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第4話★三つの誓い【ジュキ視点】
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「ジュキ、レモの護衛であるお前は本来ならば、魔王城から出たいというレモを説得して止める立場だったんだぞ?」
クラーケンのソテーを切り分けながら、俺はむすっとした顔でアンリの兄貴の説教を聞いていた。
「俺もレモも、あんたが脅してると思ったんだよ」
小声でつぶやいてから、
「その点に関してはすっごく反省しています」
とあやまった。これはマジで本心。レモが目の前で倒れたのだから。
「私もお前を城内の権力争いに巻き込んでしまって、すまないと思っている」
「俺、もう死ぬんだと思った……」
うつむいた俺に、
「本当に、あいつらが処刑を実行する前にお前をみつけられてよかった」
アンリの兄貴は片手で頭を抱えた。その顔を見るといまにも泣きだしそうだ。
腹が減ってる俺は構わず、小さく切ったクラーケンの足にマンドラゴラの実を煮詰めたソースをかけつつ、
「それで俺は―― 前みたいにレモの護衛をつとめられるの?」
「レモネッラ姫と呼べ」
間髪入れずに小言で切り替えされた。「お前のその距離感が問題なのだ」
静かな、だが厳しい口調で断言されて、俺は憮然としたまま料理を口に運んでいた。
「お前を護衛に戻す前に三つ、誓ってほしいことがある」
アンリのその言葉に俺は顔を上げた。口はもぐもぐしたままだが。
「ひとつ――」
と彼は指を一本立て、
「もう二度とレモを城の外へ出さないこと」
「分かってる」
俺は沈んだ声で答えた。レモが一生とらわれの身だと思うと、悲しみと苦しさで胸がふさいだ。
「ふたつ」
アンリの声が広い食堂に、静かに響く。
「レモを城内の者からも城外の者からも、さらに魔族だけでなく人間からも守ること」
「城外? 人間?」
何を言ってるんだ? 俺はアンリの顔をまじまじと見ながら、
「レモは――レモネッラ姫は魔王城から出られないじゃないか。それともまた勇者が攻めてくる予定でもあるのか?」
「攻めさせない」
アンリは決意を込めたまなざしで首を振った。
「そのためには、異世界から勇者を召喚したブルクハルト王国との関係を良好に保つ必要がある。人間界の王国に恭順の意を示していれば、魔界は平和なんだ」
俺はうなずいて、
「勇者と聖女が健在なのに、また戦って勝てるわけないもんな」
「そう。人間というのは、一人一人はたいした魔力も持たず弱い生き物だが、勇者と聖女がいる限り勝ち目がない――こういう簡単な理屈も分からない血の気の多いやつがたくさんいて困るよ、魔族には」
アンリは盛大にため息をついた。「いまの魔界に残る戦力は、魔王の魔力を受け継いだレモか、四天王二人の血を引くジュキくらいだからな」
「げっ」
俺は思わず声を上げた。そういうパワーバランスで自分たちを取り巻く環境を考えてみたことがなかった。
だがこのあと彼の口から出たのは恐るべき可能性だった。
「ブルクハルト国王は、魔王の娘と四天王の子供を魔界から遠ざけ、勇者と聖女の力が及ぶ範囲で監視することを望んでいる」
俺は言葉を失った。俺とレモは生まれ育った魔界で生きていけないってことか?
