99 / 235
Ⅲ 帝魔戦争
4節 宰相vs魔王⁉︎ ②
しおりを挟む
拠点より、かなり離れた林。その中のやや開けた場所で、宰相と魔王が向かい合う。
「準備はいいか? では、始めるぞ!」
ベリアルは背負っていた大剣を引き抜いた。
「ええ、よろしくお願いします」
礼をしながら、エイジもアロンダイトを抜く。今の能力開放率は30%。魔王様が相手、気は全く抜けない。事前に出来る限りの強化魔術を施し、まずは真正面から突っ込む。
「セアア‼︎」
真っ直ぐ大上段より振り下ろす。その斬撃は受け止められ、鍔迫り合いに。かなりの本気で押し込むが、相手は微動だにしない。魔王の膂力に加えその質量、まさにテコでも動かぬ堅牢なる城砦の如し。真正面からの押し合いではこちらが不利。そう判断したエイジは急に力を抜いて後ろへ流しつつ、回り込んで背面より一撃加える。が__
「は⁉︎ かったぁ!」
軽く刃が弾かれた。
「ハッハッハ。この装甲は最高級の『魔導金属』でできている。そう簡単に傷はつかん‼︎」
「魔導金属、だって⁉︎」
「ふむ、では戦いながら、久々の講義といこう」
振り返りながらの横薙ぎを、エイジは大きく後退して躱しつつ短剣を投擲。
「魔導金属は、ミスリル等をはじめとする特殊な金属である」
ベリアルは、する必要もないだろうに大剣を盾にし防ぎつつ、牽制の魔術を三連。
「その特性は、魔力の伝導率が極めて高いことにある」
エイジは有利属性で相殺しつつ、槍を投げる。
「他にも、金属ごとに異なるが」
そんなものは軽く掴んで、放り捨てる。
「極めて耐久性が高かったりする」
魔王が剣を両手で握ると、右足を引き、そこから高威力の突き。
「へえ、そんなものが。原子組ッッッ成が気になりますねぇ」
全力で右にダイブし緊急回避。
「ちなみに、魔導金属は全て人工だ」
指先より光線を放つが、着弾すると発散してしまい、全くの無傷。
「それはどういう?」
遂にエイジの手が止まり、ベリアルはゆっくり距離を詰める。
「魔導、とあるだろう。その時点で人工だ。魔導金属は全て合金。通常の金属を一定割合で、高位の錬金術と高純度かつ大量の魔力で以って混ぜ合わせることでのみ錬成が可能だ」
そして片手で軽く斬りつける。それをエイジはアロンダイトで、両手持ちの全力でなんとか受け止める。
「この鎧は、ミスリルにアダマンタイト、さらにはオリハルコンさえも使用されている」
それでも押される。剣や魔術を手当たり次第撃つが、まるで意に介さない。
「お前のその剣も、魔導金属製であり、加えて神の鋳造した武器、神造兵器だ」
「神……だって? ……オォォアアア!!」
一時的に解放率を40%へ。なんとか押し返し距離を取る。だが、早くも軽く息切れしてしまっていた。
「ああ。この世界には神話が存在する。宗教としての神ではなく、実在する神だ」
ベリアルは剣を下ろすと、仕切り直しの時間を与える。
それに甘えて、エイジは深く息を吸い、吐く。未だ自分の知らない異世界について興味と感動を抱きつつも、闘う相手を見据える。自らを見出し、教えを授け、力を鍛えてくれた、仕えるに十分過ぎる主君を。
「伝説の金属でできた鎧……なら、全力をぶつけても大丈夫ってことですね⁉︎」
今の隙で戦術を練り上げたエイジは、あろうことか有効打を与えられるであろう唯一の武器、アロンダイトを仕舞ってしまう。そして、それなりの武器を取り出す。
「傷つけられるものなら、やってみせよ!」
だがそれを、ベリアルは愚行と判断しない。エイジの戦闘センスを信頼しているが故に、どのような闘いをするのか興味を持った。
エイジは姿勢を深く、クラウチングスタートの構え。瞬間、足裏で爆発。爆風を踏み台に、異様に低い姿勢のまま、ベリアルの足を切りつける。
「ムン!」
ベリアルも迎え撃つよう剣を振るったが、紙一重当たらず。
「せぇア!」
大剣、槍、斧、短剣……魔力の籠った武器を手当たり次第取り出しては一撃斬りつけ、直ぐに地面に突き刺すか放り投げる。身軽になることで、反撃を辛うじて避け、流し、時折受け止めて飛ばされながらも戦い続ける。
ベリアルは図体が大きく小回りが効かない、装甲で覆われているが故に生体より可動域が狭い。また得物も大振りであり、連続での高速移動も不可なため比較的鈍重。
対するエイジは圧倒的に手数が多い。時折フェイントも織り交ぜつつ、変則的な動きで大剣の隙を突き続ける。常に懐に潜り続けることで、大物は思うように振りにくく、魔術も発動が容易でない。下手な接近戦は危険、遠距離攻撃は威力不足。であれば超接近戦で攻め続ける。或いはヒットアンドアウェイで隙を突き続ける。それが結論。
だがそれでも、ベリアルの機体は傷つかない。決定的な一撃、それが欠如していた。
一体何手打ったであろうか。エイジはようやく下がり、息を入れた。ベリアルとて棒立ちではない、打たれるたび体を動かしていた。そのせいか、辺り一体の地面には、あらゆる武器が突き刺さり、散乱していた。
「見事。それがお前の全力か……!」
感嘆し称賛するベリアル。対してエイジは俯いていた。
「ふ……ふふっ」
違う。
「ん?」
「ふっははは! いいえ魔王様ぁ。本番はぁ……これからです!」
高笑いすると、大仰に両手を広げる。
「さっきまでのは準備段階。フィールドは仕上がった。行きますよお!」
両手に剣を持つと、凄まじい勢いでニノ字に斬りかかる。ベリアルはそれを甘んじて受けた。そんなことで……と思いながら。そして、切り抜いたエイジの方へ振り返る。しかしだ__
「なぬっ……⁉︎」
目の前にはエイジ。避けきれない。二撃目が予想以上に速すぎた。
「ぬう、何が……ッ! まさか、剣を足場に!」
ベリアルの真後ろ、刺さった大剣を足場として蹴って跳ね返ることで、すぐさま次の攻撃に転じたのだ。
二撃目後、ベリアルの真横に着地したエイジ。目の前にある斧を掴むと、振り返るその捻りでベリアルを打ち、腕を弾く。
「オォ!」
足元の片手剣も序でに拾って斬ると、直後には捨て、足元の盾を踏み台にしつつ槍を召喚、ベリアルの首に突き立てて高跳びの要領で空中へ。
「ぬぅん……隙アリだ!」
空中に飛び上がれば足場がない。そこを狙おうと無理矢理体を動かして、魔術の照準を合わせ__
「ぐんっ⁉︎」
エイジが空中で剣を重ねるように三本召喚。それを足場に跳ね返り、戦鎚をベリアルの顔面に叩きつける。無理な挙動による軸のブレに加え、その衝撃。ベリアルはたまらず姿勢を崩す。
「オォォォラァァアッ‼︎」
その隙を逃さず、ありったけの魔力を圧縮し、光眩く輝くアロンダイトで滅多切りにする。
「ヌゥゥゥ……!」
斬るたびに、幾筋もの切り傷が、あのベリアルの堅牢な体に刻まれていく。
「ハァァァ!」
ベリアルが魔力を爆散。爆風で体勢を立て直すも、吹き飛ばされたエイジは武器に着地。近くの武器を抜き拾い、投げつけると自身も飛び込む。
「なっ…ぬっ、ぐっ……オァ⁉︎」
__無数の武器に、無限の足場。それにより為せる高速立体機動……これがエイジの編み出した、私への対策か……!__
刺さっている武器に召喚した武器、周りの木はおろか、ベリアルの体すら足場として、凡ゆる方向から切り刻む。その素早さに為す術もなく、一方的に攻撃を受け続けるベリアル。しかし、無数に思えた武器も一つ一つと減っていき、遂に数える程となった時、エイジは大きく跳躍。攻めきれず止んだか、とベリアルは一瞬思ったが、すぐに違和感に勘づいた。
__宙に投げ捨てた武器が浮いたまま、しかも切先はこちらを向き、高純度の魔力を内包……まさか!__
「喰らえェ!」
エイジが突き出した手を握りしめると、ベリアルに周囲の武器が一斉に突き刺さる。武器たちは進み続けようとする力とベリアルの鎧に挟まれ、また限界まで圧縮した魔力によって砕け散る寸前。そしていくつかの武器がヒビ割れながらも、鎧に浅く刺さった時__
「終わりです……『Broken arms』!!!!」
その手を再び力強く開くと、全ての武器が魔力の圧で自爆。対人手榴弾のように魔力の爆風と強化された金属の破片が飛び散る。
「追撃!」
破片を防御しつつランク4魔術を九つ展開、一斉発射で追撃した。
「準備はいいか? では、始めるぞ!」
ベリアルは背負っていた大剣を引き抜いた。
「ええ、よろしくお願いします」
礼をしながら、エイジもアロンダイトを抜く。今の能力開放率は30%。魔王様が相手、気は全く抜けない。事前に出来る限りの強化魔術を施し、まずは真正面から突っ込む。
「セアア‼︎」
真っ直ぐ大上段より振り下ろす。その斬撃は受け止められ、鍔迫り合いに。かなりの本気で押し込むが、相手は微動だにしない。魔王の膂力に加えその質量、まさにテコでも動かぬ堅牢なる城砦の如し。真正面からの押し合いではこちらが不利。そう判断したエイジは急に力を抜いて後ろへ流しつつ、回り込んで背面より一撃加える。が__
「は⁉︎ かったぁ!」
軽く刃が弾かれた。
「ハッハッハ。この装甲は最高級の『魔導金属』でできている。そう簡単に傷はつかん‼︎」
「魔導金属、だって⁉︎」
「ふむ、では戦いながら、久々の講義といこう」
振り返りながらの横薙ぎを、エイジは大きく後退して躱しつつ短剣を投擲。
「魔導金属は、ミスリル等をはじめとする特殊な金属である」
ベリアルは、する必要もないだろうに大剣を盾にし防ぎつつ、牽制の魔術を三連。
「その特性は、魔力の伝導率が極めて高いことにある」
エイジは有利属性で相殺しつつ、槍を投げる。
「他にも、金属ごとに異なるが」
そんなものは軽く掴んで、放り捨てる。
「極めて耐久性が高かったりする」
魔王が剣を両手で握ると、右足を引き、そこから高威力の突き。
「へえ、そんなものが。原子組ッッッ成が気になりますねぇ」
全力で右にダイブし緊急回避。
「ちなみに、魔導金属は全て人工だ」
指先より光線を放つが、着弾すると発散してしまい、全くの無傷。
「それはどういう?」
遂にエイジの手が止まり、ベリアルはゆっくり距離を詰める。
「魔導、とあるだろう。その時点で人工だ。魔導金属は全て合金。通常の金属を一定割合で、高位の錬金術と高純度かつ大量の魔力で以って混ぜ合わせることでのみ錬成が可能だ」
そして片手で軽く斬りつける。それをエイジはアロンダイトで、両手持ちの全力でなんとか受け止める。
「この鎧は、ミスリルにアダマンタイト、さらにはオリハルコンさえも使用されている」
それでも押される。剣や魔術を手当たり次第撃つが、まるで意に介さない。
「お前のその剣も、魔導金属製であり、加えて神の鋳造した武器、神造兵器だ」
「神……だって? ……オォォアアア!!」
一時的に解放率を40%へ。なんとか押し返し距離を取る。だが、早くも軽く息切れしてしまっていた。
「ああ。この世界には神話が存在する。宗教としての神ではなく、実在する神だ」
ベリアルは剣を下ろすと、仕切り直しの時間を与える。
それに甘えて、エイジは深く息を吸い、吐く。未だ自分の知らない異世界について興味と感動を抱きつつも、闘う相手を見据える。自らを見出し、教えを授け、力を鍛えてくれた、仕えるに十分過ぎる主君を。
「伝説の金属でできた鎧……なら、全力をぶつけても大丈夫ってことですね⁉︎」
今の隙で戦術を練り上げたエイジは、あろうことか有効打を与えられるであろう唯一の武器、アロンダイトを仕舞ってしまう。そして、それなりの武器を取り出す。
「傷つけられるものなら、やってみせよ!」
だがそれを、ベリアルは愚行と判断しない。エイジの戦闘センスを信頼しているが故に、どのような闘いをするのか興味を持った。
エイジは姿勢を深く、クラウチングスタートの構え。瞬間、足裏で爆発。爆風を踏み台に、異様に低い姿勢のまま、ベリアルの足を切りつける。
「ムン!」
ベリアルも迎え撃つよう剣を振るったが、紙一重当たらず。
「せぇア!」
大剣、槍、斧、短剣……魔力の籠った武器を手当たり次第取り出しては一撃斬りつけ、直ぐに地面に突き刺すか放り投げる。身軽になることで、反撃を辛うじて避け、流し、時折受け止めて飛ばされながらも戦い続ける。
ベリアルは図体が大きく小回りが効かない、装甲で覆われているが故に生体より可動域が狭い。また得物も大振りであり、連続での高速移動も不可なため比較的鈍重。
対するエイジは圧倒的に手数が多い。時折フェイントも織り交ぜつつ、変則的な動きで大剣の隙を突き続ける。常に懐に潜り続けることで、大物は思うように振りにくく、魔術も発動が容易でない。下手な接近戦は危険、遠距離攻撃は威力不足。であれば超接近戦で攻め続ける。或いはヒットアンドアウェイで隙を突き続ける。それが結論。
だがそれでも、ベリアルの機体は傷つかない。決定的な一撃、それが欠如していた。
一体何手打ったであろうか。エイジはようやく下がり、息を入れた。ベリアルとて棒立ちではない、打たれるたび体を動かしていた。そのせいか、辺り一体の地面には、あらゆる武器が突き刺さり、散乱していた。
「見事。それがお前の全力か……!」
感嘆し称賛するベリアル。対してエイジは俯いていた。
「ふ……ふふっ」
違う。
「ん?」
「ふっははは! いいえ魔王様ぁ。本番はぁ……これからです!」
高笑いすると、大仰に両手を広げる。
「さっきまでのは準備段階。フィールドは仕上がった。行きますよお!」
両手に剣を持つと、凄まじい勢いでニノ字に斬りかかる。ベリアルはそれを甘んじて受けた。そんなことで……と思いながら。そして、切り抜いたエイジの方へ振り返る。しかしだ__
「なぬっ……⁉︎」
目の前にはエイジ。避けきれない。二撃目が予想以上に速すぎた。
「ぬう、何が……ッ! まさか、剣を足場に!」
ベリアルの真後ろ、刺さった大剣を足場として蹴って跳ね返ることで、すぐさま次の攻撃に転じたのだ。
二撃目後、ベリアルの真横に着地したエイジ。目の前にある斧を掴むと、振り返るその捻りでベリアルを打ち、腕を弾く。
「オォ!」
足元の片手剣も序でに拾って斬ると、直後には捨て、足元の盾を踏み台にしつつ槍を召喚、ベリアルの首に突き立てて高跳びの要領で空中へ。
「ぬぅん……隙アリだ!」
空中に飛び上がれば足場がない。そこを狙おうと無理矢理体を動かして、魔術の照準を合わせ__
「ぐんっ⁉︎」
エイジが空中で剣を重ねるように三本召喚。それを足場に跳ね返り、戦鎚をベリアルの顔面に叩きつける。無理な挙動による軸のブレに加え、その衝撃。ベリアルはたまらず姿勢を崩す。
「オォォォラァァアッ‼︎」
その隙を逃さず、ありったけの魔力を圧縮し、光眩く輝くアロンダイトで滅多切りにする。
「ヌゥゥゥ……!」
斬るたびに、幾筋もの切り傷が、あのベリアルの堅牢な体に刻まれていく。
「ハァァァ!」
ベリアルが魔力を爆散。爆風で体勢を立て直すも、吹き飛ばされたエイジは武器に着地。近くの武器を抜き拾い、投げつけると自身も飛び込む。
「なっ…ぬっ、ぐっ……オァ⁉︎」
__無数の武器に、無限の足場。それにより為せる高速立体機動……これがエイジの編み出した、私への対策か……!__
刺さっている武器に召喚した武器、周りの木はおろか、ベリアルの体すら足場として、凡ゆる方向から切り刻む。その素早さに為す術もなく、一方的に攻撃を受け続けるベリアル。しかし、無数に思えた武器も一つ一つと減っていき、遂に数える程となった時、エイジは大きく跳躍。攻めきれず止んだか、とベリアルは一瞬思ったが、すぐに違和感に勘づいた。
__宙に投げ捨てた武器が浮いたまま、しかも切先はこちらを向き、高純度の魔力を内包……まさか!__
「喰らえェ!」
エイジが突き出した手を握りしめると、ベリアルに周囲の武器が一斉に突き刺さる。武器たちは進み続けようとする力とベリアルの鎧に挟まれ、また限界まで圧縮した魔力によって砕け散る寸前。そしていくつかの武器がヒビ割れながらも、鎧に浅く刺さった時__
「終わりです……『Broken arms』!!!!」
その手を再び力強く開くと、全ての武器が魔力の圧で自爆。対人手榴弾のように魔力の爆風と強化された金属の破片が飛び散る。
「追撃!」
破片を防御しつつランク4魔術を九つ展開、一斉発射で追撃した。
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
勇者(代理)のお仕事……ですよねコレ?
高菜あやめ
恋愛
実家の提灯屋を継ぐつもりだったのに、家出した兄の帰還によって居場所を失ってしまったヨリ。仕方なく職を求めて王都へやってきたら、偶然出会ったお城の王子様にスカウトされて『勇者(代理)』の仕事をすることに! 仕事仲間であるルイーズ王子の傍若無人ぶりに最初は戸惑っていたが、ある夜倒れていたルイーズを介抱したことをきっかけに次第に打ち解けていく……異世界オフィスラブ?ストーリーです。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。
待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。
学園にいる間に一人も彼氏ができなかったことを散々バカにされましたが、今ではこの国の王子と溺愛結婚しました。
朱之ユク
恋愛
ネイビー王立学園に入学して三年間の青春を勉強に捧げたスカーレットは学園にいる間に一人も彼氏ができなかった。
そして、そのことを異様にバカにしている相手と同窓会で再開してしまったスカーレットはまたもやさんざん彼氏ができなかったことをいじられてしまう。
だけど、他の生徒は知らないのだ。
スカーレットが次期国王のネイビー皇太子からの寵愛を受けており、とんでもなく溺愛されているという事実に。
真実に気づいて今更謝ってきてももう遅い。スカーレットは美しい王子様と一緒に幸せな人生を送ります。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる