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第三章:帝都編/Ⅰ、姿を変えて帝都へ旅立つ
08、イーヴォの新たな弱点
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「えぇっ!? 牢屋に入ってるはずじゃあ……」
驚いているのはユリアだけ。俺とレモは慣れつつある。こいつら脱獄するの、何回目だっけ……?
「はっはっは! 俺様の脱獄テクニックを舐めんなよ」
全く自慢にならないことをのたまうイーヴォ。頭には赤いバンダナを巻いている。
「さすが脱獄王、イーヴォさん!」
ニコが盛り上げる。もはやなつかしいな、こいつらのノリ。
「ついに俺様の力を知らしめる時が来たようだな!」
偉そうにふんぞり返るイーヴォ。こいつ記憶喪失なのかな? 俺がアルバ公爵邸でレモの護衛をしていたとき、屋敷の廊下でぼろ負けしたのは忘れたのか?
「イーヴォさんの実力を思い知れ!」
ニコ、お前も一緒に記憶喪失か……って昔からこいつの役目はイーヴォの言葉を繰り返すだけだったな。
「行くぜぇっ!」
かけ声だけは威勢よく、不器用な指をごちゃごちゃと絡み合わせて印を組む。こいつの魔術構築はゆっくりしているから、余裕がある。俺は隣のレモに、気になっていることを確認した。
「あいつ、俺たちのこと『村までつかまえに行く手間が省けた』って言ってたよな」
「ええ。私たちの行き先を知っているのはおかしい。あいつに依頼した何者かがいるはず――」
さすがレモ。察しがいい。
「というわけでレモ、暴旋風撃一発でぶっ飛ばすなよ?」
「はーい」
しぶしぶ返事をするレモ。
ほぼ同時に、ようやく火魔法を完成させたイーヴォが術を放った。
「炎夥弾!」
「凍てつけ」
しゅんっ。
情けない音を立てて、無数の火の玉は一瞬にして消え失せた。
「ぬわぁにぃっ!?」
大げさな声をあげるイーヴォ。いや、俺まったく同じ方法で前回も防いでねぇかな? こいつ、毛根と一緒に脳細胞も死滅したのか?
つづいてニコが、
「壌塊斬!」
「濁流よ――」
俺が対抗術を放つ前に、
「とぅおぉりゃぁぁああぁっ!」
ユリアがかけ声と同時に走り出し、手にした巨大な戦斧で飛び来るすべての土塊をはじき飛ばした。
ドチャッ、ドヒュン!
「うぎゃぁぁああぁぁ!」
「つ、土が降ってくる!」
逃げ惑うイーヴォとニコ。泥だらけになりながらイーヴォが、
「ジュキ! 女の子に戦わせるなんてみっともねーぞ!」
悪態つくのは忘れない。
「はぁ? 私たちは共に戦う仲間なの。女とか男とか関係ないのよっ!」
レモはいら立ちながら早口で呪文を唱えた。
「聞け、風の精、ほそく集き鞭となりて、我が意のままに踊りたまえ。風舞鞭!」
ヒュンッ
風がうなる。その手に現れたのは風の鞭。イーヴォの身を強打するかと思いきや、
「はっ、どうした! 全然当たらな――うわーっ、なんで頭を狙うんだ、貴様!」
イーヴォはバンダナを押さえて、せまい街道を右へ左へと逃げる。
「なんでですって? バンダナの下がどうなってるか、見てみたいからに決まってるじゃない!」
面白いので俺とユリアは観戦に徹する。と思ったらニコも突っ立って眺めてやがる。
「クッ、鬼だな。分かっていたが」
「鬼ぃ? 愛するジュキエーレ様の前で、人聞き悪いこと言わないで! 相手の弱点を見抜いて攻撃する――戦いの基本よ!」
レモの言葉と同時に風の鞭がするりとバンダナを奪った。現れたのは、ペカーッと神々しく輝く頭皮。
「わぁお。完璧な落ち武者スタイル!」
ユリアが感心しつつ発した聞き慣れぬ単語に、
「落ち……なんだって?」
問い返す俺。
「あー、東方の国の戦士が負けたときの髪型なのー」
スルマーレ島は東方貿易が盛んだから、ユリアは異国の絵画を見たことがあるんだろう。それにしても負けたとき用の髪型があるって不思議だな。
イーヴォは風に舞うバンダナに必死で手を伸ばしながら、
「ニコ! お前なんで加勢しねぇで突っ立ってんだよ!?」
「あ、さーせん。おいらもイーヴォさんの毛根が多少は復活したのか興味があって」
図太いニコをなぐる意欲も失せたのか、意地悪なレモがわざと木の枝にひっかけたバンダナをジャンプしてつかみ取る。
「と、とにかく逃げるぞ!」
戦意喪失して背中を向けるイーヴォだが、そうは問屋が卸さない。
「風鎖封!」
レモが準備していた束縛系の風魔法で、イーヴォを捕らえた!
「きょえええっ」
イーヴォが聞いたことないタイプの悲鳴を上げる。
「い、痛い痛い! 金玉はさんでるって! お願いだからゆるめてっ!」
風の鎖が股間をギリギリと締め上げる。普通、人を捕縛するときってグルグルと横向きに巻くと思うんだが―― なるほど、これも敵の弱点を攻撃する戦法か。確かに男の弱点っていったら……うん、そうだな。
「あらぁ、女の子に懇願しちゃって情けない」
しっかりさっきのイーヴォの発言に対し、言い返してくれるレモ。
「と、とにかく……勘弁してくれっ!」
「苦しみなさい、もがきなさい! 幼いころからあんたに言葉で傷付けられ続けたジュキの苦しみと比べたら、肉体の痛みなんてどうってことないはずよっ!」
「どうってことないって――お前、女だから分かんねえだろ!? それともやっぱり付いてんのか!?」
「ぬわぁぁぁんですってぇぇぇ!?」
「ギィヤァァアアアァァァ!!」
断末魔の悲鳴を上げて、とりあえずイーヴォは気絶した。レモに無駄なこと言わなきゃいいのに馬鹿なやつ……
「で、ニコ」
仕方ないので、俺はニコに尋ねた。
「なんで俺たちを襲ったんだ?」
「おいらは――」
うつむいたままぶつぶつと小声で何か言っている。こっちを油断させて呪文を唱える作戦だな?
「愚かなる存在貫きたまえ! 壌塊――」
「水よ、この者を包みたまえ」
ばしゃーん。
俺の生み出した大量の水に呑まれて、街道の真ん中でおぼれるニコ。
「うぅっぷ、あっぷ……!」
「無駄な抵抗しないで話してほしいんだけど――」
遠慮がちに尋ねると、ニコはもがきながら何とか返事をした。
「は、話すから!」
俺はパチンと指を鳴らして、首から上の水を消してやった。
─ * ─
いつも応援ありがとうございます! イーヴォとニコは誰かに依頼を受けたのか? 次回に続く!
驚いているのはユリアだけ。俺とレモは慣れつつある。こいつら脱獄するの、何回目だっけ……?
「はっはっは! 俺様の脱獄テクニックを舐めんなよ」
全く自慢にならないことをのたまうイーヴォ。頭には赤いバンダナを巻いている。
「さすが脱獄王、イーヴォさん!」
ニコが盛り上げる。もはやなつかしいな、こいつらのノリ。
「ついに俺様の力を知らしめる時が来たようだな!」
偉そうにふんぞり返るイーヴォ。こいつ記憶喪失なのかな? 俺がアルバ公爵邸でレモの護衛をしていたとき、屋敷の廊下でぼろ負けしたのは忘れたのか?
「イーヴォさんの実力を思い知れ!」
ニコ、お前も一緒に記憶喪失か……って昔からこいつの役目はイーヴォの言葉を繰り返すだけだったな。
「行くぜぇっ!」
かけ声だけは威勢よく、不器用な指をごちゃごちゃと絡み合わせて印を組む。こいつの魔術構築はゆっくりしているから、余裕がある。俺は隣のレモに、気になっていることを確認した。
「あいつ、俺たちのこと『村までつかまえに行く手間が省けた』って言ってたよな」
「ええ。私たちの行き先を知っているのはおかしい。あいつに依頼した何者かがいるはず――」
さすがレモ。察しがいい。
「というわけでレモ、暴旋風撃一発でぶっ飛ばすなよ?」
「はーい」
しぶしぶ返事をするレモ。
ほぼ同時に、ようやく火魔法を完成させたイーヴォが術を放った。
「炎夥弾!」
「凍てつけ」
しゅんっ。
情けない音を立てて、無数の火の玉は一瞬にして消え失せた。
「ぬわぁにぃっ!?」
大げさな声をあげるイーヴォ。いや、俺まったく同じ方法で前回も防いでねぇかな? こいつ、毛根と一緒に脳細胞も死滅したのか?
つづいてニコが、
「壌塊斬!」
「濁流よ――」
俺が対抗術を放つ前に、
「とぅおぉりゃぁぁああぁっ!」
ユリアがかけ声と同時に走り出し、手にした巨大な戦斧で飛び来るすべての土塊をはじき飛ばした。
ドチャッ、ドヒュン!
「うぎゃぁぁああぁぁ!」
「つ、土が降ってくる!」
逃げ惑うイーヴォとニコ。泥だらけになりながらイーヴォが、
「ジュキ! 女の子に戦わせるなんてみっともねーぞ!」
悪態つくのは忘れない。
「はぁ? 私たちは共に戦う仲間なの。女とか男とか関係ないのよっ!」
レモはいら立ちながら早口で呪文を唱えた。
「聞け、風の精、ほそく集き鞭となりて、我が意のままに踊りたまえ。風舞鞭!」
ヒュンッ
風がうなる。その手に現れたのは風の鞭。イーヴォの身を強打するかと思いきや、
「はっ、どうした! 全然当たらな――うわーっ、なんで頭を狙うんだ、貴様!」
イーヴォはバンダナを押さえて、せまい街道を右へ左へと逃げる。
「なんでですって? バンダナの下がどうなってるか、見てみたいからに決まってるじゃない!」
面白いので俺とユリアは観戦に徹する。と思ったらニコも突っ立って眺めてやがる。
「クッ、鬼だな。分かっていたが」
「鬼ぃ? 愛するジュキエーレ様の前で、人聞き悪いこと言わないで! 相手の弱点を見抜いて攻撃する――戦いの基本よ!」
レモの言葉と同時に風の鞭がするりとバンダナを奪った。現れたのは、ペカーッと神々しく輝く頭皮。
「わぁお。完璧な落ち武者スタイル!」
ユリアが感心しつつ発した聞き慣れぬ単語に、
「落ち……なんだって?」
問い返す俺。
「あー、東方の国の戦士が負けたときの髪型なのー」
スルマーレ島は東方貿易が盛んだから、ユリアは異国の絵画を見たことがあるんだろう。それにしても負けたとき用の髪型があるって不思議だな。
イーヴォは風に舞うバンダナに必死で手を伸ばしながら、
「ニコ! お前なんで加勢しねぇで突っ立ってんだよ!?」
「あ、さーせん。おいらもイーヴォさんの毛根が多少は復活したのか興味があって」
図太いニコをなぐる意欲も失せたのか、意地悪なレモがわざと木の枝にひっかけたバンダナをジャンプしてつかみ取る。
「と、とにかく逃げるぞ!」
戦意喪失して背中を向けるイーヴォだが、そうは問屋が卸さない。
「風鎖封!」
レモが準備していた束縛系の風魔法で、イーヴォを捕らえた!
「きょえええっ」
イーヴォが聞いたことないタイプの悲鳴を上げる。
「い、痛い痛い! 金玉はさんでるって! お願いだからゆるめてっ!」
風の鎖が股間をギリギリと締め上げる。普通、人を捕縛するときってグルグルと横向きに巻くと思うんだが―― なるほど、これも敵の弱点を攻撃する戦法か。確かに男の弱点っていったら……うん、そうだな。
「あらぁ、女の子に懇願しちゃって情けない」
しっかりさっきのイーヴォの発言に対し、言い返してくれるレモ。
「と、とにかく……勘弁してくれっ!」
「苦しみなさい、もがきなさい! 幼いころからあんたに言葉で傷付けられ続けたジュキの苦しみと比べたら、肉体の痛みなんてどうってことないはずよっ!」
「どうってことないって――お前、女だから分かんねえだろ!? それともやっぱり付いてんのか!?」
「ぬわぁぁぁんですってぇぇぇ!?」
「ギィヤァァアアアァァァ!!」
断末魔の悲鳴を上げて、とりあえずイーヴォは気絶した。レモに無駄なこと言わなきゃいいのに馬鹿なやつ……
「で、ニコ」
仕方ないので、俺はニコに尋ねた。
「なんで俺たちを襲ったんだ?」
「おいらは――」
うつむいたままぶつぶつと小声で何か言っている。こっちを油断させて呪文を唱える作戦だな?
「愚かなる存在貫きたまえ! 壌塊――」
「水よ、この者を包みたまえ」
ばしゃーん。
俺の生み出した大量の水に呑まれて、街道の真ん中でおぼれるニコ。
「うぅっぷ、あっぷ……!」
「無駄な抵抗しないで話してほしいんだけど――」
遠慮がちに尋ねると、ニコはもがきながら何とか返事をした。
「は、話すから!」
俺はパチンと指を鳴らして、首から上の水を消してやった。
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