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アンヌの八番目の物語
しおりを挟むあたしは倉庫にも火をつけた
なあんてきれい!
ざまあみろ
山吹のように、蜜柑のように、薔薇のようにほのおは燃え上がり
毛むくじゃらの獣のように黒く
あるいはカモメみたいに白く煙は舞い上がる
火の粉は散りばめた金の結晶のように
あたしはほのおの女王様!
あたしは紅蓮の女神様!
この世の全てを燃やして燃やして燃やす舞台の踊り子!
喧嘩・野次馬・混乱!
火事・災害・反乱・暴力
れぼりゅうしょん!?
燃え上がる街に人々はパジャマやネグリジェ
中にはこの寒いのに裸で飛び出した老人までがあふれて
あたしが始めた聖なる夜に大騒ぎ
あたしは火のついた松明を剣として
走って火をつけて、走って火をつけて、走って火をつける。
裸足であることなんかとっくに忘れてしまった。
折からの風があたしの花束をもっと大きくする
なんていう喜悦 なんという贅沢
なんてきれいな光景だろう。
例えばヴィンテージ・カーはいやらしい臭いをたてて爆ぜました
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