魔王国の宰相

佐伯アルト

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Ⅳ 魔王の娘

幕間 休養 〜お仕事こわい〜 ④

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「ふぁ……」

 そこに小さな欠伸がする。その瞬間、今までの変な空気が霧散する。その主に注意が集まったことで、視線の拘束から解放されたノクトは、漸く気が休まる。

「おや、もう目が覚めたんだ」
「寝過ぎだ。いい加減起きねえと」

 すぐさま立ち上がって、体を捻り始める。

「わりぃな。あんがと、少し楽になったわ」
「いえいえ~、好きでやってることだからさ」

 エイジは首や肩を回す。その間にノクトは、施術が終わったからと、マットやらの片付けを始める。

「おっとエイジクン、上、着たらどうだい? 彼女たち、目のやり場に困っているようだからさ」

 ハッと気づいて周りを見る。モルガンとダッキはしっかり見ていて、他三人は興味ありげだが遠慮するように目を逸らしていた。

 慌て気味に上の寝巻きを着て、ベッドに腰掛ける。そのまま片付けをするノクトを眺めていたようだが、何かを思いつく。

「なあノクト、トリートメントや化粧水、ハンドクリームとか作れねえかな」

 マッサージオイルを見ていたら思いついた。当然馴染みのないノクトはキョトン顔。

「美容品だよ。髪や肌なんかに塗って、いい成分を浸透させたり、保湿して保護したりみたいなさ」
「ふーん……そういうの気になるんだ? 確かに、この環境は君にとっては辛いところがあるかもだし」
「いや、オレもそうなんだが、それよりもだな……」

 周りを見る。視線の先には美女五人。

「彼女らだよ。オレは何を隠そう、きれいな肌と、ツヤサラで綺麗な長髪が大好きでね」

 顔、特に髪にその視線は向く。情熱的な視線だ。嬉しくもあるし、恥ずかしくもあり、またそのような好みがあったのかと興味も湧く。

「キミら、ケアしてなくてそれなんでしょ? 魔力様様だ……というのもあるけれど、これでケアをしてしまったら維持は楽に、それどころかもっと良くなるかもしれない」

 エイジは平然を装っているが、その目の奥はキラキラとしており、期待するように皆の髪とノクトをチラチラ見ている。

「どうかな?」
「ん~、作り方を教えてくれたら、作ってみようかな~」
「ああ、まずはそれだな。近いうちに製法を書いておこう」

 纏まる。しかしそんな中、思い悩む様子を見せる者がいる。

「エイジは、きれいな肌が好きなんですよね?」
「ん? ああ、そうだね。スベスベな肌とか好きだよ」

 その者、テミスは自分の手を悲嘆したように見る。

「この手……きれいに治せたりしないかな……」
「なにをバカなこと言ってんだ、キミ」

 バカ、と言われて驚くテミス。彼が直球に罵詈するなど珍しい。だがそれより、なんで怒られたのかわからなくて。

「はぁ……オレの好みに合わせる必要なんかねえよ。その手は、幼き頃より研鑽を重ねた努力の証、誇りであるべきもののはずだ! それをオレの好みのために変えるなど……キミがその手を嫌うのであれば、ノクトなんかに頼めばキレイにしてもらえるはず。だが、キミ自身がその手を嫌っていないのなら、そのままにしてほしい」

 エイジはその手を握り、語りかける。自分のことを想って言ってくれた言葉なのか、とテミスは嬉しくなる。だが二人は気づいていなかった。この発言は暗に二人の関係を明かしていて、察した皆の空気が変わったのを。

「そういえば。シルヴァも、手は傷だらけなんじゃないか?」

 だが、エイジの注意は一人では止まらない。指摘された彼女は、反射的にさっと手を隠す。

「弓の弦を引いたり、紙を捲ったり……例え魔力で丈夫だとしても、切り傷はついてもおかしくない。そのケアをするために、やっぱりそういうのは必要だなと思うのさ」

 他の娘にも気配りできる点は褒めたいけれど、独占できないというのは少し悲しいな。

「まあ、オレは甘ったれてグローブなんかしてるけどな。それでもマメができることはあるが、魔術ですぐ治したりするし……キミらよりは全然努力してないオレが、こんな偉そうなこと言ってよかったのかはわからないけど」

「そんなことはありませんよ! たしかに、私は長い間努力してきました。それにあなたが引け目を感じるのは、仕方ないかもしれない。けど、あなたは今、この世界この国で、誰よりも、それこそ倒れるまで……苦労してきたんじゃないんですか? それこそ、誇るべきことだと思います。元の世界のあなたのことは分からないけれど……期間なんて関係ないです!」

「そ、そう? ……ありがとう」

 さっきから握ったままの手、握り返され熱弁されて、気恥ずかしくなってしまう。

「はあぁぁぁ! ふぉおおお!」

 突如ノクトが奇声を上げ、皆がビクッとする。

「いい、イイ! もっとやれぇ‼︎ 僕はその辺の壁にでもなっておくからぁ!」

 頬は上気し息は荒く涎が垂れんばかり。変質者にしか見えない。全員怯える。

 ノクトは内心悩む。悶える。だって……こいつら明らかにデキてるのに! 明らかに両想いなのに! 奥手すぎて全然進歩しないんだもの! 焦ったい。今すぐ仲介して全員くっつけたい! けれど、そんなことはしたくない。エッチなことはともかくとして、彼と彼女らは結構ピュアだ。そんな彼らが付かず離れず牽制しつつ、少しずつ仲良くなって近づいて、強い絆が育まれ、最終的にくっつく……そんな感動的で、最っ高に尊いタイミングのために、今は耐える。絆が壊れないように、時折手助けはしつつ、ニヤニヤと成就するまで見守る。それが、自らの使命! そう定義した。

 だから、焦らない。今はじっくりと少しずつ仲が深まるのを、少し手は出しつつ、基本的には見守るスタンスを取ることにした。

「…………あれ、ええっと……どうしたの?」

 と、モノローグを繰り広げて落ち着くと、自分が注目されていることにやっと気づく。

「まさか……声に出てたのかい? おっと、ゔうん。すまない、興奮して我を忘れてしまったようだね」

 ノクトは咳払いして場を整えようとするが、時既に遅し。完全に警戒、怖がられている。

「ぼ、僕はね、ちょっとだけなら手助けするけど基本は見守り邪魔しない方針なんだ。僕が尊い空気を壊すわけにはいかないし今はちょっと許容量超えて限界化しちゃっただけでこれからは多分大丈夫だから気にしないでよ、ね⁉︎」

 早口で言い訳を捲し立てるも、対応は変わらない。

「……すまない、忘れてくれないか?」
「ごめん、ムリ」

 あの発狂は強烈すぎた。そう簡単には拭い去れない。

「うん分かった。じゃあ話題を変えよう」

 ノクトは化粧机から椅子を引っ張り出すと、そこに座る。

「君たちもほら、そこに座りなよ。さっきから立ちっぱじゃないか」

 ノクトが指すはエイジのベッド。

「エイジクンが普通に座って、その左右にシルヴァちゃんとダッキちゃん、膝の上にレイエルピナちゃんが乗って、テミスちゃんは後ろから抱きついちゃえ! 皆のご自慢の武器でエイジクンを悩殺だ!」

「えっ」
「ちょ……」
「はぁ⁉︎」
「///……」
「……ノクト、セクハラ発言はよしてもらおうか」

「え~、ノクトォ、ワタシはァ?」
「ふふっ、みんな狼狽えてる……悪いね、つい口が滑った……モルガンは少し自重しなよ」

 あまりの注文に顔を見合わせる。そんなこと……したいけどできるわけない。

「大事なお話なんだけどなあ……その通りに座ってくれないと、話たくないなあ」

 さっきの慎むという話はなんだったのか。とはいえ皆渋々、といった様子を強調しつつ内心乗り気で、すぐその通りに座る。なんなら腕に巻き付いたり、手を腿で挟んだり、押し当てたり、頭突きのように髪を近づけたりしていた。柔らかい感触といい匂いに包まれて、興奮を抑えるのが少々難しい。

「うん、画になる‼︎」
「むぅ……あとでこの分埋め合わせよろしく! 希望は対面座位!」

 その意味がわかるエイジは、反応に困り苦笑い。そんなモルガンはベッドの端の方でうつ伏せに転がっていた。

「んー、どうする? ベリアル様にもっと大きいベッドでも注文しておこうか?」
「いらねえよ。それより早く話せよ」
「つれないなあ」

 軽くあしらわれ、中身のない悲しそうな顔をする。

「わかったよう、話すよう…………実は、エイジクンが倒れたのは過労じゃないんだよね。僕の誤診なんだ。……あっれぇ? あんまり驚かないね」

 てっきり皆驚くと思っていたが。確かに数名は驚いていたものの、予想していたほど吃驚していなかった。

「なんとなくな。感覚で、限界で倒れたわけじゃないっていうのは分かってた」
「あ、わたくしは聞き出しましたわ。メディアさんから、ね」

 これには逆にノクトが驚く番だった。

「気づいてたんだあ……びっくり。っていうか、メディアの口割らせたんだ、すごいね」
「推理して問い詰めたら、話してくださいましたわ」

 ノクトはきまり悪そうにこめかみを掻く。

「なら、もう知っているかもしれないけど……エイジくんが倒れたのは、僕の呪術のせいなんだよ」
「シルヴァさん、食ってかからないように。現に、今エイジ様は無事ですわ」
「別に、そんなつもりは……」

 エイジのこととなると目境なくなる、と思われているのは分かっていたが、こうも警戒されるとは。やり過ぎたかと心中反省。

「その理由、訊いてもいいか」

「そうだね。エイジくんが身を削って働いているのを見ているのが耐えられなくなったから、かな。本当に限界で倒れる前に、まだ楽なうちに理由をつけて離脱させようと思ってさ。倒れたとなれば、エイジくん自身や、周りの幹部や部下たちも、エイジクンの身を案じてより丁重に扱うようになるかなと考えたんだ。……ちなみに、そんな弱ったエイジくんを看病させれば、レイエルピナちゃんとの仲も深まるかなってね。その通りに行ったようだぁ、お得だネ。まあなんにせよ、気絶させるという危害を与えたことには変わりないし、怒っても__」

「それ、オレのことを思ってやってくれたんだろ? なら、責めないさ」
「そうか……やっぱりキミは優しいね」
「お互い様」

 男二人、見合い笑い合う。とはいえ、その片方の周りにはいっぱいの女の子がいるので締まらないが。

「まあエイジクン、ベリアルさまに拾われたこと、とても感謝してたみたいだしぃ。恩に報いなきゃって、すごく必死だったものねェ。あまり自分の身を顧みなかったの?。健気よねぇ、ホンットかわいい!」

 モルガンもエイジに抱きつく。こうとしたがシルヴァ、テミス、レイエルピナに阻まれ届かず不貞腐れる。

「も、もういい…⁉︎」

 エイジは膝上のモゾモゾを感じる。耐えきれなくなって居心地悪くなってきたらしい。頭越しでも、その子の顔色は朱に染まっているのが窺える。

「もう少し堪能してほしかったんだけどなあ……まあ、まずは少しずつ、だよね。話も終わったし」

 許されるや否や、すぐにレイエルピナは膝から降りる。

「ようやく空いたあ!」

 すぐさまモルガンが空いた隙間に入り込み、正面から抱きつく。さっき言っていた対面座位だ。

「で、アンタ、これからどうするつもりなのよ」

 さっきまで自分がいた場所が取られたのが、少し惜しいらしい。ハートマークが見えそうなくらいオープンにイチャつく淫魔、その向かいにガンを飛ばす。

「これからっていうと、この休暇のこと?」
「それもそうだし、明けたあとのこともよ」

 背後から浴びせられる視線に気付いたらしい、モルガンが落ち着かない様子で動く。そしてあろうことか、さらに強く抱きつき顔を埋めて逃げる。

「ま、取り敢えず、これからのことは休みながら考えるわな。今まで何も考えてなかったし。休み期間は、これからこの国が採るべき方針と、オレ自身の能力を見つめ直すつもりだ」

「疲れてたなら、考えまとまらなかったのも仕方ないって。しっかりゆっくり休んで、その内に考えていればなんとかなるさ~。そのうちに煩雑なことは、僕や魔王様が片付けるからね~。さてと」

 用件は済んだとばかりに、ノクトは席を立つ。

「僕戻らないと。休憩時間、超過しちゃったからね。遅れを取り戻さないとだ。モルガン、いくよ」

 うげぇ、という顔をすると、ひしっとエイジに抱きつく。

「え……モルガン、お前休みじゃなかったの?」
「休みじゃないけど……働きたくないぃ~、ずっとエイジクンと一緒にまったりしたい~!」

「もう十分休んだろ。辛いなら休みをもらうよう魔王様に言えばいいし……疲れたなら労ってやるから」
「うう……わかった……はたらく」

 尚もやる気は感じられないが、エイジの体から名残惜しそうに体を離すと、ノクトについて部屋から出ていった。

「……キミらはどうする」

 ノクトによって散々引っ掻き回された被害者たち。とはいえ彼女らはまだエイジから離れていなかったりする。そして今ようやくそのことに気づき、やっと体を離す。

「……そうですね。私も、確かに少なからず疲れているようです。暫くは自室でおとなしくすることと致します」
「わたくしは全然大丈夫そうですけれど……まあ大事をとって休みましょう」
「私は……もう少しこの城を回ってみます。早くこの国に慣れませんと!」
「んー、わたしは体を休めるわ。休んだら……そうね、何か仕事を見つけて働いてみる」
「……そうか」

 互いに見合う。そして各々部屋を出ていき、自然と解散した。残されたエイジはベッドに寝転がって、彼女らの残り香と感触を思い出しつつ、この国のこれからに思いを馳せるのだった。


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