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第四章:歌劇編Ⅰ/Ⅰ、交錯する思惑
01、第一皇子の極悪な計画
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「き、貴様ら――」
亜空間から脱出すると、目の前に皇子が立っていた。
「なかなか楽しい脱出ゲームだったぜ」
俺はフンと笑ってやった。だってこいつ、亜人族を差別していて嫌いなんだもん。
「せっかく戻ってきたところ悪いが、君たちには死んでもらう」
皇子は抑揚のない声で宣言すると、腕を一振りして何かの合図をした。一般会員たちがバラバラと現れて俺たちを拘束する。
「何言ってんだ、あんた? 俺たちが手加減しなけりゃ、こんな一般市民が敵じゃねぇことくらい分かってんだろ?」
俺の言葉に皇子は邪悪な笑みを浮かべた。
「逆らいたければ逆らうがよい。だが抵抗した場合は、モンテドラゴーネ村にいるお前の家族を罪人としてひっ捕らえ、この帝国で生きられないようにしてやるがな」
「――なっ」
言葉を失った俺のかわりに、一般会員にはばまれながらレモが叫んだ。
「いくら皇子とはいえ、なんの罪もない人々を裁けるわけないわ!」
「僕とここにいる帝都民が証人になるのさ。聖剣の騎士はテロリストだった、竜人族の村全体が武装組織だったとでも言えば、村ごと焼き払える」
勝ち誇ったようにのたまう王太子。
「ついでに獣人領主の島もひねりつぶしてやろう。ルーピ伯爵家は商売で金を作り、帝都に反逆する機会をうかがっていたとでも言えば、無知な帝都民はすぐに信じるだろう」
「スルマーレ島はシーサーペントが守ってくれるもん!」
気丈に皇子をにらむユリア。モンテドラゴーネ村だって水の精霊王であるホワイトドラゴンに守護されている。
「スルマーレ島といったか」
皇子は何かを思い出したように、
「干潟を埋め立てた人工島など、農作物も育たず放牧もできぬ土地。帝国中央の命令で周りの地域と商売ができなくなれば、飢え死ぬしかないな」
「おさかな食べるもん!」
言い返すユリアに、皇子は悪意に満ちた笑みを向けた。
「原始的な生活に逆戻りか。獣人にはお似合いだな。うわっはっは!」
ユリアは悔しそうに唇をかんだ。
だが困窮するのはモンテドラゴーネ村も同じだろう。いくらドラゴネッサばーちゃんが村を守ってくれたって、街道が封鎖されたり、近隣の村や領都ヴァーリエの民がモンテドラゴーネ村民との接触を禁じられれば、村は経済的に干上がってしまう。
俺はレモに一瞬、目配せをした。この瞬間、俺たちは作戦その二とその三の実行を決定した。
「分かりました、オレリアン殿下」
俺は両脇を、死んだ目のやつらにつかまれたまま静かに言った。
「どうした、急に殊勝な態度をとって。醜い化け物め」
あまりの言われように、唇をかんでうつむいた俺のうしろで、
「コッ……、クゴ……」
と奇怪な音がする。また魔獣でも現れたのかと視線だけ動かすと、怒りで顔面紫色になったレモが両手で口を押さえていた。――怒りをあらわにしないよう、こらえているのか!? ちょっと怖い……!
レモのおかげで悲しみが薄らいだ俺は、まっすぐ皇子を見つめ、
「俺たちはここで死にましょう。だけど最期に、自分たちのために鎮魂歌を歌うことをお許しください」
「歌だと? くだらん。早く終わらせろ」
「感謝いたします」
俺は拘束されたまま一度、深呼吸した。そのあしだにうしろでレモが、かすかな声で呪文を唱えている。
「拡響遠流風」
ささやくように、俺の歌声を屋敷中に広げる風魔法を展開した。
ふわりと風が動く。皇子は不思議に思ったのか、窓の方を振り返った。さきほどユリアが入ってきたから、開いたままだった。
左右から拘束されたままだからこそ、俺はいつもより意識してのどをひらき、たっぷりと息を吸いこんだ。
「――偉大なる優しき精霊王よ
我らの願いに耳をお貸しください――」
俺は丁寧に旋律をつむぎだす。いつもより少しだけ細い声で、哀愁の音色に祈りをこめて。
「――祈りの歌と共に彼らの魂を
その御心に受け入れてください――」
自我を奪われた一般会員たちを憐れむように、彼らの魂をやわらかい羽で包み込むように、俺は歌った。
何も映さない彼らの瞳から、涙がこぼれ落ちていく。表情が変わらないせいで、異様な光景だ。それは彼らの魂が嘆き続けている証左に思えた。
「――幾年も思い出がめぐるように
雨が川となり海へ還るように――」
俺の両腕をつかんでいた彼らの力が抜けてゆく。高音を歌う箇所で身軽になれてよかったぜ。
歌詞が「空」について歌うときは、音楽も高くなるように作曲されている。甘く優しく、だけど張りのある声で、俺は歌いあげた。
「――今日天へのぼる魂がまたいつの日か
この地に新たに息吹くよう――」
最後の高い全音符は、ピアニッシモで伸ばさなければいけない。針の穴に音を通すかのように集中して、両脚をしっかり踏みしめて、想いを音に変換する。
周囲の一般会員たちが次々に、かくんとひざを折りその場にくずおれてゆく。
「面妖な! 貴様、何をした!?」
皇子の声に、俺は我に返った。すっかり歌に入り込んでいた。
「ユリア、作戦その三よ!」
レモの言葉が終わらぬうちに、
「おぉーん、ぅおおぉぉぉーん!」
ユリアが伸びあがって遠吠えをした。
「うるさいぞっ!」
皇子が耳をふさいでいる。
「ユリアの遠吠えがうるさいなら、俺の歌声だって届くはずだろ?」
「ふん! 歌だの音楽だの、一番嫌いだ! 僕の耳には聴こえないからな」
いや、おかしいだろ!? 現にこうやって会話しているんだ。歌や音楽だけ聴こえないなんてことがあるもんか!
「美しいものは聞こえない――」
静かにつぶやいたのはレモだった。
「この世の良きものに対して耳をふさいでいる、そんなところかしら?」
「無礼だぞ! 貴様から成敗してやる!」
皇子がまた剣を抜いたので、
「やめろ!」
俺は慌ててレモの前に立ちふさがった。
「ふん、お前から死にに行くか」
剣の先端が俺の鼻先に突き付けられたとき、廊下が急に騒がしくなった。大勢の靴音が、バタバタと駆けてくるのが聞こえる。
勝手に扉を開けて応接間に駆け込んできた騎士が、
「何かございましたかな、ユリア嬢!」
計画通りのセリフを発した。
─ * ─
彼らが打ち合わせていた作戦とは!? 次話で明らかになります!
亜空間から脱出すると、目の前に皇子が立っていた。
「なかなか楽しい脱出ゲームだったぜ」
俺はフンと笑ってやった。だってこいつ、亜人族を差別していて嫌いなんだもん。
「せっかく戻ってきたところ悪いが、君たちには死んでもらう」
皇子は抑揚のない声で宣言すると、腕を一振りして何かの合図をした。一般会員たちがバラバラと現れて俺たちを拘束する。
「何言ってんだ、あんた? 俺たちが手加減しなけりゃ、こんな一般市民が敵じゃねぇことくらい分かってんだろ?」
俺の言葉に皇子は邪悪な笑みを浮かべた。
「逆らいたければ逆らうがよい。だが抵抗した場合は、モンテドラゴーネ村にいるお前の家族を罪人としてひっ捕らえ、この帝国で生きられないようにしてやるがな」
「――なっ」
言葉を失った俺のかわりに、一般会員にはばまれながらレモが叫んだ。
「いくら皇子とはいえ、なんの罪もない人々を裁けるわけないわ!」
「僕とここにいる帝都民が証人になるのさ。聖剣の騎士はテロリストだった、竜人族の村全体が武装組織だったとでも言えば、村ごと焼き払える」
勝ち誇ったようにのたまう王太子。
「ついでに獣人領主の島もひねりつぶしてやろう。ルーピ伯爵家は商売で金を作り、帝都に反逆する機会をうかがっていたとでも言えば、無知な帝都民はすぐに信じるだろう」
「スルマーレ島はシーサーペントが守ってくれるもん!」
気丈に皇子をにらむユリア。モンテドラゴーネ村だって水の精霊王であるホワイトドラゴンに守護されている。
「スルマーレ島といったか」
皇子は何かを思い出したように、
「干潟を埋め立てた人工島など、農作物も育たず放牧もできぬ土地。帝国中央の命令で周りの地域と商売ができなくなれば、飢え死ぬしかないな」
「おさかな食べるもん!」
言い返すユリアに、皇子は悪意に満ちた笑みを向けた。
「原始的な生活に逆戻りか。獣人にはお似合いだな。うわっはっは!」
ユリアは悔しそうに唇をかんだ。
だが困窮するのはモンテドラゴーネ村も同じだろう。いくらドラゴネッサばーちゃんが村を守ってくれたって、街道が封鎖されたり、近隣の村や領都ヴァーリエの民がモンテドラゴーネ村民との接触を禁じられれば、村は経済的に干上がってしまう。
俺はレモに一瞬、目配せをした。この瞬間、俺たちは作戦その二とその三の実行を決定した。
「分かりました、オレリアン殿下」
俺は両脇を、死んだ目のやつらにつかまれたまま静かに言った。
「どうした、急に殊勝な態度をとって。醜い化け物め」
あまりの言われように、唇をかんでうつむいた俺のうしろで、
「コッ……、クゴ……」
と奇怪な音がする。また魔獣でも現れたのかと視線だけ動かすと、怒りで顔面紫色になったレモが両手で口を押さえていた。――怒りをあらわにしないよう、こらえているのか!? ちょっと怖い……!
レモのおかげで悲しみが薄らいだ俺は、まっすぐ皇子を見つめ、
「俺たちはここで死にましょう。だけど最期に、自分たちのために鎮魂歌を歌うことをお許しください」
「歌だと? くだらん。早く終わらせろ」
「感謝いたします」
俺は拘束されたまま一度、深呼吸した。そのあしだにうしろでレモが、かすかな声で呪文を唱えている。
「拡響遠流風」
ささやくように、俺の歌声を屋敷中に広げる風魔法を展開した。
ふわりと風が動く。皇子は不思議に思ったのか、窓の方を振り返った。さきほどユリアが入ってきたから、開いたままだった。
左右から拘束されたままだからこそ、俺はいつもより意識してのどをひらき、たっぷりと息を吸いこんだ。
「――偉大なる優しき精霊王よ
我らの願いに耳をお貸しください――」
俺は丁寧に旋律をつむぎだす。いつもより少しだけ細い声で、哀愁の音色に祈りをこめて。
「――祈りの歌と共に彼らの魂を
その御心に受け入れてください――」
自我を奪われた一般会員たちを憐れむように、彼らの魂をやわらかい羽で包み込むように、俺は歌った。
何も映さない彼らの瞳から、涙がこぼれ落ちていく。表情が変わらないせいで、異様な光景だ。それは彼らの魂が嘆き続けている証左に思えた。
「――幾年も思い出がめぐるように
雨が川となり海へ還るように――」
俺の両腕をつかんでいた彼らの力が抜けてゆく。高音を歌う箇所で身軽になれてよかったぜ。
歌詞が「空」について歌うときは、音楽も高くなるように作曲されている。甘く優しく、だけど張りのある声で、俺は歌いあげた。
「――今日天へのぼる魂がまたいつの日か
この地に新たに息吹くよう――」
最後の高い全音符は、ピアニッシモで伸ばさなければいけない。針の穴に音を通すかのように集中して、両脚をしっかり踏みしめて、想いを音に変換する。
周囲の一般会員たちが次々に、かくんとひざを折りその場にくずおれてゆく。
「面妖な! 貴様、何をした!?」
皇子の声に、俺は我に返った。すっかり歌に入り込んでいた。
「ユリア、作戦その三よ!」
レモの言葉が終わらぬうちに、
「おぉーん、ぅおおぉぉぉーん!」
ユリアが伸びあがって遠吠えをした。
「うるさいぞっ!」
皇子が耳をふさいでいる。
「ユリアの遠吠えがうるさいなら、俺の歌声だって届くはずだろ?」
「ふん! 歌だの音楽だの、一番嫌いだ! 僕の耳には聴こえないからな」
いや、おかしいだろ!? 現にこうやって会話しているんだ。歌や音楽だけ聴こえないなんてことがあるもんか!
「美しいものは聞こえない――」
静かにつぶやいたのはレモだった。
「この世の良きものに対して耳をふさいでいる、そんなところかしら?」
「無礼だぞ! 貴様から成敗してやる!」
皇子がまた剣を抜いたので、
「やめろ!」
俺は慌ててレモの前に立ちふさがった。
「ふん、お前から死にに行くか」
剣の先端が俺の鼻先に突き付けられたとき、廊下が急に騒がしくなった。大勢の靴音が、バタバタと駆けてくるのが聞こえる。
勝手に扉を開けて応接間に駆け込んできた騎士が、
「何かございましたかな、ユリア嬢!」
計画通りのセリフを発した。
─ * ─
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