16 / 62
15編
しおりを挟む
これまでに何十回と
モンスターと戦ってきた。
お陰でレベルは30まで到達し、
スキル振りも大分感覚を
掴めるようになってきた。
レア装備もそこそこではあるが、
まともな装備が揃ってきたので
MAXまで強化してみた。
「いやー。大分スキルも強化できたし、
レベル上げのお陰で能力値も増えたよね!」
「レアアイテムもそこそこ揃ってきたし、
MAXまで強化して装備をすると
今までよりも敵の攻撃を
受けにくくなって来てるわね。」
「武器もレア度が高い奴を使ってるお陰で、
大分楽にモンスターを
倒せるようになってきたよな。」
皆、それぞれスキルや能力、
装備を強化したことで
モンスターとの戦いが楽になってきて
いるのを実感しているようであった。
「これなら結構強いモンスターが現れても
十分に戦えそうだよな。」
雷太が珍しく楽観視したその時だった。
明らかに強そうな禍々しい雰囲気を纏った
巨大な龍のようなモンスターが現れたのは。
「皆、危ない!」いち早く龍の存在に
気付いたのは麗華だった。
しかし、麗華がモンスターの前に
立つと同時に龍は強力な炎の攻撃を放ち、
攻撃は麗華を直撃してしまった。
「麗華!」
3人が口を揃えて叫んだ時には
時すでに遅しであった。
信じたくはなかった。しかし、麗華の
HPは0になっていた。
「麗華!しっかりして!美春も早く蘇生の
魔法を!」
私はぐったりとなった麗華の身体を
抱えながら美春に指示する。
「…。ごめんね、胡桃ちゃん。私のレベルでは
まだ回復しか出来ないんだ。
蘇生はできない…。」
「嘘だろ?アイテムの中に蘇生できるのは
無いのか?!…。
そんなものあったらとっくに
見つけてるか…。」
「…。」
静寂が辺りを包んだ。
麗華を攻撃した龍は
いつの間にか居なくなっていた。
(麗華が死んだ…。嘘でしょ?
嘘だと言ってよ!
4人揃って無きゃダメなの!
昔からこの4人でずっと
これからも一緒に
居られると思ってたのに…。)
頭の中で麗華との思い出が巡った。
憎まれ口を叩きながらも、私達とずっと
一緒に居てくれた友達。
喧嘩も多かったけど、
雷太とは違う同い年の同性の友達。
麗華の裕福さが羨ましかった。
暖かい家庭に産まれて、お父さんと
お母さんに大切にされてて…。
私なんかが持ってないものを
いっぱい持ってたのに…。
そんなことが頭をよぎったその時だった。
残った私達3人が不思議な光に包まれ、
何と異次元の扉が開いており、その中に
吸収されて行った。
(こんな絶望の中、何処に行くの?)
そう思いながら、目を閉じた。
モンスターと戦ってきた。
お陰でレベルは30まで到達し、
スキル振りも大分感覚を
掴めるようになってきた。
レア装備もそこそこではあるが、
まともな装備が揃ってきたので
MAXまで強化してみた。
「いやー。大分スキルも強化できたし、
レベル上げのお陰で能力値も増えたよね!」
「レアアイテムもそこそこ揃ってきたし、
MAXまで強化して装備をすると
今までよりも敵の攻撃を
受けにくくなって来てるわね。」
「武器もレア度が高い奴を使ってるお陰で、
大分楽にモンスターを
倒せるようになってきたよな。」
皆、それぞれスキルや能力、
装備を強化したことで
モンスターとの戦いが楽になってきて
いるのを実感しているようであった。
「これなら結構強いモンスターが現れても
十分に戦えそうだよな。」
雷太が珍しく楽観視したその時だった。
明らかに強そうな禍々しい雰囲気を纏った
巨大な龍のようなモンスターが現れたのは。
「皆、危ない!」いち早く龍の存在に
気付いたのは麗華だった。
しかし、麗華がモンスターの前に
立つと同時に龍は強力な炎の攻撃を放ち、
攻撃は麗華を直撃してしまった。
「麗華!」
3人が口を揃えて叫んだ時には
時すでに遅しであった。
信じたくはなかった。しかし、麗華の
HPは0になっていた。
「麗華!しっかりして!美春も早く蘇生の
魔法を!」
私はぐったりとなった麗華の身体を
抱えながら美春に指示する。
「…。ごめんね、胡桃ちゃん。私のレベルでは
まだ回復しか出来ないんだ。
蘇生はできない…。」
「嘘だろ?アイテムの中に蘇生できるのは
無いのか?!…。
そんなものあったらとっくに
見つけてるか…。」
「…。」
静寂が辺りを包んだ。
麗華を攻撃した龍は
いつの間にか居なくなっていた。
(麗華が死んだ…。嘘でしょ?
嘘だと言ってよ!
4人揃って無きゃダメなの!
昔からこの4人でずっと
これからも一緒に
居られると思ってたのに…。)
頭の中で麗華との思い出が巡った。
憎まれ口を叩きながらも、私達とずっと
一緒に居てくれた友達。
喧嘩も多かったけど、
雷太とは違う同い年の同性の友達。
麗華の裕福さが羨ましかった。
暖かい家庭に産まれて、お父さんと
お母さんに大切にされてて…。
私なんかが持ってないものを
いっぱい持ってたのに…。
そんなことが頭をよぎったその時だった。
残った私達3人が不思議な光に包まれ、
何と異次元の扉が開いており、その中に
吸収されて行った。
(こんな絶望の中、何処に行くの?)
そう思いながら、目を閉じた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ある横柄な上官を持った直属下士官の上官並びにその妻観察日記
karon
ファンタジー
色男で女性関係にだらしのない政略結婚なら最悪パターンといわれる上官が電撃結婚。それも十六歳の少女と。下士官ジャックはふとしたことからその少女と知り合い、思いもかけない顔を見る。そして徐々にトラブルの深みにはまっていくが気がついた時には遅かった。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】竜人が番と出会ったのに、誰も幸せにならなかった
凛蓮月
恋愛
【感想をお寄せ頂きありがとうございました(*^^*)】
竜人のスオウと、酒場の看板娘のリーゼは仲睦まじい恋人同士だった。
竜人には一生かけて出会えるか分からないとされる番がいるが、二人は番では無かった。
だがそんな事関係無いくらいに誰から見ても愛し合う二人だったのだ。
──ある日、スオウに番が現れるまでは。
全8話。
※他サイトで同時公開しています。
※カクヨム版より若干加筆修正し、ラストを変更しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる