186 / 236
Ⅴ ソロモン革命
3節 中央集権 ①
しおりを挟む
「突然の招集にも関わらず、お集まりいただき、感謝します」
翌日、エイジはある部屋にいた。魔王城は五階、応接間である。
「我々はなぜ呼ばれたのかな」
口を開いたのは、獣人族の集落の族長老犬バウム。その側に侍るは、次期族長候補ネコ科のシャルと、護衛のオオカミ科ハティ。彼らの集落は魔王国との条約締結後、族長らの活躍により、他集落との合併などによってその規模を広げている。それも、魔族の脅威が消えたことを示したことと、魔王国の支援によって生活が安定したこともある。
「用件すら伝えることも出来ず、誠申し訳ありません。なにぶんこちら、只今現在立て込んでおりまして」
その隣の者達に、エイジは視線を向ける。そこに居るのはウッドエルフ王のハック、ダークエルフ王のニンテス、それぞれの補佐ハイエルフのオーヴェンとティタス。皆難しい顔をして、次の言葉を待つ。
「では、用件の前に一つお聞かせくださいませ。あなた方は、魔王国のことをどうお思いで?」
その質問に、各々の長は側近と目を見合わせる。
「あなた方の市民の幾人かを、こちらで預かっておりますが。彼らの扱いや、彼らからの伝聞で、この国をどう感じましたかな?」
「そうですな。聞いたところによると、仕事は大変で、言葉の壁で不明瞭な部分も多いが。少なくとも、生活においては不自由していないと」
「んにゃ? ウチは悪くないって思ってるにゃ」
「正直、アンタらが律儀に約束を守るたぁ、思ってなかったんでな。驚いている」
バウムは厳格ながら敵意なく、シャルは緊張感なくのんびりと、ハティが少々不機嫌そう、というよりきまりが悪そうににしながら答えた。
「我々も同様に、現状魔王国に関しては、不満はありませんとも。ですよね、ニンテス様?」
「ええ。魔導の技術も発達していますし、居心地がいいくらいです」
ニンテス女王は、フォラスとの論戦や技術交換を経て、魔王国との関係を深めたようである。オーヴェンは普段と変わらず掴み所のない表情をしているが、ノクトに慣れたエイジの見立てでは、今はリラックスというかありのままで、良からぬことも考えていないようである。
「わたくし達への偏見や、迫害等も無いようですし。みんなも暮らしやすいと言っていますわ。ですよね、ハック様?」
「……認めたくはないがな」
ニンテス同様この国に来て、自らの目で確かめたティタスは好意的。寧ろ自らの方がが魔族への偏見凝りまくりのハックさえ、それ程の拒否反応は示さなかった。
「それはよかった。皆様がこの国を気に入ってくれてなによ__」
「御託はいらん。とっとと本題に入らんか!」
「なんですか、そんなに忙しいですか、こちらの方がよっぽど忙しいのに……」
わざわざ応対してやってんだぞ、と言いかけて堪える。煽り耐性のない自分を反省してはいるが、そう簡単には直らない。寧ろ抑えられただけマシであろう。
「ハック様…! 折角の厚意を無下にするのは、如何かと思いますが!」
「いだだだ! 悪かった、取り消す!」
側近に耳を引っ張られ、焦って撤回。離された後もバツが悪そうに顔を背ける。
「では急かされたんで、本題に入りましょう」
ちょっと不機嫌になりながら、空気を纏める。そして自身も深呼吸し、落ち着きを取り戻す。
「今、この国は変革しようとしている。その変化は大きいものであり、文明は躍進、これまでのものとは全く異なる次元であると言えよう」
語気が変わり、傾聴する。その内容に彼らは、だからどうしたと言いたげ。
「だが、その革命を為すには、力が足りない。この国の力だけでは、至れない……。ですから__」
姿勢を前傾して。
「どうか、あなた方の力を貸してほしい。共に、この国を育てていただきたい」
拳を握り、真っ直ぐな視線で見据え、熱弁する。
「……具体的には、どうすればいい」
数拍おいてのバウムの発言を、乗り気であると捉えたエイジは、目を輝かせる。
「何も、難しいことではありません。市民の皆様を、全て、この国に移住させていただきたい。そして、働ける者には、働ける限り働いていただく。鉱石の採掘に、材料の加工、魔導研究の手伝いなど。当然今まで通り無理はさせませんし、新たに得た技術等に衣食住、整い次第惜しみなく提供させていただきますよ。権利や待遇など、魔王国民と全く同じ扱いをするということです」
