怨霊詩集~暗闇~

如月 幽吏

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怨霊詩集 弐

第三節 死者の血の宴

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漆黒の夜空に、血染めの月が浮かぶ。
鈍い光が、生きた屍の肌を照らす。
大地を染める鮮やかな血。
それは、無数の命が絶たれた証だ。
血の雨が降り注ぎ、大地は泥沼と化した。
鋭い歯が、生肉を貪り食う。
怨嗟の叫びが、夜空を切り裂く。
まるで地獄からの死者が、地上に解き放たれたかのように……
血の川が流れ、その中に屍体が浮かぶ。
不気味な笑みが、死んだ瞳に浮かぶ。
永遠に終わることのない、血の宴。
狂気の舞踏会が、夜通し続く。
狂気の夜は終わらない。
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