このせかいもわるくない

ふら(鳥羽風来)

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かあさんは、いいました。
「そこにいるわけないわよ。おじいちゃんがいる、いなかから、ここまでは、とても、とおいからね」
けんたは、そんなはずはないと、おもって、おじいちゃんをさがしました。
しかし、おじいちゃんは、ぜんぜん、みつかりませんでした。

あとから、きいたところによると、あの、たしかにおじいちゃんは、いなかのびょういんにいて、そこでなくなったそうです。
あの、おじいちゃんは、さいごのちからをふりしぼって、なんとか、けんたに、さよならを、いいにきたのかもしれません。

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