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終章 迷宮都市
11 成果
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「おおっ、このカレーっていうのはなんか食べたことのないいろんな味がするな!」
「しかし、これ、なんていうか口の中が痛いぞ」
「そうか? 俺はそこまで気にならないけどな」
夜営業のスープをカレーにしてみたが、やはりこの世界の人間は複雑な味に慣れていないから、好評と不評が半々くらいか。
一応、辛さ対策もいろいろと用意してみたけど、どうかな?
「辛い人にはー……チーズを削ったものがありますよー」
「お、姉ちゃん。こっちにくれるか?」
「はいはいー」
「チーズが苦手な方には半熟の卵もありますからこちらも試してみてくださいな」
「お、俺はそっちを試してみようかな」
「はいはい」
「お飲み物にラッシーも準備していますから欲しい人は言ってくださいねー」
「ラッシー? なんだそりゃ?」
「ヨーグルトと牛乳を混ぜた飲み物でさっぱりしてて甘いですよ」
「じゃあ、こっちに一杯もらおうかな」
「はい」
まあ、定番どころっちゃ定番だが、トッピングとして粗く削ったチーズと半熟卵、それに飲み物としてラッシーを準備した。
俺としては辛さは中辛くらいだから普通に美味しく食べられるんだが、やはりこの世界の住人にとっては結構な衝撃だったようだ。
「お、チーズをかけると食べやすくなるな」
「いやいや、こっちの半熟卵も黄身の甘さで大分食べやすいぞ」
「それよりも、このラッシーって飲み物だよ。口の中の痛みがさっぱりなくなるぞ」
やっぱりトッピングの反応は上々のようだな。
前の世界でもカレーに対するトッピングは多かったし……まあ、どれを食べたことがあるかとかは覚えていないんだが。
「ねえ、マサト兄ちゃん、これって迷宮には持っていけないかな?」
「カレーか?」
「うん。僕これ気に入ったから迷宮でも食べられたらうれしいんだけど」
うーん、お弁当にカレーっていうのは結構チャレンジなんだよな。
それに、レイジたちに持たせている弁当はサンドイッチとかバーガーがメインだし……やっぱり迷宮内だと片手で軽く食べられる方が嬉しいみたいだし。
「うーん、ミーナとイーリスに相談してパンの中に入れられないか試してみるか」
「本当?」
「ああ、カレーを固めに作ってパンを揚げれば大丈夫……なはず」
素人がカレーパンを作るのは結構大変らしいけど、ミーナが調整してくれて、イーリスがパン生地を練ってくれれば何とかなる……か?
まあ、試してみないとどうにもならんな。
他にもあんパンとかクリームパン、ピザを半分に折りたたんだカルツォーネなんかも試してみるか。
ホットドッグや焼きそばパンもどきは作ってるけど、やっぱり迷宮を探索する人はカロリーがあるパンのほうが人気だからな。
「マサトさん、何かいいことありました?」
「ん、ミーナ? なんでだ?」
「だって、なんかすごくニコニコしてましたよ?」
「そうか? ……あー、多分それはあれだな。俺たちがこれまで旅をしてきた成果が出てきて嬉しいのかもな」
レイジとミーナといろいろと国をまわってきたけど、そのおかげか主食も乳製品も発酵食品もそろってきた。
迷宮都市について、それらが形になってきていることがたまらなく嬉しいんだろうな。
「マサトさんがこの世界を変えていってくれたからですね」
「ああ、俺たちがこの世界で料理を作ってきた成果が出てきたのが、迷宮都市で形になってきたのが嬉しいんだよ」
「しかし、これ、なんていうか口の中が痛いぞ」
「そうか? 俺はそこまで気にならないけどな」
夜営業のスープをカレーにしてみたが、やはりこの世界の人間は複雑な味に慣れていないから、好評と不評が半々くらいか。
一応、辛さ対策もいろいろと用意してみたけど、どうかな?
「辛い人にはー……チーズを削ったものがありますよー」
「お、姉ちゃん。こっちにくれるか?」
「はいはいー」
「チーズが苦手な方には半熟の卵もありますからこちらも試してみてくださいな」
「お、俺はそっちを試してみようかな」
「はいはい」
「お飲み物にラッシーも準備していますから欲しい人は言ってくださいねー」
「ラッシー? なんだそりゃ?」
「ヨーグルトと牛乳を混ぜた飲み物でさっぱりしてて甘いですよ」
「じゃあ、こっちに一杯もらおうかな」
「はい」
まあ、定番どころっちゃ定番だが、トッピングとして粗く削ったチーズと半熟卵、それに飲み物としてラッシーを準備した。
俺としては辛さは中辛くらいだから普通に美味しく食べられるんだが、やはりこの世界の住人にとっては結構な衝撃だったようだ。
「お、チーズをかけると食べやすくなるな」
「いやいや、こっちの半熟卵も黄身の甘さで大分食べやすいぞ」
「それよりも、このラッシーって飲み物だよ。口の中の痛みがさっぱりなくなるぞ」
やっぱりトッピングの反応は上々のようだな。
前の世界でもカレーに対するトッピングは多かったし……まあ、どれを食べたことがあるかとかは覚えていないんだが。
「ねえ、マサト兄ちゃん、これって迷宮には持っていけないかな?」
「カレーか?」
「うん。僕これ気に入ったから迷宮でも食べられたらうれしいんだけど」
うーん、お弁当にカレーっていうのは結構チャレンジなんだよな。
それに、レイジたちに持たせている弁当はサンドイッチとかバーガーがメインだし……やっぱり迷宮内だと片手で軽く食べられる方が嬉しいみたいだし。
「うーん、ミーナとイーリスに相談してパンの中に入れられないか試してみるか」
「本当?」
「ああ、カレーを固めに作ってパンを揚げれば大丈夫……なはず」
素人がカレーパンを作るのは結構大変らしいけど、ミーナが調整してくれて、イーリスがパン生地を練ってくれれば何とかなる……か?
まあ、試してみないとどうにもならんな。
他にもあんパンとかクリームパン、ピザを半分に折りたたんだカルツォーネなんかも試してみるか。
ホットドッグや焼きそばパンもどきは作ってるけど、やっぱり迷宮を探索する人はカロリーがあるパンのほうが人気だからな。
「マサトさん、何かいいことありました?」
「ん、ミーナ? なんでだ?」
「だって、なんかすごくニコニコしてましたよ?」
「そうか? ……あー、多分それはあれだな。俺たちがこれまで旅をしてきた成果が出てきて嬉しいのかもな」
レイジとミーナといろいろと国をまわってきたけど、そのおかげか主食も乳製品も発酵食品もそろってきた。
迷宮都市について、それらが形になってきていることがたまらなく嬉しいんだろうな。
「マサトさんがこの世界を変えていってくれたからですね」
「ああ、俺たちがこの世界で料理を作ってきた成果が出てきたのが、迷宮都市で形になってきたのが嬉しいんだよ」
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