206 / 259
オフセット・ノイズ
OFFSET NOiZE#4
しおりを挟む
────グラミア=フランヴェルジュ(ヴェルキエーレ種、ニダヴェリール宮廷特務機関イサナギ)
クラウソラスに機材を奪われた……。
まだあったから、もらってこよう。
「えー、またきたの?」
「クラウに奪われた。もう一つ設定してもらっていい?」
「もうないよ」
「もう一つあったよね?」
「さっきオートクレールがもっていったよ」
あの姉妹コロス!
「ねー、もうないの? ゼディーかパパならもってる?」
「うーん、あるだけもらってきちゃったからもうないと思う」
「えー、私だけ仲間はずれ?」
「あはは、いつものことでしょー」
「ファルシオンうるさい!」
「グラミア、僕、発声できるようになったよ」
「え? まじで?」
「ほら」
「おー、思ったより綺麗だ。もう一つのは?」
「ああ? これ? もっとある」
「うそ?」
「でも、どれも一緒」
「意味がわからない。ママ、これで何かわかったの?」
「これからテストするところ」
もしかして私、いいタイミングできちゃったかも?
「ルシオーヌ、こっちきて、このモニターみて、同じ発声を続けて。動的に変わるから頑張ってついて行って」
「わかった」
「さっきの発声の応用編かー。すごいなー、ついて行ってる」
「OK。じゃ、次これ」
「どっかで見たことあるなーこれ」
「OK、できたね」
「「「なにが?」」」
「アシダカの特殊発声」
「「「え?」」」
「この装置貸してあげるから、アシダカの、特にミヅキの特殊発声と特殊言語をマスターしておいて。私が伸ばせなかった領域を指導できるようになるから。アラクネもマスターすれば、イサナギとイザナギが使えるようになる。そしたら研究もしやすくなるでしょ?」
「ほんとに? 僕にも影の世界が見られるの?」
「それは自分次第。まずは刹那を目指さないとね」
「ありがとう。できれば指導して欲しいな」
「甘えすぎ。第一人者を目指すのでしょ?」
「そうだね。ここまでお膳立てしてもらったら、あとはやり遂げないとね」
「行き詰まったら、喜んで相談にのるよ。手取り足取り」
「なんだ、甘いじゃないか」
「ねーねー、私もできない?」
「グラミアはまだ無理。ルシオーヌのお下がりでも使って練習しておいで」
「きー、くやしー、絶対追い越してやるー。
とりあえず、借りてくねー」
クラウソラスに機材を奪われた……。
まだあったから、もらってこよう。
「えー、またきたの?」
「クラウに奪われた。もう一つ設定してもらっていい?」
「もうないよ」
「もう一つあったよね?」
「さっきオートクレールがもっていったよ」
あの姉妹コロス!
「ねー、もうないの? ゼディーかパパならもってる?」
「うーん、あるだけもらってきちゃったからもうないと思う」
「えー、私だけ仲間はずれ?」
「あはは、いつものことでしょー」
「ファルシオンうるさい!」
「グラミア、僕、発声できるようになったよ」
「え? まじで?」
「ほら」
「おー、思ったより綺麗だ。もう一つのは?」
「ああ? これ? もっとある」
「うそ?」
「でも、どれも一緒」
「意味がわからない。ママ、これで何かわかったの?」
「これからテストするところ」
もしかして私、いいタイミングできちゃったかも?
「ルシオーヌ、こっちきて、このモニターみて、同じ発声を続けて。動的に変わるから頑張ってついて行って」
「わかった」
「さっきの発声の応用編かー。すごいなー、ついて行ってる」
「OK。じゃ、次これ」
「どっかで見たことあるなーこれ」
「OK、できたね」
「「「なにが?」」」
「アシダカの特殊発声」
「「「え?」」」
「この装置貸してあげるから、アシダカの、特にミヅキの特殊発声と特殊言語をマスターしておいて。私が伸ばせなかった領域を指導できるようになるから。アラクネもマスターすれば、イサナギとイザナギが使えるようになる。そしたら研究もしやすくなるでしょ?」
「ほんとに? 僕にも影の世界が見られるの?」
「それは自分次第。まずは刹那を目指さないとね」
「ありがとう。できれば指導して欲しいな」
「甘えすぎ。第一人者を目指すのでしょ?」
「そうだね。ここまでお膳立てしてもらったら、あとはやり遂げないとね」
「行き詰まったら、喜んで相談にのるよ。手取り足取り」
「なんだ、甘いじゃないか」
「ねーねー、私もできない?」
「グラミアはまだ無理。ルシオーヌのお下がりでも使って練習しておいで」
「きー、くやしー、絶対追い越してやるー。
とりあえず、借りてくねー」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
ノアの黙示録 ﴾使徒転生、滅びの刻を経て﴿
NOAH
ファンタジー
華々しい人類文明は突然幕を閉じた。
残ったのは天使の役目を背負った少女一人だけ。彼女が見守る中で、誰もいなくなった世界もやがて朽ち果てるはずだった。
しかし少女が目を覚ますとそこにはまだ世界が健在し、消滅したはずの最愛の友がいた。
どうやらこの世界は先程までいた世界とは根本的に法則が違う言葉通りの”異世界”。
この世界において自分たちは何者なのか。滅んだはずの世界がなぜ違う形で存在しているのか。少女はまた、世界を滅ぼすことになるのか。
彼女たちは”この世界の過去の自分”を頼りに謎を紐解いていく。
貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。
譚音アルン
ファンタジー
ブラック企業に勤めてたのがいつの間にか死んでたっぽい。気がつくと異世界の伯爵令嬢(第五子で三女)に転生していた。前世働き過ぎだったから今世はニートになろう、そう決めた私ことマリアージュ・キャンディの奮闘記。
※この小説はフィクションです。実在の国や人物、団体などとは関係ありません。
※2020-01-16より執筆開始。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
転生したらチートすぎて逆に怖い
至宝里清
ファンタジー
前世は苦労性のお姉ちゃん
愛されることを望んでいた…
神様のミスで刺されて転生!
運命の番と出会って…?
貰った能力は努力次第でスーパーチート!
番と幸せになるために無双します!
溺愛する家族もだいすき!
恋愛です!
無事1章完結しました!
せっかく異世界に転生できたんだから、急いで生きる必要なんてないよね?ー明日も俺はスローなライフを謳歌したいー
ジミー凌我
ファンタジー
日夜仕事に追われ続ける日常を毎日毎日繰り返していた。
仕事仕事の毎日、明日も明後日も仕事を積みたくないと生き急いでいた。
そんな俺はいつしか過労で倒れてしまった。
そのまま死んだ俺は、異世界に転生していた。
忙しすぎてうわさでしか聞いたことがないが、これが異世界転生というものなのだろう。
生き急いで死んでしまったんだ。俺はこの世界ではゆっくりと生きていきたいと思った。
ただ、この世界にはモンスターも魔王もいるみたい。
この世界で最初に出会ったクレハという女の子は、細かいことは気にしない自由奔放な可愛らしい子で、俺を助けてくれた。
冒険者としてゆったり生計を立てていこうと思ったら、以外と儲かる仕事だったからこれは楽な人生が始まると思った矢先。
なぜか2日目にして魔王軍の侵略に遭遇し…。
なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?
名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」
「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」
「それは貴様が無能だからだ!」
「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」
「黙れ、とっととここから消えるがいい!」
それは突然の出来事だった。
SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。
そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。
「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」
「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」
「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」
ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。
その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。
「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる