49 / 69
第三部 世田高の預言者たち
第49話 手伝う気、ハブる気
しおりを挟む
「ベルとアナってのは、一体どこの神サマだ? そんな名前の神は聞いたことねえぞ」
と幸十が四角いミニサンドを手に取りながら明人に聞いた。
「三千年前くらいのシリアあたりって聞いたけど」
「あー、そんな昔か……。そりゃ現代まで伝わってなくてもしょうがねぇわ」
と幸十が手の中のミニサンドをまるごと口の中に放りこんだ。
千星がなにか言いたそうにアナを見た。
だが、結局なにも言わなかった。二人のあいだでなにかやりとりしていたようだが、内容はわからなかった。
そのかわり、アナが口を開いた。
「兄様。あの名を伝えてはいかがですか。もう隠さずともよいでしょう」
「む? ……いや、なにぶん誤解を招きやすい名ゆえな。特に困るわけでなし。今まで通りで良いではないか」
歯切れの悪い調子でベルが言った。
アナはすこし不満そうだったが、それ以上何も言わなかった。
千星もベルとアナをちらりと見たが、それだけだ。
(もう一つの名?)
なにかあるらしい。明人も初耳である。
気になったが、言いたくないものを無理に言わせるのもはばかられた。
いずれ言ってくれるだろう、と思うことにした。
「ま、わからんものはしゃあねえな。じゃあ、あっきーから見てどうなんだ。ヤバい感じの神じゃねえんだよな?」
と幸十が明人に聞いた。
彼にはベルとアナの声が聞こえない。ベルの名前のことを話していたのも伝わらないわけだ。
あえて指摘することもないので、
「そこはだいじょうぶ。いい神様だよ。しばらく一緒にいて見てきたから、まちがいない」
と明人は質問にだけ答えた。
本音は行動に表れる。
明人がこれまで見てきたベルの行動は、常に善神のそれであった。また本人が善神たらんと心がけていることもよく知っている。だから自信を持って答えられた。
横のベルが、見るからにごきげん麗しくなった。
しっぽがぴこぴこ揺れていた。なんだかキラキラしている気もする。
アナが己の巫女をチラチラ見ているのは、『あなたもなにか言っていいのですよ』の意であろうか。
こちらは無情にも流されていたが。
「だったらだいじょうぶだな。あっきーはカンがいいし」
と幸十は簡単に納得した。
明人の嗅覚を信用しているらしい。
「けどよ。逆に、来てる神ってそれだけなのか? むしろよく知られてる神サマこそ、あがめられてる分はたらくべきじゃね」
「見てないね」
「知名度があるとかえって来づらいのだよ。下手に顔を出してそのことが広まると、世界中の人間が神頼みに走りかねんからな。よほど信頼できる預言者が代理人になってくれればともかくだ」
とベルが補足した。
「……ってことだそうだけど」
「神の世界も世知辛いな」
明人がベルの補足を伝えると、幸十はなんとも言えない顔をした。
「じゃあアテにできるのは今ここにいる奴だけってことか……。たのむぜ、あっきー、早池峰。神やら預言者やら巫女やらがガチで殴り合うゲームってんじゃ、一般人ができることなんざタカが知れてる。マジな話、お前らが死んだら攻略の目がねえ」
軽いノリで幸十が言った。
だがその内容は重い。
千星と明人が死んでしまったら、のこされた幸十も数日で死ぬしかない、と言っているのだ。
たしかに、残念だがその通りである。三界は甘くない。幸十一人になったらほぼ詰みだろう。
(ゆっきーの命までかかってきたんだな)
明人は肩が重くなった気がした。
プレッシャーが実際の質量を持ってのしかかってきたかのようだ。
逃げられるものなら逃げたいくらいであった。
(もし透良のときのようにまた目の前で死なせてしまったら)
そんな恐れまでよみがえった。
だが
「もともと俺たちも三界の攻略は既定路線だ。なんとかがんばるよ」
そう答えた。
逃げることはできないのだ。逃げれば死ぬ。自分も、幸十も、千星もだ。
これが自分の責務なのだと覚悟を決めるしかないわけだ。
「おう、頼むわ。ま、オレも手伝えることは手伝うからよ」
「え。手伝う気?」
