3 / 23
第一幕、リオが天使になった日
02、リオネッロが連れてこられた理由
しおりを挟む
リオネッロはルイジおじさんの遠縁で、やはり私と同じく流行り病のせいで天涯孤独の身になったのだという。
「僕の村でも子供が何人か生き残ったんだ。でも気がふれたみたいになって川に飛び込んじゃった子もいたし、急に人が変わって盗みを働くようになった子もいて怖かった」
川から水を汲んで戻る帰り道、リオは青ざめて身震いした。
私たちはなぜか村の共同井戸を使えないので、毎日少し離れた小川から水を運び、煮沸して飲み水にしていた。
リオは小川を目にして、恐ろしい記憶を思い出してしまったのだろう。
「私の村にもいたわ。死にたがる女とか、村の子供たちを売っていた男とか」
私の声には図らずも軽蔑の色が混ざっていた。たっぷり水を汲んだ木製バケツの持ち手が指に食い込んで、私は顔をしかめた。
「そういう人は心に悪魔が入り込んでしまったんだって、教会の先生が言ってたよ」
リオの言葉に私は首をかしげた。
「教会の先生? 神父様じゃなくて?」
「そのうち神父様になるのかも」
リオは曖昧なことを言った。彼自身、よく分かっていないのだろう。だがすぐに付け加えた。
「でも先生はすごいんだよ。僕たちに歌を教えてくれたし、オルガンも弾けるし指揮もできるし、聖歌も作曲できたんだ。ナポリの音楽院で勉強したんだって!」
リオは目を輝かせた。
「ナポリかぁ」
私は遠く南の空を仰いだ。海辺の街ナポリは、私たちの暮らす教皇領から遥か南にあるらしい。教会の厳格な教えに縛られていないナポリでは、劇場音楽や美術など芸術が盛んだという。敬虔な人ほど、堕落した商売の街だとののしるけれど、きっと活気にあふれているんだろうな。
「僕の先生は優秀だから、ナポリにある音楽院に入れたんだよ、きっと。とっても綺麗なソプラノだったもん」
リオは自分のことのように胸を張った。
このころの私はまだ知らなかった。音楽院を卒業しながら地元に戻って聖職者になる男性ソプラノ歌手は、劇場で歌う夢に破れ、厳しい競争からこぼれ落ちた音楽家だなんて――
「リオの先生はソプラノだったの?」
私の村で少年たちに歌を教えていた神父様は、やわらかいテノールで歌っていた。
「そうだよ。僕たちのマエストロは特別な声を持っていたんだ。でも声の秘密、彼は絶対教えてくれなかったんだよ」
リオはぷくっと頬をふくらませた。
「ああ、私の村の教会でも、降誕祭に男性ソプラノ歌手が招かれたこと、あったわ」
降誕祭や復活祭など特別なイベントのときだけ、外部の歌手が雇われて歌いに来たのだ。
毎年、親戚みんなで暖炉を囲んで過ごした降誕祭の夜を思い出して、私の胸は締め付けられた。
リオと二人、傾いた家に戻ると、建付けの悪い扉の前でアンナおばさんが目を吊り上げて待っていた。
「水を汲みに行くだけで一体何時間かかるんだい? 日が暮れちまうよ、まったく!」
五月の日は長いのに、おばさんは時間にまでケチだった。
「リオネッロ、お前は男だっていうのにペチャクチャおしゃべりして、ちんたら歩いてるんじゃないよ、え?」
アンナに怒声を浴びせられて、リオの頬は青ざめた。リオはいつも精一杯明るく振舞おうと努力している。笑わなければ私たちは笑顔すら忘れてしまうから。
それなのに小さなリオの奮闘を無碍にして、このクソババア、許せない!
「リオは私より小柄なんだから、男の子だからって歩くのが早いわけじゃない」
私はリオを背中に隠すように前へ出ると、猛然と反論した。
「口答えするのかい? 生意気な小娘だね」
「リオは私の弟よ。私が彼を守るのは当然だわ」
木製のバケツを勢いよく地面に置くと、水が跳ねて私とアンナの脚を濡らした。
「弟だって? 血もつながっていないくせに」
アンナは唇の端を醜く歪めた。
「リオは私を家族だと言ってくれた」
「つまんないこと言ってないで、早く水を甕に移すんだよ!」
アンナおばさんは勢いよく腕を振り上げ、家の中を指さした。
私とリオが薄暗い室内に入ろうとすると、
「二人でやることないよ! リオネッロは畑を耕してきな!」
苛立った声で命令した。
リオは素直に従い、鍬を取りに行った。私が二人分の水を室内に運んでいると、
「オリヴィア、あんたも水を入れ終わったらリオネッロを手伝うんだよ。あのチビ一人じゃいつまで経っても畑仕事なんざ終わらないんだから」
舌打ちしながら去っていった。
うるさいのが消えたのでホッとしながら、私はせっせと甕に水を移した。早くリオのもとに行きたかった。
厨房を出て浮かれた足取りで廊下を歩いているとき、斜めになった扉の隙間からアンナおばさんの部屋の中が見えた。冷たい石の床に這いつくばって、アンナは必死になって何かを数えていた。
鬼気迫る背中にぞっとして、私は家の外へ逃げ出した。
裏口から畑へ出ると、あたたかい日差しにほっとする。
一体アンナは何を数えていたんだろう? あの茶色くて丸い小さなものは何?
