憧れの君と密室に閉じ込められたけど性愛じゃないから逃げないで!

真冬のラズビ

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君と密室に閉じ込められたけど拒まないで

煌めき

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眩しい光と共に光が弾けていった。
魔法も何も全てあるけど、まだまだ身近でないこの世界でこんな強力なものは初めて見た。

弾けた光は、勇気付けるように私を抱きしめるとそのまま消えてしまった。空間の眩しさはそのまま消えた。

いつの間にか元の教室に戻っていた。
いつも間にか茜色の優しさを帯びた光が差し込んでいた。

慌てて身体をペタペタと触ると服は着ていた。荷物も手元にあった、髪の毛も乱れてなかった。ただ股間の違和感はある。

教室の出口の方を見ると立ち姿まで様になる美しいアレンくんは、じっと私のことを見ていた。

何度抱かれてもきっと私はあなたに見惚れるよ。


アレンくん、好きだよ。愛おしいよ。
すーっと深く息を吸い込んだ。勇気を出すんだ。


「アレンくん、私はずっとアレンくんが好き……だった。」

ほんの少し前に言った言葉を繰り返す。『だった』を付け加えて。
アレンくんの眉間にシワがよったのが見えた。

「好きだった、けれども、いつの間にか諦めてしまっていた。」

続きを言わなければいけない。
それなのに手先が微かにまたもや震え始めた。私は震え過ぎだよ。

アレンくんは続きを促すように頷いた。
その姿も美しい、いつまでも眺めていたい。

続きを言おうとすると、喉が詰まる。声を出すのが苦しい。
粘ついた唾液に喉の奥で声が上手く出せないように妨害されてる。

「けれども、何度も何度も無理だと諦めた。そして、いつの間にかアレンくんのことを求めてはいけないと思うようになっていた。」

初めて出会った時の感情は、微かであっても恋だったのだろう。でなければ、これ程にも強い執着なんてしなかった。だけれども、数え切れないほど諦めるうちに完全に封印されてしまったのだ。隠れてしまったのだ。恋心が。

だから、アレンくんの思いにも上手く応じられなかったんだ。
だから、最低な反応をしてしまったんだ。


「アレンくん、完全に諦めたと思っていたのにどうもまだ好きみたいです…。ううん、好きになったみたいなんです……前よりもずっと。」


最後の言葉は、かすれていて自分でも聞き取るのが難しかった。

吐き出すように全ていうと俯いた。
じんわりと目が暖かくなる。泣かない大丈夫、涙目になるだけ。堪えればまた引っ込むから平気。

どれくらいかわからないが、永遠にも感じられる沈黙の後


「……リリアナ、今日から一緒に帰らない?」

とだけアレンくんは言った。
そしていつの間にか側にいたアレンくんは、徐に私の手を取ると歩き始めた。

その帰り道一言も発する事はなかった。
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