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2章 領都
10 領都
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それからの日々は夜のうちにパン作り、朝になったら朝飯の準備と夜飯の仕込みをしておいて、騎士の人たちにはセルフサービスの食堂みたいな形態で食事を出す生活になった。
もちろん、昼間は移動をするので食堂を展開しなくてもいいようなものを作ることになる。
パンも丸型だけでなく、フランスパンや食パン、あとは時間があるときにはシナモンロールやバターシュガーのパンも作ってみたが、やはり騎士の人たちは食べ応えのあるフランスパンが気に入ったみたいだ。
ミーナはシナモンロールやバターシュガーみたいな甘いパンが気に入ったし、レイジは食パンで作るサンドイッチが気に入ったみたいだ。
そういえばヘビースネークは初日以来見つかっていないので、何人かの騎士の人には唐揚げが食べたいと言われたのだけれど、ない袖は振れないのであきらめてもらっている。
一度、デビルボアの肉で唐揚げを作ってあげたこともあったが、これはこれで美味いがヘビースネークのから揚げのほうがおいしいと言われてしまった。
まあ、鶏肉っぽいヘビースネークの肉と豚肉っぽいデビルボアの肉では味も脂の量も違うので仕方がないといえば仕方がない。
ちなみにウィリアムさんは具無しのポテトサラダが気に入ったみたいで、デビルボアのステーキと付け合わせのポテトサラダを道中、何回もリクエストしてきた。
レイジから聞いたみたいでコロッケを作ってほしいとも言われたが、こちらも卵がない現状では作れるものではないので丁重にお断りした。
まあ、この一件でウィリアムさんの中で領都に戻ったらキラーバードの卵を乱獲することが騎士団の最重要任務に格上げされたみたいだが、俺の知ったことではない。
「マサトさん、すごい大きな壁が見えてきましたよ」
「おおっ、領都は壁に覆われているのか」
俺が最初に降り立った村には壁どころか柵すら存在していなかったが、流石は領都といったところか、街壁とでもいえばいいのか都全体が三メートルほどの石壁に囲まれている。
ここから見える範囲では領都は円形で形作られていて、その広さは計り知れないほどだ。
街壁の外側には畑が連なっていて、その周りには木製の柵があるので領都の中にも農民が住んでいて畑を耕しているのだろう。
「あの畑の作物を狙ってキラーバードはやってくるんだよ」
俺がしげしげと畑を見ているのに気が付いたウィリアムさんが話しかけてくる。
「あの畑では何を作っているんですか?」
「ああ、紫トマトや水瓜、それ以外にも車で運ぶのには難がある作物を作っているよ」
ウィリアムさん曰く、各村で作られている作物の内、緑菜と一部の果実は領主への税になるが、それ以外の作物は王城への税になるらしい。
領都に運んでくる納税物は車で運んでくるので傷みにくいものが選ばれて、王城への納税物は魔法を使って運ぶので傷みを気にしなくてもいいらしい。
だから、領都の近くにも畑を作って納税されない作物は領主が主導して作らせているらしい。
新情報が目白押しだが、領都でも紫トマトや水瓜が手に入るのはいいことだし、この国が王制を敷いている王国だとわかったのもいいことだ。
ただ、領都の周りには森や山が見えないので畑の作物以外には新しい食材は手に入らないかもしれないのが残念だ。
「いやいや、こちらとは逆側にはそれなりの大きさの泉があるからね、そちらには何かあるかもしれないよ?」
ウィリアムさんが言うにはこちら側には草原が広がっているが反対側には泉と小さな森があるらしい。
「じゃあ、もしかしたら魚なんかも手に入るかもしれないですね」
「魚というと、あの水の中にいる、あれかい? あれは魔獣だからマサト君は近寄らないほうがいいけどね」
「草食の魚はいないんですか?」
「いるのかもしれないけど、泉はそこまで大きくないからね。多分、魔獣が食べつくしてしまったんじゃないかな?」
なるほど、確かに草食と肉食が小さな空間で共存していればそうもなるか。
「まあ、でも、魚でもいろいろ料理が作れるので余裕があったら何匹か持ってきてほしいですね」
「いいよ、泉には旅商人くらいしか近寄らないから誰に迷惑をかけるわけでもないしね」
魚が手に入ったら煮物とか焼き物もできるし、卵があればフライもできるな。
まあ、生で食べるのは米がない以上やるつもりはないが、いろいろとレパートリーが増えるのは間違いないだろう。
「だがその前にマサト君には領主様に会ってもらわないといけないけどね。領主様に許可も得ずに食堂を作らせるわけにはいかないから今日のところは領主館に泊まってもらうことになるがいいかね?」
「ええ、もちろんですよ」
いくら何でも領都で勝手に食堂を展開してそこで寝泊まりするつもりはない。
許可が下りたら食堂で生活する方が快適だが、いきなりそんな無法は許されないだろう。
「だが、領主様に料理は作ってほしいのだ。食堂を作れないと言っておきながら申し訳ないのだが、頼めるだろうか?」
「領主館にはキッチンはあるんですか?」
まあ、この世界の食生活を考えると望み薄だが聞くだけはタダだ。
「マサト君も察しているだろうけれど、領主館には……というか、この国にはキッチンなんてものは存在しない。マサト君の食堂を除けば火を扱える施設自体が、鍛冶場か調合室しかないだろう」
そういえば、調合師は火を扱ってポーションを作り出していたらしいな、
結局俺は世話になっていないからどうやって作っているのかさえ気にしたことはないのだが……。
「そうですね、食事をする部屋の近くでそこそこ広い部屋を貸してもらえれば食堂を展開して料理は作れますけど」
「いくら領主館といえども食堂を展開できるような部屋はないよ」
「そういえばウィリアムさんには見せていなかったですけど、食堂は四段階の大きさに変化できるんですよ。一番小さなものならこの車くらいの大きさなので、それなら入る部屋もあるでしょう?」
少なくともこの車とエメラルドホースは騎士団、ひいては領主の持ち物なのだから収納するスペースがないということはないだろう。
「ほう、それは興味深いな。確かにその大きさなら客間の家具を片付ければ入るだろう」
「とはいえ、一番小さなサイズの食堂はキッチン周りの備品も少ないので大量には作れないでしょう。領主様の家族は何人くらい領主館に住んでいるんですか?」
レイジとミーナがパン作りに慣れてきたこともあってパンの備蓄は増えている。
移動中は食堂内の時間が止まることもあって、そこそこの種類のパンを用意はしてある。
ただ、それも騎士団クラスの人数に出せば一食分にも満たないだろう。
レベル1の食堂はコンロや流し台は完備されているし、保管棚や冷蔵庫の中身も取り出すことは可能だが、オーブンやレンジ、フライヤーはないからパンを焼いたりあらかじめ作っておいた料理を温めなおして出すこともできない。
揚げ物はフライヤーがなくても鍋があればできるが、フライヤーがないと大量には作れないからそこも問題だ。
「ふむ、領主様の家族か。今はご夫妻と長男、それに三女しかいないはずだから四人だな」
「長女と次女は……?」
「いやなに、すでに嫁入りしているだけだよ。死別しているわけではない」
なるほど、レイジとミーナの両親が亡くなっているだけに少し心配してしまったが生きているらしい。
「では四人分用意すればいいんですね。ああ、でも高貴な人なら毒味とかするんですかね、だったら五人分くらい用意した方がいいんですか?」
「いやいや、毒があるかどうかは毒鑑定持ちの人間が判断するから料理の数は増やさなくてもいいよ。ただ、領主様夫妻は結構食べるからお代わり分は多めに作っておいてもらった方がいいかな」
なるほど、毒限定とはいえ鑑定持ちがいるのか。
「料理の内容はどうします?」
「そうだな、村で手に入ったものは一通り使ってほしいかな。斑芋、白根、あと肉は必ず使ってほしい。緑菜と紫トマト、水瓜は使えるならば、といったところか」
斑芋と白根、肉は今までは食材としては見向きもされていなかったものだから味を確かめるためにも必須ということか。
「では、デビルボアのステーキとポテトサラダ、あとは白根と緑菜を入れた紫トマトのスープを作りますか」
ポテトサラダには水瓜を混ぜてもいいかもしれないな。
もちろん、昼間は移動をするので食堂を展開しなくてもいいようなものを作ることになる。
パンも丸型だけでなく、フランスパンや食パン、あとは時間があるときにはシナモンロールやバターシュガーのパンも作ってみたが、やはり騎士の人たちは食べ応えのあるフランスパンが気に入ったみたいだ。
ミーナはシナモンロールやバターシュガーみたいな甘いパンが気に入ったし、レイジは食パンで作るサンドイッチが気に入ったみたいだ。
そういえばヘビースネークは初日以来見つかっていないので、何人かの騎士の人には唐揚げが食べたいと言われたのだけれど、ない袖は振れないのであきらめてもらっている。
一度、デビルボアの肉で唐揚げを作ってあげたこともあったが、これはこれで美味いがヘビースネークのから揚げのほうがおいしいと言われてしまった。
まあ、鶏肉っぽいヘビースネークの肉と豚肉っぽいデビルボアの肉では味も脂の量も違うので仕方がないといえば仕方がない。
ちなみにウィリアムさんは具無しのポテトサラダが気に入ったみたいで、デビルボアのステーキと付け合わせのポテトサラダを道中、何回もリクエストしてきた。
レイジから聞いたみたいでコロッケを作ってほしいとも言われたが、こちらも卵がない現状では作れるものではないので丁重にお断りした。
まあ、この一件でウィリアムさんの中で領都に戻ったらキラーバードの卵を乱獲することが騎士団の最重要任務に格上げされたみたいだが、俺の知ったことではない。
「マサトさん、すごい大きな壁が見えてきましたよ」
「おおっ、領都は壁に覆われているのか」
俺が最初に降り立った村には壁どころか柵すら存在していなかったが、流石は領都といったところか、街壁とでもいえばいいのか都全体が三メートルほどの石壁に囲まれている。
ここから見える範囲では領都は円形で形作られていて、その広さは計り知れないほどだ。
街壁の外側には畑が連なっていて、その周りには木製の柵があるので領都の中にも農民が住んでいて畑を耕しているのだろう。
「あの畑の作物を狙ってキラーバードはやってくるんだよ」
俺がしげしげと畑を見ているのに気が付いたウィリアムさんが話しかけてくる。
「あの畑では何を作っているんですか?」
「ああ、紫トマトや水瓜、それ以外にも車で運ぶのには難がある作物を作っているよ」
ウィリアムさん曰く、各村で作られている作物の内、緑菜と一部の果実は領主への税になるが、それ以外の作物は王城への税になるらしい。
領都に運んでくる納税物は車で運んでくるので傷みにくいものが選ばれて、王城への納税物は魔法を使って運ぶので傷みを気にしなくてもいいらしい。
だから、領都の近くにも畑を作って納税されない作物は領主が主導して作らせているらしい。
新情報が目白押しだが、領都でも紫トマトや水瓜が手に入るのはいいことだし、この国が王制を敷いている王国だとわかったのもいいことだ。
ただ、領都の周りには森や山が見えないので畑の作物以外には新しい食材は手に入らないかもしれないのが残念だ。
「いやいや、こちらとは逆側にはそれなりの大きさの泉があるからね、そちらには何かあるかもしれないよ?」
ウィリアムさんが言うにはこちら側には草原が広がっているが反対側には泉と小さな森があるらしい。
「じゃあ、もしかしたら魚なんかも手に入るかもしれないですね」
「魚というと、あの水の中にいる、あれかい? あれは魔獣だからマサト君は近寄らないほうがいいけどね」
「草食の魚はいないんですか?」
「いるのかもしれないけど、泉はそこまで大きくないからね。多分、魔獣が食べつくしてしまったんじゃないかな?」
なるほど、確かに草食と肉食が小さな空間で共存していればそうもなるか。
「まあ、でも、魚でもいろいろ料理が作れるので余裕があったら何匹か持ってきてほしいですね」
「いいよ、泉には旅商人くらいしか近寄らないから誰に迷惑をかけるわけでもないしね」
魚が手に入ったら煮物とか焼き物もできるし、卵があればフライもできるな。
まあ、生で食べるのは米がない以上やるつもりはないが、いろいろとレパートリーが増えるのは間違いないだろう。
「だがその前にマサト君には領主様に会ってもらわないといけないけどね。領主様に許可も得ずに食堂を作らせるわけにはいかないから今日のところは領主館に泊まってもらうことになるがいいかね?」
「ええ、もちろんですよ」
いくら何でも領都で勝手に食堂を展開してそこで寝泊まりするつもりはない。
許可が下りたら食堂で生活する方が快適だが、いきなりそんな無法は許されないだろう。
「だが、領主様に料理は作ってほしいのだ。食堂を作れないと言っておきながら申し訳ないのだが、頼めるだろうか?」
「領主館にはキッチンはあるんですか?」
まあ、この世界の食生活を考えると望み薄だが聞くだけはタダだ。
「マサト君も察しているだろうけれど、領主館には……というか、この国にはキッチンなんてものは存在しない。マサト君の食堂を除けば火を扱える施設自体が、鍛冶場か調合室しかないだろう」
そういえば、調合師は火を扱ってポーションを作り出していたらしいな、
結局俺は世話になっていないからどうやって作っているのかさえ気にしたことはないのだが……。
「そうですね、食事をする部屋の近くでそこそこ広い部屋を貸してもらえれば食堂を展開して料理は作れますけど」
「いくら領主館といえども食堂を展開できるような部屋はないよ」
「そういえばウィリアムさんには見せていなかったですけど、食堂は四段階の大きさに変化できるんですよ。一番小さなものならこの車くらいの大きさなので、それなら入る部屋もあるでしょう?」
少なくともこの車とエメラルドホースは騎士団、ひいては領主の持ち物なのだから収納するスペースがないということはないだろう。
「ほう、それは興味深いな。確かにその大きさなら客間の家具を片付ければ入るだろう」
「とはいえ、一番小さなサイズの食堂はキッチン周りの備品も少ないので大量には作れないでしょう。領主様の家族は何人くらい領主館に住んでいるんですか?」
レイジとミーナがパン作りに慣れてきたこともあってパンの備蓄は増えている。
移動中は食堂内の時間が止まることもあって、そこそこの種類のパンを用意はしてある。
ただ、それも騎士団クラスの人数に出せば一食分にも満たないだろう。
レベル1の食堂はコンロや流し台は完備されているし、保管棚や冷蔵庫の中身も取り出すことは可能だが、オーブンやレンジ、フライヤーはないからパンを焼いたりあらかじめ作っておいた料理を温めなおして出すこともできない。
揚げ物はフライヤーがなくても鍋があればできるが、フライヤーがないと大量には作れないからそこも問題だ。
「ふむ、領主様の家族か。今はご夫妻と長男、それに三女しかいないはずだから四人だな」
「長女と次女は……?」
「いやなに、すでに嫁入りしているだけだよ。死別しているわけではない」
なるほど、レイジとミーナの両親が亡くなっているだけに少し心配してしまったが生きているらしい。
「では四人分用意すればいいんですね。ああ、でも高貴な人なら毒味とかするんですかね、だったら五人分くらい用意した方がいいんですか?」
「いやいや、毒があるかどうかは毒鑑定持ちの人間が判断するから料理の数は増やさなくてもいいよ。ただ、領主様夫妻は結構食べるからお代わり分は多めに作っておいてもらった方がいいかな」
なるほど、毒限定とはいえ鑑定持ちがいるのか。
「料理の内容はどうします?」
「そうだな、村で手に入ったものは一通り使ってほしいかな。斑芋、白根、あと肉は必ず使ってほしい。緑菜と紫トマト、水瓜は使えるならば、といったところか」
斑芋と白根、肉は今までは食材としては見向きもされていなかったものだから味を確かめるためにも必須ということか。
「では、デビルボアのステーキとポテトサラダ、あとは白根と緑菜を入れた紫トマトのスープを作りますか」
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