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38編
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俺こと時生が生まれたのは
胡桃ちゃん達と同じ街だった。
平凡な家庭に生まれ育ち、特に夢や
希望もないままに高校二年生になっていた
俺の日常はある日一変した。
俺は趣味で良くゲームをしていたが、
そこに出てくるモンスターと同じ姿をした
奇妙な生物が街に突如として現れた。
俺は襲われている人を無我夢中で助けたが、
瀕死の重傷を負ってしまった。
その時に現れたのが今も
行動を共にしている精霊だった。
俺には共に戦う仲間が居なかった。
精霊は言った。
「貴方一人で戦わなければいけないの。
助けてくれる人は私しか居ない。
この街を救えるのは貴方だけなの!」
いきなり一人で戦えだの街を守れだの
言われても当時の俺には面倒事を抱えて
しまったという印象しか無かった。
しかし、よく考えてみると俺の周りの
家族や友人も襲われる可能性がある事に
気付くと何としてでも街を守らなければと
いう使命感に駆られていた。
俺の時代はそこまでモンスターは
凶暴化していなかった。
異次元空間の扉も自由に開く事が出来たし、
精霊も助言はくれた。
しかし、いくらモンスターがそこまで
強くなくても俺一人しか居ないのは
変わらない事実だった。
初期の頃の俺は剣技と盾技の他に
簡単な回復魔法しか使えなかったので、
俺が死んだら街はモンスターに支配されて
街は全滅の危機に瀕してしまう。
自分一人しか居ない事を嫌でも
分かっていた俺は死なない努力をした。
まずはどれだけ弱いモンスターでも
決して油断しない事だ。
異次元空間に逃げられると、強敵化するし
今の自分のレベルでは
強敵化したモンスターと戦う事は
不可能だったので、弱いモンスターでも
確実に仕留める事に努めた。
死んだら全てが終わり。
俺は常にそれを
念頭に置きながら戦っていた。
レベル20を超えた辺りから
異次元の空間を
行き来するようになった。
そこで分かったのは
過去↔︎現在↔︎未来でモンスターの強さが
変わる事や中級ボス、魔王幹部、ラスボスを
それぞれの次元で倒さなければ完全に
モンスターは消滅しない事であった。
俺は気が遠くなった。
一人でこれらの強敵モンスターと戦って、
しかも勝利をしなければ街が
平和に戻らない事は
遠い未来の話に見えた。
俺は何度も自分の弱さに
打ちのめされた。
瀕死になる度にこのまま
死んでしまった方が楽になる、
もう戦わなくていいと思った。
しかし、その度に俺の大切な人達の顔が
浮かんできて戦う希望をもたらしてくれた。
俺が自分の強さを実感できたのは
レベル40辺りであった。
今度はその時の話をしようと思う。
胡桃ちゃん達と同じ街だった。
平凡な家庭に生まれ育ち、特に夢や
希望もないままに高校二年生になっていた
俺の日常はある日一変した。
俺は趣味で良くゲームをしていたが、
そこに出てくるモンスターと同じ姿をした
奇妙な生物が街に突如として現れた。
俺は襲われている人を無我夢中で助けたが、
瀕死の重傷を負ってしまった。
その時に現れたのが今も
行動を共にしている精霊だった。
俺には共に戦う仲間が居なかった。
精霊は言った。
「貴方一人で戦わなければいけないの。
助けてくれる人は私しか居ない。
この街を救えるのは貴方だけなの!」
いきなり一人で戦えだの街を守れだの
言われても当時の俺には面倒事を抱えて
しまったという印象しか無かった。
しかし、よく考えてみると俺の周りの
家族や友人も襲われる可能性がある事に
気付くと何としてでも街を守らなければと
いう使命感に駆られていた。
俺の時代はそこまでモンスターは
凶暴化していなかった。
異次元空間の扉も自由に開く事が出来たし、
精霊も助言はくれた。
しかし、いくらモンスターがそこまで
強くなくても俺一人しか居ないのは
変わらない事実だった。
初期の頃の俺は剣技と盾技の他に
簡単な回復魔法しか使えなかったので、
俺が死んだら街はモンスターに支配されて
街は全滅の危機に瀕してしまう。
自分一人しか居ない事を嫌でも
分かっていた俺は死なない努力をした。
まずはどれだけ弱いモンスターでも
決して油断しない事だ。
異次元空間に逃げられると、強敵化するし
今の自分のレベルでは
強敵化したモンスターと戦う事は
不可能だったので、弱いモンスターでも
確実に仕留める事に努めた。
死んだら全てが終わり。
俺は常にそれを
念頭に置きながら戦っていた。
レベル20を超えた辺りから
異次元の空間を
行き来するようになった。
そこで分かったのは
過去↔︎現在↔︎未来でモンスターの強さが
変わる事や中級ボス、魔王幹部、ラスボスを
それぞれの次元で倒さなければ完全に
モンスターは消滅しない事であった。
俺は気が遠くなった。
一人でこれらの強敵モンスターと戦って、
しかも勝利をしなければ街が
平和に戻らない事は
遠い未来の話に見えた。
俺は何度も自分の弱さに
打ちのめされた。
瀕死になる度にこのまま
死んでしまった方が楽になる、
もう戦わなくていいと思った。
しかし、その度に俺の大切な人達の顔が
浮かんできて戦う希望をもたらしてくれた。
俺が自分の強さを実感できたのは
レベル40辺りであった。
今度はその時の話をしようと思う。
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