「にゃるほどにゃー……」
「ならば、我々にとっては、何の不利益もないようだな」
魔王国による恩恵を、この中で最も受けている獣人達には、最早抵抗感はないようだ。
「わたくしは乗ります」
「お待ちください! 彼の提案を飲むということは、事実上、我々の国がなくなるということです!」
珍しく焦った様子で、オーヴェンは自らの主人を止めるが。
「それがどうかしたというのですか? もとよりあの戦争のせいで、わたくしが女王になった時点で国家の体をなしていませんでした。それに、魔王国の一部になったとして、わたくし達精霊の存在や、歴史、文化といったものがなくなるわけでもありません。魔王国に暮らす魔族の方々の様子を見れば分かることです。多くの種族がいながらも、各々の民族がアイデンティティや誇りを有しながらも調和し、共存できているのですから。わたくし達がその中の一つになるだけです」
「では、もし過激な反対派が現れたならば?」
「民に危害を与えるのであれば鎮圧を。ただ反対を訴えるのであれば、彼らが魔王国に与しない道を示す必要はあります。そこは要相談ですね、オーヴェン」
「……は。それが陛下の御意志ならば、私はそれに従うまででございます」
元老長は、己が主君に首を垂れる。その方は、他国の宰相に微笑みかけていたが。
「ふふっ、こんな可愛らしい方が魔王国の宰相だなんて。助けてあげたくなってしまいます」
「ふん、頼りないな。ついていくことに、儂は不安しか感じぬ」
「あら、そうですか? 彼はやり手だと感じますけれど」
「……ふん」
「エイジ様、我々もあなた方魔王国のために協力は惜しみません。必要とあらば、なんなりと」
ティタスが勝手に全面協力を押し出してしているが、ハックは顔を背けつつも強い反対はしていない。
「……そうですか。あなた方の協力に感謝します」
各々の反応より、要求が飲まれたのは明らか。会議は締結されたと見做し、礼をする。
「それでは、本日より二週間以内を目安に、市民の移住を開始していただきたく。足はこちらが提供します。こちらの革命活動は今週末には始まりますので、早めであればあるほどありがたい。それと、あなた方には市民移住後、この城に部屋を用意いたしますので、大使として滞在していただきたく存じます。……大使の仕事は、国民を代表して他国との交渉を行うことですよ」
諸々一通りの説明を済ませると、エイジは席を立つ。
「積もる話もあるでしょう、私は退席します。しなければならない仕事も山ほどありやがりますから。この部屋はしばらく開けておきます、好きにお使いください。話も通してありますので、城内を散策しても不審がられることはありません。それでは」
エイジは秘書たちにハンドサインすると、部屋を出ようと扉に向かう。
「ああ、そういえば! 明後日の正午に魔王城下町にて、魔王様の演説がありますので出席されてみてはいかがですの? ベリアル様は並ならぬカリスマ性をお持ちのお方……不信感のある者たちも、きっと心を動かされるに違いありませんわ!」
「え、オレそれ聞いてないケド⁉︎」
ダッキの情報に誰より反応したのは、まさかのエイジだ。
「でも、先日あなた様はいなくて」
「あー、そういやそん時アストラス行ってたな。でもさ、帰ってから言ってくれても__」
「帰ってきた時は終業時間でしたから、邪魔するわけにも。お疲れでしたでしょうし」
無。真顔である。都合が合わなかった上に、気を遣った結果とあれば強く言い出せない。
「間の悪さは健在か」
無感動ながら、どこか諦めたようにぼやく。
「どうかなされまして?」
「その日、仕事……砦まで出張です。聞けねえじゃねえか……」
「サボり……ううん、キャンセルすればよろしいのではなくて?」
「そういうわけにもいかねえだろが……まあ、その日までになんとか考えとくか……はぁ」
「それでは、我々はここで失礼しますわ」
落ち込んだ様子のエイジをダッキが促して、宰相一行は退室していった。
「あの者……まさか幻獣を側近にしているとはな」
バウムはホッと息を吐いたのち、唸る。
「なんと…! 只者ではないと思ってはいたが、まさか幻獣とは」
緊張していたのは、エルフ王もまた同じらしい。
「うむ。あの狐の者は、儂等の集落の側……その山中の祠にて封印されておった者。かの宰相と激闘を繰り広げておったが、まさかあのような形に落ち着くとはの……」
「なんと! では彼女は、あの人の強さに匹敵するというのですか?」
「もう一人も同じく……いや、更にその上のようじゃの。更に恐ろしいのが、二人ともまだ本調子でなく、宰相もまた多くの力を隠しているのだろうて」
「魔王国……あれほどの者が平然といるとは、底知れないですね……」
彼らの消えていった扉を見て、外賓達は戦慄するのだった。
翌日、エイジはある部屋にいた。魔王城は五階、応接間である。
「我々はなぜ呼ばれたのかな」
口を開いたのは、獣人族の集落の族長老犬バウム。その側に侍るは、次期族長候補ネコ科のシャルと、護衛のオオカミ科ハティ。彼らの集落は魔王国との条約締結後、族長らの活躍により、他集落との合併などによってその規模を広げている。それも、魔族の脅威が消えたことを示したことと、魔王国の支援によって生活が安定したこともある。
「用件すら伝えることも出来ず、誠申し訳ありません。なにぶんこちら、只今現在立て込んでおりまして」
その隣の者達に、エイジは視線を向ける。そこに居るのはウッドエルフ王のハック、ダークエルフ王のニンテス、それぞれの補佐ハイエルフのオーヴェンとティタス。皆難しい顔をして、次の言葉を待つ。
「では、用件の前に一つお聞かせくださいませ。あなた方は、魔王国のことをどうお思いで?」
その質問に、各々の長は側近と目を見合わせる。
「あなた方の市民の幾人かを、こちらで預かっておりますが。彼らの扱いや、彼らからの伝聞で、この国をどう感じましたかな?」
「そうですな。聞いたところによると、仕事は大変で、言葉の壁で不明瞭な部分も多いが。少なくとも、生活においては不自由していないと」
「んにゃ? ウチは悪くないって思ってるにゃ」
「正直、アンタらが律儀に約束を守るたぁ、思ってなかったんでな。驚いている」
バウムは厳格ながら敵意なく、シャルは緊張感なくのんびりと、ハティが少々不機嫌そう、というよりきまりが悪そうににしながら答えた。
「我々も同様に、現状魔王国に関しては、不満はありませんとも。ですよね、ニンテス様?」
「ええ。魔導の技術も発達していますし、居心地がいいくらいです」
ニンテス女王は、フォラスとの論戦や技術交換を経て、魔王国との関係を深めたようである。オーヴェンは普段と変わらず掴み所のない表情をしているが、ノクトに慣れたエイジの見立てでは、今はリラックスというかありのままで、良からぬことも考えていないようである。
「わたくし達への偏見や、迫害等も無いようですし。みんなも暮らしやすいと言っていますわ。ですよね、ハック様?」
「……認めたくはないがな」
ニンテス同様この国に来て、自らの目で確かめたティタスは好意的。寧ろ自らの方がが魔族への偏見凝りまくりのハックさえ、それ程の拒否反応は示さなかった。
「それはよかった。皆様がこの国を気に入ってくれてなによ__」
「御託はいらん。とっとと本題に入らんか!」
「なんですか、そんなに忙しいですか、こちらの方がよっぽど忙しいのに……」
わざわざ応対してやってんだぞ、と言いかけて堪える。煽り耐性のない自分を反省してはいるが、そう簡単には直らない。寧ろ抑えられただけマシであろう。
「ハック様…! 折角の厚意を無下にするのは、如何かと思いますが!」
「いだだだ! 悪かった、取り消す!」
側近に耳を引っ張られ、焦って撤回。離された後もバツが悪そうに顔を背ける。
「では急かされたんで、本題に入りましょう」
ちょっと不機嫌になりながら、空気を纏める。そして自身も深呼吸し、落ち着きを取り戻す。
「今、この国は変革しようとしている。その変化は大きいものであり、文明は躍進、これまでのものとは全く異なる次元であると言えよう」
語気が変わり、傾聴する。その内容に彼らは、だからどうしたと言いたげ。
「だが、その革命を為すには、力が足りない。この国の力だけでは、至れない……。ですから__」
姿勢を前傾して。
「どうか、あなた方の力を貸してほしい。共に、この国を育てていただきたい」
拳を握り、真っ直ぐな視線で見据え、熱弁する。
「……具体的には、どうすればいい」
数拍おいてのバウムの発言を、乗り気であると捉えたエイジは、目を輝かせる。
「何も、難しいことではありません。市民の皆様を、全て、この国に移住させていただきたい。そして、働ける者には、働ける限り働いていただく。鉱石の採掘に、材料の加工、魔導研究の手伝いなど。当然今まで通り無理はさせませんし、新たに得た技術等に衣食住、整い次第惜しみなく提供させていただきますよ。権利や待遇など、魔王国民と全く同じ扱いをするということです」
「にゃるほどにゃー……」
「ならば、我々にとっては、何の不利益もないようだな」
魔王国による恩恵を、この中で最も受けている獣人達には、最早抵抗感はないようだ。
「わたくしは乗ります」
「お待ちください! 彼の提案を飲むということは、事実上、我々の国がなくなるということです!」
珍しく焦った様子で、オーヴェンは自らの主人を止めるが。
「それがどうかしたというのですか? もとよりあの戦争のせいで、わたくしが女王になった時点で国家の体をなしていませんでした。それに、魔王国の一部になったとして、わたくし達精霊の存在や、歴史、文化といったものがなくなるわけでもありません。魔王国に暮らす魔族の方々の様子を見れば分かることです。多くの種族がいながらも、各々の民族がアイデンティティや誇りを有しながらも調和し、共存できているのですから。わたくし達がその中の一つになるだけです」
「では、もし過激な反対派が現れたならば?」
「民に危害を与えるのであれば鎮圧を。ただ反対を訴えるのであれば、彼らが魔王国に与しない道を示す必要はあります。そこは要相談ですね、オーヴェン」
「……は。それが陛下の御意志ならば、私はそれに従うまででございます」
元老長は、己が主君に首を垂れる。その方は、他国の宰相に微笑みかけていたが。
「ふふっ、こんな可愛らしい方が魔王国の宰相だなんて。助けてあげたくなってしまいます」
「ふん、頼りないな。ついていくことに、儂は不安しか感じぬ」
「あら、そうですか? 彼はやり手だと感じますけれど」
「……ふん」
「エイジ様、我々もあなた方魔王国のために協力は惜しみません。必要とあらば、なんなりと」
ティタスが勝手に全面協力を押し出してしているが、ハックは顔を背けつつも強い反対はしていない。
「……そうですか。あなた方の協力に感謝します」
各々の反応より、要求が飲まれたのは明らか。会議は締結されたと見做し、礼をする。
「それでは、本日より二週間以内を目安に、市民の移住を開始していただきたく。足はこちらが提供します。こちらの革命活動は今週末には始まりますので、早めであればあるほどありがたい。それと、あなた方には市民移住後、この城に部屋を用意いたしますので、大使として滞在していただきたく存じます。……大使の仕事は、国民を代表して他国との交渉を行うことですよ」
諸々一通りの説明を済ませると、エイジは席を立つ。
「積もる話もあるでしょう、私は退席します。しなければならない仕事も山ほどありやがりますから。この部屋はしばらく開けておきます、好きにお使いください。話も通してありますので、城内を散策しても不審がられることはありません。それでは」
エイジは秘書たちにハンドサインすると、部屋を出ようと扉に向かう。
「ああ、そういえば! 明後日の正午に魔王城下町にて、魔王様の演説がありますので出席されてみてはいかがですの? ベリアル様は並ならぬカリスマ性をお持ちのお方……不信感のある者たちも、きっと心を動かされるに違いありませんわ!」
「え、オレそれ聞いてないケド⁉︎」
ダッキの情報に誰より反応したのは、まさかのエイジだ。
「でも、先日あなた様はいなくて」
「あー、そういやそん時アストラス行ってたな。でもさ、帰ってから言ってくれても__」
「帰ってきた時は終業時間でしたから、邪魔するわけにも。お疲れでしたでしょうし」
無。真顔である。都合が合わなかった上に、気を遣った結果とあれば強く言い出せない。
「間の悪さは健在か」
無感動ながら、どこか諦めたようにぼやく。
「どうかなされまして?」
「その日、仕事……砦まで出張です。聞けねえじゃねえか……」
「サボり……ううん、キャンセルすればよろしいのではなくて?」
「そういうわけにもいかねえだろが……まあ、その日までになんとか考えとくか……はぁ」
「それでは、我々はここで失礼しますわ」
落ち込んだ様子のエイジをダッキが促して、宰相一行は退室していった。
「あの者……まさか幻獣を側近にしているとはな」
バウムはホッと息を吐いたのち、唸る。
「なんと…! 只者ではないと思ってはいたが、まさか幻獣とは」
緊張していたのは、エルフ王もまた同じらしい。
「うむ。あの狐の者は、儂等の集落の側……その山中の祠にて封印されておった者。かの宰相と激闘を繰り広げておったが、まさかあのような形に落ち着くとはの……」
「なんと! では彼女は、あの人の強さに匹敵するというのですか?」
「もう一人も同じく……いや、更にその上のようじゃの。更に恐ろしいのが、二人ともまだ本調子でなく、宰相もまた多くの力を隠しているのだろうて」
「魔王国……あれほどの者が平然といるとは、底知れないですね……」
彼らの消えていった扉を見て、外賓達は戦慄するのだった。
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
勇者(代理)のお仕事……ですよねコレ?
高菜あやめ
恋愛
実家の提灯屋を継ぐつもりだったのに、家出した兄の帰還によって居場所を失ってしまったヨリ。仕方なく職を求めて王都へやってきたら、偶然出会ったお城の王子様にスカウトされて『勇者(代理)』の仕事をすることに! 仕事仲間であるルイーズ王子の傍若無人ぶりに最初は戸惑っていたが、ある夜倒れていたルイーズを介抱したことをきっかけに次第に打ち解けていく……異世界オフィスラブ?ストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結・7話】召喚命令があったので、ちょっと出て失踪しました。妹に命令される人生は終わり。
BBやっこ
恋愛
タブロッセ伯爵家でユイスティーナは、奥様とお嬢様の言いなり。その通り。姉でありながら母は使用人の仕事をしていたために、「言うことを聞くように」と幼い私に約束させました。
しかしそれは、伯爵家が傾く前のこと。格式も高く矜持もあった家が、機能しなくなっていく様をみていた古参組の使用人は嘆いています。そんな使用人達に教育された私は、別の屋敷で過ごし働いていましたが15歳になりました。そろそろ伯爵家を出ますね。
その矢先に、残念な妹が伯爵様の指示で訪れました。どうしたのでしょうねえ。
最初から最後まで
相沢蒼依
恋愛
※メリバ作品になりますので、そういうの無理な方はリターンお願いします!
☆世界観は、どこかの異世界みたいな感じで捉えてほしいです。時間軸は現代風ですが、いろんなことが曖昧ミーな状態です。生温かい目で閲覧していただけると幸いです。
登場人物
☆砂漠と緑地の狭間でジュース売りをしている青年、ハサン。美少年の手で搾りたてのジュースが飲めることを売りにするために、幼いころから強制的に仕事を手伝わされた経緯があり、両親を激しく憎んでいる。ぱっと見、女性にも見える自分の容姿に嫌悪感を抱いている。浅黒い肌に黒髪、紫色の瞳の17歳。
♡生まれつきアルビノで、すべての色素が薄く、白金髪で瞳がオッドアイのマリカ、21歳。それなりに裕福な家に生まれたが、見た目のせいで婚期を逃していた。ところがそれを気にいった王族の目に留まり、8番目の妾としてマリカを迎え入れることが決まる。輿入れの日までの僅かな時間を使って、自由を謳歌している最中に、ハサンと出逢う。自分にはないハサンの持つ色に、マリカは次第に惹かれていく。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる