13 / 35
叔父の心配
1
しおりを挟む
パチリ。チュンチュン。目を開けると、雀の鳴き声がした。部屋の中は薄暗い。枕元に置いてある携帯で時間をチェックすると、まだ早朝と言える時間だった。寝直そう、そう思って目を閉じるが、眠気は全く襲ってこなかった。
完璧に目が覚めてしまった。今日は早めにお弁当の準備をするか。……お弁当。いつも保健室で食べている、お弁当。保健室といえば、今井先生。今井先生といったら?……鼻血。いやいやいや、そっちじゃないでしょう!昨日言われたことをちゃんと思い出せ、続きはまた明日、そう言われたじゃないの。
そう、あの行為の続きは、今日……。シャワー、浴びてから登校しようかな。私はゆっくりとベッドから起き上がると、室内に飾ってある「今野 ヒロ」のポスターを見て、溜め息を吐いた。
「いまいせんせ、」
昨日のことを思い出すと、頭が痛い。私とゆきちゃんの関係を知られ、鼻血まで目撃されてしまった。今井先生、心変わりしていないかな。ほ、本当につ、つつつ、続きするのかな……。昨日、今井先生にされたことを思い出すと、顔が、というか、身体が火照ってくる。身体の奥の方がじわりと熱くなり、慌てて別のことを考えようとしたけど……駄目だった。さ、さっさとシャワーを浴びてこよう……。
私が着替えを持って自分の部屋を出ると、居間には、床とにらめっこしているゆきちゃんの姿があった。まぁ、居間はゆきちゃんの部屋でもあるから、ゆきちゃんがいるのは当たり前なんだけど。どうしたんだろう?
「ゆきちゃん、おはよ」
「……雛、」
私が声を掛けると、ゆきちゃんは俯けていた顔を上げた。目の下には酷い隈。まさか、一睡もしてない……とかないよね?まさかね。
「お前と今井先生のことを考えてたら、一睡も出来なかった……」
……マジですか。今井先生とのことは、昨日の夜、三時間くらい話し合ったのに。もちろん、私と今井先生は変な関係じゃないですよ、って、そういうことにしておいたのに。ゆきちゃんも、それで納得してくれたと思ったのに……。
完璧に目が覚めてしまった。今日は早めにお弁当の準備をするか。……お弁当。いつも保健室で食べている、お弁当。保健室といえば、今井先生。今井先生といったら?……鼻血。いやいやいや、そっちじゃないでしょう!昨日言われたことをちゃんと思い出せ、続きはまた明日、そう言われたじゃないの。
そう、あの行為の続きは、今日……。シャワー、浴びてから登校しようかな。私はゆっくりとベッドから起き上がると、室内に飾ってある「今野 ヒロ」のポスターを見て、溜め息を吐いた。
「いまいせんせ、」
昨日のことを思い出すと、頭が痛い。私とゆきちゃんの関係を知られ、鼻血まで目撃されてしまった。今井先生、心変わりしていないかな。ほ、本当につ、つつつ、続きするのかな……。昨日、今井先生にされたことを思い出すと、顔が、というか、身体が火照ってくる。身体の奥の方がじわりと熱くなり、慌てて別のことを考えようとしたけど……駄目だった。さ、さっさとシャワーを浴びてこよう……。
私が着替えを持って自分の部屋を出ると、居間には、床とにらめっこしているゆきちゃんの姿があった。まぁ、居間はゆきちゃんの部屋でもあるから、ゆきちゃんがいるのは当たり前なんだけど。どうしたんだろう?
「ゆきちゃん、おはよ」
「……雛、」
私が声を掛けると、ゆきちゃんは俯けていた顔を上げた。目の下には酷い隈。まさか、一睡もしてない……とかないよね?まさかね。
「お前と今井先生のことを考えてたら、一睡も出来なかった……」
……マジですか。今井先生とのことは、昨日の夜、三時間くらい話し合ったのに。もちろん、私と今井先生は変な関係じゃないですよ、って、そういうことにしておいたのに。ゆきちゃんも、それで納得してくれたと思ったのに……。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。



甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】


会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる