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3話目

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有無を言わさず、ラフィンを大浴場に連れてきて、今は2人で湯船に使っている。

もちろん、大浴場にはラフィンと俺だけしかいない。
まあ、帰ってきたことを誰にも伝えていないから仕方ないのだが…そろそろ誰かしらに気付かれても可笑しくない。

(早めに済ませないといけないな)

「ラフィン、傷口に染みるか?」

「少しだけ…でも、大丈夫です。このくらいの痛み、拷問された時よりマシです」

「あの兵士の中にも、この白い肌に触れたものがいたのかもしれんな。簡単に殺してしまったが……生きていることを後悔させるくらいの仕打ちをしても良かったかもしれんな」

ラフィンを後ろから抱き寄せ、そっと首筋に口付ける。

「レ、レイ様ッ……」

ラフィンが身動ぎして離れようとするが、ガッチリと腰に腕を回しているため、離れることは出来ない。

仕置きとばかりに、ペロリと首筋を舐め上げ、思いっきり噛み付く。

「アアッ!んっ、や、」

ビクリと身体を震わせ、ラフィンは痛みに耐えるように深く息を吐き出した。

噛み付いた場所からは、血が滲んでいる。その血を舐めとるように優しく何度も舌を往復させる。

「レ、レイ様…も、もう、やめて下さい」

ビクビクと身体を跳ねさせながら、荒い息遣いで悲願する。
その顔は欲に濡れており、目はトロンとしていた。

「痛いのが好きなお前には、仕置きにはならんな」

「ふっ、ぁあ……ンン、レイ、さま?」

ラフィンは見ての通り、痛みが好きなドMだ。勿論、俺から与えられる痛みに対してだけだが。

「お前は俺のだろう?誰の許しでこの身体を穢したんだ?」

耳元で囁き、ラフィンの緩く勃ちあがっている雄をギュッとイかせないように握る。

「ヒュッ………!!!」

あまりに突然のことにラフィンが一瞬意識を飛ばしてしまった。

「随分と疲れているみたいだな。この程度で気を失うとは……」

呆れを含んだ表情を浮かべながら、ラフィンの雄から手を離して後ろの窄まりに指を容赦なく入れる。

すんなり入ったが、どうやらココは無事のようだ。

指を3本に増やし、前立腺を避けながら中を広げるように動かしていく。

「こんなものか…」

指を引抜き、昂っている俺の雄をラフィンの窄まりに押し当てる。
俺を誘うようにヒクヒクしているソコに、ズプリと入れていく。

ウネウネと動くナカにすぐにイッてしまいそうになったが、なんとか持ち堪えた。

久々にラフィンのナカを堪能したいところだが、ラフィンの身体のことを考えると長くはできない。
だから、ずっと避けていた前立腺目掛けて腰を動かす。

「ひぃッ!?ぁああ!あ!あぁ!!」

すぐに意識を取り戻したラフィンの口から、女のような甲高い声が響き渡った。

「ラフィン、目が覚めたか?」

「ぁ、あ……ッレ、レイさま?」

「ふふ、そんな愛らしい顔をするな。激しくしたくなるだろう?」

「レイさま、キス……したいです」

俺の頬を両手で引き寄せてキスを強請ってくる。
それに応えるように頭を引き寄せ、キスをすれば、誘うように口を開けて自ら舌を絡ませてきた。

「ん、ふぁ……ンンッ…」

ピチャピチャとイヤらしい音が大浴場に響く。

止めていた腰をゆっくりと動かすと、ビクビク!と身体を震わせて、顔を離そうと胸元を押してした。
素直に顔を離してあげたら、酸素を求めるように大きく息を吸いこんでいた。

「お前は本当に愛らしいな」

チュっと額にキスを降らせ、うっとりとしているラフィンの雄を片手で優しく扱く。

「おイキ、ラフィン」

「レ、レイさまッ!アアアッ!」

俺の言葉を合図に、ラフィンは呆気なく精液を吐き出した。

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