10 / 62
9編
しおりを挟む
もうダメだと思った。
全滅して今度こそ死ぬんだと目を閉じた。
その時だった。
体が不思議な光を放ち始め、
今までにないくらいの強い力が
漲ってきたのは。
(何この力は…。体が癒されて
力が溢れてくる。
他の皆もどうやら
同じ光を放っているみたい。
これならまだ戦える!)
「皆!この光で体が回復して
力が漲ってきたよね?
これならまだモンスター達と戦えるよ!」
私が皆を鼓舞すると、
「何だか分からないけど、
凄く元気になった!
これなら戦えるね!」
「不思議な力だな…。
でもだいぶ回復してまだ戦えそうだ。」
「もうダメかと思ったじゃない!
これならまだまだ戦えそうね。」
皆もモンスター達と
再度戦う気になったようだった。
「胡桃ちゃん!この力は
無双モードだと思う!
きっと皆が瀕死になったから
発動したんだよ!無双モードだと
いつもより2倍は力が増すから、
残りのモンスター達も
この勢いで倒しちゃって!」
頭の中から精霊が
不思議な光について説明してくれた。
「じゃあ皆、残りのモンスター達も
片付けよう!」
「了解!」
麗華は先程効いていなかった
踊りの力による状態異常が
モンスターに抜群に効くようになり、
モンスターの攻撃を足止めしてくれた。
それに状態異常だけでなく、
踊りの力にダメージ付与されたようで
モンスターに攻撃が出来るように
なったみたいであった。
美春は回復力と魔力が増し、
魔法発動速度も上がったことで
素早い回復が出来るようになり、
連発で強い攻撃魔法を
打てるようになったようだ。
雷太は防御力が格段に増し、
オーク相手でも殆ど傷一つ付いていない。
前衛で敵の攻撃を防御しつつ、
隙を見て攻撃してくれるので安心して
後衛が攻撃・回復することが出来ている。
肝心の私は魔力・攻撃力共に格段に増し、
先程はオークの圧倒的な攻撃力に
苦戦していたが、オークの
弱点属性である水属性の魔力を
込めた剣術で攻撃しているので
かなり楽に攻撃出来ている。
(皆、嘘みたいにオークを
次々と倒している…。
これなら残りのモンスター達も
全て倒せる!)
そんな事を考えていると、
ふと静かになった。
周りを見渡すと、オーク達を含む
残りのモンスター達は
全て居なくなっていた。
「やったー!」
4人で口を揃えて勝利を喜んだ。
「もうダメかと思ったよ…。
勝てて良かった!」
「さすがに今回は俺もヤバいと思ったが、
何とかなったな…。」
「もうこんなの懲り懲りよ!
死ぬかと思ったじゃない!」
3人は何だかんだ言っているが、
勝利した事で安心しているようであった。
(今回、4人全員が死にかけたことで
無双モードとやらが発動したのか。
つまり極限の状態になるまでは、
通常の能力でしか戦えないって
ことなのかな…。)
「皆、お疲れ様ー!無双モードで
このピンチを切り抜けたみたいだね。
私も初めて無双モードを見たよ!
この機会に無双モードについてと、
何故現在に戻ってこれたか説明するね!」
私達に宿っていた精霊達が飛び出してきて、
この不可解な状況を説明して
くれるようであった。
全滅して今度こそ死ぬんだと目を閉じた。
その時だった。
体が不思議な光を放ち始め、
今までにないくらいの強い力が
漲ってきたのは。
(何この力は…。体が癒されて
力が溢れてくる。
他の皆もどうやら
同じ光を放っているみたい。
これならまだ戦える!)
「皆!この光で体が回復して
力が漲ってきたよね?
これならまだモンスター達と戦えるよ!」
私が皆を鼓舞すると、
「何だか分からないけど、
凄く元気になった!
これなら戦えるね!」
「不思議な力だな…。
でもだいぶ回復してまだ戦えそうだ。」
「もうダメかと思ったじゃない!
これならまだまだ戦えそうね。」
皆もモンスター達と
再度戦う気になったようだった。
「胡桃ちゃん!この力は
無双モードだと思う!
きっと皆が瀕死になったから
発動したんだよ!無双モードだと
いつもより2倍は力が増すから、
残りのモンスター達も
この勢いで倒しちゃって!」
頭の中から精霊が
不思議な光について説明してくれた。
「じゃあ皆、残りのモンスター達も
片付けよう!」
「了解!」
麗華は先程効いていなかった
踊りの力による状態異常が
モンスターに抜群に効くようになり、
モンスターの攻撃を足止めしてくれた。
それに状態異常だけでなく、
踊りの力にダメージ付与されたようで
モンスターに攻撃が出来るように
なったみたいであった。
美春は回復力と魔力が増し、
魔法発動速度も上がったことで
素早い回復が出来るようになり、
連発で強い攻撃魔法を
打てるようになったようだ。
雷太は防御力が格段に増し、
オーク相手でも殆ど傷一つ付いていない。
前衛で敵の攻撃を防御しつつ、
隙を見て攻撃してくれるので安心して
後衛が攻撃・回復することが出来ている。
肝心の私は魔力・攻撃力共に格段に増し、
先程はオークの圧倒的な攻撃力に
苦戦していたが、オークの
弱点属性である水属性の魔力を
込めた剣術で攻撃しているので
かなり楽に攻撃出来ている。
(皆、嘘みたいにオークを
次々と倒している…。
これなら残りのモンスター達も
全て倒せる!)
そんな事を考えていると、
ふと静かになった。
周りを見渡すと、オーク達を含む
残りのモンスター達は
全て居なくなっていた。
「やったー!」
4人で口を揃えて勝利を喜んだ。
「もうダメかと思ったよ…。
勝てて良かった!」
「さすがに今回は俺もヤバいと思ったが、
何とかなったな…。」
「もうこんなの懲り懲りよ!
死ぬかと思ったじゃない!」
3人は何だかんだ言っているが、
勝利した事で安心しているようであった。
(今回、4人全員が死にかけたことで
無双モードとやらが発動したのか。
つまり極限の状態になるまでは、
通常の能力でしか戦えないって
ことなのかな…。)
「皆、お疲れ様ー!無双モードで
このピンチを切り抜けたみたいだね。
私も初めて無双モードを見たよ!
この機会に無双モードについてと、
何故現在に戻ってこれたか説明するね!」
私達に宿っていた精霊達が飛び出してきて、
この不可解な状況を説明して
くれるようであった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる