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第30話、師匠から出された宿題
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「よかった…… 樹葵――」
玲萌が涙さえ浮かべて俺をみつめる。さっき、ぐへへへへとか言ってたヤツとは別人である。てか俺、幻聴でも聞いてたのかな?
だがふと視線を落とすと、長半纏の前がはだけているのが目に入る。あれはやっぱり現実だったんだ。
もし逆の立場だったとして、俺が玲萌や惠簾を脱がそうとするかなって考えると、ぜってーンなことしねー! 動けない相手の下着まで脱がせちゃお♪ とかねえからな!? もし自分の理性で抑えられないと思ったら部屋から出ていくぜ?
「ひどいよ」
思わず本音が口からこぼれた。「俺が人間じゃないからって」
「え?」
玲萌が目を見開く。
「俺がこの姿だから何してもいいと思ったんでしょ!?」
感情がたかぶって、予期せず子供みたいな声が出てしまったことに自分で驚く。俺はどうしたらいいか分からなくなって、両手に顔をうずめた。
「ち、違うの樹葵! あたし……」
俺があぐらをかく寝台に、玲萌はひざをついた。「そのっ、樹葵のこともっと知りたくて、きみのすべてに興味があって…… つい――」
着物に覆われた玲萌のひざが俺の足にあたる。顔をあげると、玲萌は涙をためた瞳でうつむいていた。「繊細なきみを傷つけちゃってごめんなさい……」
泣き出しそうな玲萌を見ていると、被害者みたいな口調で彼女を責めてしまった自分が恥ずかしくなる。玲萌の桃色の髪をなでながら、
「泣かないで」
と、その顔をのぞきこむようにうかがう。
「ううっ、樹葵ーっ」
玲萌は突然、俺の首に抱きついてきた。
「あーよしよし」
と彼女の背をやさしくたたく俺。
夕露が目をそらしながら、
「樹葵くん、ちょろすぎ」
とつぶやいた。
「いえいえ橘さまはおやさしすぎるんですよ!」
と惠簾。この娘も共犯なんだけどな!?
玲萌が泣き笑いしながら、俺から離れる。
するとまだ長襦袢しか着ていない惠簾が、俺の銀髪をなでながら抱き寄せた。
「わたくしも玲萌さんも、橘さまがかわい――じゃなくて大切でしょうがなくて、ついつい暴走してしまったんですよ」
そーなのかなぁ? ま、大切にされてんなら悪い気はしねーな!
「でも樹葵くん、玲萌せんぱいを助けてくれてありがとね!」
夕露があどけない笑顔を向けた。お、そーゆーかわいげある反応もできるじゃんか夕露。いっつも玲萌にばっか懐いてるけどさ。
「樹葵っていつもあたしを守ってくれるよね」
玲萌がまた泣きそうになる。「ほんとはあたしが、傷つきやすい樹葵の心の支えになりたいのに……」
襲おうとしたくせに何を言ってるんだ、こいつは。という言葉を飲み込んで、小袖のすそをぎゅっとにぎる少女の手に片手を重ねて、俺はにっこりとほほ笑みかけた。
「その気持ちだけで俺はすっごくうれしいよ」
「えへへ」
と玲萌がくすぐったそうに笑いかえしたとき、救護之間の戸がこんこんとたたかれた。
「そういえば誰が俺をここに運んでくれたんだ?」
はだけた着物を直しながら尋ねたら、
「私ですよ」
と戸が開いた。「橘くん、意識が戻ったようでよかったです」
ほっとした様子で瀬良師匠が入ってきた。
「旧校舎の敷地で惠簾さんが回復術をかけてくれたのですが、何も覚えていませんか?」
「覚えてねえっす」
「そうですか。玲萌さんに膝枕されていたのですがねぇ」
その情報、必要ある?
「だ、だって! 樹葵はあたしをかばったまま倒れちゃったから!」
案の定、玲萌があせる。
「あのまま膝枕してもらっていても良かったんですが、橘くんの目が覚めるまでずっと外にいたら冷えてしまいますからね」
「そっか、それで瀬良の旦那が風の術で運んでくれたんだな」
「いえ、ふつうに抱きかかえて。橘くん小柄ですからね」
…………。反論したいが瀬良師匠はかなりの長身なので黙っておく。
瀬良師匠がおもむろに近付いて、俺の後頭部のあたりをわしゃわしゃとなでまわした。
「ちょっ、何しやがんでぃ!」
「たんこぶひとつありませんね。さすが千年に一度の巫女です」
確かに痛みすら残っていないのは、惠簾の大きな神通力と回復術によるものなのか。
俺のくせっ毛を手ぐしで整えながら師匠が、
「そうそう、生徒会長の凪留くんから学園祭の話を聞きましたよ」
と話し始める。俺はなんのことだっけ? と記憶をたぐり寄せる。
「学園祭のトリに生徒会が何をするかで意見が割れているそうですね」
「そうよ! 多数決ではあたしの案が勝ってるんだから!」
玲萌が元気に答える。
「演劇をやって瞑想して橘くんが歌うって案ですか?」
盛りだくさんだが学園祭までの短い期間で仕上がるんだろうか?
「師匠、許可して! お願い!」
玲萌が手を合わせる。
「それなんですが―― 一番最初に土蜘蛛退治の方法をみつけたひとの意見を通すことにしましょう」
「どーゆーこった?」
声をあげた俺に、
「今回は私と惠簾さん二人の力で封印しましたが、八百五十年前に高山神社の巫女さんが七日七晩、祈祷を続けた術とは異なります」
惠簾がうなずいて、
「昔の封印術は三百年前、乱世の時代に失われてしまったのです。戦乱で多くの書物が焼けてしまい――」
と悲痛な面持ちで語った。
「ですから古文書院の記録をたどって、学習の一環としてきみたちに調べてもらおうと思ったのですよ。八百五十年前の封印術や――」
「七日七晩という時間を祈祷にかけても、そのあいだ土蜘蛛が復活しなかった。どうやって倒したのかってことだな」
俺の言葉に師匠は深くうなずいた。
「よっしゃ、いまから古文書院!」
走り出そうとした玲萌の首根っこを師匠がつかまえる。「いま何時だと思ってるんですか。もう閉まりますよ」
玲萌が涙さえ浮かべて俺をみつめる。さっき、ぐへへへへとか言ってたヤツとは別人である。てか俺、幻聴でも聞いてたのかな?
だがふと視線を落とすと、長半纏の前がはだけているのが目に入る。あれはやっぱり現実だったんだ。
もし逆の立場だったとして、俺が玲萌や惠簾を脱がそうとするかなって考えると、ぜってーンなことしねー! 動けない相手の下着まで脱がせちゃお♪ とかねえからな!? もし自分の理性で抑えられないと思ったら部屋から出ていくぜ?
「ひどいよ」
思わず本音が口からこぼれた。「俺が人間じゃないからって」
「え?」
玲萌が目を見開く。
「俺がこの姿だから何してもいいと思ったんでしょ!?」
感情がたかぶって、予期せず子供みたいな声が出てしまったことに自分で驚く。俺はどうしたらいいか分からなくなって、両手に顔をうずめた。
「ち、違うの樹葵! あたし……」
俺があぐらをかく寝台に、玲萌はひざをついた。「そのっ、樹葵のこともっと知りたくて、きみのすべてに興味があって…… つい――」
着物に覆われた玲萌のひざが俺の足にあたる。顔をあげると、玲萌は涙をためた瞳でうつむいていた。「繊細なきみを傷つけちゃってごめんなさい……」
泣き出しそうな玲萌を見ていると、被害者みたいな口調で彼女を責めてしまった自分が恥ずかしくなる。玲萌の桃色の髪をなでながら、
「泣かないで」
と、その顔をのぞきこむようにうかがう。
「ううっ、樹葵ーっ」
玲萌は突然、俺の首に抱きついてきた。
「あーよしよし」
と彼女の背をやさしくたたく俺。
夕露が目をそらしながら、
「樹葵くん、ちょろすぎ」
とつぶやいた。
「いえいえ橘さまはおやさしすぎるんですよ!」
と惠簾。この娘も共犯なんだけどな!?
玲萌が泣き笑いしながら、俺から離れる。
するとまだ長襦袢しか着ていない惠簾が、俺の銀髪をなでながら抱き寄せた。
「わたくしも玲萌さんも、橘さまがかわい――じゃなくて大切でしょうがなくて、ついつい暴走してしまったんですよ」
そーなのかなぁ? ま、大切にされてんなら悪い気はしねーな!
「でも樹葵くん、玲萌せんぱいを助けてくれてありがとね!」
夕露があどけない笑顔を向けた。お、そーゆーかわいげある反応もできるじゃんか夕露。いっつも玲萌にばっか懐いてるけどさ。
「樹葵っていつもあたしを守ってくれるよね」
玲萌がまた泣きそうになる。「ほんとはあたしが、傷つきやすい樹葵の心の支えになりたいのに……」
襲おうとしたくせに何を言ってるんだ、こいつは。という言葉を飲み込んで、小袖のすそをぎゅっとにぎる少女の手に片手を重ねて、俺はにっこりとほほ笑みかけた。
「その気持ちだけで俺はすっごくうれしいよ」
「えへへ」
と玲萌がくすぐったそうに笑いかえしたとき、救護之間の戸がこんこんとたたかれた。
「そういえば誰が俺をここに運んでくれたんだ?」
はだけた着物を直しながら尋ねたら、
「私ですよ」
と戸が開いた。「橘くん、意識が戻ったようでよかったです」
ほっとした様子で瀬良師匠が入ってきた。
「旧校舎の敷地で惠簾さんが回復術をかけてくれたのですが、何も覚えていませんか?」
「覚えてねえっす」
「そうですか。玲萌さんに膝枕されていたのですがねぇ」
その情報、必要ある?
「だ、だって! 樹葵はあたしをかばったまま倒れちゃったから!」
案の定、玲萌があせる。
「あのまま膝枕してもらっていても良かったんですが、橘くんの目が覚めるまでずっと外にいたら冷えてしまいますからね」
「そっか、それで瀬良の旦那が風の術で運んでくれたんだな」
「いえ、ふつうに抱きかかえて。橘くん小柄ですからね」
…………。反論したいが瀬良師匠はかなりの長身なので黙っておく。
瀬良師匠がおもむろに近付いて、俺の後頭部のあたりをわしゃわしゃとなでまわした。
「ちょっ、何しやがんでぃ!」
「たんこぶひとつありませんね。さすが千年に一度の巫女です」
確かに痛みすら残っていないのは、惠簾の大きな神通力と回復術によるものなのか。
俺のくせっ毛を手ぐしで整えながら師匠が、
「そうそう、生徒会長の凪留くんから学園祭の話を聞きましたよ」
と話し始める。俺はなんのことだっけ? と記憶をたぐり寄せる。
「学園祭のトリに生徒会が何をするかで意見が割れているそうですね」
「そうよ! 多数決ではあたしの案が勝ってるんだから!」
玲萌が元気に答える。
「演劇をやって瞑想して橘くんが歌うって案ですか?」
盛りだくさんだが学園祭までの短い期間で仕上がるんだろうか?
「師匠、許可して! お願い!」
玲萌が手を合わせる。
「それなんですが―― 一番最初に土蜘蛛退治の方法をみつけたひとの意見を通すことにしましょう」
「どーゆーこった?」
声をあげた俺に、
「今回は私と惠簾さん二人の力で封印しましたが、八百五十年前に高山神社の巫女さんが七日七晩、祈祷を続けた術とは異なります」
惠簾がうなずいて、
「昔の封印術は三百年前、乱世の時代に失われてしまったのです。戦乱で多くの書物が焼けてしまい――」
と悲痛な面持ちで語った。
「ですから古文書院の記録をたどって、学習の一環としてきみたちに調べてもらおうと思ったのですよ。八百五十年前の封印術や――」
「七日七晩という時間を祈祷にかけても、そのあいだ土蜘蛛が復活しなかった。どうやって倒したのかってことだな」
俺の言葉に師匠は深くうなずいた。
「よっしゃ、いまから古文書院!」
走り出そうとした玲萌の首根っこを師匠がつかまえる。「いま何時だと思ってるんですか。もう閉まりますよ」
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