太陽のまぶしさに目を細めて、農具をしまった小屋へ向かうと、どこからか美しい歌声が聞こえてきた。春風がそよぐかのような優しい声に包まれて、私は足を止めた。
「Laudamus te, benedicimus te――」
ラテン語の聖歌だ。でもあの旋律は――
なぜだろう、母さんが歌っていたなつかしいあのメロディーと一緒なんだ。
気付くと私の頬は濡れていた。
「Adoramus te, glorificamus te――」
甘いソプラノで聖歌を口ずさみながら小屋から出てきたリオは、私に気付くと息をのんだ。
「どうしたの、オリヴィア!?」
鍬を放り出して駆け寄ってくる。
「なんで泣いてるの? アンナにいじめられた?」
「違うよ」
私の小さな声が聞こえたのか聞こえなかったのか、彼は私を強く抱きしめた。
「泣きたいなら僕の胸で泣いて」
胸で――って、私の方が身長高いじゃないか。
私はリオの柔らかいブロンドに頬を寄せたまま、くすっと笑った。
「あれっ? オリヴィア、笑ってる!?」
リオは私から体を離すと、両手で私の二の腕をつかんだまま安堵の笑みを浮かべた。
「悲しいこともつらいことも全部、僕に話してね。オリヴィアの話ならなんでも聞きたいから」
優しいまなざしで私を見つめる鳶色の瞳は、どこまでも澄んでいた。
私の心はふわりとあたたかくなる。いや、あたたかいなんてもんじゃない。暖炉の前に立っているみたいに熱くなってきた!
─ * ─
次回、リオが村の教会所属の聖歌隊に加わります。
でもオリヴィアは?
「僕の村でも子供が何人か生き残ったんだ。でも気がふれたみたいになって川に飛び込んじゃった子もいたし、急に人が変わって盗みを働くようになった子もいて怖かった」
川から水を汲んで戻る帰り道、リオは青ざめて身震いした。
私たちはなぜか村の共同井戸を使えないので、毎日少し離れた小川から水を運び、煮沸して飲み水にしていた。
リオは小川を目にして、恐ろしい記憶を思い出してしまったのだろう。
「私の村にもいたわ。死にたがる女とか、村の子供たちを売っていた男とか」
私の声には図らずも軽蔑の色が混ざっていた。たっぷり水を汲んだ木製バケツの持ち手が指に食い込んで、私は顔をしかめた。
「そういう人は心に悪魔が入り込んでしまったんだって、教会の先生が言ってたよ」
リオの言葉に私は首をかしげた。
「教会の先生? 神父様じゃなくて?」
「そのうち神父様になるのかも」
リオは曖昧なことを言った。彼自身、よく分かっていないのだろう。だがすぐに付け加えた。
「でも先生はすごいんだよ。僕たちに歌を教えてくれたし、オルガンも弾けるし指揮もできるし、聖歌も作曲できたんだ。ナポリの音楽院で勉強したんだって!」
リオは目を輝かせた。
「ナポリかぁ」
私は遠く南の空を仰いだ。海辺の街ナポリは、私たちの暮らす教皇領から遥か南にあるらしい。教会の厳格な教えに縛られていないナポリでは、劇場音楽や美術など芸術が盛んだという。敬虔な人ほど、堕落した商売の街だとののしるけれど、きっと活気にあふれているんだろうな。
「僕の先生は優秀だから、ナポリにある音楽院に入れたんだよ、きっと。とっても綺麗なソプラノだったもん」
リオは自分のことのように胸を張った。
このころの私はまだ知らなかった。音楽院を卒業しながら地元に戻って聖職者になる男性ソプラノ歌手は、劇場で歌う夢に破れ、厳しい競争からこぼれ落ちた音楽家だなんて――
「リオの先生はソプラノだったの?」
私の村で少年たちに歌を教えていた神父様は、やわらかいテノールで歌っていた。
「そうだよ。僕たちのマエストロは特別な声を持っていたんだ。でも声の秘密、彼は絶対教えてくれなかったんだよ」
リオはぷくっと頬をふくらませた。
「ああ、私の村の教会でも、降誕祭に男性ソプラノ歌手が招かれたこと、あったわ」
降誕祭や復活祭など特別なイベントのときだけ、外部の歌手が雇われて歌いに来たのだ。
毎年、親戚みんなで暖炉を囲んで過ごした降誕祭の夜を思い出して、私の胸は締め付けられた。
リオと二人、傾いた家に戻ると、建付けの悪い扉の前でアンナおばさんが目を吊り上げて待っていた。
「水を汲みに行くだけで一体何時間かかるんだい? 日が暮れちまうよ、まったく!」
五月の日は長いのに、おばさんは時間にまでケチだった。
「リオネッロ、お前は男だっていうのにペチャクチャおしゃべりして、ちんたら歩いてるんじゃないよ、え?」
アンナに怒声を浴びせられて、リオの頬は青ざめた。リオはいつも精一杯明るく振舞おうと努力している。笑わなければ私たちは笑顔すら忘れてしまうから。
それなのに小さなリオの奮闘を無碍にして、このクソババア、許せない!
「リオは私より小柄なんだから、男の子だからって歩くのが早いわけじゃない」
私はリオを背中に隠すように前へ出ると、猛然と反論した。
「口答えするのかい? 生意気な小娘だね」
「リオは私の弟よ。私が彼を守るのは当然だわ」
木製のバケツを勢いよく地面に置くと、水が跳ねて私とアンナの脚を濡らした。
「弟だって? 血もつながっていないくせに」
アンナは唇の端を醜く歪めた。
「リオは私を家族だと言ってくれた」
「つまんないこと言ってないで、早く水を甕に移すんだよ!」
アンナおばさんは勢いよく腕を振り上げ、家の中を指さした。
私とリオが薄暗い室内に入ろうとすると、
「二人でやることないよ! リオネッロは畑を耕してきな!」
苛立った声で命令した。
リオは素直に従い、鍬を取りに行った。私が二人分の水を室内に運んでいると、
「オリヴィア、あんたも水を入れ終わったらリオネッロを手伝うんだよ。あのチビ一人じゃいつまで経っても畑仕事なんざ終わらないんだから」
舌打ちしながら去っていった。
うるさいのが消えたのでホッとしながら、私はせっせと甕に水を移した。早くリオのもとに行きたかった。
厨房を出て浮かれた足取りで廊下を歩いているとき、斜めになった扉の隙間からアンナおばさんの部屋の中が見えた。冷たい石の床に這いつくばって、アンナは必死になって何かを数えていた。
鬼気迫る背中にぞっとして、私は家の外へ逃げ出した。
裏口から畑へ出ると、あたたかい日差しにほっとする。
一体アンナは何を数えていたんだろう? あの茶色くて丸い小さなものは何?
太陽のまぶしさに目を細めて、農具をしまった小屋へ向かうと、どこからか美しい歌声が聞こえてきた。春風がそよぐかのような優しい声に包まれて、私は足を止めた。
「Laudamus te, benedicimus te――」
ラテン語の聖歌だ。でもあの旋律は――
なぜだろう、母さんが歌っていたなつかしいあのメロディーと一緒なんだ。
気付くと私の頬は濡れていた。
「Adoramus te, glorificamus te――」
甘いソプラノで聖歌を口ずさみながら小屋から出てきたリオは、私に気付くと息をのんだ。
「どうしたの、オリヴィア!?」
鍬を放り出して駆け寄ってくる。
「なんで泣いてるの? アンナにいじめられた?」
「違うよ」
私の小さな声が聞こえたのか聞こえなかったのか、彼は私を強く抱きしめた。
「泣きたいなら僕の胸で泣いて」
胸で――って、私の方が身長高いじゃないか。
私はリオの柔らかいブロンドに頬を寄せたまま、くすっと笑った。
「あれっ? オリヴィア、笑ってる!?」
リオは私から体を離すと、両手で私の二の腕をつかんだまま安堵の笑みを浮かべた。
「悲しいこともつらいことも全部、僕に話してね。オリヴィアの話ならなんでも聞きたいから」
優しいまなざしで私を見つめる鳶色の瞳は、どこまでも澄んでいた。
私の心はふわりとあたたかくなる。いや、あたたかいなんてもんじゃない。暖炉の前に立っているみたいに熱くなってきた!
─ * ─
次回、リオが村の教会所属の聖歌隊に加わります。
でもオリヴィアは?
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
そんな事言われても・・・女になっちゃったし
れぷ
恋愛
風見晴風(はるか)は高校最後の夏休みにTS病に罹り女の子になってしまった。
TS病の発症例はごく僅かだが、その特異性から認知度は高かった。
なので晴風は無事女性として社会に受け入れられた。のは良いのだが
疎遠になっていた幼馴染やら初恋だったけど振られた相手などが今更現れて晴風の方が良かったと元カレの愚痴を言いにやってくる。
今更晴風を彼氏にしたかったと言われても手遅れです?
全4話の短編です。毎日昼12時に予約投稿しております。
*****
この作品は思い付きでパパッと短時間で書いたので、誤字脱字や設定の食い違いがあるかもしれません。
修正箇所があればコメントいただけるとさいわいです。
短編小説「オペラ『トゥーランドット』」あらすじ、荒川静香がトリノ五輪で使った曲、現代人が読んでも価値観を受け入れられて感動するように脚色
jxxgod
恋愛
0.まえがき
2021年10月から2022年3月までに日本テレビで放送されたドラマ「真犯人フラグ」の考察つぶやきを俺はツイッターにシコシコ書いていました。そのドラマ「真犯人フラグ」の中で猫おばさんがオペラ「トゥーランドット」の歌「誰も眠ってはいけない(原題Nessun dorma=イタリア語)」を高らかに歌い上げました。俺はオペラ「トゥーランドット」に興味を持って調べてあらすじを現代人が読んでも価値観を受け入れられて感動するように脚色してつぶやいてみました。するとオペラ「トゥーランドット」あらすじつぶやきは俺のカスみたいな考察つぶやきよりも閲覧数が多くて俺は腰を抜かしました。オペラ「トゥーランドット」あらすじを手直しして小説投稿サイトに投稿すると小銭を拾えるかもと思い投稿してみます。1円足りないとうまい棒も買えませんので。
ちなみに歌「誰も眠ってはいけない」は2006年2月に荒川静香がトリノ五輪でアジア選手として五輪フィギュア史上初の金メダルを得たときにフリースタイルで使った曲です。またオペラ「トゥーランドット」の舞台は皇帝がいたときの中国にある紫禁城です。オペラ「トゥーランドット」のイメージはヨーロッパと思う人が多いですが意外と日本やアジアに縁があります。
オペラ「トゥーランドット」の著作権についてです。オペラ「トゥーランドット」はイタリアの作曲家プッチーニが作曲しました。プッチーニは1924年に亡くなって死後70年が経っていますのでオペラ「トゥーランドット」の著作権は切れています。著作権切れ作品は今回に俺が投稿したあらすじのようにその作品の素晴らしさを広められるのでとても素晴らしいです。ビバ著作権切れ。
歌うしか能がないと言われてダンジョン置き去りにされた俺、ギフト『歌声魅了』で魔物を弱体化していた!本来の力が目覚め最強へ至る【精霊王の末裔】
綾森れん
ファンタジー
竜人族の村に先祖返りした姿で生まれたジュキエーレは、生まれてすぐに聖女の加護を受けた。しかし彼はなぜか魔法が使えなかった。
それでも冒険者を夢見て剣の修行に励んだのに、授かったギフトは「歌声魅了」。
戦闘には不向きなギフトと思われていたが、実は人も魔物も操れる最強ギフトだった。
そうとは知らないパーティメンバーは、ジュキエーレを魔力無しの役立たずと思い込んで、ダンジョン内に置き去りにする。
足をすべらせて最下層に落ちたジュキエーレを待っていたのは、半身を氷漬けにされたドラゴンだった。遠い先祖であるドラゴンは、聖女が彼にかけた封印を解いてくれ、先祖返りした彼本来の膨大な精霊力が解放された。
なぜ聖女が自分の力を封じたのか知るため、ジュキエーレは旅立つ。そして聖女について調査するため訪れた隣国で、次期聖女になりたくない公爵令嬢と出会い恋に落ちた。最強の力を得たジュキエーレと、聖女の力を持つ公爵令嬢の幸せな旅が幕を開ける。
※カクヨム様で先行公開しています。
『精霊王の末裔~ギフト【歌声魅了】と先祖の水竜から受け継いだ力で世界を自由に駆け巡る!魔力無しから最強へ至る冒険譚~』
https://kakuyomu.jp/works/16817330649752024100
第8回カクヨムコン参加中ですので、アカウントをお持ちの方は応援お願い致します!!
(★がついているサブタイトルは他者sideです)
2023/1/16 HOTランキング1位、ファンタジーランキング1位、ありがとうございます!!
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる