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Ⅲ、クリスティーナ皇后の決定は電光石火
27、第一皇子、ピンチ!
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その夜――
俺は皇后様から添い寝を命じられるのではないかと、ひやひやしていた。
が、そんなことはなかった。彼女は十六歳男子と一緒にベッドへ入るほど非常識ではなかったのだ。
皇后様の部屋ほどではないが、レモの過ごしていたアルバ公爵邸の寝室よりよほど豪華に整えられた賓客用のベッドルームで、俺は眠りについた。ずっと緊張していたから神経が高ぶってすぐには寝付けまいと思っていたのに、そこはさすが俺、早々に寝入っていたらしい。
明日は絶対帰らせてもらわなくちゃ。大切な約束があるんだから―― そう繰り返しながら。
「うわぁぁぁん、ジュキ! 遅かったじゃないのぉ」
レモは俺を見るなり抱きついてきた。やっぱりものすごく心配されていた。
ここは魔法学園敷地の職員寄宿舎内にある、広々とした共有キッチンだ。なんでレモがこんなところにいるかというと――
「ごめん。連絡する方法がなくてさ…… でもとにかく今日は帰って来なくちゃと思ってたんだ。あんたの誕生日だから」
「そうよ! 私と師匠でケーキの生地作りは終わっちゃったわ! ジュキは行方不明だし、ユリアはそこで寝てるし」
今日――六番目の月の十四日はレモの誕生日。彼女が待ち望んでいた十五歳だ。
石窯からただよう甘い香りを吸い込んで、俺はレモをぎゅっと抱きしめた。
「俺の愛するレモネッラ、誕生日おめでとう」
「私もようやく大人の仲間入りよ!」
そう、レジェンダリア帝国では十五歳から成人と見なされる。
今日は師匠が得意のケーキを焼いて、みんなでレモの成人祝いをする約束だったのだ。師匠は魔術顧問時代を通して魔法騎士団の寄宿舎に住み、今は魔法学園の職員寄宿舎に住んでいる。ずっと寄宿舎暮らしのくせに、お菓子作りが趣味という変わったオッサンだ。
「ジュキエーレくん、お疲れ様」
火魔法で石窯の火力調節をしていた師匠が、ふきんで手を拭きながらやって来た。
「お泊りだったということは――」
にやりと笑う。
「うまいこと皇后様を籠絡したようですね」
「そんなんじゃねぇよ」
俺は慌てて否定した。レモの瞳が不安に揺れていたから。
「ジュキ――なんだか色々変わった」
俺の頭からつま先まで、視線をめぐらせるレモ。
「お化粧してないし、髪の毛つやつやだし、なんだか大人っぽい髪型してるし」
俺は化粧道具なんぞ持って行かなかったから、自分でできるはずもない。
今朝起きると皇后様の侍女さんたちが、寄ってたかって俺の身だしなみを整えた。高級そうなブラシで髪を梳かされ、横の髪をねじってうしろへ持って行き、ハーフアップにされた。
『これだと耳を隠せないんですが』
文句を言うと、
『クリスティーナ様のご命令です』
すげない答えが返ってきた。ミーナさんがかがんで、椅子に座った俺の耳もとでささやいた。
『クリスティーナ様は、ジュキエーレさんがご自分の特徴を隠されることを望んでおりません』
それは知ってるけどな。まあいい。文句はご本人に申し上げよう。
身だしなみとしてストッキングを履くことは許されたが、ストールとロンググローブは許可されなかったので、亜空間収納に放り込んだ。皇宮を出たら身に着ければいいと思っていたが、暑いのでやめた。
ヨーグルトと飲み物が並んだ朝食の席に座っていると、皇后様がやってきた。素顔でハーフアップにした俺を見とめて満足げな笑みを浮かべた。
『ジュキエーレ、綺麗よ』
『ありがとうございます。でもこの髪型だと竜人族ってバレバレで、皇宮の中を歩くのも気まずいです』
『あらどうして?』
使用人が持ってきた大きな銀のかごから果物を選びながら、皇后様は俺の方を見もせずに言った。
『魔法騎士団では亜人族も働いているわよ』
それは知らなかった。確かに人族より体力や魔力量で上回る者が多いから、道理かも知れない。
『ジュキエーレ、今日もあなたと過ごしたかったんだけど、夜まで公務がつまっているの』
心底残念そうな皇后様には申し訳ないが、俺は胸をなで下ろした。
使用人は俺にも果物を選ばせてくれた。すぐ渡してくれるのかと思いきや、いったん持って帰って、わざわざ皮をむいて皿に盛りつけて運んできた。
『馬車を用意させたから乗って帰ってね』
皇后様は、パンを持ってきた使用人に手のひらを向けて食べない意を示しながら、優しい声音で言ってくれた。
一方俺は目を輝かせて、木のかごからバター香るクロワッサンと、砕いた胡桃が散りばめられたデニッシュを選んだ。かじりつきたいのを抑えて胡桃デニッシュを手でちぎると、中には胡桃のペーストが織り込まれている。甘くてコクがあって、食ったことのない旨さだった。
俺が今朝の皇宮メニューに思いをはせていると、
「セラフィーニ顧問!」
廊下から師匠を呼ぶ男の声がした。
「申し訳ありません、美しいお嬢さん方に囲まれてプライベートな時間を過ごされているところにお邪魔して」
扉を押し開けて入ってきたのは、魔法騎士団の師団長だった。
「守衛の男からここにいらっしゃると聞いたものですから」
「何かあったのですか?」
師匠の問いに、師団長は俺やレモのほうをちらりと見た。
「私たちは席を外した方がよいのかしら?」
気を利かせたレモの言葉に、師団長は首を振った。
「いいえ、あなた方も関係者ですから一緒に聞いて下さい。ただし今はまだ他言無用でお願いします」
寝ているユリアを除いて俺とレモが無言でうなずくと、師団長は俺たちが囲んでいた大きな木のテーブルに近付いてきて声をひそめた。
「おととい皇后劇場に現れた鳥型の魔獣を、魔法騎士団で調べていることはご存知ですね」
「あれだろ、ヒッポグリフの両肩からオークの首が生えてるやつ」
口をはさんだ俺の言葉を、レモが引き継いだ。
「ジュキが凍らせたのを衛兵たちが持ち帰ったのよね」
「そうです。三つの頭それぞれに魔石が埋め込まれていたので、我々は魔石救世アカデミーの関与を疑っていたのですが、オレリアン殿下に守られたアカデミーを追求することはできないと、実際はあきらめておりました」
「スキュラの件もうやむやにされたもんな」
第二皇子たるエドモン殿下が直接、皇帝に訴えても何も変わらなかったのだ。
「それが今朝、我々のもとへ騎士団長と共に――」
師団長はさらに声を小さくした。
「皇后陛下が現れたのです」
朝食のとき話していた公務の一つだろうか。
「そしておっしゃったのです。先日のスキュラの件とあわせて、魔石救世アカデミーが危険な魔物を作り出している証拠として、正式な手続きを踏んで第一皇子の管理監督責任を追及するように、と」
は、早い! 俺は心の中で叫んでいた。皇后様、あんためちゃくちゃ仕事が早いんだな!
だが彼女の恐るべき手腕は、まだまだ発揮されるのだった。
─ * ─
次回『いつでも君の隣にいるわ【レモ視点】』
揺れる乙女心~(❁´◡`❁) ジュキからの誕生日プレゼントを妄想したり……
最後には思いがけない人物も訪ねてくるようですよ。
俺は皇后様から添い寝を命じられるのではないかと、ひやひやしていた。
が、そんなことはなかった。彼女は十六歳男子と一緒にベッドへ入るほど非常識ではなかったのだ。
皇后様の部屋ほどではないが、レモの過ごしていたアルバ公爵邸の寝室よりよほど豪華に整えられた賓客用のベッドルームで、俺は眠りについた。ずっと緊張していたから神経が高ぶってすぐには寝付けまいと思っていたのに、そこはさすが俺、早々に寝入っていたらしい。
明日は絶対帰らせてもらわなくちゃ。大切な約束があるんだから―― そう繰り返しながら。
「うわぁぁぁん、ジュキ! 遅かったじゃないのぉ」
レモは俺を見るなり抱きついてきた。やっぱりものすごく心配されていた。
ここは魔法学園敷地の職員寄宿舎内にある、広々とした共有キッチンだ。なんでレモがこんなところにいるかというと――
「ごめん。連絡する方法がなくてさ…… でもとにかく今日は帰って来なくちゃと思ってたんだ。あんたの誕生日だから」
「そうよ! 私と師匠でケーキの生地作りは終わっちゃったわ! ジュキは行方不明だし、ユリアはそこで寝てるし」
今日――六番目の月の十四日はレモの誕生日。彼女が待ち望んでいた十五歳だ。
石窯からただよう甘い香りを吸い込んで、俺はレモをぎゅっと抱きしめた。
「俺の愛するレモネッラ、誕生日おめでとう」
「私もようやく大人の仲間入りよ!」
そう、レジェンダリア帝国では十五歳から成人と見なされる。
今日は師匠が得意のケーキを焼いて、みんなでレモの成人祝いをする約束だったのだ。師匠は魔術顧問時代を通して魔法騎士団の寄宿舎に住み、今は魔法学園の職員寄宿舎に住んでいる。ずっと寄宿舎暮らしのくせに、お菓子作りが趣味という変わったオッサンだ。
「ジュキエーレくん、お疲れ様」
火魔法で石窯の火力調節をしていた師匠が、ふきんで手を拭きながらやって来た。
「お泊りだったということは――」
にやりと笑う。
「うまいこと皇后様を籠絡したようですね」
「そんなんじゃねぇよ」
俺は慌てて否定した。レモの瞳が不安に揺れていたから。
「ジュキ――なんだか色々変わった」
俺の頭からつま先まで、視線をめぐらせるレモ。
「お化粧してないし、髪の毛つやつやだし、なんだか大人っぽい髪型してるし」
俺は化粧道具なんぞ持って行かなかったから、自分でできるはずもない。
今朝起きると皇后様の侍女さんたちが、寄ってたかって俺の身だしなみを整えた。高級そうなブラシで髪を梳かされ、横の髪をねじってうしろへ持って行き、ハーフアップにされた。
『これだと耳を隠せないんですが』
文句を言うと、
『クリスティーナ様のご命令です』
すげない答えが返ってきた。ミーナさんがかがんで、椅子に座った俺の耳もとでささやいた。
『クリスティーナ様は、ジュキエーレさんがご自分の特徴を隠されることを望んでおりません』
それは知ってるけどな。まあいい。文句はご本人に申し上げよう。
身だしなみとしてストッキングを履くことは許されたが、ストールとロンググローブは許可されなかったので、亜空間収納に放り込んだ。皇宮を出たら身に着ければいいと思っていたが、暑いのでやめた。
ヨーグルトと飲み物が並んだ朝食の席に座っていると、皇后様がやってきた。素顔でハーフアップにした俺を見とめて満足げな笑みを浮かべた。
『ジュキエーレ、綺麗よ』
『ありがとうございます。でもこの髪型だと竜人族ってバレバレで、皇宮の中を歩くのも気まずいです』
『あらどうして?』
使用人が持ってきた大きな銀のかごから果物を選びながら、皇后様は俺の方を見もせずに言った。
『魔法騎士団では亜人族も働いているわよ』
それは知らなかった。確かに人族より体力や魔力量で上回る者が多いから、道理かも知れない。
『ジュキエーレ、今日もあなたと過ごしたかったんだけど、夜まで公務がつまっているの』
心底残念そうな皇后様には申し訳ないが、俺は胸をなで下ろした。
使用人は俺にも果物を選ばせてくれた。すぐ渡してくれるのかと思いきや、いったん持って帰って、わざわざ皮をむいて皿に盛りつけて運んできた。
『馬車を用意させたから乗って帰ってね』
皇后様は、パンを持ってきた使用人に手のひらを向けて食べない意を示しながら、優しい声音で言ってくれた。
一方俺は目を輝かせて、木のかごからバター香るクロワッサンと、砕いた胡桃が散りばめられたデニッシュを選んだ。かじりつきたいのを抑えて胡桃デニッシュを手でちぎると、中には胡桃のペーストが織り込まれている。甘くてコクがあって、食ったことのない旨さだった。
俺が今朝の皇宮メニューに思いをはせていると、
「セラフィーニ顧問!」
廊下から師匠を呼ぶ男の声がした。
「申し訳ありません、美しいお嬢さん方に囲まれてプライベートな時間を過ごされているところにお邪魔して」
扉を押し開けて入ってきたのは、魔法騎士団の師団長だった。
「守衛の男からここにいらっしゃると聞いたものですから」
「何かあったのですか?」
師匠の問いに、師団長は俺やレモのほうをちらりと見た。
「私たちは席を外した方がよいのかしら?」
気を利かせたレモの言葉に、師団長は首を振った。
「いいえ、あなた方も関係者ですから一緒に聞いて下さい。ただし今はまだ他言無用でお願いします」
寝ているユリアを除いて俺とレモが無言でうなずくと、師団長は俺たちが囲んでいた大きな木のテーブルに近付いてきて声をひそめた。
「おととい皇后劇場に現れた鳥型の魔獣を、魔法騎士団で調べていることはご存知ですね」
「あれだろ、ヒッポグリフの両肩からオークの首が生えてるやつ」
口をはさんだ俺の言葉を、レモが引き継いだ。
「ジュキが凍らせたのを衛兵たちが持ち帰ったのよね」
「そうです。三つの頭それぞれに魔石が埋め込まれていたので、我々は魔石救世アカデミーの関与を疑っていたのですが、オレリアン殿下に守られたアカデミーを追求することはできないと、実際はあきらめておりました」
「スキュラの件もうやむやにされたもんな」
第二皇子たるエドモン殿下が直接、皇帝に訴えても何も変わらなかったのだ。
「それが今朝、我々のもとへ騎士団長と共に――」
師団長はさらに声を小さくした。
「皇后陛下が現れたのです」
朝食のとき話していた公務の一つだろうか。
「そしておっしゃったのです。先日のスキュラの件とあわせて、魔石救世アカデミーが危険な魔物を作り出している証拠として、正式な手続きを踏んで第一皇子の管理監督責任を追及するように、と」
は、早い! 俺は心の中で叫んでいた。皇后様、あんためちゃくちゃ仕事が早いんだな!
だが彼女の恐るべき手腕は、まだまだ発揮されるのだった。
─ * ─
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