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第一章・・・卵はたまごなんです!
16話【失敗は次に生かせ】
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ギルドの奥にある一室に案内されたウェドルフ達。そこで依頼先の森で起こった出来事を事細かく話した。森の奥にあった進化したゴブリンたちがいた集落のことそして私が起こした騒動でその集落にとらわれた女性らを急遽救出した事など。
私は依頼の事をすっかり忘れていて、この話を改めて離している間。微動だにせずにウェドルフさんの隣で置物よろしく固まっていた。
そうだよ依頼失敗だよ。偵察だって言ってんのになに撃退してんだよ。・・・・いやいやでも女性陣救えてマスシ?女性陣もまだ清い体でいられるってお礼言われマシタシ?イインジャナインデスカ?
「・・・と、言うわけだ」
「・・・はぁ、本当になんだんだよお前の契約獣は。ゴブリンナイトにゴブリンメイジをはじめとした進化モンスターを含めて集落を撃破だぁ?しかもその進化モンスターどもはしっかり丸ごとそいつの魔法で持ってきてるたぁ・・・なんでもありだな」
「だが依頼は失敗だ。コイツの強さはわかっていたが今回は止められなかった契約主の俺の責任でもある」
「うーん・・・いや。今回は緊急対処として処理する。」
「はっ?!」
緊急対処?依頼失敗じゃない??
「今回はゴブリンに拉致された女たちの中に豪商の孫娘がいてなその孫娘をたいそう可愛がっていたらしく今回はその行動は正しいとされる事になる」
「・・だがな」
「まあ、今回は運がいいとしておこうや。だが、次はしっかり手綱を持っておけよ?」
「・・ああ」
おお、今回はお咎めなしと!!よかったぁ!!
「(・・・まあ豪商の孫の話は本当だし今この契約獣を使えないようにするのは得策ではない・・か)」
仏の顔は3度まで・・て言うわけじゃないけど次はこういったことは確実に失敗としてみなされる。今回は本当に運がよかったかも。
何はともあれあそこで女性陣を助けた私グッジョブ!!ウェドルフさんにはくぎを刺されたけど次こそは失敗しなければいいんでしょ!!
女子高生は反省を忘れて開き直ることを覚えた!(テレッテレー
だめだこの子絶対に前回の話を忘れてやがる・・・
その後受付カウンターから今回の依頼の報酬(しかもなんか上乗せもされてる)をもらい代わりに進化したモンスターたちを解体してもらうために解体場にモンスターを置いといてからギルドを出た。
「・・・で、どうだ?」
「どれも即死です。首や目玉からなど急所を突いてます。」
「どれも外傷が少ないため素材には困りません!」
「こっちは焦げて・・・というか炭になってますけど焦げているのは上半身のみなんで下半身だけは剥ぎ取りできます」
解体場にはユティリーが倒したモンスターが置かれている。断面がきれいな傷口に一部が炭化しているものなどさまざまだがどれも1,2発程度でこと切れた感じでそれ以外の外傷が目立たないことからウェドルフの言う通りにあっさりと倒してしまったんだろうなあの契約獣は。
「・・・はあ、ウェドルフは単独で瞬く間に撃破したと言ってたな。こんなあっさりとゴブリンナイトたちを殺れちまうなら・・・危険度Aランク以上のモンスターと見て間違いなさそうだな」
「しかし、あんなモンスター見たことも聞いたこともありませんよ?」
「ゴーレムやガーゴイルといった人工系のモンスターっぽいですけど」
「それにしちゃあ感情がわかりやすかったな」
「ええ、しかも周りの話もしっかり理解している分人並みの知能持ち・・・・」
「AよりもSランクじゃないっすか?」
計り知れないほどの力と人並みの知能を持ったモンスター。いくら契約獣として契約がなされていてもたかがランクDの冒険者が持っていいシナモノではない。
しかも本来、契約獣と契約主の関係は服従であり。契約獣が契約主の意思を無視して行動はしないのが当たり前だが今回の行動で契約獣であるはずのモンスターが好き勝手に行動するということは・・・
「やはりランクDではあの契約獣は扱いきれなさそうだな・・」
むしろ契約は契約主がモンスターを服従させてはじめて契約獣としての契約がなされる。モンスターは本能が強い。自分より弱い生き物に従わないのが道理だ。
しかしあのユティリーと言われたモンスターはどう見てもウェドルフよりも強い。いや強いどころの話ではない。下手すればワイバーン以上のAランクモンスターにも匹敵するであろう。
あのモンスターをうまく動かすにはDランク程度ではだめだ・・
「・・・ちとこっちで探してみるか」
Aランク以上の冒険者であればきっとあのモンスターをうまくコントロールできるであろう。
そうと決めれば解体場からギルドに足を運んだ。そんなことしても無駄だということにまだギルド長は気が付かない。
私は依頼の事をすっかり忘れていて、この話を改めて離している間。微動だにせずにウェドルフさんの隣で置物よろしく固まっていた。
そうだよ依頼失敗だよ。偵察だって言ってんのになに撃退してんだよ。・・・・いやいやでも女性陣救えてマスシ?女性陣もまだ清い体でいられるってお礼言われマシタシ?イインジャナインデスカ?
「・・・と、言うわけだ」
「・・・はぁ、本当になんだんだよお前の契約獣は。ゴブリンナイトにゴブリンメイジをはじめとした進化モンスターを含めて集落を撃破だぁ?しかもその進化モンスターどもはしっかり丸ごとそいつの魔法で持ってきてるたぁ・・・なんでもありだな」
「だが依頼は失敗だ。コイツの強さはわかっていたが今回は止められなかった契約主の俺の責任でもある」
「うーん・・・いや。今回は緊急対処として処理する。」
「はっ?!」
緊急対処?依頼失敗じゃない??
「今回はゴブリンに拉致された女たちの中に豪商の孫娘がいてなその孫娘をたいそう可愛がっていたらしく今回はその行動は正しいとされる事になる」
「・・だがな」
「まあ、今回は運がいいとしておこうや。だが、次はしっかり手綱を持っておけよ?」
「・・ああ」
おお、今回はお咎めなしと!!よかったぁ!!
「(・・・まあ豪商の孫の話は本当だし今この契約獣を使えないようにするのは得策ではない・・か)」
仏の顔は3度まで・・て言うわけじゃないけど次はこういったことは確実に失敗としてみなされる。今回は本当に運がよかったかも。
何はともあれあそこで女性陣を助けた私グッジョブ!!ウェドルフさんにはくぎを刺されたけど次こそは失敗しなければいいんでしょ!!
女子高生は反省を忘れて開き直ることを覚えた!(テレッテレー
だめだこの子絶対に前回の話を忘れてやがる・・・
その後受付カウンターから今回の依頼の報酬(しかもなんか上乗せもされてる)をもらい代わりに進化したモンスターたちを解体してもらうために解体場にモンスターを置いといてからギルドを出た。
「・・・で、どうだ?」
「どれも即死です。首や目玉からなど急所を突いてます。」
「どれも外傷が少ないため素材には困りません!」
「こっちは焦げて・・・というか炭になってますけど焦げているのは上半身のみなんで下半身だけは剥ぎ取りできます」
解体場にはユティリーが倒したモンスターが置かれている。断面がきれいな傷口に一部が炭化しているものなどさまざまだがどれも1,2発程度でこと切れた感じでそれ以外の外傷が目立たないことからウェドルフの言う通りにあっさりと倒してしまったんだろうなあの契約獣は。
「・・・はあ、ウェドルフは単独で瞬く間に撃破したと言ってたな。こんなあっさりとゴブリンナイトたちを殺れちまうなら・・・危険度Aランク以上のモンスターと見て間違いなさそうだな」
「しかし、あんなモンスター見たことも聞いたこともありませんよ?」
「ゴーレムやガーゴイルといった人工系のモンスターっぽいですけど」
「それにしちゃあ感情がわかりやすかったな」
「ええ、しかも周りの話もしっかり理解している分人並みの知能持ち・・・・」
「AよりもSランクじゃないっすか?」
計り知れないほどの力と人並みの知能を持ったモンスター。いくら契約獣として契約がなされていてもたかがランクDの冒険者が持っていいシナモノではない。
しかも本来、契約獣と契約主の関係は服従であり。契約獣が契約主の意思を無視して行動はしないのが当たり前だが今回の行動で契約獣であるはずのモンスターが好き勝手に行動するということは・・・
「やはりランクDではあの契約獣は扱いきれなさそうだな・・」
むしろ契約は契約主がモンスターを服従させてはじめて契約獣としての契約がなされる。モンスターは本能が強い。自分より弱い生き物に従わないのが道理だ。
しかしあのユティリーと言われたモンスターはどう見てもウェドルフよりも強い。いや強いどころの話ではない。下手すればワイバーン以上のAランクモンスターにも匹敵するであろう。
あのモンスターをうまく動かすにはDランク程度ではだめだ・・
「・・・ちとこっちで探してみるか」
Aランク以上の冒険者であればきっとあのモンスターをうまくコントロールできるであろう。
そうと決めれば解体場からギルドに足を運んだ。そんなことしても無駄だということにまだギルド長は気が付かない。
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