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1.5章
その3
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「ごちそうさま。あ~、美味かった。母さん、いつもありがとう」
ご飯がおいしいのは本当だ。
母さんは料理が趣味らしく、たまにお菓子やケーキなども作ってくれる。
──そういえば一昨年の誕生日ケーキも、母の自作だったっけ
「ふふ、それはよかったわ。ね、あなたはどう? 美味かった?」
「ああ。美味かったよ。いつもありがとうな」
この人たちはいつもお気楽だ。
「それはそうと、紘一」
母が俺に何かを聞こうとする。
「何?」
「あなた、将来やりたいことはあるの?」
「え?」
何を言っているんだ、この人は。俺のやりたいことは─。
続いて、父さんが口を開く。
「成績もいいし素行もいいお前の事だ。行こうと思えば大学でも行けるだろうが……、せっかく行くんだ、何か目的意識を持たないとな」
「そうよ、偉い人も言っていたじゃない? ちゃんと目標があれば、勉強にも身が入というものなのよ」
ご飯がおいしいのは本当だ。
母さんは料理が趣味らしく、たまにお菓子やケーキなども作ってくれる。
──そういえば一昨年の誕生日ケーキも、母の自作だったっけ
「ふふ、それはよかったわ。ね、あなたはどう? 美味かった?」
「ああ。美味かったよ。いつもありがとうな」
この人たちはいつもお気楽だ。
「それはそうと、紘一」
母が俺に何かを聞こうとする。
「何?」
「あなた、将来やりたいことはあるの?」
「え?」
何を言っているんだ、この人は。俺のやりたいことは─。
続いて、父さんが口を開く。
「成績もいいし素行もいいお前の事だ。行こうと思えば大学でも行けるだろうが……、せっかく行くんだ、何か目的意識を持たないとな」
「そうよ、偉い人も言っていたじゃない? ちゃんと目標があれば、勉強にも身が入というものなのよ」
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