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第一章 閃血の復讐者《アヴェンジ》
ドレッドノータス
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(なんだコイツ!!ドレッド…じゃない?…新型か!?)
『ビョルンさん!!』
アヴェンジが敵に向かって身構えているとコックピット内のビョルンにクロエがチャンネル回線で通話をしてきた。
『なんだクロエ!今チャットしてやれる状況じゃねぇ!』
『そんなの俺でも分かってますよ!!気つけてください!そいつはプラズマ兵器実験用の試作機です!!』
『はぁ?なんだそりゃ?なんでそんな事知ってるんだよ!?』
『……設計したの俺の爺様なんです……』
驚愕の真実にビョルンは驚を隠さずにいた。
『M3ドレッドノータス、マクスウェル社の最高責任者だった爺様がヴルキューレ帝国軍に共同開発させられて作られた機体です』
『マジか、お前の爺さん、マクスウェル社の社長だったのか?』
『正確には元会長ですけどね、ってそんな事より今は戦闘に……!?ビョルンさん!!正面からまた攻撃!避けてください!!』
クロエの指示で再びドレッドノータスのプラズマメーサーライフルから放たれたエネルギー光線の攻撃を回避する。
『クソが!!』
ライフルの照準をドレッドノータスに向けて貫通弾を発射するも、
しかし、
『ふっ……』
ドレッドノータスの肩の盾が展開し、そこから電磁波を発生。弾を着弾する前に溶かしてしまう。
『おいおい、まさかあれビームシールドか?』
『正確にはプラズマ粒子を発生させて電磁波の膜を張っいるですけどね』
『ありがたくない説明どうも!』
ドレッドノータスの攻撃と共に他のM2ドレッドのサブマシンガンの攻撃もビョルンの乗るアヴェンジ向けて放たれる。
『やばい!』
アヴェンジは後方に左の岩陰に身を隠した。しかしコレでは蜂の巣にされるのも時間の問題である。
『おいクロエ!なんかアイツの弱点はないのか!?』
咄嗟にビョルンはクロエに問い詰めるように聞く。そしたら、
『一つだけあります、あのライフルとシールドの動力先は機体の動力炉であるオリハルコンリアクターに直結されてるんです』
『つまり?』
『つまり、ライフルを連射したりシールを長時間使用させるとそれだけリアクターに負荷をかかるんです、ですから、何かしらの方法で熱暴走(オーバーヒート)させれば』
『….!….機体を木っ端微塵に吹っ飛ばせる!』
その言葉を聞いた瞬間、ビョルンはある作戦を思いついた。
『クロエ!!今すぐレジスタンスのHARBT全機にチャンネル回線を繋げ!!』
クロエは『了解です!』と言ってアヴェンジの回線を敵と応戦しているライノとエレファント全機に繋いだ。
『雑魚は俺が惹きつける!!アンタらはあの新型に向かって弾を撃ちまくってくれ!!』
『はっ!?何言って……てかお前誰!?』
『んな事いいから言う通りにしろ!!アイツにシールドを長時間使用させるんだ!そしたら熱暴走で吹っ飛ばせる!!』
そうビョルンが団員達を説得しようとする。他の団員は疑心暗鬼状態となる。
そんな時、団員の一人が問いかけてきた。
『……一つだけ聞かせてくれ、君は味方だな?」
その問いに、ビョルンはすぐさま答えた。
『あぁ……クラウスのオッサンに雇われてる今のところはあんたらの味方だよ……」
そう答えると、すぐさま、
『………分かった…』
『おいおい!?こんな素性の分かんない奴の言う事信じるのかよ?』
『じゃあ他に案があるか?』
『そっ、それは……』
『彼はクラウスさん名を出した、少しは信憑性がある、それにこのままではジリ貧だ、今は彼の案に賭けてみるしかない』
団員の男のその言葉に他の団員たちは、
『……ったく、どうなって知らねぇからな!』
『小僧!失敗したらテメェをぶち殺すぞ!』
ライノとエレファント全機が攻撃をドレッドノータスへと集中していく。どうやら説得が通じたようだ。
『くあっ……この…虫から共が!!』
ドレッドノータスがプラズマシールドを展開させて、両機の標準装備である60mmアサルトライフのパラベラム弾とエレファントの肩に装備された4.5インチ大砲を消滅させていく。が、機体の各所に熱が籠り始めている。
『やりましたね、ビョルンさん』
『なんとかな!俺も応戦する!!クロエ、雑魚の位置を確認しろ!!』
岩陰に隠れていたアヴェンジが勢いよく飛び出していき、敵将であるドレッドノータスの周りにいるM2ドレッドに向かって斬りかかった。
一機目を縦に切り裂き、二機目にむかって貫通弾を撃ち込み、そのままジャンプして三機目にむかって刃を突き立てる。
そして最後の一機にむかって爆裂弾を発射、機体は爆風と共に砕け散る。
残すはドレッドノータス一機。
『雑魚をいくら蹴散らそうが無駄だ!!我が愛馬の鉄壁の防御の前では!!』
『ごちゃごちゃうるせぇんだよカスが!!』
アヴェンジはドレッドノータスに向かって爆裂弾を打ち込むも、敵はプラズマシールドでそれを防ぐ。
が、今の一撃はプラズマ発生装置に相当な負荷を与えた筈であると確信したビョルンはそのまま弾丸の雨をドレッドノータスに撃ち込んでいく。
『今だ!!弾をありったけぶち込め!!』
ビョルンのその掛け声と共に、アヴェンジの後方ある全部隊が敵であるドレッドノータスに向けてありったけの弾を撃ち込んだ。
『ハッ!無駄な足掻きを!!』
しかし、ファークラッドは気づいていなかった。ドレッドノータスの腰部に位置するプラズマ発生装置に熱がかなりこもりっており、すでに熱暴走寸前である事に、
『舐めおって!!』
ドレッドノータスはアヴェンジに向かってプラズマライフルを発射するも軽やかに避けられ最後の爆裂弾を打ち込まれた、その時だった。
ボカァーーーン!!!!
ドレッドノータスのプラズマ発生装置が熱に耐えきれなくなり機体と共に盛大に爆発したのだった!!
『やっ、やったか?』
アヴェンジに乗るビョルンが怪訝そうに見つめていた。
『ビョルンさん!まだです!!まだ熱源反応が生きてます!!』
(!?)
その時だ、爆発の煙の中から各所を盛大に大破したドレッドノータスがアヴェンジに向かってナイフを片手に突っ込んできた。
『まだだ!!!!私はここで死ぬわけには!!』
が、それでもアヴェンジの機動性に比べれば鈍い。アヴェンジはドレッドノータスのナイフを持つ手を受け止める。
そして、その手からナイフを奪い、ドレッドノータスの首元へと突き刺したのであった。
『ぐぁ!!!やだ!!!私はまだ!!しにだぐぅなぁい!!!』
アヴェンジがドレッドノータスから距離を取った瞬間、
ドゴォォンン!!!!
機体は盛大に爆発した。意識を機体に譲渡していたファークラッドは多分機体が大破したのと同時に意識が壊れたであろう。
『やりましたね、ビョルンさん』
『あぁ……なんとかな……』
敵のドレッド部隊はファークラッドのドレッドノータスが撃破されたと同時に撤退していく。
こうしてレジスタンスフェンリルはビョルン達が来てからの初の勝利を成し遂げたのだった。
『ビョルンさん!!』
アヴェンジが敵に向かって身構えているとコックピット内のビョルンにクロエがチャンネル回線で通話をしてきた。
『なんだクロエ!今チャットしてやれる状況じゃねぇ!』
『そんなの俺でも分かってますよ!!気つけてください!そいつはプラズマ兵器実験用の試作機です!!』
『はぁ?なんだそりゃ?なんでそんな事知ってるんだよ!?』
『……設計したの俺の爺様なんです……』
驚愕の真実にビョルンは驚を隠さずにいた。
『M3ドレッドノータス、マクスウェル社の最高責任者だった爺様がヴルキューレ帝国軍に共同開発させられて作られた機体です』
『マジか、お前の爺さん、マクスウェル社の社長だったのか?』
『正確には元会長ですけどね、ってそんな事より今は戦闘に……!?ビョルンさん!!正面からまた攻撃!避けてください!!』
クロエの指示で再びドレッドノータスのプラズマメーサーライフルから放たれたエネルギー光線の攻撃を回避する。
『クソが!!』
ライフルの照準をドレッドノータスに向けて貫通弾を発射するも、
しかし、
『ふっ……』
ドレッドノータスの肩の盾が展開し、そこから電磁波を発生。弾を着弾する前に溶かしてしまう。
『おいおい、まさかあれビームシールドか?』
『正確にはプラズマ粒子を発生させて電磁波の膜を張っいるですけどね』
『ありがたくない説明どうも!』
ドレッドノータスの攻撃と共に他のM2ドレッドのサブマシンガンの攻撃もビョルンの乗るアヴェンジ向けて放たれる。
『やばい!』
アヴェンジは後方に左の岩陰に身を隠した。しかしコレでは蜂の巣にされるのも時間の問題である。
『おいクロエ!なんかアイツの弱点はないのか!?』
咄嗟にビョルンはクロエに問い詰めるように聞く。そしたら、
『一つだけあります、あのライフルとシールドの動力先は機体の動力炉であるオリハルコンリアクターに直結されてるんです』
『つまり?』
『つまり、ライフルを連射したりシールを長時間使用させるとそれだけリアクターに負荷をかかるんです、ですから、何かしらの方法で熱暴走(オーバーヒート)させれば』
『….!….機体を木っ端微塵に吹っ飛ばせる!』
その言葉を聞いた瞬間、ビョルンはある作戦を思いついた。
『クロエ!!今すぐレジスタンスのHARBT全機にチャンネル回線を繋げ!!』
クロエは『了解です!』と言ってアヴェンジの回線を敵と応戦しているライノとエレファント全機に繋いだ。
『雑魚は俺が惹きつける!!アンタらはあの新型に向かって弾を撃ちまくってくれ!!』
『はっ!?何言って……てかお前誰!?』
『んな事いいから言う通りにしろ!!アイツにシールドを長時間使用させるんだ!そしたら熱暴走で吹っ飛ばせる!!』
そうビョルンが団員達を説得しようとする。他の団員は疑心暗鬼状態となる。
そんな時、団員の一人が問いかけてきた。
『……一つだけ聞かせてくれ、君は味方だな?」
その問いに、ビョルンはすぐさま答えた。
『あぁ……クラウスのオッサンに雇われてる今のところはあんたらの味方だよ……」
そう答えると、すぐさま、
『………分かった…』
『おいおい!?こんな素性の分かんない奴の言う事信じるのかよ?』
『じゃあ他に案があるか?』
『そっ、それは……』
『彼はクラウスさん名を出した、少しは信憑性がある、それにこのままではジリ貧だ、今は彼の案に賭けてみるしかない』
団員の男のその言葉に他の団員たちは、
『……ったく、どうなって知らねぇからな!』
『小僧!失敗したらテメェをぶち殺すぞ!』
ライノとエレファント全機が攻撃をドレッドノータスへと集中していく。どうやら説得が通じたようだ。
『くあっ……この…虫から共が!!』
ドレッドノータスがプラズマシールドを展開させて、両機の標準装備である60mmアサルトライフのパラベラム弾とエレファントの肩に装備された4.5インチ大砲を消滅させていく。が、機体の各所に熱が籠り始めている。
『やりましたね、ビョルンさん』
『なんとかな!俺も応戦する!!クロエ、雑魚の位置を確認しろ!!』
岩陰に隠れていたアヴェンジが勢いよく飛び出していき、敵将であるドレッドノータスの周りにいるM2ドレッドに向かって斬りかかった。
一機目を縦に切り裂き、二機目にむかって貫通弾を撃ち込み、そのままジャンプして三機目にむかって刃を突き立てる。
そして最後の一機にむかって爆裂弾を発射、機体は爆風と共に砕け散る。
残すはドレッドノータス一機。
『雑魚をいくら蹴散らそうが無駄だ!!我が愛馬の鉄壁の防御の前では!!』
『ごちゃごちゃうるせぇんだよカスが!!』
アヴェンジはドレッドノータスに向かって爆裂弾を打ち込むも、敵はプラズマシールドでそれを防ぐ。
が、今の一撃はプラズマ発生装置に相当な負荷を与えた筈であると確信したビョルンはそのまま弾丸の雨をドレッドノータスに撃ち込んでいく。
『今だ!!弾をありったけぶち込め!!』
ビョルンのその掛け声と共に、アヴェンジの後方ある全部隊が敵であるドレッドノータスに向けてありったけの弾を撃ち込んだ。
『ハッ!無駄な足掻きを!!』
しかし、ファークラッドは気づいていなかった。ドレッドノータスの腰部に位置するプラズマ発生装置に熱がかなりこもりっており、すでに熱暴走寸前である事に、
『舐めおって!!』
ドレッドノータスはアヴェンジに向かってプラズマライフルを発射するも軽やかに避けられ最後の爆裂弾を打ち込まれた、その時だった。
ボカァーーーン!!!!
ドレッドノータスのプラズマ発生装置が熱に耐えきれなくなり機体と共に盛大に爆発したのだった!!
『やっ、やったか?』
アヴェンジに乗るビョルンが怪訝そうに見つめていた。
『ビョルンさん!まだです!!まだ熱源反応が生きてます!!』
(!?)
その時だ、爆発の煙の中から各所を盛大に大破したドレッドノータスがアヴェンジに向かってナイフを片手に突っ込んできた。
『まだだ!!!!私はここで死ぬわけには!!』
が、それでもアヴェンジの機動性に比べれば鈍い。アヴェンジはドレッドノータスのナイフを持つ手を受け止める。
そして、その手からナイフを奪い、ドレッドノータスの首元へと突き刺したのであった。
『ぐぁ!!!やだ!!!私はまだ!!しにだぐぅなぁい!!!』
アヴェンジがドレッドノータスから距離を取った瞬間、
ドゴォォンン!!!!
機体は盛大に爆発した。意識を機体に譲渡していたファークラッドは多分機体が大破したのと同時に意識が壊れたであろう。
『やりましたね、ビョルンさん』
『あぁ……なんとかな……』
敵のドレッド部隊はファークラッドのドレッドノータスが撃破されたと同時に撤退していく。
こうしてレジスタンスフェンリルはビョルン達が来てからの初の勝利を成し遂げたのだった。
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