん、さっき魔物に親を殺された子供がいると言ってましたけど、その子の親ってもしかして冒険者なんですか?」
ロメロは遊び回ってる子供たちを見て話し始めた
「はい。あそこ遊んでいる赤い髪と緑の髪の男の子達、ロジーとキースと言うんですが、あの2人の両親はともに冒険者でした。しかし、今から1年ほど前に2人の両親は魔物に殺されました」
「それじゃあ、さっきのノルンちゃんも両親が冒険者なんですか?」
「いいえ、ノルンの場合は違います・・・」
「ロメロおじさん、洗濯物全部畳んでおいたよ」
カスミ達の前に12歳位の女の子がやってきて、ロメロに報告に来た
「ありがとう。メリッサ、この人たちがノルンを助けてくれた人たちだよ」
「本当!あの私の妹を助けてくれてありがとうございます!」
メリッサはカスミ達にペコリとお辞儀をした
「さあ、ここはもういいから遊んでおいで」
「うん!それじゃあ、本当にありがとう!お姉ちゃん達!」
再びお辞儀をするメリッサはロジー達のところに向かった
メリッサの後ろ姿を見守りながら、メリッサとノルンの両親の話を始めた
「あの2人の両親は2人を捨てたんですよ」
「なんだって!一体、それはどういうことだい?」
そのことを聞いたカスミは思わず大声を出していた
ロメロは再び悲しそうな顔しながら、メリッサ達のことを話した
「あの子達と両親は2年前に外で魔物に襲われたそうです。その時、両親は2人を足手まといだと感じて、2人をその場で捨てたそうです・・・」
「なんて親だい!我が可愛さに自分の子供を捨てたのかい!」
「カスミさん、それは違いますよ。あの子たちの両親も気が動転してやったと思いますよ」
怒り新党なカスミをロメロはなだめる
「確かにそういう状況になると人間って正常な判断ができないって言いますし」
「ワタル!アンタもロメロと同じことを言うのかい!」
「カスミさん安心してください。確かにここにいる子たちは、両親に死なれたり捨てられたりしましたが、子供たちはそういった辛さをバネにして頑張って生きています。決して悪いことだけじゃありません。どうか、理解してくれませんか?」
カスミは何か満足がいかない感じをしながら子供たちを見守っていた
NEXT 「今日から私がアンタ達のお母さんだ! 中編」
ロメロと名乗る男は深々と頭を下げた
「良いって事よ。当然のことをしたまでだよ。ところでここにいる子たちは、みんなどういう理由でここにいるんだい??」
孤児院の周辺では、数人の子供たちが駆け回っている
ロメロは少し悲しそうな顔をしてカスミ達に話でした
「ここには、親を魔物に殺された子や魔物から逃げるときに足手まといと言う理由で捨てられた子や育児放棄で連れてこられた子がほとんどです」
「魔物?魔物って何だい?」
「早い話が化け物ですよ。こう言った世界にはモンスターって言う化け物が存在するんですよ」
「ワタル、アンタやけに詳しいね?」
それを聞いたワタルは眼鏡をキラリと光らせて、どや顔で喋りだした
「いやぁ、ボクは前世でいろんな異世界ものの漫画やアニメを見てきたからわかるんですよ♪自慢じゃないですけど、漫画やアニメに関してはかなり自信がありますよ」
カスミは呆れた目でワタルを見てため息をついた
「はぁ、なんだいアンタはオタクでもしかして引きこもりかい?」
「ち、違いますよ!ヤダな!ボクは漫画やアニメが好きないたいけな青少年ですよ!」
「あのすいません」
ロメロの声に気づいて慌ててロメロの方を向く
「ごめんなさい!話の腰を折ってしまって、ロメロさん、さっき魔物に親を殺された子供がいると言ってましたけど、その子の親ってもしかして冒険者なんですか?」
ロメロは遊び回ってる子供たちを見て話し始めた
「はい。あそこ遊んでいる赤い髪と緑の髪の男の子達、ロジーとキースと言うんですが、あの2人の両親はともに冒険者でした。しかし、今から1年ほど前に2人の両親は魔物に殺されました」
「それじゃあ、さっきのノルンちゃんも両親が冒険者なんですか?」
「いいえ、ノルンの場合は違います・・・」
「ロメロおじさん、洗濯物全部畳んでおいたよ」
カスミ達の前に12歳位の女の子がやってきて、ロメロに報告に来た
「ありがとう。メリッサ、この人たちがノルンを助けてくれた人たちだよ」
「本当!あの私の妹を助けてくれてありがとうございます!」
メリッサはカスミ達にペコリとお辞儀をした
「さあ、ここはもういいから遊んでおいで」
「うん!それじゃあ、本当にありがとう!お姉ちゃん達!」
再びお辞儀をするメリッサはロジー達のところに向かった
メリッサの後ろ姿を見守りながら、メリッサとノルンの両親の話を始めた
「あの2人の両親は2人を捨てたんですよ」
「なんだって!一体、それはどういうことだい?」
そのことを聞いたカスミは思わず大声を出していた
ロメロは再び悲しそうな顔しながら、メリッサ達のことを話した
「あの子達と両親は2年前に外で魔物に襲われたそうです。その時、両親は2人を足手まといだと感じて、2人をその場で捨てたそうです・・・」
「なんて親だい!我が可愛さに自分の子供を捨てたのかい!」
「カスミさん、それは違いますよ。あの子たちの両親も気が動転してやったと思いますよ」
怒り新党なカスミをロメロはなだめる
「確かにそういう状況になると人間って正常な判断ができないって言いますし」
「ワタル!アンタもロメロと同じことを言うのかい!」
「カスミさん安心してください。確かにここにいる子たちは、両親に死なれたり捨てられたりしましたが、子供たちはそういった辛さをバネにして頑張って生きています。決して悪いことだけじゃありません。どうか、理解してくれませんか?」
カスミは何か満足がいかない感じをしながら子供たちを見守っていた
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