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仕事
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腰が痛い。
這いつくばって尻を高く上げた姿勢で、もう2時間以上揺さぶられ続けている。
頭を地面に擦り付けて、胸と腹を低くした体勢で腰を思い切り逸らして尻を上げている。それなのに腰を掴まれて乱暴に押しつけられるせいで、腰が痛くてたまらない。
激痛がしていた尻の穴はもう感覚が無い。タラタラと何かが太腿を伝って垂れる。たぶん血だ。ローションも使ってもらえなかったから、きっと肛門は切れているのだろう。
何人目かの男が腹の奥で射精した。男が中の物を抜くと、ドロリと血の混ざった精液が太腿を伝って垂れた。息を整える暇もなく、次の男がズブリと尻の穴にいきり勃った物を差し込む。髪を鷲掴みにされて強引に顔を上げさせられ、先の男の、血と精液で汚れた物を口に突っ込まれる。
心を殺して、厳しく躾けられたままに躊躇わず、口を使って掃除をする。僕の口はマジックで黒く囲われていて、右頬には便器、左頬には雑巾と書かれている。尻の穴にも縁取りがされ、尻には便器と大きく書かれている。
頬の文字も尻の文字も、何度も叩かれたせいで掠れているが、僕を貶めるにはまだ十分だ。
「汚ね~な、こいつ。おい一回洗ってこいよ、汚ねえケツを!」
そう言われて蹴り飛ばされ、僕は四つ這いのままよろよろと移動して部屋の隅のバケツに跨り、指を尻の穴に入れて男たちの精液を掻き出す。そんな姿を男達に嘲笑われても、もうぼくは何も感じない。それよりも裂けた肛門の傷に指が触れる激痛に声が漏れそうになるが、なんとか堪え、汲み置いた水で尻の穴を洗う。男達の精液と僕の血がドボドボと入ったこの水で洗ってキレイになるかは分からないが、やらないよりはマシだろう。
「洗ったらサッサと来いよ!モタモタすんな、便器!」
僕はまた四つ這いのまま男の前に戻り、尻を高く上げて穴を男に差し出す。
「なんて言うんだよ!?またお仕置きされたいのか?」
「ご、ごめんなさ…い…
ぼ、ぼくを、あ、き!汚い!汚いぼくを、つ、使って下さい。」
1人2回ずつ、5人の男の相手を同時にする。今日の仕事は過酷だ。
でも2時間、2時間耐えたら今日は帰っても良いと言われていた。
それなのに、男たちは盛り上がってしまったのかもう2時間延長した。延長の電話を店長にかける時の絶望感。
「もう、無理です。お願いします。ローションも使ってもらえなくて、痛くて…お願いします、断って下さい!!」
「ダメだ。あと2時間くらい頑張れるだろ。借金、増えてるんだからな!」
「はい… じゃ、じゃあ!せめて口だけ、本番はNGにしてください。」
「ダメだ。2時間口だけで保つほど、オマエフェラ上手くないから。練習を怠ってる自分を呪うんだな!」
それから結局何回入れられたのか、何回腹の奥に出されたのか、どれだけの精液を飲まされたのか、もう分からない。朦朧とする頭で、ひたすら時間が過ぎるのを待ち続ける。
ぼくの仕事。
母がホストクラブで作る借金を、ひたすら返し続ける為の、ぼくの仕事。
辛いけれど、中学生のぼくにできるのはこの仕事しか無いらしい。
そして、ホストクラブに行かないと母は自分で自分の事を殺しそうになる。だからホストクラブに行く母を止められない。そして、母の借金は増え続け、ぼくがこの仕事をしないと組の男たちが母を殺すらしい。出口のないトンネルのような、ぼくの毎日。
ぼくは頭の中で必死に、昨日学校の図書館で読んだ本の風景を思い描く。魔法のようにチョコレートをつくるチョコレート工場の話。せめて心の中では、違う場所にいたかった。
口に捩じ込まれるのは臭い男達の性器ではない。チョコレートだ。蕩けるように甘くて、中から出てくるのは素敵な香りのハチミツだ。そう思い込もう。
「おい、見ろよ!こいつ、淫乱な顔して美味そうにしゃぶってやがる。」
「うわー、もう身体開発されすぎて頭イカれてるんじゃねーの?」
「もうケツの穴ガバガバ!ちょっと鞭で背中やって。」
鞭で打たれると痛みで身体に力が入って中が絞まると、男達は交代でぼくの背中を鞭打った。
ボロボロに痛めつけられたぼくが解放されたのは夜中の12時だった。ぼくは掠れる声で店長に電話する。
「お、終わりました…」
「あー、お疲れ。今ちょっと送迎が塞がってるからさ。あ、もう4時間半なら宿泊と変わんないでしょ、料金。後始末したらそこで寝て良いよ。」
「え?あ、で、でも。ベッドぐちゃぐちゃに汚れてるから。」
「は?だから?ソファか、床で寝ろよ。知らねーよ、そんなん。甘ったれんな奴隷の分際で。」
「あ、あ、ごめんなさい…
はい、明日の朝は迎えに来てもらえるのですか?」
「行けたらね。来なかったら8時前には部屋出ろよ。延長になったらしばくからな!」
「はい。」
ぼくはシャワーを浴びて、男たちの痕跡をなるべく消そうと痛くなるまで身体を擦る。身体中が痛い。湯船に浸かったら楽になるのかも知れないけれど、ラブホテルの湯船は辛い拷問プレイによく使われるから、怖くて入れない。なるべく目に入らないようにする。
水道の水をお腹が痛くなるまで飲んで、それから喉に手を突っ込んで男達の精液をなるべく全部吐き出す。嘔吐する苦しさに涙が出て、胃が痙攣する。
シャワーから出て身体を拭くと、バスタオルに血が点々と付いていた。ぼくはそれもなるべく見ないようにして、あちこちに散らばった服を集めて畳む。血が付かないようバスローブのまま寝て、明日になったら服を着よう。
ソファの上に丸くなり、疲れ果てた身体を休める。身体の痛みで中々寝付けないが、少しでも寝ておかないと明日が辛い。そっと目を閉じる。
酷い夢を見ませんように。
這いつくばって尻を高く上げた姿勢で、もう2時間以上揺さぶられ続けている。
頭を地面に擦り付けて、胸と腹を低くした体勢で腰を思い切り逸らして尻を上げている。それなのに腰を掴まれて乱暴に押しつけられるせいで、腰が痛くてたまらない。
激痛がしていた尻の穴はもう感覚が無い。タラタラと何かが太腿を伝って垂れる。たぶん血だ。ローションも使ってもらえなかったから、きっと肛門は切れているのだろう。
何人目かの男が腹の奥で射精した。男が中の物を抜くと、ドロリと血の混ざった精液が太腿を伝って垂れた。息を整える暇もなく、次の男がズブリと尻の穴にいきり勃った物を差し込む。髪を鷲掴みにされて強引に顔を上げさせられ、先の男の、血と精液で汚れた物を口に突っ込まれる。
心を殺して、厳しく躾けられたままに躊躇わず、口を使って掃除をする。僕の口はマジックで黒く囲われていて、右頬には便器、左頬には雑巾と書かれている。尻の穴にも縁取りがされ、尻には便器と大きく書かれている。
頬の文字も尻の文字も、何度も叩かれたせいで掠れているが、僕を貶めるにはまだ十分だ。
「汚ね~な、こいつ。おい一回洗ってこいよ、汚ねえケツを!」
そう言われて蹴り飛ばされ、僕は四つ這いのままよろよろと移動して部屋の隅のバケツに跨り、指を尻の穴に入れて男たちの精液を掻き出す。そんな姿を男達に嘲笑われても、もうぼくは何も感じない。それよりも裂けた肛門の傷に指が触れる激痛に声が漏れそうになるが、なんとか堪え、汲み置いた水で尻の穴を洗う。男達の精液と僕の血がドボドボと入ったこの水で洗ってキレイになるかは分からないが、やらないよりはマシだろう。
「洗ったらサッサと来いよ!モタモタすんな、便器!」
僕はまた四つ這いのまま男の前に戻り、尻を高く上げて穴を男に差し出す。
「なんて言うんだよ!?またお仕置きされたいのか?」
「ご、ごめんなさ…い…
ぼ、ぼくを、あ、き!汚い!汚いぼくを、つ、使って下さい。」
1人2回ずつ、5人の男の相手を同時にする。今日の仕事は過酷だ。
でも2時間、2時間耐えたら今日は帰っても良いと言われていた。
それなのに、男たちは盛り上がってしまったのかもう2時間延長した。延長の電話を店長にかける時の絶望感。
「もう、無理です。お願いします。ローションも使ってもらえなくて、痛くて…お願いします、断って下さい!!」
「ダメだ。あと2時間くらい頑張れるだろ。借金、増えてるんだからな!」
「はい… じゃ、じゃあ!せめて口だけ、本番はNGにしてください。」
「ダメだ。2時間口だけで保つほど、オマエフェラ上手くないから。練習を怠ってる自分を呪うんだな!」
それから結局何回入れられたのか、何回腹の奥に出されたのか、どれだけの精液を飲まされたのか、もう分からない。朦朧とする頭で、ひたすら時間が過ぎるのを待ち続ける。
ぼくの仕事。
母がホストクラブで作る借金を、ひたすら返し続ける為の、ぼくの仕事。
辛いけれど、中学生のぼくにできるのはこの仕事しか無いらしい。
そして、ホストクラブに行かないと母は自分で自分の事を殺しそうになる。だからホストクラブに行く母を止められない。そして、母の借金は増え続け、ぼくがこの仕事をしないと組の男たちが母を殺すらしい。出口のないトンネルのような、ぼくの毎日。
ぼくは頭の中で必死に、昨日学校の図書館で読んだ本の風景を思い描く。魔法のようにチョコレートをつくるチョコレート工場の話。せめて心の中では、違う場所にいたかった。
口に捩じ込まれるのは臭い男達の性器ではない。チョコレートだ。蕩けるように甘くて、中から出てくるのは素敵な香りのハチミツだ。そう思い込もう。
「おい、見ろよ!こいつ、淫乱な顔して美味そうにしゃぶってやがる。」
「うわー、もう身体開発されすぎて頭イカれてるんじゃねーの?」
「もうケツの穴ガバガバ!ちょっと鞭で背中やって。」
鞭で打たれると痛みで身体に力が入って中が絞まると、男達は交代でぼくの背中を鞭打った。
ボロボロに痛めつけられたぼくが解放されたのは夜中の12時だった。ぼくは掠れる声で店長に電話する。
「お、終わりました…」
「あー、お疲れ。今ちょっと送迎が塞がってるからさ。あ、もう4時間半なら宿泊と変わんないでしょ、料金。後始末したらそこで寝て良いよ。」
「え?あ、で、でも。ベッドぐちゃぐちゃに汚れてるから。」
「は?だから?ソファか、床で寝ろよ。知らねーよ、そんなん。甘ったれんな奴隷の分際で。」
「あ、あ、ごめんなさい…
はい、明日の朝は迎えに来てもらえるのですか?」
「行けたらね。来なかったら8時前には部屋出ろよ。延長になったらしばくからな!」
「はい。」
ぼくはシャワーを浴びて、男たちの痕跡をなるべく消そうと痛くなるまで身体を擦る。身体中が痛い。湯船に浸かったら楽になるのかも知れないけれど、ラブホテルの湯船は辛い拷問プレイによく使われるから、怖くて入れない。なるべく目に入らないようにする。
水道の水をお腹が痛くなるまで飲んで、それから喉に手を突っ込んで男達の精液をなるべく全部吐き出す。嘔吐する苦しさに涙が出て、胃が痙攣する。
シャワーから出て身体を拭くと、バスタオルに血が点々と付いていた。ぼくはそれもなるべく見ないようにして、あちこちに散らばった服を集めて畳む。血が付かないようバスローブのまま寝て、明日になったら服を着よう。
ソファの上に丸くなり、疲れ果てた身体を休める。身体の痛みで中々寝付けないが、少しでも寝ておかないと明日が辛い。そっと目を閉じる。
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