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プロローグ
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その昔、1人の神がいた。名を龍神"グルド・ドラグーン" かつては最強と言われた。だが、そんなグルドも限界が来ていた。幾度にもよく魔の手から世界を救ってきたがその度に体に傷付いていった。そんなのはお構いなしと押し寄せる魔の手、グルドは自身の最後の力を振り絞り次なる後継者を探す旅に出た。
ある日のこと九条藤谷は日課のランニングをしていた。早朝な冷たい空気が鼻から肺に入る。
「ふう」
吸った空気を吐き出すと白ろくなる、空は太陽がまだ出てないため薄暗い。回りの景色を見ながら走っていると、目の前にカップルらしき男女がこちらに向かって歩いている。そして、その後ろから黒いフード被った怪しい男が近づいてきていた。カップルの近くに来ると男はナイフを取り出しカップルに向かって走り出した。
「まずい」
無意識に走り出した俺はそのままカップルを押し飛ばした。
グサッ
そんな音と共に痛みが腹に伝わる。見てみると腹にはナイフが深々と刺さっている。俺はあまりの痛さにそのまま意識を手放した。
目が覚めると辺りいったい真っ白な空間にいた。
「どこだここ?」
「気がついたようだな」
声の主の方を振り向くと和服を着た赤い眼で白髪の男がいた。
「あんたは誰だ」
「俺の名はグルド・ドラグーンと言う。これでも龍神、つまりは神だ」
「じゃあ、その神様がここにいるってことは俺は死んだのか」
「随分落ち着いているな」
「まぁ、刺された記憶が鮮明にあれば誰だって自分が死んだのは理解できる」
「やはり、お前をここに連れてきて正解だった」
グルドはそう言うと俺に問いかけてきた。
「お前はここまま行けば新たな人生を歩むだろう。だが、今のお前には2つの選択肢がある」
「1つは先程行った通りの新たな人生を歩む道、もう1つは俺の後継者として新たな龍神になることだ」
俺は少しだけ考えると答えた。
「後継者にやるよ」
「そうか、なってくれるか」
グルドは少し安堵した顔をした。そして
「今からお前に俺の全ての力と知識を授けよう。準備はいいか?」
「構わない」
グルドは右手をこちらに向けると手のひらが光だした。
「そう言えばお前の名前は聞いていなかったな、名をなんと言う」
「九条藤谷だ」
「いい名だな」
そう言って俺は光に包まれた。
ある日のこと九条藤谷は日課のランニングをしていた。早朝な冷たい空気が鼻から肺に入る。
「ふう」
吸った空気を吐き出すと白ろくなる、空は太陽がまだ出てないため薄暗い。回りの景色を見ながら走っていると、目の前にカップルらしき男女がこちらに向かって歩いている。そして、その後ろから黒いフード被った怪しい男が近づいてきていた。カップルの近くに来ると男はナイフを取り出しカップルに向かって走り出した。
「まずい」
無意識に走り出した俺はそのままカップルを押し飛ばした。
グサッ
そんな音と共に痛みが腹に伝わる。見てみると腹にはナイフが深々と刺さっている。俺はあまりの痛さにそのまま意識を手放した。
目が覚めると辺りいったい真っ白な空間にいた。
「どこだここ?」
「気がついたようだな」
声の主の方を振り向くと和服を着た赤い眼で白髪の男がいた。
「あんたは誰だ」
「俺の名はグルド・ドラグーンと言う。これでも龍神、つまりは神だ」
「じゃあ、その神様がここにいるってことは俺は死んだのか」
「随分落ち着いているな」
「まぁ、刺された記憶が鮮明にあれば誰だって自分が死んだのは理解できる」
「やはり、お前をここに連れてきて正解だった」
グルドはそう言うと俺に問いかけてきた。
「お前はここまま行けば新たな人生を歩むだろう。だが、今のお前には2つの選択肢がある」
「1つは先程行った通りの新たな人生を歩む道、もう1つは俺の後継者として新たな龍神になることだ」
俺は少しだけ考えると答えた。
「後継者にやるよ」
「そうか、なってくれるか」
グルドは少し安堵した顔をした。そして
「今からお前に俺の全ての力と知識を授けよう。準備はいいか?」
「構わない」
グルドは右手をこちらに向けると手のひらが光だした。
「そう言えばお前の名前は聞いていなかったな、名をなんと言う」
「九条藤谷だ」
「いい名だな」
そう言って俺は光に包まれた。
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