正直なキミともういちど青春する臆病な僕。

ふじのはら

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#24 自分を幸せに(おまけ)※R18

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「なぁ、これやばくない?」
俺が熱い吐息と共に言えば、川原は腰をグっと俺に押し付けて頷く。
「俺も。痛いくらい勃ってる、、」
高揚した目を合わせて2人は苦笑する。

互いにどれほとガチガチになっているのか、制服のスラックスのまま擦り付け合えば充分わかる。
純粋に相手を、相手だと錯覚しての興奮か、それとも当時ではあり得なかった状況への背徳感か、、
とにかく懐かしい制服姿に互いが異様に昂っていた。

あのあと、戻ってきた俺の部屋へ入るなりそのまま抱き合った。キスを交わしてお互いの腰に雄を主張するモノを擦り合って熱い息を漏らした。

「っっ、和倉、もうやりたい」
「うん、俺も」
ベッドに仰向けになると自分でベルトを外しながら、俺の足の間に立ち膝になって同じようにベルトを外している川原を見つめる。

あぁ、川原が、、あの無口で一歩引いた目をして周りを見ていた高校生の川原が、、俺に興奮して雄の顔をしてこっちを見ている。
ただ同じ時間を少し過ごしただけの、、いつ消えるかもわからないあの高校生の川原が、自分の雄を俺に挿れようとしている、、

川原を見ているだけで前も後ろもジンと疼いた。刺激を期待している。
俺が女だったら、何もする前からもう溢れていただろう。

俺たちは制服のスラックスの前をくつろげた姿でまた抱き合う。
川原の手が少し乱暴に動いてカーディガンごとシャツをたくし上げ、彼は俺の胸に舌を這わせた。

「んっっ」
「和倉、、挿れたい、、」
熱く濡れた川原の言葉に下半身がジンと反応した。
ベッドサイドの棚に手を伸ばしてローションを川原に渡すと、彼は俺の胸の尖から舌を離さないままその液体を自分のモノと俺の前後にダラダラとたらしてきた。
「川原、ゆっくり、、ほぐしてないから」
俺の声の片隅に焦りを感じたのか、川原は顔を上げて俺を見た。そして安心させるようにキスをしながら、俺のスラックスから足を片方だけ引き抜く。自分のも腿まで下げる。

片足をぐっと持たれて顕になった後ろの孔に川原のモノがぬちゃぬちゃと行き来する。

ゾクゾクする。
川原の先が一瞬ひっかかるだけで、強い刺激を期待して体がわなないてしまう。
「っっ川原、ゆっくり、、ゆっくり挿れて、、」
「あぁ、今無理かも、、出来るかな、、ゆっくりとか、、」
「っふ、頑張れ」
俺が笑いかけた瞬間に、グッと押し広げられた。
「っあ、あぁ、っっ川原っ、ゆっくり、、」
体がのけぞった。
「これが限界、、っく、ぁ、、やば、和倉の中すごい、あつい」
ほぐしていない孔をミチミチと押し広げ、それでもどうにか受け入れた俺の中で川原の脈動を感じた。

「っは、ぁ、、川原、川原、、気持ちいい、、好きだ、川原っ」
川原が急に動かないようにじっと耐えているのに俺の腰が勝手に揺れる。俺のために動かないでいるのに熱に浮かされて涙目になった俺の言葉に、川原のモノが更に容量を増した。彼が眉を寄せて耐える表情が強烈に色っぽかった。
「煽らないで、、俺も、動くよ、、」
言いながら腰を引く。
「っんんっっ、あ、あ、かわ、、」
「あー、、もう、っっごめん、、和倉、、もう我慢出来ない、、」
川原が動きだして、俺は布団を目一杯握りしめてその動きに翻弄された。

快感と苦しさで涙目になったままの俺は、嵐の中で高校生の自分を見た。

ほら、俺が心から愛する人が俺の中で我を忘れてる
俺だけがこいつをこんな風に掻き乱すんだよ
自分が愛する人が俺を愛してくれている
こんなに幸せなことないだろ?

俺の瞼の裏で、高校生の俺は笑顔を作って頷いた。

川原に翻弄されながら、喘ぎながら高校生の俺が言う。
「川原、、っあぁっっ、川原、おれ、、っ自分が自分で、よかったよ」
「なに、和倉、、」
「川原、、」
「っ和倉、名前で、、」

俺は目を開けて川原を見上げた。
そこには制服姿で俺を愛する、大人の川原の姿があった。
「、、朋紀、、」
川原は一瞬切なげな顔をして、俺にキスをした。
「誉、、誉、一緒にいこう」

俺と川原は互いに手を伸ばすと着ている制服を脱がし始めた。


(完)


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