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51編
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私が未来の世界に懸ける想いは
特別な物となっていた。
こないだまで自分の未来を考えるのが
怖くて見て見ぬ振りをしていた。
でも、いつまでも
逃げてばかりはいられなかった。
私はある行動に出た。
結果的に良い物となったけれど、
直後に雷太と美春の悲しい結末を見て
自分はまだ恵まれていたんだと
申し訳ない気持ちになった。
だからこそ、今回の邪神戦で私だけじゃなく
お父様やお母様、そして胡桃達の未来も
守るんだと決意していた。
私にしか出来ない、大切な人のこれからの
人生を守る事はこの総力戦での私の心の
支えになっていたのであった。
私にとってこの戦いは私の今までの
集大成になると予想していた。
「麗華ー!行くよ。」
「分かってるわよ。
また空から降ってくるんじゃ
無いでしょうね?」
「今度は私達が
邪神の住処に向かうんだよ。」
私達は邪神の住処へと向かった。
「何か如何にも魔王の住処って感じの
禍々しい雰囲気に包まれてるな。」
「今にも出てきそうで怖いよ…。」
「私の住処によくぞきた。歓迎しよう!」
突然現れた巨大な黒い扉に
私達は導かれていった。
「ここは何処なの?」
「何か異様な雰囲気に包まれてるな。」
「まさか邪神の住処じゃないよね…?」
「そのまさかだったりするのよ…。」
「私の住処にようこそ。
君達が来るのを長い間ずーっと
待っていたんだ。今宵の時、
戦える事を楽しみにしているぞ。」
「何故かめちゃくちゃ歓迎されてるぞ。」
「魔王に歓迎されても嬉しくないわね。」
「さぁ。待つ時間も惜しいぞ。
早速君達の力を見せてくれ。
私も全力で戦うとしよう!」
「皆、構えて!」
「先ずは小手調べとしよう。
火炎放射!タイフーン!」
「ゴォォォォォォォォォォォォ!」
炎を纏った竜巻がこっちに向かってくる。
「私と麗華に任せて!雷太は攻撃の準備を!
美春は私達2人の回復に徹して!」
「了解‼︎!」
「胡桃!この爆炎風をどうするのよ⁉︎」
「私が弱点の属性の技を
使って食い止めるから、
その間に麗華は
状態異常にしたり攻撃して!」
「分かったわよ!」
「アクアソードとファイアソードの合体技!
ツーアトリビュート五連撃!」
「君達は頭が少し足りないようだね。
水と炎は打ち消し合う事も
知らないのかい?」
「頭が足りないのはどちらかしら?
合体技といっても、
水属性と火属性を交互に発動して
連撃すれば打ち消し合う事は無いのよ!
食らいなさい!」
「シュゥゥゥゥゥゥ!」
爆炎風は瞬く間に消えていった。
「何とも小賢しい真似を…。
しかし、これは私の
ほんの一部の力に過ぎぬ。
ショーはこれからだ!」
こうして邪神との戦いは
幕を開けたのであった。
特別な物となっていた。
こないだまで自分の未来を考えるのが
怖くて見て見ぬ振りをしていた。
でも、いつまでも
逃げてばかりはいられなかった。
私はある行動に出た。
結果的に良い物となったけれど、
直後に雷太と美春の悲しい結末を見て
自分はまだ恵まれていたんだと
申し訳ない気持ちになった。
だからこそ、今回の邪神戦で私だけじゃなく
お父様やお母様、そして胡桃達の未来も
守るんだと決意していた。
私にしか出来ない、大切な人のこれからの
人生を守る事はこの総力戦での私の心の
支えになっていたのであった。
私にとってこの戦いは私の今までの
集大成になると予想していた。
「麗華ー!行くよ。」
「分かってるわよ。
また空から降ってくるんじゃ
無いでしょうね?」
「今度は私達が
邪神の住処に向かうんだよ。」
私達は邪神の住処へと向かった。
「何か如何にも魔王の住処って感じの
禍々しい雰囲気に包まれてるな。」
「今にも出てきそうで怖いよ…。」
「私の住処によくぞきた。歓迎しよう!」
突然現れた巨大な黒い扉に
私達は導かれていった。
「ここは何処なの?」
「何か異様な雰囲気に包まれてるな。」
「まさか邪神の住処じゃないよね…?」
「そのまさかだったりするのよ…。」
「私の住処にようこそ。
君達が来るのを長い間ずーっと
待っていたんだ。今宵の時、
戦える事を楽しみにしているぞ。」
「何故かめちゃくちゃ歓迎されてるぞ。」
「魔王に歓迎されても嬉しくないわね。」
「さぁ。待つ時間も惜しいぞ。
早速君達の力を見せてくれ。
私も全力で戦うとしよう!」
「皆、構えて!」
「先ずは小手調べとしよう。
火炎放射!タイフーン!」
「ゴォォォォォォォォォォォォ!」
炎を纏った竜巻がこっちに向かってくる。
「私と麗華に任せて!雷太は攻撃の準備を!
美春は私達2人の回復に徹して!」
「了解‼︎!」
「胡桃!この爆炎風をどうするのよ⁉︎」
「私が弱点の属性の技を
使って食い止めるから、
その間に麗華は
状態異常にしたり攻撃して!」
「分かったわよ!」
「アクアソードとファイアソードの合体技!
ツーアトリビュート五連撃!」
「君達は頭が少し足りないようだね。
水と炎は打ち消し合う事も
知らないのかい?」
「頭が足りないのはどちらかしら?
合体技といっても、
水属性と火属性を交互に発動して
連撃すれば打ち消し合う事は無いのよ!
食らいなさい!」
「シュゥゥゥゥゥゥ!」
爆炎風は瞬く間に消えていった。
「何とも小賢しい真似を…。
しかし、これは私の
ほんの一部の力に過ぎぬ。
ショーはこれからだ!」
こうして邪神との戦いは
幕を開けたのであった。
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