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第四章 12
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一方その頃ユズハとレーツェルは、洞窟を出て森の中を歩いていた。
森の中は、昨日の雨のせいで地面はぬかるみ、枝や幹は湿って濃い色彩を放っていた。時折、頭上の葉が風に揺れる度に、小雨のようにいくつもの水滴が降ってきていた。
自分の足が泥で汚れていくのを見つめながら、ユズハが顔に嫌悪を織り交ぜていく。
「うへぇ……」
そんな彼女に対し、レーツェルは黙々と歩みを進めていた。
「ね、ねぇ。ちょっと待ってよ! 靴が……」というユズハの言葉すらも、彼を立ち止まらせる理由にはならなかった。
そんな規則正しく遠ざかる背中に、苛立ちを覚えたユズハがさらに続けた。自然と声量が多くなっていく。
「ねぇ! 何で今日行かなきゃなんないの? こんな湿気一杯の日じゃなくて、天気の良い日にしない?」
そんな彼女の言葉に、レーツェルの足が初めて止まった。
「……今日でないと、駄目なんだ」
「何でよ!」
レーツェルが振り返った。その顔は、いつも以上に険しい表情だった。
「――今日は、満月なんだ……。〝アイツ〟が暴れる日だ」と、レーツェルの視線が大樹、いやプルシャに向けられた。
「えっ。それって……」
「……シェリーが死んだ日と同じだ」
そういうと、レーツェルはユズハに対し、シェリーが死んだ日のことを語ってくれた。
*
「ねぇ。あんなに大きな木、今まであったかしら?」
そういうシェリーの視線の先には、獰猛な肉食鳥の群が一斉に飛び立つ様を背景にしながら、悠然とそびえ立つ大樹があった。
「……今まで、気づかなかったな」
レーツェルの気のない返事に対し、シェリーは一瞬白い目を向けたが、そんな彼の後ろにいたバグたちの様子の異変に気づき、顔を強ばらせた。
「……まさか」
「どうした?」
シェリーの視線が、再び大樹に向けられた。
「まさか。あれもバグ……?」
「バグだと?」
驚きを隠せなかったレーツェルを後目に、シェリーの憐れみの視線がバグたちに向けられた。
「この子たちが、怯えている」
レーツェルは、シェリーの言うとおりなのか体を震わせて仲間と寄り集まっているバグを見つめながら、口を開いた。
「仲間なのに、怯えるのか?」
「この子たちは、他のバグと違うの。 ――〝心〟があるの!」
シェリーの真剣な表情が、レーツェルに迫ってきた。そんな彼女の言動は、とても冗談または、嘘をついているようには見えなかった。
「心? バグに心があるというのか? 信じられん」
「どういう意味よ!」
「……俺は、昔リュウランゼだった。だから、その……」
そう言いながら、レーツェルの目線が、なぜか気まずそうにシェリーから逸れていく。
一方、シェリーは〝リュウランゼ〟という単語を耳に入れるなり、レーツェルを急に睨みだした。
「……まさか。殺した訳じゃ、ないよね?」
そんな彼女の鋭い視線に、レーツェルがさらに口ごもる。
「い、いや、それは仕事だし……」
なおも迫るシェリー。
「こ、ろ、し、た、のね!」
そんな鬼気迫るシェリーに押され、レーツェルは渋々認めざるを得なかった。
「……ああ」
その時だった。
突然、大きな地震が起きたのだ。立つのも難しいほどの振動に、シェリーが地面に転がってしまった。
「きゃあ!」
レーツェルがシェリーに駆け寄ろうとしたが、自分の後方が騒がしいことに気づき、思わず振り返った。
そして、一体何をみたのか、驚きの表情を張り付けた。いや恐怖した、という方が正しいか。自分の身にも危険が迫っているというのに、呆然と立ち尽くすほどだった。
そんな彼の視線の先には、自身の太く大きないくつもの根を、まるで暴れる大蛇のように無秩序にうねさせながらこちらに迫ってきていたのだ。
それどころか、そこらじゅうに飛び回っていた肉食鳥たちを、枝で捕まえて、何と幹の真ん中に現れた〝口〟のような穴に取り込んでしまった。
「……」
大樹の異様な〝行動〟に呆気にとられるレーツェル。そんな彼の視界のなかで、大樹の口からさっきの鳥がが飛び出した。
しかしその鳥の姿が、さっきとは大きく変わっていた。
さっきまで何羽かが取り込まれていたはずなのに、口から飛び出したのはたった一羽だった。
だが、その体から生えた首は計六本。足は十二本生えていたのだ。つまり、六羽の鳥が合体したのだ。
――まさか。あれが、バグ化の正体……?
バグがバグを生み出している?
目を丸くするレーツェル。
そんな彼の背後で、地響きに体の自由が奪われるなか、それでも賢明に牧場のバグたちを守ろうとするシェリー。
「もう、大丈夫よ」
そんな身動きできない二人に向かって、バグ化した肉食鳥が空中を滑空してきた。
「ちっ」
肉食鳥が頭上を通り過ぎるのを、レーツェルは舌打ちしながら眺めていた。いや、背負ったショーテルを抜刀し、シェリーの方へと駆けていた。
「逃げろ!」
肉食鳥に気づかず、その場にうずくまっていたシェリーが、レーツェルの言葉で振り返り、顔を青ざめさせた。
「!」
だが、予想外の襲撃に、結局動けずにいた。
そんな彼女たちの怯える姿を、攻撃可能範囲に捉えた鳥が、夜の帳を引き裂かんばかりの鋭い鳴き声を上げながら、さらに飛行速度を上げていく。
鋭い嘴と爪が、月光に反射し鈍く光っていた。
今、シェリーの頭頂部を爪が掠った。どうやら、少し遊んでいるらしい。
いや違う。
恐怖に震えるバグたちかシェリーか、どっちを先に食べようか思案してるようだ。
そんな鳥の襲撃を、手で追い払おうとするシェリー。
だが、悲しいかな、何の役にも立たなかった。むしろ逆に、彼女の手を傷つける結果になってしまった。
「痛っ!」
痛みに顔を歪ませるシェリー。
右手の甲が、パックリと裂けて出血していた。
動きを止めた彼女に、狙いを定める鳥。
再度、空から降下し襲撃を仕掛ける――はずだった。
「!」
今度は鳥の方が、驚きの声を上げた。
同時に、飛行経路が変わり、一旦彼女から遠ざかっていった。
よく見ると彼女の前に、ショーテルを構えたレーツェルが立ちはだかっていたのだ。
「今度こそ逃げろ!」
レーツェルの言葉に、頷いたシェリーが小型のバグを抱えて走り出した。
一方レーツェルは、そんな彼女を確かめる余裕はなかった。
鳥が、今度は自分に標的を定めて飛んできたのだ。さっきよりも飛行速度があがっている。
切っ先を鳥に向けるレーツェル。
しかし、その刃は、鋭い爪によって弾き返されてしまった。
甲高い音が響いた。
その勢いに押されて、よろけるレーツェル。刹那、後ろに回り込んだ鳥の嘴が、彼の背中に勢いよく突き刺さってしまった。
「!」
右の肩甲骨下にできた傷を、左手で押さえようとするも、なかなか届かない。しかし出血していることだけはわかった。左手が血に染まっていたのだ。
あまりの痛みに、その場にうずくまろうとするレーツェル。しかし、敵はそんな余裕は与えてくれなかった。
空中を旋回し、再度こちらに突入してきたのだ。
「くっ!」
レーツェルが苦痛に表情を歪ませながら、左手だけでショーテルを握り構えた。
なおも迫り来る鳥。もう目と鼻の先だ。
爪がレーツェルを捉える寸前、彼が姿を消した。
「!?」
一瞬鳥の驚きの声が響いたかと思うと、直後その声は悲痛なものへと変化した。
よくみると、鳥の何本もの足が切り取られていたのだ。
同時に鳥の血液が地面を染め上げてた。
実はレーツェルが、鳥が肉薄する寸前に深く屈み込み、敵の視界から消えたと同時に飛び上がり、素早い動きで足を切り落としたのだ。
急にバランスを崩した鳥が、高度を保てず、降下していく。
次第にその高度は下がり、レーツェルが飛び乗れるほどに達していた。
タイミングを見計らい、跳躍して鳥の背中に乗るレーツェル。
そんな彼に対し、何本もの首を振り回し、彼を落とそうとする鳥。
それを跳躍したり屈んだりして避けながら、刃を鳥の背中に突き立てるレーツェル。
「!」
鳥がさらに声を上げた。
その後、飛ぶことを忘れもだえ苦しみだし、地面に激突してしまった。
しかし、これだけで完全に息の根を止めた訳ではない。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
――まだだ!
地面に飛び降りたレーツェルが、息つく暇なくさらに鳥の首を次々に切り落としていった。
辺りに大量の血液が飛び散っていく。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
動かなくなった鳥を視界に入れ、ようやく肩で呼吸するレーツェル。
思わずショーテルを地面に落としそうになった。
しかし安堵したのも束の間、遠くでシェリーの悲鳴が聞こえてきた。
声のする方へと、目を転じると、そこには異様な光景が広がっていた。
なんと、プルシャが枝を伸ばしてシェリーを捕らえたのだ。
「い、いやあぁぁぁ……!」
「シェリー!」
森の中は、昨日の雨のせいで地面はぬかるみ、枝や幹は湿って濃い色彩を放っていた。時折、頭上の葉が風に揺れる度に、小雨のようにいくつもの水滴が降ってきていた。
自分の足が泥で汚れていくのを見つめながら、ユズハが顔に嫌悪を織り交ぜていく。
「うへぇ……」
そんな彼女に対し、レーツェルは黙々と歩みを進めていた。
「ね、ねぇ。ちょっと待ってよ! 靴が……」というユズハの言葉すらも、彼を立ち止まらせる理由にはならなかった。
そんな規則正しく遠ざかる背中に、苛立ちを覚えたユズハがさらに続けた。自然と声量が多くなっていく。
「ねぇ! 何で今日行かなきゃなんないの? こんな湿気一杯の日じゃなくて、天気の良い日にしない?」
そんな彼女の言葉に、レーツェルの足が初めて止まった。
「……今日でないと、駄目なんだ」
「何でよ!」
レーツェルが振り返った。その顔は、いつも以上に険しい表情だった。
「――今日は、満月なんだ……。〝アイツ〟が暴れる日だ」と、レーツェルの視線が大樹、いやプルシャに向けられた。
「えっ。それって……」
「……シェリーが死んだ日と同じだ」
そういうと、レーツェルはユズハに対し、シェリーが死んだ日のことを語ってくれた。
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「ねぇ。あんなに大きな木、今まであったかしら?」
そういうシェリーの視線の先には、獰猛な肉食鳥の群が一斉に飛び立つ様を背景にしながら、悠然とそびえ立つ大樹があった。
「……今まで、気づかなかったな」
レーツェルの気のない返事に対し、シェリーは一瞬白い目を向けたが、そんな彼の後ろにいたバグたちの様子の異変に気づき、顔を強ばらせた。
「……まさか」
「どうした?」
シェリーの視線が、再び大樹に向けられた。
「まさか。あれもバグ……?」
「バグだと?」
驚きを隠せなかったレーツェルを後目に、シェリーの憐れみの視線がバグたちに向けられた。
「この子たちが、怯えている」
レーツェルは、シェリーの言うとおりなのか体を震わせて仲間と寄り集まっているバグを見つめながら、口を開いた。
「仲間なのに、怯えるのか?」
「この子たちは、他のバグと違うの。 ――〝心〟があるの!」
シェリーの真剣な表情が、レーツェルに迫ってきた。そんな彼女の言動は、とても冗談または、嘘をついているようには見えなかった。
「心? バグに心があるというのか? 信じられん」
「どういう意味よ!」
「……俺は、昔リュウランゼだった。だから、その……」
そう言いながら、レーツェルの目線が、なぜか気まずそうにシェリーから逸れていく。
一方、シェリーは〝リュウランゼ〟という単語を耳に入れるなり、レーツェルを急に睨みだした。
「……まさか。殺した訳じゃ、ないよね?」
そんな彼女の鋭い視線に、レーツェルがさらに口ごもる。
「い、いや、それは仕事だし……」
なおも迫るシェリー。
「こ、ろ、し、た、のね!」
そんな鬼気迫るシェリーに押され、レーツェルは渋々認めざるを得なかった。
「……ああ」
その時だった。
突然、大きな地震が起きたのだ。立つのも難しいほどの振動に、シェリーが地面に転がってしまった。
「きゃあ!」
レーツェルがシェリーに駆け寄ろうとしたが、自分の後方が騒がしいことに気づき、思わず振り返った。
そして、一体何をみたのか、驚きの表情を張り付けた。いや恐怖した、という方が正しいか。自分の身にも危険が迫っているというのに、呆然と立ち尽くすほどだった。
そんな彼の視線の先には、自身の太く大きないくつもの根を、まるで暴れる大蛇のように無秩序にうねさせながらこちらに迫ってきていたのだ。
それどころか、そこらじゅうに飛び回っていた肉食鳥たちを、枝で捕まえて、何と幹の真ん中に現れた〝口〟のような穴に取り込んでしまった。
「……」
大樹の異様な〝行動〟に呆気にとられるレーツェル。そんな彼の視界のなかで、大樹の口からさっきの鳥がが飛び出した。
しかしその鳥の姿が、さっきとは大きく変わっていた。
さっきまで何羽かが取り込まれていたはずなのに、口から飛び出したのはたった一羽だった。
だが、その体から生えた首は計六本。足は十二本生えていたのだ。つまり、六羽の鳥が合体したのだ。
――まさか。あれが、バグ化の正体……?
バグがバグを生み出している?
目を丸くするレーツェル。
そんな彼の背後で、地響きに体の自由が奪われるなか、それでも賢明に牧場のバグたちを守ろうとするシェリー。
「もう、大丈夫よ」
そんな身動きできない二人に向かって、バグ化した肉食鳥が空中を滑空してきた。
「ちっ」
肉食鳥が頭上を通り過ぎるのを、レーツェルは舌打ちしながら眺めていた。いや、背負ったショーテルを抜刀し、シェリーの方へと駆けていた。
「逃げろ!」
肉食鳥に気づかず、その場にうずくまっていたシェリーが、レーツェルの言葉で振り返り、顔を青ざめさせた。
「!」
だが、予想外の襲撃に、結局動けずにいた。
そんな彼女たちの怯える姿を、攻撃可能範囲に捉えた鳥が、夜の帳を引き裂かんばかりの鋭い鳴き声を上げながら、さらに飛行速度を上げていく。
鋭い嘴と爪が、月光に反射し鈍く光っていた。
今、シェリーの頭頂部を爪が掠った。どうやら、少し遊んでいるらしい。
いや違う。
恐怖に震えるバグたちかシェリーか、どっちを先に食べようか思案してるようだ。
そんな鳥の襲撃を、手で追い払おうとするシェリー。
だが、悲しいかな、何の役にも立たなかった。むしろ逆に、彼女の手を傷つける結果になってしまった。
「痛っ!」
痛みに顔を歪ませるシェリー。
右手の甲が、パックリと裂けて出血していた。
動きを止めた彼女に、狙いを定める鳥。
再度、空から降下し襲撃を仕掛ける――はずだった。
「!」
今度は鳥の方が、驚きの声を上げた。
同時に、飛行経路が変わり、一旦彼女から遠ざかっていった。
よく見ると彼女の前に、ショーテルを構えたレーツェルが立ちはだかっていたのだ。
「今度こそ逃げろ!」
レーツェルの言葉に、頷いたシェリーが小型のバグを抱えて走り出した。
一方レーツェルは、そんな彼女を確かめる余裕はなかった。
鳥が、今度は自分に標的を定めて飛んできたのだ。さっきよりも飛行速度があがっている。
切っ先を鳥に向けるレーツェル。
しかし、その刃は、鋭い爪によって弾き返されてしまった。
甲高い音が響いた。
その勢いに押されて、よろけるレーツェル。刹那、後ろに回り込んだ鳥の嘴が、彼の背中に勢いよく突き刺さってしまった。
「!」
右の肩甲骨下にできた傷を、左手で押さえようとするも、なかなか届かない。しかし出血していることだけはわかった。左手が血に染まっていたのだ。
あまりの痛みに、その場にうずくまろうとするレーツェル。しかし、敵はそんな余裕は与えてくれなかった。
空中を旋回し、再度こちらに突入してきたのだ。
「くっ!」
レーツェルが苦痛に表情を歪ませながら、左手だけでショーテルを握り構えた。
なおも迫り来る鳥。もう目と鼻の先だ。
爪がレーツェルを捉える寸前、彼が姿を消した。
「!?」
一瞬鳥の驚きの声が響いたかと思うと、直後その声は悲痛なものへと変化した。
よくみると、鳥の何本もの足が切り取られていたのだ。
同時に鳥の血液が地面を染め上げてた。
実はレーツェルが、鳥が肉薄する寸前に深く屈み込み、敵の視界から消えたと同時に飛び上がり、素早い動きで足を切り落としたのだ。
急にバランスを崩した鳥が、高度を保てず、降下していく。
次第にその高度は下がり、レーツェルが飛び乗れるほどに達していた。
タイミングを見計らい、跳躍して鳥の背中に乗るレーツェル。
そんな彼に対し、何本もの首を振り回し、彼を落とそうとする鳥。
それを跳躍したり屈んだりして避けながら、刃を鳥の背中に突き立てるレーツェル。
「!」
鳥がさらに声を上げた。
その後、飛ぶことを忘れもだえ苦しみだし、地面に激突してしまった。
しかし、これだけで完全に息の根を止めた訳ではない。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
――まだだ!
地面に飛び降りたレーツェルが、息つく暇なくさらに鳥の首を次々に切り落としていった。
辺りに大量の血液が飛び散っていく。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
動かなくなった鳥を視界に入れ、ようやく肩で呼吸するレーツェル。
思わずショーテルを地面に落としそうになった。
しかし安堵したのも束の間、遠くでシェリーの悲鳴が聞こえてきた。
声のする方へと、目を転じると、そこには異様な光景が広がっていた。
なんと、プルシャが枝を伸ばしてシェリーを捕らえたのだ。
「い、いやあぁぁぁ……!」
「シェリー!」
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