「いや、そりゃそうだろ!? むしろオレだけハブる気だったのか」
幸十が顔を引きつらせた。
明人からすれば当然の疑問だったが、彼にしてみれば予想外も予想外だったらしい。
「死ぬよ?」
「あぶねぇのは知ってっけどよぉ。だからってオレだけ『あとよろしく』なんてできるわけねぇだろが。それに、ムチャさえしなきゃそんなにあぶなくねーぞあの世界。虚栄界って呼んでるんだったか。まあ、一言でいえばチープなソシャゲ風の世界なんだわ。石と砂ばかりの外と、古くせぇ町一つのシケた場所でな。住人自体は、なんつうかガンギマリの拝金主義者が集まってるが、そのぶん直接命のやりとりなんか一度も見てねえよ。いちおうモンスター退治はあるけど、バトルがねえし」
「モンスターがいるのに、バトルがない? どういうこと?」
千星がくいついた。
前のように競争心が暴走していなくとも、バトルと聞くと興味がわくらしい。そこは素なのだろう。
「お互い攻撃しねえのよ。勝負を決めるのはたがいの金額なんでな。つまり、持ってる武器と防具の合計額が、モンスターの値段より高けりゃ勝ち、低けりゃ負けってわけ。で、勝つとゲーム内通貨が手に入るし、負けても特になにもねえの。ソシャゲっぽいっつったのはそこだな」
「あー、本当にソシャゲっぽいね」
めんどうな戦闘パートをスキップさせるあたり、実にソシャゲらしい。
明人は気にならなかったが、
「ひどい……」
「なんたる冒涜でしょうか。拝金主義を戦いに持ちこむとは……」
千星とアナが嫌悪感をあらわにした。
虚栄界のシステムは戦女神とその巫女の美意識にあわなかったようだ。
「そう言ってもしょうがねえべ。実際そうなってんだから」
「そうだけど」
「ま、そんなわけで。バカな真似さえしなきゃ、そこまで危なくねえのよ。だいたいお前ら、人手が必要だろ? 世界の鍵だっけか。ノーヒントでそんなものを探さなきゃいかんのに、『自分たちだけで調べます』なんて余裕ぶっこいてられねえべ」
と幸十はずばり言った。
彼は親しい相手にはだいたいこういう率直な物言いをする。
「それはまあ、その通りなんだけど」
と明人は言って、ベルを見た。
意見を聞きたかったためだ。
実のところ明人としては幸十がいてくれたほうがありがたい。なんと言っても昔からの付き合いだし、なにかとはしこい彼が手伝ってくれるなら大助かりだ。だが関わらせていいものか判断つきかねた。
「受けるべきだろうな。一理あるし、この分では断っても勝手に動きそうだ。あずかり知らぬところで横死されても後味が悪かろう」
とベルは言った。
もっともなことである。
アナと千星も同感だったようで、二人同時にうなづいた。
「みんな良いみたいだ。俺もね」
「おし。……よかった。じゃあ頼むわ。今晩、あっちに行ったら町の中央にある神殿まで来てくれよ。趣味わりーオッサンのでかい石像があるから、その下で待ち合わせようぜ」
と幸十は笑った。
『手伝う』と本人は称していたが、実際は虚栄界の攻略に関わる気まんまんであるらしかった。
(いい奴だよなあ)
明人はあらためてそう感じたが、だからこそプレッシャーも強くかかった。
下手を打つと、自分ばかりかこの良き旧友まで虚栄界で死なせることになるのだ。
と幸十が四角いミニサンドを手に取りながら明人に聞いた。
「三千年前くらいのシリアあたりって聞いたけど」
「あー、そんな昔か……。そりゃ現代まで伝わってなくてもしょうがねぇわ」
と幸十が手の中のミニサンドをまるごと口の中に放りこんだ。
千星がなにか言いたそうにアナを見た。
だが、結局なにも言わなかった。二人のあいだでなにかやりとりしていたようだが、内容はわからなかった。
そのかわり、アナが口を開いた。
「兄様。あの名を伝えてはいかがですか。もう隠さずともよいでしょう」
「む? ……いや、なにぶん誤解を招きやすい名ゆえな。特に困るわけでなし。今まで通りで良いではないか」
歯切れの悪い調子でベルが言った。
アナはすこし不満そうだったが、それ以上何も言わなかった。
千星もベルとアナをちらりと見たが、それだけだ。
(もう一つの名?)
なにかあるらしい。明人も初耳である。
気になったが、言いたくないものを無理に言わせるのもはばかられた。
いずれ言ってくれるだろう、と思うことにした。
「ま、わからんものはしゃあねえな。じゃあ、あっきーから見てどうなんだ。ヤバい感じの神じゃねえんだよな?」
と幸十が明人に聞いた。
彼にはベルとアナの声が聞こえない。ベルの名前のことを話していたのも伝わらないわけだ。
あえて指摘することもないので、
「そこはだいじょうぶ。いい神様だよ。しばらく一緒にいて見てきたから、まちがいない」
と明人は質問にだけ答えた。
本音は行動に表れる。
明人がこれまで見てきたベルの行動は、常に善神のそれであった。また本人が善神たらんと心がけていることもよく知っている。だから自信を持って答えられた。
横のベルが、見るからにごきげん麗しくなった。
しっぽがぴこぴこ揺れていた。なんだかキラキラしている気もする。
アナが己の巫女をチラチラ見ているのは、『あなたもなにか言っていいのですよ』の意であろうか。
こちらは無情にも流されていたが。
「だったらだいじょうぶだな。あっきーはカンがいいし」
と幸十は簡単に納得した。
明人の嗅覚を信用しているらしい。
「けどよ。逆に、来てる神ってそれだけなのか? むしろよく知られてる神サマこそ、あがめられてる分はたらくべきじゃね」
「見てないね」
「知名度があるとかえって来づらいのだよ。下手に顔を出してそのことが広まると、世界中の人間が神頼みに走りかねんからな。よほど信頼できる預言者が代理人になってくれればともかくだ」
とベルが補足した。
「……ってことだそうだけど」
「神の世界も世知辛いな」
明人がベルの補足を伝えると、幸十はなんとも言えない顔をした。
「じゃあアテにできるのは今ここにいる奴だけってことか……。たのむぜ、あっきー、早池峰。神やら預言者やら巫女やらがガチで殴り合うゲームってんじゃ、一般人ができることなんざタカが知れてる。マジな話、お前らが死んだら攻略の目がねえ」
軽いノリで幸十が言った。
だがその内容は重い。
千星と明人が死んでしまったら、のこされた幸十も数日で死ぬしかない、と言っているのだ。
たしかに、残念だがその通りである。三界は甘くない。幸十一人になったらほぼ詰みだろう。
(ゆっきーの命までかかってきたんだな)
明人は肩が重くなった気がした。
プレッシャーが実際の質量を持ってのしかかってきたかのようだ。
逃げられるものなら逃げたいくらいであった。
(もし透良のときのようにまた目の前で死なせてしまったら)
そんな恐れまでよみがえった。
だが
「もともと俺たちも三界の攻略は既定路線だ。なんとかがんばるよ」
そう答えた。
逃げることはできないのだ。逃げれば死ぬ。自分も、幸十も、千星もだ。
これが自分の責務なのだと覚悟を決めるしかないわけだ。
「おう、頼むわ。ま、オレも手伝えることは手伝うからよ」
「え。手伝う気?」
「いや、そりゃそうだろ!? むしろオレだけハブる気だったのか」
幸十が顔を引きつらせた。
明人からすれば当然の疑問だったが、彼にしてみれば予想外も予想外だったらしい。
「死ぬよ?」
「あぶねぇのは知ってっけどよぉ。だからってオレだけ『あとよろしく』なんてできるわけねぇだろが。それに、ムチャさえしなきゃそんなにあぶなくねーぞあの世界。虚栄界って呼んでるんだったか。まあ、一言でいえばチープなソシャゲ風の世界なんだわ。石と砂ばかりの外と、古くせぇ町一つのシケた場所でな。住人自体は、なんつうかガンギマリの拝金主義者が集まってるが、そのぶん直接命のやりとりなんか一度も見てねえよ。いちおうモンスター退治はあるけど、バトルがねえし」
「モンスターがいるのに、バトルがない? どういうこと?」
千星がくいついた。
前のように競争心が暴走していなくとも、バトルと聞くと興味がわくらしい。そこは素なのだろう。
「お互い攻撃しねえのよ。勝負を決めるのはたがいの金額なんでな。つまり、持ってる武器と防具の合計額が、モンスターの値段より高けりゃ勝ち、低けりゃ負けってわけ。で、勝つとゲーム内通貨が手に入るし、負けても特になにもねえの。ソシャゲっぽいっつったのはそこだな」
「あー、本当にソシャゲっぽいね」
めんどうな戦闘パートをスキップさせるあたり、実にソシャゲらしい。
明人は気にならなかったが、
「ひどい……」
「なんたる冒涜でしょうか。拝金主義を戦いに持ちこむとは……」
千星とアナが嫌悪感をあらわにした。
