TAKE TIME WORLD

areafa krain

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41編

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俺が初めて彼女達の前に現れたのは
未来の世界で再び彼女達が無双モードを
使おうとした時だった。
俺も経験してる事だったが、
無闇に無双モードに頼ってしまうと
自分の力を過信してしまい
死に直結するからだ。

俺は見兼ねて彼女達を助けた。
いずれ彼女達には自分の存在を
知って欲しいと思っていたので
丁度良かった。
俺は自分の身分と過去に経験した事、
今の調査の段階で分かっている事を
彼女達に話した。
やはり彼女達は困惑していた。
ただでさえ自分達の置かれた境遇に
不安を抱いているのに
俺が与えた情報で現実を
突きつけられたからだ。

しかし、彼女達を
死なせるわけにはいかない。
俺は心を鬼にした。
その代わり、出来るだけ俺が
経験してきた強敵モンスターとの戦い方を
惜しみなく教えた。
次に彼女達に会ったのは
過去の世界でだった。
俺1人の時では経験しなかった未知なる
現象を目の当たりにして飛び出せずには
いられなかったからだ。 
前に本で同時に複数居た勇者的存在が
キーパーソンとなる世界で
死ぬと復活すると書かれていたが、
まさか本当に存在するとは
予想だにしなかった。

それに俺は彼女達の苗字にも
隠された謎がある事に気付いた。
胡桃ちゃんは今川で現在のキーパーソン、
雷太くんと美春ちゃんは過田すぎた
過去のキーパーソン、麗華ちゃんは
来葉らいばで未来のキーパーソンという風に
苗字に次元の名前が使われていたのだ。
これには俺も拍子抜けした。
まさに彼女達はモンスターと戦う使命を
持って生まれてきた様なものだったからだ。

幸いだったのは要となるボス達の
種類や弱点が調査で俺が過去に戦った
ボス達とほぼ同一だった事だ。
しかし、俺が戦った頃よりもモンスター達も
強さが進化している様であった。
時空の歪みが起きる度に確実にモンスターも
強くなっていると確信した。
しかし、彼女達には以前の俺の様に
強力なモンスターと戦う
覚悟が足りなかった。

しかし、俺の時には無かった仲間同士の
助け合いや心の支え合いが有るのは
正直羨ましかった。
俺の役目は彼女達の足りない覚悟を持たせる
一歩を踏み出させる事だった。
上手い事は言えなかったが、彼女達には
しっかりと伝わった様で
安心したのであった。
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