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一部 二章 何事も説明するって基本だよね
振り回されてしまいました
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この流れで寝るか普通!?
「ルドさん!? ちょっと起きてくださいルドさん!! 話の続きは!?」
肩を激しく揺さぶるが、目を覚ます気配がない。
「どうしよう……ルドさんが……」
それにしてもこの人……外は結構細いけど、結構重い。
あれか。『細マッチョ』ってやつだな。本格的な筋トレ器具が部屋にあるぐらいだもんな、そらそうだわ
ベッドの上で身動きが取れなくなって数分後。正面にある木製の扉から足音が聞こえてきた
自慢じゃないが、耳はそれなりに良い方だ。数メートルであれば、それなりに聞える
音の主は、どうやらかなり急いでこっちに向かっているようだ。
音のする方へ向かおうとしたとたん、今まで腰に巻きついていたルドの手が固くなり、ますま動けなくなってしまった。
「ちょっ! ルドさん離して……っ!」
無理やりはがそうとしたが、両手を組んでる部分がまず離れない
磁石なのか?????
俺が悪戦苦闘して(最終的に剥がすことが出来た)いると、
扉が開くと同時に、ものすごいスピードで何かが入ってきた
「ルーーーーーードくーーんっ! って君だれ!?」
女の子だった。女の子がルドの背中に思いっきり突っ込んでいった。
しかし、それでもなお彼は目を覚ます気配はない──『熟睡』ってレベルじゃねーぞ……
それにしても、なんなんださっきのスピードは
大会でいろんな奴らの走りを見てきたが、あんなの知らねえぞ。
一体どこの学生なんだろう。一本手合せできるだろうか?
それ以前に、そもそも俺は歯が立つのだろうか。もしかしたら先輩なら──
等と考えていると、声が飛んできた
「あのっ! どこの誰ですかっ!
あと、なんでここにいるんですか!」
「え!? 俺ですか!?」
困ったことになった。前半部分には答えられるが、後半部分に関しては何も聞いてない
(というか聞こうとしたらはぐらかされた結果、寝てしまった)
「ええと、俺は盛内 渉です。それで、ええと……」
後に続けるべき言葉を考えていると、少女は急に大声を出した。
「ああああっ!!!」
「ど、どうしました!?」
「もしかして……ドロボーさん!?」
「は!?」
いかんいかん。予想外の答えに、思わず言葉を失ってしまった。
「えーーーーっと、すみません。上手く聞こえなくて。
もう一度言ってくれますか?
「ルドくんに聞いたよ!『最近この辺にドロボーさんがいる』って!
まさか、こんなところまで入ってくるなんて!」
どうやら『泥棒』というのは聞き間違いではないようだ。
なんたることだ!
確かに俺は『笑顔が気持ち悪い』とか、『たまに何考えてるか分からない』とか色々言われてきたけども!
泥棒と間違われたの初めてだ! しかもこんな女の子に!
「ま、待ってください俺は泥棒じゃ──」「黙れくせもの!! 私の魔法で成敗して……え? 違うの?」
必死の力説(?)によって無事に誤解を解くことに成功した俺はルドをベッドに寝かせ、椅子に腰かけた。
その向かいに彼女も座る。ちょうど二人分あってよかった
「あはは……ごめんねー。危うくキミを氷の彫像にするとこだったよー」
「いえ。誤解が解けて良かったです」
サラッと怖い事を言われた気もするが……掘り下げないでおこう。
「えっと、それで君は?」
「あっ! 名前がまだだったね」
少女は椅子から勢いよく飛び降りた。背丈は、俺より小さいくらい。
赤色の髪に、亜麻色の瞳。全身を緑色の外套で覆っているため、中身がどんな服かまでは分からない。
さっきは急展開すぎて分からなかったが……。結構かわいい。
うちの陸上部にもこんな子いたのかなあ……と考えていると、ますます行けなかったことが悔やまれる。
「はじめまして、ワタル=モリウチくん! 私はエリー=ノーサム。
そこにいるルドくんと同じで、この城の【シュバリエ=シャルム】をやってるんだ。よろしく!」
最後に、エリーでいいよ! とだけ付け加えると、彼女は椅子に座りなおした。
「よ、よろしく……。ところでエリー、そのシュバリエ……ってのは一体なんなの?」
『シュバリエ』はゲームとで聞いたことがある。確か、フランス語で「騎士」とかだったはず。
じゃあ『シャルム』ってなんだろう
「えとね、エルくんは確か【魔道騎士】って呼んでたっけ。
魔法と武器を使って、城を守るの! 槍とか、弓とか、斧とか!」
なるほど。魔法使いが武器を使うのか? なんか珍しいな。俺が知ってる魔法使いといえば……、武器を使わず、ひたすら後方支援に徹する職だ。彼らに比べると筋力面のパラメータが低いから。
たまに手に持っている杖を物理攻撃に使う事もあるが、剣士や槍使いといった前衛の職に比べると、威力は月とすっぽん並のはず。
ここに筋トレ器具が置いてあるのは、もしかしたらそれをカバーする為のものかもしれない
「へえー。なんだかかっこいいな。それ、『男のロマン』って感じですごく憧れるよ。」
褒められたのが余程うれしかったのか、エリーは腰をのけ反らせて胸を張っている。
「えへへ、そうでしょーー! あ、でもほとんど使うのは魔法なんだ。ここには普通の騎士もいるし」
どうやらここには、別に武器を扱える者もいるらしい。
……ん? それは少し効率が悪いんじゃないか?
『一挙両得』と言う言葉も確かに存在するが、スペシャリストに頼んだ方が効率がいいはず──
「そうなの? でも騎士がいるんなら、武器は全部その人たちに任せられないの?
こう言っちゃなんだけど、俺が知ってる魔法使いって、あまり前に出るイメージが無いんだ──」
ここまで言って、俺は口を紡ぐ。
これは、俺が持つイメージの押しつけじゃないのか……?
確かに、俺の知ってる魔法使いはそうなのかもしれない。でも、彼女たちにとってはそうなのだ。
「まあ、キミたちにとってはそうだよね。
──確かに、ここには魔法使いもいるよ。ただ、いくら私たちの魔力でも魔物には遠く及ばない。
だから、その出力が足りない部分を物理的な力で補うことにしたんだ」
ふうん、何かと制限があるんだな。そりゃあ大変だ
─ん? 待てよ?
「魔物!? この世界には魔物がいるのか!?」
俺はエリーの前に立つと、両肩を掴んだ。危ない。うっかり聞き流すところだった。
「う、うん。リュシアン君から聞いてないの? 『魔物が沢山いるから気を付けて』って」
先輩……。そんな大事なことは早く言ってくれ……
俺は肩を落とし、力なく首を縦に振る。
「じゃ、じゃあ説明するから……一旦手をどけてくれるかな」
「あっ、ごめん!」
彼女は軽く目を回していたので、俺は咄嗟に手を引いた。
「君力強いよー。……じゃあ説明するね。
とは言っても私が生まれるかなり前の話だから、本で読んだ話だけどね─」。
エリーが言うには、こういう事だ。
今から千二百年ほど前、ここから北に進んだところにある【ガイオス】が怪物の手に堕ちた。被害は甚大で、数多くの死人が出たという。
怪物たちはその後、諸国を次々と火の海にしていった。【ライノス】、【オルドラド】、【フェルトス】……。
その数は十一にも及ぶと言われている。
「怪物、ねえ……」
「ん? どうしたの?」
「なーんか現実離れしてるというか、簡単に呑み込めないっていうか。
それに今の話だけだと、騎士だけで事足りそうな気がするんだよね」
「いやいや、それがそうでもなかったみたい──」
勇者率いる騎士一行は怪物達を追い詰め、遂には本拠地である【ペレスク】に乗り込んだ。
これまでの比ではない数がいたらしいが、彼らは次々になぎ倒していき、最奥にある魔王城へ突入した。
しかし、ここで大きな誤算があった。
「魔王場には『魔物』がいたんだ」
「さっきエリーが言ってたやつか。
そう言えば、『怪物』と『魔物』って同じじゃないの?」
「いや、『魔物』ってのはエルくんたちがそう呼んでるから、私もそうしてるだけ。
なんでも、武器しか効かないのが怪物で、魔法しか効かないのが魔物らしいよ?」
『魔』が効く『物』だから『魔物』か……
単純なのかなんなのか。
「そう言えば、さっきからちょくちょく出てくる『エルくん』っていったい誰なの?」
再度作ったホットミルクを半分ほど飲んだところで、ずっと気になってたことを聞いてみた。
「それはねー、ここの王様で─あああっ!!!」彼女は急に立ち上がり─、
「ど、どうしたのエリー!?」
「私、キミを呼んでくるように頼まれてたんだっ! ホラ、行くよ!」
俺の着ている服を思いきり掴むと、全速力で走りだした!
「おこられるうううううぅぅぅぅぅぅ~~~~~!」
「ひっぱらないでくだざいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃ~~~~~~~~~~~!」
そんな心からの叫びも、彼女の耳には届いていなかった
「ルドさん!? ちょっと起きてくださいルドさん!! 話の続きは!?」
肩を激しく揺さぶるが、目を覚ます気配がない。
「どうしよう……ルドさんが……」
それにしてもこの人……外は結構細いけど、結構重い。
あれか。『細マッチョ』ってやつだな。本格的な筋トレ器具が部屋にあるぐらいだもんな、そらそうだわ
ベッドの上で身動きが取れなくなって数分後。正面にある木製の扉から足音が聞こえてきた
自慢じゃないが、耳はそれなりに良い方だ。数メートルであれば、それなりに聞える
音の主は、どうやらかなり急いでこっちに向かっているようだ。
音のする方へ向かおうとしたとたん、今まで腰に巻きついていたルドの手が固くなり、ますま動けなくなってしまった。
「ちょっ! ルドさん離して……っ!」
無理やりはがそうとしたが、両手を組んでる部分がまず離れない
磁石なのか?????
俺が悪戦苦闘して(最終的に剥がすことが出来た)いると、
扉が開くと同時に、ものすごいスピードで何かが入ってきた
「ルーーーーーードくーーんっ! って君だれ!?」
女の子だった。女の子がルドの背中に思いっきり突っ込んでいった。
しかし、それでもなお彼は目を覚ます気配はない──『熟睡』ってレベルじゃねーぞ……
それにしても、なんなんださっきのスピードは
大会でいろんな奴らの走りを見てきたが、あんなの知らねえぞ。
一体どこの学生なんだろう。一本手合せできるだろうか?
それ以前に、そもそも俺は歯が立つのだろうか。もしかしたら先輩なら──
等と考えていると、声が飛んできた
「あのっ! どこの誰ですかっ!
あと、なんでここにいるんですか!」
「え!? 俺ですか!?」
困ったことになった。前半部分には答えられるが、後半部分に関しては何も聞いてない
(というか聞こうとしたらはぐらかされた結果、寝てしまった)
「ええと、俺は盛内 渉です。それで、ええと……」
後に続けるべき言葉を考えていると、少女は急に大声を出した。
「ああああっ!!!」
「ど、どうしました!?」
「もしかして……ドロボーさん!?」
「は!?」
いかんいかん。予想外の答えに、思わず言葉を失ってしまった。
「えーーーーっと、すみません。上手く聞こえなくて。
もう一度言ってくれますか?
「ルドくんに聞いたよ!『最近この辺にドロボーさんがいる』って!
まさか、こんなところまで入ってくるなんて!」
どうやら『泥棒』というのは聞き間違いではないようだ。
なんたることだ!
確かに俺は『笑顔が気持ち悪い』とか、『たまに何考えてるか分からない』とか色々言われてきたけども!
泥棒と間違われたの初めてだ! しかもこんな女の子に!
「ま、待ってください俺は泥棒じゃ──」「黙れくせもの!! 私の魔法で成敗して……え? 違うの?」
必死の力説(?)によって無事に誤解を解くことに成功した俺はルドをベッドに寝かせ、椅子に腰かけた。
その向かいに彼女も座る。ちょうど二人分あってよかった
「あはは……ごめんねー。危うくキミを氷の彫像にするとこだったよー」
「いえ。誤解が解けて良かったです」
サラッと怖い事を言われた気もするが……掘り下げないでおこう。
「えっと、それで君は?」
「あっ! 名前がまだだったね」
少女は椅子から勢いよく飛び降りた。背丈は、俺より小さいくらい。
赤色の髪に、亜麻色の瞳。全身を緑色の外套で覆っているため、中身がどんな服かまでは分からない。
さっきは急展開すぎて分からなかったが……。結構かわいい。
うちの陸上部にもこんな子いたのかなあ……と考えていると、ますます行けなかったことが悔やまれる。
「はじめまして、ワタル=モリウチくん! 私はエリー=ノーサム。
そこにいるルドくんと同じで、この城の【シュバリエ=シャルム】をやってるんだ。よろしく!」
最後に、エリーでいいよ! とだけ付け加えると、彼女は椅子に座りなおした。
「よ、よろしく……。ところでエリー、そのシュバリエ……ってのは一体なんなの?」
『シュバリエ』はゲームとで聞いたことがある。確か、フランス語で「騎士」とかだったはず。
じゃあ『シャルム』ってなんだろう
「えとね、エルくんは確か【魔道騎士】って呼んでたっけ。
魔法と武器を使って、城を守るの! 槍とか、弓とか、斧とか!」
なるほど。魔法使いが武器を使うのか? なんか珍しいな。俺が知ってる魔法使いといえば……、武器を使わず、ひたすら後方支援に徹する職だ。彼らに比べると筋力面のパラメータが低いから。
たまに手に持っている杖を物理攻撃に使う事もあるが、剣士や槍使いといった前衛の職に比べると、威力は月とすっぽん並のはず。
ここに筋トレ器具が置いてあるのは、もしかしたらそれをカバーする為のものかもしれない
「へえー。なんだかかっこいいな。それ、『男のロマン』って感じですごく憧れるよ。」
褒められたのが余程うれしかったのか、エリーは腰をのけ反らせて胸を張っている。
「えへへ、そうでしょーー! あ、でもほとんど使うのは魔法なんだ。ここには普通の騎士もいるし」
どうやらここには、別に武器を扱える者もいるらしい。
……ん? それは少し効率が悪いんじゃないか?
『一挙両得』と言う言葉も確かに存在するが、スペシャリストに頼んだ方が効率がいいはず──
「そうなの? でも騎士がいるんなら、武器は全部その人たちに任せられないの?
こう言っちゃなんだけど、俺が知ってる魔法使いって、あまり前に出るイメージが無いんだ──」
ここまで言って、俺は口を紡ぐ。
これは、俺が持つイメージの押しつけじゃないのか……?
確かに、俺の知ってる魔法使いはそうなのかもしれない。でも、彼女たちにとってはそうなのだ。
「まあ、キミたちにとってはそうだよね。
──確かに、ここには魔法使いもいるよ。ただ、いくら私たちの魔力でも魔物には遠く及ばない。
だから、その出力が足りない部分を物理的な力で補うことにしたんだ」
ふうん、何かと制限があるんだな。そりゃあ大変だ
─ん? 待てよ?
「魔物!? この世界には魔物がいるのか!?」
俺はエリーの前に立つと、両肩を掴んだ。危ない。うっかり聞き流すところだった。
「う、うん。リュシアン君から聞いてないの? 『魔物が沢山いるから気を付けて』って」
先輩……。そんな大事なことは早く言ってくれ……
俺は肩を落とし、力なく首を縦に振る。
「じゃ、じゃあ説明するから……一旦手をどけてくれるかな」
「あっ、ごめん!」
彼女は軽く目を回していたので、俺は咄嗟に手を引いた。
「君力強いよー。……じゃあ説明するね。
とは言っても私が生まれるかなり前の話だから、本で読んだ話だけどね─」。
エリーが言うには、こういう事だ。
今から千二百年ほど前、ここから北に進んだところにある【ガイオス】が怪物の手に堕ちた。被害は甚大で、数多くの死人が出たという。
怪物たちはその後、諸国を次々と火の海にしていった。【ライノス】、【オルドラド】、【フェルトス】……。
その数は十一にも及ぶと言われている。
「怪物、ねえ……」
「ん? どうしたの?」
「なーんか現実離れしてるというか、簡単に呑み込めないっていうか。
それに今の話だけだと、騎士だけで事足りそうな気がするんだよね」
「いやいや、それがそうでもなかったみたい──」
勇者率いる騎士一行は怪物達を追い詰め、遂には本拠地である【ペレスク】に乗り込んだ。
これまでの比ではない数がいたらしいが、彼らは次々になぎ倒していき、最奥にある魔王城へ突入した。
しかし、ここで大きな誤算があった。
「魔王場には『魔物』がいたんだ」
「さっきエリーが言ってたやつか。
そう言えば、『怪物』と『魔物』って同じじゃないの?」
「いや、『魔物』ってのはエルくんたちがそう呼んでるから、私もそうしてるだけ。
なんでも、武器しか効かないのが怪物で、魔法しか効かないのが魔物らしいよ?」
『魔』が効く『物』だから『魔物』か……
単純なのかなんなのか。
「そう言えば、さっきからちょくちょく出てくる『エルくん』っていったい誰なの?」
再度作ったホットミルクを半分ほど飲んだところで、ずっと気になってたことを聞いてみた。
「それはねー、ここの王様で─あああっ!!!」彼女は急に立ち上がり─、
「ど、どうしたのエリー!?」
「私、キミを呼んでくるように頼まれてたんだっ! ホラ、行くよ!」
俺の着ている服を思いきり掴むと、全速力で走りだした!
「おこられるうううううぅぅぅぅぅぅ~~~~~!」
「ひっぱらないでくだざいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃ~~~~~~~~~~~!」
そんな心からの叫びも、彼女の耳には届いていなかった
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