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Ⅱ、クリスティーナ皇后は歌姫に夢中
22、普段から女の子の恰好なんてしてないよ!(必死)
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「俺が男だって分かったから、もう歌手としては興味ないんですよね?」
一瞬の沈黙が永遠に思える。うつむくと波打つ銀髪が一房、頬にかかった。
「どうしてそうなるの?」
心外といった調子で、問いが返ってきた。
「だって―― 女性歌手しか好きじゃないって聞いたから……」
「おほほほほ!」
侍女から渡された魔道具に魔石をセットしながら、皇后様は笑い出した。
「私が音楽家の性別にこだわるわけないじゃない」
えぇ? 話が違うんだけど? ローテーブルの向こう側に立ったままの侍女ミーナをちらっと見上げると、彼女も驚いた顔をしている。
「音楽で私を気持ちよくしてくれるなら、性別も身分も種族もどうでもいいわ。でも歌手に関しては、ソプラノかアルト、せいぜい高いテノールくらいが好きなの。すると優れた歌手はたいてい女性だっただけ」
単に声の高さに関する好みだったのか。
「低い声はお好きじゃないんですね」
「だってバスのアリアなんて、私の声じゃ口ずさむこともできないじゃない」
皇后様の手にした魔道具から、音もなく温風が吹き出す。俺の髪がふわりと舞い上がった。
「オクターブ上なら歌えるんじゃ――」
「それじゃ嫌なの!」
皇后様は子供みたいな口調で断言した。
「バスが低い音域を歌うから、作曲家はアルトやソプラノの音域に弦楽器や管楽器のオブリガードを書くわ。オクターブ上げたら楽器とぶつかっちゃうでしょ」
とにかくこだわりが強いってことは分かった。
「そうは言っても、私がかつて男嫌いだったのは嘘じゃないわ。愛してもいない大人の男と仲睦まじくなって、健康なお世継ぎを――なんて望まれたから、恐怖しかなかったの」
「それは当然だと思います」
「あら優しい」
魔道具を操りながら皇后様が、ふわっと俺を抱きしめた。高貴な香油の匂いが鼻先をくすぐる。
「男嫌いで通しておけば若い男も寄ってこないし、噂を立てられることもないでしょ。口さがない貴婦人方はお暇でいらっしゃるから、誰が誰に懸想したとかそんな話題ばかり」
心底、馬鹿にした口調の皇后様。音楽に夢中な彼女は噂話に興味もないし、その対象にされるのもまっぴらなんだろう。
「だからジュキエーレさん、私に会いにいらっしゃるときは、これからも女性ということにしておいてね」
「ふぇぇっ!?」
思わず大きな声が出ちまった。侍女三人は肩を震わせて笑いをこらえている。
「だって大変よ? 私が初めて男性歌手を部屋に招き入れたなんてことになったら、帝都中の煉瓦壁が私たちを風刺する川柳の落書きであふれかえるわ!」
うぅ~、皇后様の間男として有名になるのも嫌だよぉ…… 俺には愛するレモネッラがいるのにっ!
「よいではありませんか、ジュキエーレさん」
侍女のミーナが馴れ馴れしく話に入ってくる。
「どうせオペラでも主演女性役を歌うんでしょう?」
オーディションの結果を教えてもらっていない俺は、答えを求めて肩越しに皇后様を振り返った。
「ジュキエーレさんだって女性役を歌いたいから、ワンピース姿でオーディションを受けに来たんでしょう?」
皇后様から率直な訊き方をされて、俺は赤面したまま何も言えず、ブンブンと首を横に振った。
「あら、とがった耳が桃色になった」
俺の髪を乾かしながら皇后様がクスっと笑うもんだから、俺はますます恥ずかしくなる。
「劇場支配人のアーロンが、あなたを完全に女性だと信じているんだけど、あなたは普段から女の子として生活しているわけではないの?」
「違いますっ!」
悲鳴に近い声で否定する。
「でもアーロンが街道であなたに会ったときは、女装していたんでしょう?」
「それは、賞金目当ての追手から身を隠すためだったんです」
第一皇子の出した依頼のせいで、冒険者たちに取り囲まれて大変だったことを話すと、依頼内容の報告を受けている皇后様は、すぐに納得してくれた。
「ジュキエーレさん、あの怪しげなアカデミーに呼ばれたんでしょう?」
質問はミーナから飛んできた。俺がうなずくと、ほかの二人の侍女が、
「どんなところでした?」
「生気のない人が出入りしていて気味が悪いのよね、あそこ」
と身を乗り出す。
「えーっと、モンスターをたくさん飼ってるのかなと思ったよ」
どこまで話していいのか分からず、受けた印象をそのまま口に出したら、
「モンスターですって!?」
「地下研究室があるっていう噂は都市伝説じゃなかったのね!」
侍女さん二人が騒ぎ出し、うしろから皇后様のため息が聞こえた。
「ジュキエーレさん、それ一応、国家機密なのよ」
「そうなんですか!?」
「オレリアンは秘密にするようにって言わなかった?」
記憶をたどるが、そんな覚えはない。首をひねったまま無言になる俺を見て、皇后様はさらに盛大に嘆息した。
「いくら相手が聖剣の騎士とはいえ、オレリアンにはもっとしっかりしてほしいわ」
「きっと俺たちを殺すつもりだったから、口止めは必要ないと思ったんじゃないかな」
「…………は?」
しまった。空気が凍りついてしまった。この話したらまずかった!?
─ * ─
悪気もなくぽろりと第一皇子の罪をもらすジュキ。
次回『第一皇子の所業、全部チクります』
皇后様の反応は?
(現時点での皇后様の認識は皇帝と同様、「火大陸から襲って来るかもしれない不死身の部族襲撃に対抗できる魔物を研究しているのが魔石救世アカデミー」というものです。
帝都民を無駄に不安にさせないため、火大陸のリスクもアカデミーの魔獣研究も極秘で、第一皇子オレリアンに管理させていました。
皇帝の考え方は第4章第一幕「03★皇帝陛下に兄上の所業を報告する」に記載しています)
一瞬の沈黙が永遠に思える。うつむくと波打つ銀髪が一房、頬にかかった。
「どうしてそうなるの?」
心外といった調子で、問いが返ってきた。
「だって―― 女性歌手しか好きじゃないって聞いたから……」
「おほほほほ!」
侍女から渡された魔道具に魔石をセットしながら、皇后様は笑い出した。
「私が音楽家の性別にこだわるわけないじゃない」
えぇ? 話が違うんだけど? ローテーブルの向こう側に立ったままの侍女ミーナをちらっと見上げると、彼女も驚いた顔をしている。
「音楽で私を気持ちよくしてくれるなら、性別も身分も種族もどうでもいいわ。でも歌手に関しては、ソプラノかアルト、せいぜい高いテノールくらいが好きなの。すると優れた歌手はたいてい女性だっただけ」
単に声の高さに関する好みだったのか。
「低い声はお好きじゃないんですね」
「だってバスのアリアなんて、私の声じゃ口ずさむこともできないじゃない」
皇后様の手にした魔道具から、音もなく温風が吹き出す。俺の髪がふわりと舞い上がった。
「オクターブ上なら歌えるんじゃ――」
「それじゃ嫌なの!」
皇后様は子供みたいな口調で断言した。
「バスが低い音域を歌うから、作曲家はアルトやソプラノの音域に弦楽器や管楽器のオブリガードを書くわ。オクターブ上げたら楽器とぶつかっちゃうでしょ」
とにかくこだわりが強いってことは分かった。
「そうは言っても、私がかつて男嫌いだったのは嘘じゃないわ。愛してもいない大人の男と仲睦まじくなって、健康なお世継ぎを――なんて望まれたから、恐怖しかなかったの」
「それは当然だと思います」
「あら優しい」
魔道具を操りながら皇后様が、ふわっと俺を抱きしめた。高貴な香油の匂いが鼻先をくすぐる。
「男嫌いで通しておけば若い男も寄ってこないし、噂を立てられることもないでしょ。口さがない貴婦人方はお暇でいらっしゃるから、誰が誰に懸想したとかそんな話題ばかり」
心底、馬鹿にした口調の皇后様。音楽に夢中な彼女は噂話に興味もないし、その対象にされるのもまっぴらなんだろう。
「だからジュキエーレさん、私に会いにいらっしゃるときは、これからも女性ということにしておいてね」
「ふぇぇっ!?」
思わず大きな声が出ちまった。侍女三人は肩を震わせて笑いをこらえている。
「だって大変よ? 私が初めて男性歌手を部屋に招き入れたなんてことになったら、帝都中の煉瓦壁が私たちを風刺する川柳の落書きであふれかえるわ!」
うぅ~、皇后様の間男として有名になるのも嫌だよぉ…… 俺には愛するレモネッラがいるのにっ!
「よいではありませんか、ジュキエーレさん」
侍女のミーナが馴れ馴れしく話に入ってくる。
「どうせオペラでも主演女性役を歌うんでしょう?」
オーディションの結果を教えてもらっていない俺は、答えを求めて肩越しに皇后様を振り返った。
「ジュキエーレさんだって女性役を歌いたいから、ワンピース姿でオーディションを受けに来たんでしょう?」
皇后様から率直な訊き方をされて、俺は赤面したまま何も言えず、ブンブンと首を横に振った。
「あら、とがった耳が桃色になった」
俺の髪を乾かしながら皇后様がクスっと笑うもんだから、俺はますます恥ずかしくなる。
「劇場支配人のアーロンが、あなたを完全に女性だと信じているんだけど、あなたは普段から女の子として生活しているわけではないの?」
「違いますっ!」
悲鳴に近い声で否定する。
「でもアーロンが街道であなたに会ったときは、女装していたんでしょう?」
「それは、賞金目当ての追手から身を隠すためだったんです」
第一皇子の出した依頼のせいで、冒険者たちに取り囲まれて大変だったことを話すと、依頼内容の報告を受けている皇后様は、すぐに納得してくれた。
「ジュキエーレさん、あの怪しげなアカデミーに呼ばれたんでしょう?」
質問はミーナから飛んできた。俺がうなずくと、ほかの二人の侍女が、
「どんなところでした?」
「生気のない人が出入りしていて気味が悪いのよね、あそこ」
と身を乗り出す。
「えーっと、モンスターをたくさん飼ってるのかなと思ったよ」
どこまで話していいのか分からず、受けた印象をそのまま口に出したら、
「モンスターですって!?」
「地下研究室があるっていう噂は都市伝説じゃなかったのね!」
侍女さん二人が騒ぎ出し、うしろから皇后様のため息が聞こえた。
「ジュキエーレさん、それ一応、国家機密なのよ」
「そうなんですか!?」
「オレリアンは秘密にするようにって言わなかった?」
記憶をたどるが、そんな覚えはない。首をひねったまま無言になる俺を見て、皇后様はさらに盛大に嘆息した。
「いくら相手が聖剣の騎士とはいえ、オレリアンにはもっとしっかりしてほしいわ」
「きっと俺たちを殺すつもりだったから、口止めは必要ないと思ったんじゃないかな」
「…………は?」
しまった。空気が凍りついてしまった。この話したらまずかった!?
─ * ─
悪気もなくぽろりと第一皇子の罪をもらすジュキ。
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皇后様の反応は?
(現時点での皇后様の認識は皇帝と同様、「火大陸から襲って来るかもしれない不死身の部族襲撃に対抗できる魔物を研究しているのが魔石救世アカデミー」というものです。
帝都民を無駄に不安にさせないため、火大陸のリスクもアカデミーの魔獣研究も極秘で、第一皇子オレリアンに管理させていました。
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