【R18】恋情

貴水

文字の大きさ
上 下
20 / 50

20.欲求

しおりを挟む
「……んっ……」

 ねっとりと誠の舌が、京子の首すじから顎へ向かって舐め上げた。

 誠の掌で京子の乳房は優しく包まれ、柔らかさを堪能するかのように揉まれる。プクリと乳立ったピンク色の乳首は誠の舌で弄ぶように転がされていた。

「……は……ぁっ……」

 息が上がる。

 誠の手が京子の体の線ラインを確かめるように脇から下へと落ちて行く。

「……んっ……」

 内股を触られ声が漏れる。

「……こんなに濡れて……もう立つのも辛いかい?」


 放課後。密室の生徒会長室……。外から部活に励む生徒の声のみが遠くに聞こえた。

 今は側面の壁に寄りかかり、誠に支えてもらっている状態だ。

 誠によって下着を先に脱がされていた為、下半身は何も身に着けていない裸の状態。その為、京子が感じれば感じる程、中心部は熱くなり甘い蜜を潤しては垂らし、雫を零す。

 壁に背中を押し付け、少しでもこの体の熱を沈めようと、感じまいと気持ちを逃がす。

 だが誠はそれを許してはくれずに震える京子の内股に顔を沈めると、ペロリペロリと容赦なく舐め上げた。

「んんっ!」

 ビクンビクンと身体が仰け反る。

 ますます京子の身体は熱くなり蜜を潤した。

「……誠……様!」

「ん……どうしたの?……もう、欲しいのかい?」

 京子の愛液で濡れた口元をスッと手の甲で拭き取る。

 胸元のシャツを緩めた誠のその仕草が、美しい顔立ちのせいか、なんともエロティックさを感じさせ、京子の背筋をゾクリと振るわせた。

 ――――その瞬間。

「あんっ!!」

 熱く、猛った雄が、後ろから膣内なかに侵入する。

 白くて艶のある二つの柔らかい山を通り抜け、谷に向かって一気にスパークした。

「あ……あ……ああっ!」

 パンパンパンと激しく腰を打ち付けられる。

「フ……京子、の膣内なかは……とても気持ちがいいっ……」

 そう耳元で、艶めいた声が囁かれる。

「ほら、京子はこうされるのが……好きだ……よね?」

 誠の熱い雄を膣内なかで受け、さらには蜜で濡れそぼった花陰部を手で執拗に擦られるのだ。

「ああっ! 誠……さま!!」

 誠を包み込んでいた京子の身体はビクンビクンと大きく震え、熱く。熱く。京子の全神経をそこへ集中させた。

「……っ……ぁ……ああっ!」

 そしてガクガクと足を鳴らすのだった。



(せ……い……さま……。誠……さま……)

 一滴の涙が床に零れ落ちた……。

 身体はこんなにも側に近く繋がっているけれど、誠の心はどこにあるのだろう……?

(ほ……しい。……もっと、欲しい)

 ずっと繋がっていられればいいのに……。

(私に……溺れてよ……。誠様……)

 欲しい。欲しい。欲しい。心も欲しい……。全てが欲しい……。

 自分がこれほど我儘で強欲だと知らなかった。

 恋がこれほど強い感情だなんて知らなかった……。

 身体を繋げれば繋げるだけ増していくのも知らなかった……のだ……。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性欲のない義父は、愛娘にだけ欲情する

如月あこ
恋愛
「新しい家族が増えるの」と母は言った。  八歳の有希は、母が再婚するものだと思い込んだ――けれど。  内縁の夫として一緒に暮らすことになった片瀬慎一郎は、母を二人目の「偽装結婚」の相手に選んだだけだった。  慎一郎を怒らせないように、母や兄弟は慎一郎にほとんど関わらない。有希だけが唯一、慎一郎の炊事や洗濯などの世話を妬き続けた。  そしてそれから十年以上が過ぎて、兄弟たちは就職を機に家を出て行ってしまった。  物語は、有希が二十歳の誕生日を迎えた日から始まる――。  有希は『いつ頃から、恋をしていたのだろう』と淡い恋心を胸に秘める。慎一郎は『有希は大人の女性になった。彼女はいずれ嫁いで、自分の傍からいなくなってしまうのだ』と知る。  二十五歳の歳の差、養父娘ラブストーリー。

私を犯してください♡ 爽やかイケメンに狂う人妻

花野りら
恋愛
人妻がじわじわと乱れていくのは必読です♡

【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました

utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。 がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。

辺境騎士の夫婦の危機

世羅
恋愛
絶倫すぎる夫と愛らしい妻の話。

ぽっちゃりOLが幼馴染みにマッサージと称してエロいことをされる話

よしゆき
恋愛
純粋にマッサージをしてくれていると思っているぽっちゃりOLが、下心しかない幼馴染みにマッサージをしてもらう話。

一夜限りのお相手は

栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月

やさしい幼馴染は豹変する。

春密まつり
恋愛
マンションの隣の部屋の喘ぎ声に悩まされている紗江。 そのせいで転職1日目なのに眠くてたまらない。 なんとか遅刻せず会社に着いて挨拶を済ませると、なんと昔大好きだった幼馴染と再会した。 けれど、王子様みたいだった彼は昔の彼とは違っていてーー ▼全6話 ▼ムーンライト、pixiv、エブリスタにも投稿しています

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...