「その方法はレモを人間の貴族に嫁がせることなんだ」
俺は息をするのも忘れて口を閉ざしていた。
「聖女が王都に張った強力な結界の中でなら、レモは自由に暮らせるんだ。魔王城に閉じ込められているよりずっとましだろう」
「――それなら……」
俺はかすれた声をしぼり出した。「いいんじゃねぇか…… レモが幸せになれるなら……」
「そういう理由で、お前に守ってほしい最後の誓いは――」
アンリは吸い込まれそうな暗い蒼色の瞳で俺をまっすぐ見た。
「護衛の騎士と侯爵令嬢の関係を超えてはならない。どういう意味か分かるか?」
意味が分かるからこそ、俺は怖くてその言葉を発することができなかった。
「お前は男としてレモを愛してはいけない。臣下と主君の関係を守るんだ」
無情にもアンリは言い放った。
長いこと胸の中で大切にしてきた気持ちは、だれにも伝えることなく散った。
その後ようやく会わせてもらえたレモは、憔悴しきっていた。
俺はレモを幸せにしたくて逃避行を計画したのにその結果、彼女をこんな姿にしてしまった。俺の愛は彼女を不幸にするんだ――
悔しくて涙が止まらない俺に気づいてレモは弱々しい笑みを浮かべると、やさしく俺の手をにぎってくれた。
俺が三つの誓いのうち一つでも破ったら永遠に護衛の任務から追放すると、アンリは言った。
「そんなことしたらレモネッラ姫は、今度こそ餓死しちまうかもしれねぇ!」
反発する俺に、
「私はレモが魔侯爵の妹として責任ある行動をとることを期待している」
「あんた、妹の命が大切じゃないのかよ!?」
さらに言いつのる俺に、
「大切だとも!」
アンリは俺の言葉遣いを訂正するのも忘れて大声を出した。「だからお前を必死になって探したんだ!」
それからゆっくり深呼吸して、
「だが私は侯爵として、魔族たちの命を守る使命を背負っているのだ。私が生きているうちは決して人間との間に戦いは起こさない」
ゆっくりと話すその言葉には、揺るぎない意志がみなぎっていた。「レモ一人の命のために、魔族数百万の命を危険にさらすわけにはいかないんだ」
俺はようやく、自分たちの置かれた立場を理解した。唇をかんで目を伏せると、
「三つの約束を守ることをここに誓います、アンリ閣下」
はっきりと宣言した。戦災孤児である俺自身、だれより戦を憎んでいたから――。
アンリはゆっくりとうなずいて、
「お前が守るのはただ一人、レモの命だけだ。代わりにお前も含め魔族全ての命は私が背負おう」
あのときのアンリはもう二十歳になっていただろうか。
若い魔侯爵の固い決意を俺は尊重することにした。
この事件をきっかけに魔王城内の反体制派が洗い出され、大勢が監獄へ送られ、そうでない者も魔界の辺境の地へ島流しになった。
俺は二年前のことを思い出しながら、王城内の自室のベッドに仰向けになって暗い天井を見上げていた。
「レモのやつ、まだあのしおり使ってたな……」
今朝、彼女がいとおしそうになでていた四つ葉のクローバーのしおりが脳裏に浮かぶ。魔王城の庭園や城壁に囲まれた野原で過ごした幸せな時間は、俺のかけがえない思い出だ。
「かわいいなあ、レモ――」
俺の腕の中で「いつもあたしを守ってくれてありがと!」と、キラキラした笑顔を見せてくれた今朝の彼女を思い出す。
「いけね。こんな気持ちになっちゃいけねぇんだ……」
俺は寝返りを打つと、うつ伏せになって枕に顔を押し付けた。
そのとき部屋のドアをたたく音がした。
こんな夜遅くになんだろう? と首をかしげながらドアを開けると、レモの侍女であるユリアが立っていた。
「レモネッラ様からです」
声をひそめてそう伝えると、俺に小さな封筒を手渡した。彼女は人差し指を唇に当てて秘密の手紙であることを示すと、そっとドアを閉めた。
「嫌な予感がする――」
ユリアが去るとすぐに、俺は手紙を開封した。
――親愛なる私の騎士ジュキエーレ、
二年前の夜を覚えていますか? 魔王城の城壁を越えた途端、聖女の術が発動して私は意識を失いました。あれから私はずっと、このいまいましい術を解く方法を研究していたのです。禁呪はほとんど完成しつつあります。あなたがまだ私と一緒にいたいと願ってくださるなら今夜、王城広場の時計塔が二つ鐘を打つとき、黒薔薇の庭の朽ちたブランコの下で待っていてください。あなたが来てくださることを祈っています。
――いつもあなたを思っているレモネッラより
俺はしばらくレモの美しい筆跡に見惚れていた。そっと唇を近づけるとインクのにおいがした。それで我に返った俺は、
「レモ、何を考えているんだ?」
答えが返ってくるはずもないのに便せんに問いかけた。
「禁呪ってなんだよ……」
二年前レモは俺を探させるため、一切食事に口をつけないという方法で自分の命を人質に取った。そのおかげで俺は秘密裏に処刑される寸前、発見され救助されたのだから彼女は命の恩人だ。
だが同時に俺は学んだ。レモは自分の望みをとげるためなら死をも恐れないのだ。
「そういう娘だから好きになったんだよなぁ、俺……」
自嘲気味につぶやいて、いとしい人の字をもう一度眺めた。
「俺は決して、きみを失いたくないんだ」
だから、禁呪なんて物騒なものは、やめさせなくては。
「レモに生きて幸せになってもらうには、どうしたらいいんだ?」
そうだ。人間の王子がいいヤツで、あいつを愛して幸せにしてくれりゃあいいんだ。
――それは素晴らしいアイディアだった。だが俺の両眼からは悔し涙があふれ出した。
「なんで――っ それが俺じゃねぇんだよ……! レモを愛して幸せにしてやる役目が、俺じゃないんだ!!」
手紙を胸に抱いて、俺は歯を食いしばった。
「俺が……っ この手で……っ あいつを幸せにしてやりたかった!」
しばらく机に突っ伏していた俺は、ややあって涙にぬれた顔を上げた。
「そうだ、決意するしかない」
低い声でつぶやく。
直接俺が幸せにしてやれなくても、彼女の幸せのために動くことはできるんだ。
「俺は強くならなきゃいけない。彼女の護衛という使命を、本当の意味でまっとうするときが来たんだ」
クラーケンのソテーを切り分けながら、俺はむすっとした顔でアンリの兄貴の説教を聞いていた。
「俺もレモも、あんたが脅してると思ったんだよ」
小声でつぶやいてから、
「その点に関してはすっごく反省しています」
とあやまった。これはマジで本心。レモが目の前で倒れたのだから。
「私もお前を城内の権力争いに巻き込んでしまって、すまないと思っている」
「俺、もう死ぬんだと思った……」
うつむいた俺に、
「本当に、あいつらが処刑を実行する前にお前をみつけられてよかった」
アンリの兄貴は片手で頭を抱えた。その顔を見るといまにも泣きだしそうだ。
腹が減ってる俺は構わず、小さく切ったクラーケンの足にマンドラゴラの実を煮詰めたソースをかけつつ、
「それで俺は―― 前みたいにレモの護衛をつとめられるの?」
「レモネッラ姫と呼べ」
間髪入れずに小言で切り替えされた。「お前のその距離感が問題なのだ」
静かな、だが厳しい口調で断言されて、俺は憮然としたまま料理を口に運んでいた。
「お前を護衛に戻す前に三つ、誓ってほしいことがある」
アンリのその言葉に俺は顔を上げた。口はもぐもぐしたままだが。
「ひとつ――」
と彼は指を一本立て、
「もう二度とレモを城の外へ出さないこと」
「分かってる」
俺は沈んだ声で答えた。レモが一生とらわれの身だと思うと、悲しみと苦しさで胸がふさいだ。
「ふたつ」
アンリの声が広い食堂に、静かに響く。
「レモを城内の者からも城外の者からも、さらに魔族だけでなく人間からも守ること」
「城外? 人間?」
何を言ってるんだ? 俺はアンリの顔をまじまじと見ながら、
「レモは――レモネッラ姫は魔王城から出られないじゃないか。それともまた勇者が攻めてくる予定でもあるのか?」
「攻めさせない」
アンリは決意を込めたまなざしで首を振った。
「そのためには、異世界から勇者を召喚したブルクハルト王国との関係を良好に保つ必要がある。人間界の王国に恭順の意を示していれば、魔界は平和なんだ」
俺はうなずいて、
「勇者と聖女が健在なのに、また戦って勝てるわけないもんな」
「そう。人間というのは、一人一人はたいした魔力も持たず弱い生き物だが、勇者と聖女がいる限り勝ち目がない――こういう簡単な理屈も分からない血の気の多いやつがたくさんいて困るよ、魔族には」
アンリは盛大にため息をついた。「いまの魔界に残る戦力は、魔王の魔力を受け継いだレモか、四天王二人の血を引くジュキくらいだからな」
「げっ」
俺は思わず声を上げた。そういうパワーバランスで自分たちを取り巻く環境を考えてみたことがなかった。
だがこのあと彼の口から出たのは恐るべき可能性だった。
「ブルクハルト国王は、魔王の娘と四天王の子供を魔界から遠ざけ、勇者と聖女の力が及ぶ範囲で監視することを望んでいる」
俺は言葉を失った。俺とレモは生まれ育った魔界で生きていけないってことか?
「その方法はレモを人間の貴族に嫁がせることなんだ」
俺は息をするのも忘れて口を閉ざしていた。
「聖女が王都に張った強力な結界の中でなら、レモは自由に暮らせるんだ。魔王城に閉じ込められているよりずっとましだろう」
「――それなら……」
俺はかすれた声をしぼり出した。「いいんじゃねぇか…… レモが幸せになれるなら……」
「そういう理由で、お前に守ってほしい最後の誓いは――」
アンリは吸い込まれそうな暗い蒼色の瞳で俺をまっすぐ見た。
「護衛の騎士と侯爵令嬢の関係を超えてはならない。どういう意味か分かるか?」
意味が分かるからこそ、俺は怖くてその言葉を発することができなかった。
「お前は男としてレモを愛してはいけない。臣下と主君の関係を守るんだ」
無情にもアンリは言い放った。
長いこと胸の中で大切にしてきた気持ちは、だれにも伝えることなく散った。
その後ようやく会わせてもらえたレモは、憔悴しきっていた。
俺はレモを幸せにしたくて逃避行を計画したのにその結果、彼女をこんな姿にしてしまった。俺の愛は彼女を不幸にするんだ――
悔しくて涙が止まらない俺に気づいてレモは弱々しい笑みを浮かべると、やさしく俺の手をにぎってくれた。
俺が三つの誓いのうち一つでも破ったら永遠に護衛の任務から追放すると、アンリは言った。
「そんなことしたらレモネッラ姫は、今度こそ餓死しちまうかもしれねぇ!」
反発する俺に、
「私はレモが魔侯爵の妹として責任ある行動をとることを期待している」
「あんた、妹の命が大切じゃないのかよ!?」
さらに言いつのる俺に、
「大切だとも!」
アンリは俺の言葉遣いを訂正するのも忘れて大声を出した。「だからお前を必死になって探したんだ!」
それからゆっくり深呼吸して、
「だが私は侯爵として、魔族たちの命を守る使命を背負っているのだ。私が生きているうちは決して人間との間に戦いは起こさない」
ゆっくりと話すその言葉には、揺るぎない意志がみなぎっていた。「レモ一人の命のために、魔族数百万の命を危険にさらすわけにはいかないんだ」
俺はようやく、自分たちの置かれた立場を理解した。唇をかんで目を伏せると、
「三つの約束を守ることをここに誓います、アンリ閣下」
はっきりと宣言した。戦災孤児である俺自身、だれより戦を憎んでいたから――。
アンリはゆっくりとうなずいて、
「お前が守るのはただ一人、レモの命だけだ。代わりにお前も含め魔族全ての命は私が背負おう」
あのときのアンリはもう二十歳になっていただろうか。
若い魔侯爵の固い決意を俺は尊重することにした。
この事件をきっかけに魔王城内の反体制派が洗い出され、大勢が監獄へ送られ、そうでない者も魔界の辺境の地へ島流しになった。
俺は二年前のことを思い出しながら、王城内の自室のベッドに仰向けになって暗い天井を見上げていた。
「レモのやつ、まだあのしおり使ってたな……」
今朝、彼女がいとおしそうになでていた四つ葉のクローバーのしおりが脳裏に浮かぶ。魔王城の庭園や城壁に囲まれた野原で過ごした幸せな時間は、俺のかけがえない思い出だ。
「かわいいなあ、レモ――」
俺の腕の中で「いつもあたしを守ってくれてありがと!」と、キラキラした笑顔を見せてくれた今朝の彼女を思い出す。
「いけね。こんな気持ちになっちゃいけねぇんだ……」
俺は寝返りを打つと、うつ伏せになって枕に顔を押し付けた。
そのとき部屋のドアをたたく音がした。
こんな夜遅くになんだろう? と首をかしげながらドアを開けると、レモの侍女であるユリアが立っていた。
「レモネッラ様からです」
声をひそめてそう伝えると、俺に小さな封筒を手渡した。彼女は人差し指を唇に当てて秘密の手紙であることを示すと、そっとドアを閉めた。
「嫌な予感がする――」
ユリアが去るとすぐに、俺は手紙を開封した。
――親愛なる私の騎士ジュキエーレ、
二年前の夜を覚えていますか? 魔王城の城壁を越えた途端、聖女の術が発動して私は意識を失いました。あれから私はずっと、このいまいましい術を解く方法を研究していたのです。禁呪はほとんど完成しつつあります。あなたがまだ私と一緒にいたいと願ってくださるなら今夜、王城広場の時計塔が二つ鐘を打つとき、黒薔薇の庭の朽ちたブランコの下で待っていてください。あなたが来てくださることを祈っています。
――いつもあなたを思っているレモネッラより
俺はしばらくレモの美しい筆跡に見惚れていた。そっと唇を近づけるとインクのにおいがした。それで我に返った俺は、
「レモ、何を考えているんだ?」
答えが返ってくるはずもないのに便せんに問いかけた。
「禁呪ってなんだよ……」
二年前レモは俺を探させるため、一切食事に口をつけないという方法で自分の命を人質に取った。そのおかげで俺は秘密裏に処刑される寸前、発見され救助されたのだから彼女は命の恩人だ。
だが同時に俺は学んだ。レモは自分の望みをとげるためなら死をも恐れないのだ。
「そういう娘だから好きになったんだよなぁ、俺……」
自嘲気味につぶやいて、いとしい人の字をもう一度眺めた。
「俺は決して、きみを失いたくないんだ」
だから、禁呪なんて物騒なものは、やめさせなくては。
「レモに生きて幸せになってもらうには、どうしたらいいんだ?」
そうだ。人間の王子がいいヤツで、あいつを愛して幸せにしてくれりゃあいいんだ。
――それは素晴らしいアイディアだった。だが俺の両眼からは悔し涙があふれ出した。
「なんで――っ それが俺じゃねぇんだよ……! レモを愛して幸せにしてやる役目が、俺じゃないんだ!!」
手紙を胸に抱いて、俺は歯を食いしばった。
「俺が……っ この手で……っ あいつを幸せにしてやりたかった!」
しばらく机に突っ伏していた俺は、ややあって涙にぬれた顔を上げた。
「そうだ、決意するしかない」
低い声でつぶやく。
直接俺が幸せにしてやれなくても、彼女の幸せのために動くことはできるんだ。
「俺は強くならなきゃいけない。彼女の護衛という使命を、本当の意味でまっとうするときが来たんだ」
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