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一章、嘘 ――Drug Trip――
04.終わりは突然訪れる
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殻を破るための一大決心は、なんの事件も起こさず幕を下ろした。喜びもなければ深く傷付くでもない、熱い気持ちは急激に萎えてゆく。胸にちくりとする痛みさえ、自分への嫌悪が痛いだけ、好きなんです、の言葉のなんとあさましいことか。人の愛を望んだのは、認められたいがため、幸田に認められた自分ならば、好くことができるからか?
黒い霞の中で息をする。気が付くと、現代作家論の授業中、三島由紀夫の話をする教授は、のっぺらぼう。生まれながらにハンディを背負った「金閣寺」の主人公や、頑張っているわりにどことなく影が薄く情けない「女方」の主人公に、無性に腹が立つ。重い虚脱と激しい怒りが交互に打ち寄せ、机に置いた手を砕こうと何度も必死になった。
次に気付いたのは、アパートの部屋の中。むっとした熱気にうんざりして窓を開け放ち、髪を解いてベッドに寝っ転がる。隣の部屋から物音、階下からは話し声、表を走る車の音に混ざり蝉の声、ばらまかれた音に阻まれ、心は静まらない。
このまま動けなくなってしまうのでは、と震える。先輩への恋愛という楽しい事件を作ってさえ、たまり場へ向かう足は重く、図書館へ逃げ込んでいた。こんな消極姿勢に流されるままでは、どんどん駄目になってゆくと、多大な努力と決心をもって人々の輪に入ろうとしたけれど。
(大体行ったって、くだらない話してるばかりじゃない)
今は正直な気持ちを否定する力はない。消そうと必死になっている自分が顔を出す。
(そもそも時間の無駄だよ。まるで暇人の集まりだ。オールラウンドなんか入ったのがまずったのかな)
集まって特に何をするでもなく、テーブルゲームをしたり話したり、あとは月に一度くらい皆でどこかへゆく、そんなサークルを文化系オールラウンドと呼ぶ。初めてのぞきに行ったときに、二年生の女の子が言っていたのを思い出す。「ついつい朝からたまり場行っちゃって、出席やばくなるんだよね」彼女の法学棟は、学食棟の前を通らずには行けないから、講義に出るつもりで大学へ来ても、足が勝手に学食棟のたまり場へ向かうのだという。
(あたしは一向にそうはなんないけどね)
なぜ皆が楽しいと言うことがつまらないのだろう。皆が盛り上がっているときに、ひとりだけ冷めているのだろう。
皆を囲む壁の前で、いつも膝を抱えてこらえていた。ひとりの時には感じない孤独が、人の輪の中で襲ってくる。助けて、と悲鳴をあげても誰にも聞こえない。
(大学に入ったら変わろうって決めたのに)
もう白黒写真の日々は送りたくない、だがいくら外から色を付けても、苦しいばかりだ。校則に従っていたときのように流行に従い、両親の言いつけを守る子供のようにサークル仲間の言いなりになっている。
(束縛されるばかりなんだ! そして束縛しているのはあたし自身なんだ、なりたい、ならなくちゃって焦るばかりで)
ただ標準的な大学生の毎日を楽しみたいだけなのに、それはこんなにも難しいのか。
いつの間にか眠っていたようだ。前髪を揺らす夜風に目が覚める。自分の不用心に慌てて窓を閉め、何をする気も起こらず再びベッドに転がる。外はすっかり暗くなっているのに、夜響はいつまで経っても帰ってこない。
(全部夢だった?)
狭い部屋の中、どこにも夜響がいた証拠などない。力無く向けたまなざしにコンポが映る。何が入っているかも確かめずに、MDを再生すれば、いよー、ぽん、と鼓の音がして、三味線の演奏が始まる。実家にいた頃、江戸時代が好きで、音楽からも染まりたくて、近所の図書館でCDを借りてきた。
好きな音楽に包まれると、張りつめていた糸がぷつんと切れて、目の奥が熱くなる。急にほっとして、遥は小さな子供のように泣きじゃくった。もうどこにも行きたくない、ずっとこの曲と一緒に、この小さな部屋でタオルケットにくるまっていたい。
(自分に鞭を当て続けてなんになるの?)
もう今は、夢に見ていた刺激的な日々など、どうでもよかった。心の奥にひとり沈んで、ずっと深いところで眠っていたい。三味線と笛、鼓の競演は、にぎやかな中にもどこか哀愁を漂わせて、昔懐かしい町並みと祭りの情景を描き出す。通りをゆく神輿、月の下浮かぶ影、法被姿の担ぎ手たちを、遥は長屋の木戸の前で誰かと数えている。
好きな世界にだけ浸かっていたい。人には話したことない趣味でも。
突如玄関の方から、がちゃっと鍵があく音がする。遥は思わず身を起こす。沈黙の中に、音楽だけがある。
「たらいまぁ」
「なんだ夜響」
跳ね上がった心臓を押さえて、
「鍵なんか持ってたの?」
「オニならなんでも出来るもーん」
初めての酒に大分酔った様子、時計を見れば九時半を回っている。
(本来ならあたしがこうして帰ってくるはずだったのに)
全てがどうでも良くなりすっぽかしてきたことを思うと、明日からどうしよう、と気は重い。安らかな気持ちは吹っ飛んでしまう。
「ハルカなんれ来ないのぉ、みんら心配してたよぉ」
よたよたと近付きベッドに突っ伏す。「夜響がね、昼休みハルカと幸田さんが二人きりでいたって証言したらね、みんら超盛り上がってた。何かあった、こりゃあ絶対何かあったって」
遥は凍り付いた。全面硝子張りの家の中で、生活の全てが見せ物にされているようだ。物珍しそうな顔、指差すたくさんの手、卑猥な目、嘲笑の声、様々なものが見え聞こえる。
「その話が一番盛り上がったかなあ。超楽しかった。来りゃ良かったのに」
怒りが吹き出す。硝子の向こうに、ツアーを組んで見物するサークル仲間が見える。皆、笑っている。
「なんで言うの。あたしが幸田さんと一緒にいたって」
ふつふつと煮えたぎる怒りに反して、低い声はまるで冷静に聞こえる。
「だって、みんらに聞かれたらしょうがらいじゃん。大体三人で戻ってきたんだから、夜響が言わなくったってみんら分かるよ」
だが、一度火がついた理不尽な怒りは、そう簡単には静まらない。
(こんな子、大学に連れて行くんじゃなかった)
遥が三ヶ月かかって築いた不安定な居場所、今もそれを維持するだけで精一杯なのに、夜響はたった三日でいなきゃ始まらない人気者、その上ほかにもサークル掛け持って、毎日はしゃいで楽しそう、見ているだけで追いつめられる。
(あたしは目立たなくても、とけ込めればって望んでただけなのに)
今はそれさえ危うい。
(ああ、来ないで来ないで、何よ、あんな不気味な姿で)
夜響はごろんと寝返り打って、とろんとした目で見上げている。
「やっぱ告白したの? みんらもしやって言ってたけど」
(疲れてるのに、ぼろぼろなのに、人の気も知らないで)
言葉は混乱した頭の底に沈み、冷たい瞳が夜響を見下ろす。
「そんな沈むなよ。だって幸田さん、ハルさんなんて他人行儀な呼び方してたしさ、みんなそうだけど。いい返事なんて聞けるわけなかったじゃん。だってサークルにいるときのハルカって全然楽しくないんだもん。からかっても怒んないし、うなずいて笑ってるばーっか」
どんなに当を得た意見でも、いや、事実だからこそ今は聞きたくない。どうしてこういうタイプの人間は、人の気持ちが分からないのだろう。
「そりゃハルカにとっちゃあ特別の人でもさ、向こうは誰とでも良く喋るんだし、ハルカなんて気にも留めてない位置にいたんだよ」
少しもなぐさめになど聞こえない、悔しさと虚しさに泣き出しそうになる遥へ、夜響は不用意な追い打ちをかけた。
「ねえ、なんでさっきからそんなダサイ曲聴いてんの」
(殺す!!)
一瞬で怒りは頂点に達する。みなぎる殺気を辛うじて抑え、遥は叫んでいた。
「出てって。あたしの前からすぐに消えて。あんたの顔も見たくない」
「はぁ?」
夜響は怪訝な目、その瞬間、家の壁だった硝子は、遥とそれ以外の全ての人を隔てる壁になった。残酷なほどはっきりと、冷たく透き通る青色まで、まざまざと見える。
「逆ギレですか?」
素直な、だけどどこかふざけた物言いに、火山は大爆発を引き起こす。襟首をわしづかみにしてベッドから引きずり下ろし、床に放り投げた。
「痛いよ、ハルカ……」
戸惑う赤い瞳には、からかいもあざけりもない。
「この家はあんたの家じゃないでしょう。いつまで居候するつもり? 早く出ていって。今すぐに!」
その声は悲鳴に近い。憧れは簡単に憎しみに変わる。
床に這いつくばったまま、夜響は哀しい目をした。「なんで、なんでそんなに怒るの。夜響が怒らせたなら、もっと早く言ってくれればいいのに、急に出てけだなんて――」
「あんたにはなんも分からない」夜響の言葉を遮りにらみつける。「オニになった奴に、人の心の苦しみなんか分かるはずないんだ!」
「違……」
土石流の向こうに佇む遥に、夜響は必死で手を差し伸べようとする。だがその白い手は、痛ましいほどの怒声に叩き落とされた。
「出てけって言ってるでしょ! あたしはあんたなんかが疾うに捨てた、馬鹿みたいな感情に苦しんでんだよ、それが分かってたまるかよ、自分を捨てるような奴なんかに!」
黒い霞の中で息をする。気が付くと、現代作家論の授業中、三島由紀夫の話をする教授は、のっぺらぼう。生まれながらにハンディを背負った「金閣寺」の主人公や、頑張っているわりにどことなく影が薄く情けない「女方」の主人公に、無性に腹が立つ。重い虚脱と激しい怒りが交互に打ち寄せ、机に置いた手を砕こうと何度も必死になった。
次に気付いたのは、アパートの部屋の中。むっとした熱気にうんざりして窓を開け放ち、髪を解いてベッドに寝っ転がる。隣の部屋から物音、階下からは話し声、表を走る車の音に混ざり蝉の声、ばらまかれた音に阻まれ、心は静まらない。
このまま動けなくなってしまうのでは、と震える。先輩への恋愛という楽しい事件を作ってさえ、たまり場へ向かう足は重く、図書館へ逃げ込んでいた。こんな消極姿勢に流されるままでは、どんどん駄目になってゆくと、多大な努力と決心をもって人々の輪に入ろうとしたけれど。
(大体行ったって、くだらない話してるばかりじゃない)
今は正直な気持ちを否定する力はない。消そうと必死になっている自分が顔を出す。
(そもそも時間の無駄だよ。まるで暇人の集まりだ。オールラウンドなんか入ったのがまずったのかな)
集まって特に何をするでもなく、テーブルゲームをしたり話したり、あとは月に一度くらい皆でどこかへゆく、そんなサークルを文化系オールラウンドと呼ぶ。初めてのぞきに行ったときに、二年生の女の子が言っていたのを思い出す。「ついつい朝からたまり場行っちゃって、出席やばくなるんだよね」彼女の法学棟は、学食棟の前を通らずには行けないから、講義に出るつもりで大学へ来ても、足が勝手に学食棟のたまり場へ向かうのだという。
(あたしは一向にそうはなんないけどね)
なぜ皆が楽しいと言うことがつまらないのだろう。皆が盛り上がっているときに、ひとりだけ冷めているのだろう。
皆を囲む壁の前で、いつも膝を抱えてこらえていた。ひとりの時には感じない孤独が、人の輪の中で襲ってくる。助けて、と悲鳴をあげても誰にも聞こえない。
(大学に入ったら変わろうって決めたのに)
もう白黒写真の日々は送りたくない、だがいくら外から色を付けても、苦しいばかりだ。校則に従っていたときのように流行に従い、両親の言いつけを守る子供のようにサークル仲間の言いなりになっている。
(束縛されるばかりなんだ! そして束縛しているのはあたし自身なんだ、なりたい、ならなくちゃって焦るばかりで)
ただ標準的な大学生の毎日を楽しみたいだけなのに、それはこんなにも難しいのか。
いつの間にか眠っていたようだ。前髪を揺らす夜風に目が覚める。自分の不用心に慌てて窓を閉め、何をする気も起こらず再びベッドに転がる。外はすっかり暗くなっているのに、夜響はいつまで経っても帰ってこない。
(全部夢だった?)
狭い部屋の中、どこにも夜響がいた証拠などない。力無く向けたまなざしにコンポが映る。何が入っているかも確かめずに、MDを再生すれば、いよー、ぽん、と鼓の音がして、三味線の演奏が始まる。実家にいた頃、江戸時代が好きで、音楽からも染まりたくて、近所の図書館でCDを借りてきた。
好きな音楽に包まれると、張りつめていた糸がぷつんと切れて、目の奥が熱くなる。急にほっとして、遥は小さな子供のように泣きじゃくった。もうどこにも行きたくない、ずっとこの曲と一緒に、この小さな部屋でタオルケットにくるまっていたい。
(自分に鞭を当て続けてなんになるの?)
もう今は、夢に見ていた刺激的な日々など、どうでもよかった。心の奥にひとり沈んで、ずっと深いところで眠っていたい。三味線と笛、鼓の競演は、にぎやかな中にもどこか哀愁を漂わせて、昔懐かしい町並みと祭りの情景を描き出す。通りをゆく神輿、月の下浮かぶ影、法被姿の担ぎ手たちを、遥は長屋の木戸の前で誰かと数えている。
好きな世界にだけ浸かっていたい。人には話したことない趣味でも。
突如玄関の方から、がちゃっと鍵があく音がする。遥は思わず身を起こす。沈黙の中に、音楽だけがある。
「たらいまぁ」
「なんだ夜響」
跳ね上がった心臓を押さえて、
「鍵なんか持ってたの?」
「オニならなんでも出来るもーん」
初めての酒に大分酔った様子、時計を見れば九時半を回っている。
(本来ならあたしがこうして帰ってくるはずだったのに)
全てがどうでも良くなりすっぽかしてきたことを思うと、明日からどうしよう、と気は重い。安らかな気持ちは吹っ飛んでしまう。
「ハルカなんれ来ないのぉ、みんら心配してたよぉ」
よたよたと近付きベッドに突っ伏す。「夜響がね、昼休みハルカと幸田さんが二人きりでいたって証言したらね、みんら超盛り上がってた。何かあった、こりゃあ絶対何かあったって」
遥は凍り付いた。全面硝子張りの家の中で、生活の全てが見せ物にされているようだ。物珍しそうな顔、指差すたくさんの手、卑猥な目、嘲笑の声、様々なものが見え聞こえる。
「その話が一番盛り上がったかなあ。超楽しかった。来りゃ良かったのに」
怒りが吹き出す。硝子の向こうに、ツアーを組んで見物するサークル仲間が見える。皆、笑っている。
「なんで言うの。あたしが幸田さんと一緒にいたって」
ふつふつと煮えたぎる怒りに反して、低い声はまるで冷静に聞こえる。
「だって、みんらに聞かれたらしょうがらいじゃん。大体三人で戻ってきたんだから、夜響が言わなくったってみんら分かるよ」
だが、一度火がついた理不尽な怒りは、そう簡単には静まらない。
(こんな子、大学に連れて行くんじゃなかった)
遥が三ヶ月かかって築いた不安定な居場所、今もそれを維持するだけで精一杯なのに、夜響はたった三日でいなきゃ始まらない人気者、その上ほかにもサークル掛け持って、毎日はしゃいで楽しそう、見ているだけで追いつめられる。
(あたしは目立たなくても、とけ込めればって望んでただけなのに)
今はそれさえ危うい。
(ああ、来ないで来ないで、何よ、あんな不気味な姿で)
夜響はごろんと寝返り打って、とろんとした目で見上げている。
「やっぱ告白したの? みんらもしやって言ってたけど」
(疲れてるのに、ぼろぼろなのに、人の気も知らないで)
言葉は混乱した頭の底に沈み、冷たい瞳が夜響を見下ろす。
「そんな沈むなよ。だって幸田さん、ハルさんなんて他人行儀な呼び方してたしさ、みんなそうだけど。いい返事なんて聞けるわけなかったじゃん。だってサークルにいるときのハルカって全然楽しくないんだもん。からかっても怒んないし、うなずいて笑ってるばーっか」
どんなに当を得た意見でも、いや、事実だからこそ今は聞きたくない。どうしてこういうタイプの人間は、人の気持ちが分からないのだろう。
「そりゃハルカにとっちゃあ特別の人でもさ、向こうは誰とでも良く喋るんだし、ハルカなんて気にも留めてない位置にいたんだよ」
少しもなぐさめになど聞こえない、悔しさと虚しさに泣き出しそうになる遥へ、夜響は不用意な追い打ちをかけた。
「ねえ、なんでさっきからそんなダサイ曲聴いてんの」
(殺す!!)
一瞬で怒りは頂点に達する。みなぎる殺気を辛うじて抑え、遥は叫んでいた。
「出てって。あたしの前からすぐに消えて。あんたの顔も見たくない」
「はぁ?」
夜響は怪訝な目、その瞬間、家の壁だった硝子は、遥とそれ以外の全ての人を隔てる壁になった。残酷なほどはっきりと、冷たく透き通る青色まで、まざまざと見える。
「逆ギレですか?」
素直な、だけどどこかふざけた物言いに、火山は大爆発を引き起こす。襟首をわしづかみにしてベッドから引きずり下ろし、床に放り投げた。
「痛いよ、ハルカ……」
戸惑う赤い瞳には、からかいもあざけりもない。
「この家はあんたの家じゃないでしょう。いつまで居候するつもり? 早く出ていって。今すぐに!」
その声は悲鳴に近い。憧れは簡単に憎しみに変わる。
床に這いつくばったまま、夜響は哀しい目をした。「なんで、なんでそんなに怒るの。夜響が怒らせたなら、もっと早く言ってくれればいいのに、急に出てけだなんて――」
「あんたにはなんも分からない」夜響の言葉を遮りにらみつける。「オニになった奴に、人の心の苦しみなんか分かるはずないんだ!」
「違……」
土石流の向こうに佇む遥に、夜響は必死で手を差し伸べようとする。だがその白い手は、痛ましいほどの怒声に叩き落とされた。
「出てけって言ってるでしょ! あたしはあんたなんかが疾うに捨てた、馬鹿みたいな感情に苦しんでんだよ、それが分かってたまるかよ、自分を捨てるような奴なんかに!」
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