虚栄界のシステムは戦女神とその巫女の美意識にあわなかったようだ。
「そう言ってもしょうがねえべ。実際そうなってんだから」
「そうだけど」
「ま、そんなわけで。バカな真似さえしなきゃ、そこまで危なくねえのよ。だいたいお前ら、人手が必要だろ? 世界の鍵だっけか。ノーヒントでそんなものを探さなきゃいかんのに、『自分たちだけで調べます』なんて余裕ぶっこいてられねえべ」
と幸十はずばり言った。
彼は親しい相手にはだいたいこういう率直な物言いをする。
「それはまあ、その通りなんだけど」
と明人は言って、ベルを見た。
意見を聞きたかったためだ。
実のところ明人としては幸十がいてくれたほうがありがたい。なんと言っても昔からの付き合いだし、なにかとはしこい彼が手伝ってくれるなら大助かりだ。だが関わらせていいものか判断つきかねた。
「受けるべきだろうな。一理あるし、この分では断っても勝手に動きそうだ。あずかり知らぬところで横死されても後味が悪かろう」
とベルは言った。
もっともなことである。
アナと千星も同感だったようで、二人同時にうなづいた。
「みんな良いみたいだ。俺もね」
「おし。……よかった。じゃあ頼むわ。今晩、あっちに行ったら町の中央にある神殿まで来てくれよ。趣味わりーオッサンのでかい石像があるから、その下で待ち合わせようぜ」
と幸十は笑った。
『手伝う』と本人は称していたが、実際は虚栄界の攻略に関わる気まんまんであるらしかった。
(いい奴だよなあ)
明人はあらためてそう感じたが、だからこそプレッシャーも強くかかった。
下手を打つと、自分ばかりかこの良き旧友まで虚栄界で死なせることになるのだ。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
魔法少女マヂカ
武者走走九郎or大橋むつお
ファンタジー
マヂカは先の大戦で死力を尽くして戦ったが、破れて七十数年の休眠に入った。
やっと蘇って都立日暮里高校の二年B組に潜り込むマヂカ。今度は普通の人生を願ってやまない。
本人たちは普通と思っている、ちょっと変わった人々に関わっては事件に巻き込まれ、やがてマヂカは抜き差しならない戦いに巻き込まれていく。
マヂカの戦いは人類の未来をも変える……かもしれない。
アリシアの恋は終わったのです【完結】
ことりちゃん
恋愛
昼休みの廊下で、アリシアはずっとずっと大好きだったマークから、いきなり頬を引っ叩かれた。
その瞬間、アリシアの恋は終わりを迎えた。
そこから長年の虚しい片想いに別れを告げ、新しい道へと歩き出すアリシア。
反対に、後になってアリシアの想いに触れ、遅すぎる行動に出るマーク。
案外吹っ切れて楽しく過ごす女子と、どうしようもなく後悔する残念な男子のお話です。
ーーーーー
12話で完結します。
よろしくお願いします(´∀`)
剣の世界のβテスター~異世界に転生し、力をつけて気ままに生きる~
島津穂高
ファンタジー
社畜だった俺が、βテスターとして異世界に転生することに!!
神様から授かったユニークスキルを軸に努力し、弱肉強食の異世界ヒエラルキー頂点を目指す!?
これは神様から頼まれたβテスターの仕事をしながら、第二の人生を謳歌する物語。
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
『別れても好きな人』
設樂理沙
ライト文芸
大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、離婚した。
夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと思ったから。
ほんとうは別れたくなどなかった。
この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
どうしようもないことがあるのだ。
自分で選択できないことがある。
悲しいけれど……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
登場人物紹介
戸田貴理子 40才
戸田正義 44才
青木誠二 28才
嘉島優子 33才
小田聖也 35才
2024.4.11 ―― プロット作成日
💛イラストはAI生成自作画像
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる