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「嘘…。私達勝ったの?」
「胡桃!皆!勝ったんだよ!」
「やったー!遂に
全ての戦いが終わったんだね!」
「ふー。長かったわね。
でも、これで街が平和に戻って
大切な人達を救えたとすれば
この戦いは決して無駄じゃ無かったわね。」
「パチパチパチパチ!
全知全能の神討伐と全ての戦い
終了おめでとう!
君達ならやってくれるとは思っていたが、
予想以上の活躍をしてくれた。
特に胡桃ちゃん。君が居なかったら、
この街の平和は永遠に戻らなかったよ。
ありがとう!」
「いえいえ!時生さんを含め、勝てたのは
皆のお陰ですよ!そういえば私が
選ばれし者ってどういう事ですか?」
「歴代の勇者的存在の中でも、特に
モンスターが強敵化した時代に1人だけ
誕生する特殊な存在だ。その存在は
どの勇者的存在の中でも圧倒的な力を
持ち、その強大な力でモンスターを
倒してきたらしい。今回のモンスター
発生で強敵化していた傾向から、
そういった存在が誕生する可能性は
あったが、まさか胡桃ちゃんが
まさに逆境のあの時に発動するとは
思いもしなかったよ。素晴らしかった。」
「私が選ばれし者だったなんて…。でも、
そのお陰で皆を救えたので
本当に良かったです。
選ばれし者のその後の人生って
どんな風に過ごしたんですか?」
「そこまで詳しくは
書いてなかったんだけど、
俺みたいに十数年に一度来る時空の歪みを
研究するか、はたまた平穏な生活に戻るか、
力を持て余して悪い方向に使った者も
確か居たな。これからの人生をどうするかは
君次第だ。精霊の加護を手放して普通の
戦いとは関係ない人生を送るも良し、
俺の様に精霊の加護を持ち続けて研究なり、
何処かで力を役立てるも良しだ。」
「私のこれからの人生…。今はあんまり
考えられないかな。少し時間をください。
お父さんとお母さんにも会いたいし。」
「そうだな。一旦この話は保留にしようか。
これが俺の連絡先だ。
いつでも連絡をくれるといい。
どんな返事でも待ってるよ。」
「ありがとうございます。
皆、家に帰ろう!」
こうして私達は全ての戦いを終えて、
見事に自分達の街を守り切ったのであった。
私はお父さんとお母さんに会いに行った。
(あれから仲良くはなったけど、また
喧嘩してないかな…。せっかく平和に
なったんだから平穏に暮らしたいよ。)
「胡桃、おかえり!待ってたぞ!」
「胡桃、おかえりなさい!貴方の好物を
沢山作って待ってたわよ!街にモンスターが
居なくなったのも貴方達のお陰なんでしょ?
私の娘が街の平和を救ったなんて、
お母さんとても誇りに思うわ。
ありがとう!」
お父さんとお母さんの反応は予想以上に
私にとってとても嬉しいものであった。
「お父さん!お母さん!2人を守る事が
出来て本当に良かったよ。お父さんも
待っててくれてありがとう!お母さんも
私の好物を沢山作ってくれてありがとう!
また私達昔みたいにやり直せるかな…?」
私は感謝の言葉を述べつつも、恐る恐る
ずっと聞きたかった事を聞いてみた。
「当たり前だ。今まで本当に胡桃には
心配と苦労ばかりかけたな。俺も
母さんもまた一から出直しだ。2人で
美容室を再び盛り上げて
楽しくやっていこう!」
「胡桃、今まで本当にごめんなさいね。
私が意見を曲げなかったばかりにお
父さんにも胡桃にも
迷惑を沢山掛けてしまったわ。
これからはお父さんと小さいながらも
昔みたいに楽しく
美容室を営んでいきたいわ!」
「お父さん…。お母さん…。大好き!」
こうして私の10年越しの願いは叶い、
モンスターとの戦いを通して家族の絆を
再び取り戻す事に成功したのであった。
「胡桃!皆!勝ったんだよ!」
「やったー!遂に
全ての戦いが終わったんだね!」
「ふー。長かったわね。
でも、これで街が平和に戻って
大切な人達を救えたとすれば
この戦いは決して無駄じゃ無かったわね。」
「パチパチパチパチ!
全知全能の神討伐と全ての戦い
終了おめでとう!
君達ならやってくれるとは思っていたが、
予想以上の活躍をしてくれた。
特に胡桃ちゃん。君が居なかったら、
この街の平和は永遠に戻らなかったよ。
ありがとう!」
「いえいえ!時生さんを含め、勝てたのは
皆のお陰ですよ!そういえば私が
選ばれし者ってどういう事ですか?」
「歴代の勇者的存在の中でも、特に
モンスターが強敵化した時代に1人だけ
誕生する特殊な存在だ。その存在は
どの勇者的存在の中でも圧倒的な力を
持ち、その強大な力でモンスターを
倒してきたらしい。今回のモンスター
発生で強敵化していた傾向から、
そういった存在が誕生する可能性は
あったが、まさか胡桃ちゃんが
まさに逆境のあの時に発動するとは
思いもしなかったよ。素晴らしかった。」
「私が選ばれし者だったなんて…。でも、
そのお陰で皆を救えたので
本当に良かったです。
選ばれし者のその後の人生って
どんな風に過ごしたんですか?」
「そこまで詳しくは
書いてなかったんだけど、
俺みたいに十数年に一度来る時空の歪みを
研究するか、はたまた平穏な生活に戻るか、
力を持て余して悪い方向に使った者も
確か居たな。これからの人生をどうするかは
君次第だ。精霊の加護を手放して普通の
戦いとは関係ない人生を送るも良し、
俺の様に精霊の加護を持ち続けて研究なり、
何処かで力を役立てるも良しだ。」
「私のこれからの人生…。今はあんまり
考えられないかな。少し時間をください。
お父さんとお母さんにも会いたいし。」
「そうだな。一旦この話は保留にしようか。
これが俺の連絡先だ。
いつでも連絡をくれるといい。
どんな返事でも待ってるよ。」
「ありがとうございます。
皆、家に帰ろう!」
こうして私達は全ての戦いを終えて、
見事に自分達の街を守り切ったのであった。
私はお父さんとお母さんに会いに行った。
(あれから仲良くはなったけど、また
喧嘩してないかな…。せっかく平和に
なったんだから平穏に暮らしたいよ。)
「胡桃、おかえり!待ってたぞ!」
「胡桃、おかえりなさい!貴方の好物を
沢山作って待ってたわよ!街にモンスターが
居なくなったのも貴方達のお陰なんでしょ?
私の娘が街の平和を救ったなんて、
お母さんとても誇りに思うわ。
ありがとう!」
お父さんとお母さんの反応は予想以上に
私にとってとても嬉しいものであった。
「お父さん!お母さん!2人を守る事が
出来て本当に良かったよ。お父さんも
待っててくれてありがとう!お母さんも
私の好物を沢山作ってくれてありがとう!
また私達昔みたいにやり直せるかな…?」
私は感謝の言葉を述べつつも、恐る恐る
ずっと聞きたかった事を聞いてみた。
「当たり前だ。今まで本当に胡桃には
心配と苦労ばかりかけたな。俺も
母さんもまた一から出直しだ。2人で
美容室を再び盛り上げて
楽しくやっていこう!」
「胡桃、今まで本当にごめんなさいね。
私が意見を曲げなかったばかりにお
父さんにも胡桃にも
迷惑を沢山掛けてしまったわ。
これからはお父さんと小さいながらも
昔みたいに楽しく
美容室を営んでいきたいわ!」
「お父さん…。お母さん…。大好き!」
こうして私の10年越しの願いは叶い、
モンスターとの戦いを通して家族の絆を
再び取り戻す事に成功したのであった。
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