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Ⅲ、二人の皇子
32、作戦会議
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師匠が俺の方に視線を向けながら、
「さきほどそちらのお嬢さん――じゃないんですよね、男の子なんですよね。えーっとアルジェント卿って感じじゃないんだよなー」
そんな片手で額を押さえて困った顔されても。
「とにかくアルジェント卿の歌声を聞いて思いついたのですが」
「師匠さん、呼びにくかったらジュキでいいですよ」
俺もそのアルジェント卿っての慣れねぇんだ。
「ありがとう、ジュキエーレくん。私のことも、アンディとでもアンちゃんとでも――」
「いや、セラフィーニ師匠で呼びやすいんで」
突っぱねると師匠はめそめそしやがった。おっさんに「アンちゃん」はきついだろ。
「気を取り直してジュキエーレくん、皇后陛下は音楽をたいそう愛しておられて、気に入った歌手を溺愛なさるので有名なんだ」
息子は耳が不自由だっていうのに、母親は歌手に夢中ってなんだかな……。皇子が闇落ちするのも納得の家庭環境かもしれない。
「でもどうやって、皇后陛下に俺の声を聴いてもらうんだ?」
「ジュキエーレくんは、帝都にある皇后劇場を知っているかな?」
なんかつい最近聞いたような――
「音楽好きの皇后陛下が全面的に出資している劇場なんだ。もうすぐ、新作オペラの配役オーディションが始まるんですよ」
「えぇっ!? オーディション勝ち抜いて、皇后様がご覧になってる劇場で歌えってこと!? 無理だよそんなの!」
ビビり倒す俺。
「いやいや、勝ち抜く必要はないんです。主演歌手を選ぶときは、皇后様ご自身が劇場に足を運ばれて好みの声を選ばれるから、オーディションに参加さえすれば――」
「それなら」
レモがふところから小さな紙片を出した。
「簡単だわ。すでにジュキは皇后劇場支配人の連絡先を手に入れてるんだから」
「それは素晴らしい! 私の教え子のコネを使ってエージェントを紹介してもらう必要はなさそうですね!」
この人、歌手のエージェントから皇帝陛下まで、豊富なコネ持ってんなぁ。
「それじゃあ決まりね!」
レモは支配人から渡された紙片を大切そうにしまいながら、
「明日の朝、馬車駅でさっそくアーロンさんに、ぜひ出演したいって話しましょう!」
「ちょっと待った!」
勝手に話を進めるレモを止める俺。
「本当に皇后様をこっちに引き入れて、皇子と敵対させなきゃいけないのか?」
「あら、ジュキったら優しいんだから。皇帝一家はジュキの家族と違って、暖かい親愛の情なんかで結ばれてないかもよ?」
「そんなことくらい分かってらぁ」
貴族における家族ってものが、俺たち庶民と違うことは俺だって想像がつく。実際レモも、姉と本気でやりあうしな。
「俺が言いたいのは、皇后を皇子から引き離すことで、第一皇子が余計に孤立してラピースラ側に行っちゃうんじゃねぇかってこと」
「いやもう行ってるじゃない」
しれっと答えるレモに、
「俺、第一皇子とラピースラ・アッズーリが一枚岩だと思えないんだ」
「まあね。皇子が私たちを帝都に呼び寄せてるのに、ラピースラが攻撃仕掛けて足止めしてくるっておかしいもんね」
それもある。でも俺が腑に落ちないのはもっと根本的な部分だ。
「第一皇子の望みって、第二皇子じゃなくて自分が皇帝になることだろ? だけどラピースラは魔神復活を望んでる。魔神が復活したら帝国自体、なくなっちまうぜ?」
「それはジュキエーレくんの言う通りですね」
師匠がうなずいた。
「オレリアン第一皇子が望んでいるのは、自分の権力基盤を盤石にすること。魔石救世アカデミーは会員数も多いし、現時点では有効でしょう。しかしアッズーリ教授の真の目的を知ったら、皇子は袂を分かつはずです」
「だろ? 皇子はだまされてるんじゃねーか?」
俺の推測に、レモが冷ややかな目つきで、
「だまされたふりをして、甘い汁だけ吸い付くそうって魂胆かもね」
貴族だらけの学園で揉まれてきただけあって、レモの考察はなかなかシビアだ。
「じゃあさぁ~」
間の抜けた声の主は、今の今までいびきをかいていたユリア。
「わたしが、ジュキくんとレモせんぱいを皇子様んとこ連れて行けばいいんじゃない? それでミスリル貨もらうのー」
「オリハルコン貨何枚も持ってるんだからいらないだろ」
思わず突っ込む俺に、
「三枚くらいしか持ってないよ? ミスリル貨、三十枚もらえるんだよ?」
ちなみにオリハルコン貨三枚とミスリル貨三十枚は、同価値である。
「悪くねぇアイディアだな。俺はまどろっこしいことしないで、とっとと正面突破してぇよ」
「ジュキエーレくんとレモさんが、魔石救世アカデミーに潜入して、危険な魔獣を飼っている証拠をつかんできて下されば助かります」
師匠も賛同した。証拠さえあれば、騎士団に動いてもらえるのだろう。
「でもアカデミーに行くのはあさって午後にしてもらえますか?」
師匠の提案に、俺とレモは顔を見合わせた。明日の昼には帝都に着くのだ。
「関係者に根回しするため一日、時間が欲しいのです」
レモは理解したらしく、ゆっくりとうなずいた。
「第一皇子が敵だった場合に備えて対策して、後顧の憂いを断っておくってわけね」
なんだかよく分からねえが、心強いってもんだ。
「念のため、お二人の変装はあさって午後まで解かないでください」
そう言い残して、師匠は俺たちの部屋から出て行った。
そして翌日昼、五日間の馬車旅を経て俺たちは帝都に着いた。
─ * ─
次話、ついに帝都到着!
師匠の元教え子だった第二皇子に会いますよ!
「さきほどそちらのお嬢さん――じゃないんですよね、男の子なんですよね。えーっとアルジェント卿って感じじゃないんだよなー」
そんな片手で額を押さえて困った顔されても。
「とにかくアルジェント卿の歌声を聞いて思いついたのですが」
「師匠さん、呼びにくかったらジュキでいいですよ」
俺もそのアルジェント卿っての慣れねぇんだ。
「ありがとう、ジュキエーレくん。私のことも、アンディとでもアンちゃんとでも――」
「いや、セラフィーニ師匠で呼びやすいんで」
突っぱねると師匠はめそめそしやがった。おっさんに「アンちゃん」はきついだろ。
「気を取り直してジュキエーレくん、皇后陛下は音楽をたいそう愛しておられて、気に入った歌手を溺愛なさるので有名なんだ」
息子は耳が不自由だっていうのに、母親は歌手に夢中ってなんだかな……。皇子が闇落ちするのも納得の家庭環境かもしれない。
「でもどうやって、皇后陛下に俺の声を聴いてもらうんだ?」
「ジュキエーレくんは、帝都にある皇后劇場を知っているかな?」
なんかつい最近聞いたような――
「音楽好きの皇后陛下が全面的に出資している劇場なんだ。もうすぐ、新作オペラの配役オーディションが始まるんですよ」
「えぇっ!? オーディション勝ち抜いて、皇后様がご覧になってる劇場で歌えってこと!? 無理だよそんなの!」
ビビり倒す俺。
「いやいや、勝ち抜く必要はないんです。主演歌手を選ぶときは、皇后様ご自身が劇場に足を運ばれて好みの声を選ばれるから、オーディションに参加さえすれば――」
「それなら」
レモがふところから小さな紙片を出した。
「簡単だわ。すでにジュキは皇后劇場支配人の連絡先を手に入れてるんだから」
「それは素晴らしい! 私の教え子のコネを使ってエージェントを紹介してもらう必要はなさそうですね!」
この人、歌手のエージェントから皇帝陛下まで、豊富なコネ持ってんなぁ。
「それじゃあ決まりね!」
レモは支配人から渡された紙片を大切そうにしまいながら、
「明日の朝、馬車駅でさっそくアーロンさんに、ぜひ出演したいって話しましょう!」
「ちょっと待った!」
勝手に話を進めるレモを止める俺。
「本当に皇后様をこっちに引き入れて、皇子と敵対させなきゃいけないのか?」
「あら、ジュキったら優しいんだから。皇帝一家はジュキの家族と違って、暖かい親愛の情なんかで結ばれてないかもよ?」
「そんなことくらい分かってらぁ」
貴族における家族ってものが、俺たち庶民と違うことは俺だって想像がつく。実際レモも、姉と本気でやりあうしな。
「俺が言いたいのは、皇后を皇子から引き離すことで、第一皇子が余計に孤立してラピースラ側に行っちゃうんじゃねぇかってこと」
「いやもう行ってるじゃない」
しれっと答えるレモに、
「俺、第一皇子とラピースラ・アッズーリが一枚岩だと思えないんだ」
「まあね。皇子が私たちを帝都に呼び寄せてるのに、ラピースラが攻撃仕掛けて足止めしてくるっておかしいもんね」
それもある。でも俺が腑に落ちないのはもっと根本的な部分だ。
「第一皇子の望みって、第二皇子じゃなくて自分が皇帝になることだろ? だけどラピースラは魔神復活を望んでる。魔神が復活したら帝国自体、なくなっちまうぜ?」
「それはジュキエーレくんの言う通りですね」
師匠がうなずいた。
「オレリアン第一皇子が望んでいるのは、自分の権力基盤を盤石にすること。魔石救世アカデミーは会員数も多いし、現時点では有効でしょう。しかしアッズーリ教授の真の目的を知ったら、皇子は袂を分かつはずです」
「だろ? 皇子はだまされてるんじゃねーか?」
俺の推測に、レモが冷ややかな目つきで、
「だまされたふりをして、甘い汁だけ吸い付くそうって魂胆かもね」
貴族だらけの学園で揉まれてきただけあって、レモの考察はなかなかシビアだ。
「じゃあさぁ~」
間の抜けた声の主は、今の今までいびきをかいていたユリア。
「わたしが、ジュキくんとレモせんぱいを皇子様んとこ連れて行けばいいんじゃない? それでミスリル貨もらうのー」
「オリハルコン貨何枚も持ってるんだからいらないだろ」
思わず突っ込む俺に、
「三枚くらいしか持ってないよ? ミスリル貨、三十枚もらえるんだよ?」
ちなみにオリハルコン貨三枚とミスリル貨三十枚は、同価値である。
「悪くねぇアイディアだな。俺はまどろっこしいことしないで、とっとと正面突破してぇよ」
「ジュキエーレくんとレモさんが、魔石救世アカデミーに潜入して、危険な魔獣を飼っている証拠をつかんできて下されば助かります」
師匠も賛同した。証拠さえあれば、騎士団に動いてもらえるのだろう。
「でもアカデミーに行くのはあさって午後にしてもらえますか?」
師匠の提案に、俺とレモは顔を見合わせた。明日の昼には帝都に着くのだ。
「関係者に根回しするため一日、時間が欲しいのです」
レモは理解したらしく、ゆっくりとうなずいた。
「第一皇子が敵だった場合に備えて対策して、後顧の憂いを断っておくってわけね」
なんだかよく分からねえが、心強いってもんだ。
「念のため、お二人の変装はあさって午後まで解かないでください」
そう言い残して、師匠は俺たちの部屋から出て行った。
そして翌日昼、五日間の馬車旅を経て俺たちは帝都に着いた。
─ * ─
次話、ついに帝都到着!
師匠の元教え子だった第二皇子に会いますよ!
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