95 / 191
Ⅳ、聖剣アリルミナス
35、巨大な毒蜘蛛との最後の戦い
しおりを挟む
「ああ、貴重な伯爵家ご用達の異空間収納袋が!」
物の価値が分かるレモが両手を頬に添えると、前伯爵がその肩に手を置いた。
「ご安心なされ、レモネッラ嬢。あれは大したものではない。ミスリル貨十枚ほどで買える安物じゃ」
ミスリル貨って俺は見たことないんだが、金貨十枚と交換できると聞く。ってことは…… あの革袋ひとつで俺の村なら一年近く遊んで暮らせるぞ!
革袋からすっかり姿をあらわした巨大な蜘蛛が、
「ほほう…… 見慣れぬ魔術剣を手にしておるな、小僧。自前の氷の剣は折れてしまったのかな?」
バルバロ伯爵の声であざ笑った。俺は聖剣に注意深く精霊力を込めてゆく。親父からゆずってもらった普通の魔術剣に、不用意にも膨大な精霊力を流して破壊しちまった前科持ちだから慎重になるのだ。
――我があるじ殿、もっと下され――
聖剣が俺に話しかけたような気がした。
力を込めれば込めるほどまぶしく輝く聖剣を毒蜘蛛に向けて、俺は尋ねた。
「最後に訊く。ラーニョ・バルバロ伯爵、その魔物の力を抑えて今まで通り人として暮らす気はないか?」
「えっ、許す気!?」
レモが驚愕の声を上げ、
「ジュキエーレ殿、優しすぎますぞ!」
前伯爵が叱責を飛ばした。
「魔術兵たちを食ったこいつが許されねえってことは分かってる! でもこいつはただのモンスターじゃない。人間だったヤツを殺すなんて――」
「グハハハハ!」
突然、蜘蛛伯爵が品のない笑い声を上げた。
「私の演技は大したものだな! 人族の伯爵として通用するとは!」
「……どういうことだ?」
俺はなんとか声をしぼりだした。
「私は数年の月日を経て、こいつの脳を完全に食らったのだ。この人間は、自分が不死の魔物を食らって生き延びたと思っていたようだが、逆だったのさ! 人間に創り出された私が人間を食らうとはなんと胸のすく話よ!」
「じゃあ、あんたは誰なんだ!? 誰がラーニョ・バルバロの振りをしていたんだ!?」
「私はただのモンスターだ。いや、だったと言うべきか。ラピースラ・アッズーリという残忍な人族は、我々モンスターを使っておぞましい実験をおこなったのだ。何者にも破れぬ強い封印をかけた密室の中に、私――巨大毒蜘蛛、ケルベロス、砂蟲、キングオーガが飢餓状態で閉じ込められた。我々は七日七晩戦い、私が勝ち残ってほかの魔物たちを食らった」
恐ろしい光景を想像して、その場にいる誰もが凍りついた。
「生き残った私は解放されることなく、食べ物を与えられることもなく放置された。そしてまた餓死寸前になったころ、モンスターたちが投入されたんだ。そんなことが何度繰り返されたか分からない。私を最終的な勝者と見なしたラピースラ・アッズーリは、奇妙な術で私の背中に魔石を埋め込んだ」
俺はぞっとした。ラピースラ・アッズーリはおそらく同じ方法で、俺の胸に封印石を埋め込んだのだ。生まれて間もない生後一日の赤ん坊の胸に――。彼女は十六年前から、生物に特定の魔力を持つ宝石を埋め込む魔術を知っていたのだろう。いやむしろ、俺の力を封印するために編み出した術と考えた方がつじつまが合うかもしれない。
「すでに最強のモンスターだった私は、魔石から絶え間なく供給される魔力により不死身となった。魔石には私自身の恐怖や憎しみ、恨みが瘴気となっていくらでも力を与えたのだ。あのころ知性の無いただの魔物だった私には、自分の感情を認識することすらできなかったが――」
今、俺たちに話をしているのは、魔物だった巨大毒蜘蛛なのか、人間だったラーニョ・バルバロなのか、それとも二つの魂は混ざりあっているのか――
「ラピースラ・アッズーリの実験は、最後に最強で不死身のモンスターを人間に食べさせることで完成するのだ。彼女はその機会をうかがっていた」
「自分で食べりゃあいいのに」
レモが小声でつぶやいた。
瀕死の怪我を負ったラーニョ・バルバロ氏は、願ってもない実験材料だったわけか。
「あの女は私を凍らせ再生する間もなく粉々に砕くと、ベッドに横たわったラーニョ・バルバロに食わせたのだ。私の欠片はあの男の身体のすみずみまで行きわたり、復活した」
「二つの生命体が融合したってこと? そんなことが可能なの?」
レモが眉をひそめた。帝都の魔法学園で主席だった彼女にとっても、あり得ない魔術なのだろう。
「ラーニョ・バルバロも頸椎の上に魔石を埋め込まれていたからな。魔石の力で私たちは融合したのだ」
「ラーニョ・バルバロ氏は帝都の由緒ある家柄に生まれた伯爵さんだろ? 後頭部に魔石を埋め込むなんて怪しげな実験、なんで受け入れたんだ?」
ラピースラ・アッズーリにだまされていたのだろうか?
「私があの男の脳から読み取った感情は―― 騎士団長の家系に生まれながら弱い自分を恥じ、嘆くものだった。人間というのは愚かだな。一代限りで適した職に就けばよいものを、世襲などとつまらぬ仕組みを作り出すから、この男のような者が現れるのだ」
ラーニョ氏はバルバロ伯爵家長男ゆえに騎士団長の座に就いたものの、部下たちからも弟たちからも軽んじられていることに悩み、魔石救世アカデミーに関わってしまったのだろう。魔石を埋め込んで強くなったところで満足すればよかったのに、力を誇示したくて瘴気の森の奥まで入ってしまった。
魔法医から死を宣告された彼が、せっかく力を手に入れたのに、ここで死んでたまるかと思っただろうことは容易に想像できる。
魔物を食らう魔物である巨大毒蜘蛛と融合したラーニョ・バルバロはすでに魔物となっており、恨みのある騎士団員を闇に乗じて襲い食らい続けたのか。
「あんたと混ざったことが弟たちにバレて、ラーニョさんは家督を奪われたのか?」
「次男一派が鑑定士を雇ったようだな」
ヴァーリエ冒険者ギルドのギルマスのようなギフト<鑑定>持ちが就く職業に鑑定士がある。
「『ラーニョ様はすでにモンスターです』という報告に、弟どもはビビったのさ。私としても、騎士団長など辞めた方が好きに動けるからな。私の中に宿ったラーニョの精神が憎んでいた奴らは、あらかた食い終わったし」
ギルマスのマウリツィオさんがバルバロ伯爵を鑑定しようとすると、妨害に遭った理由が分かった気がする。鑑定持ちに魔物認定されていては人間社会で動きにくいから、鑑定阻害の結界を張るようになったのだろう。
「ラーニョ・バルバロの脳を食らった私は、このように言葉を得た。あいつの悔しさや逆恨みの感情も分かるようになった。それで私は気付いたのだ。密室に閉じ込められ、殺し合いをさせられたとき、自分が恐怖していたと! そしてそのようなくだらない実験を繰り返す人間を憎んでいたことを!」
毒蜘蛛が巨大な前脚を振り上げた。
「お前も食らってやる!」
----------------------
次話、ついに聖剣を振るうジュキの活躍!
聖剣で斬られたら、蜘蛛モンスターは再生できないのか!?
だとしたらジュキは強いから1話100字で終わってしまうのでは!?
そんなわけないからどう展開するのか気になる方は、しおりをはさんでお待ちください!
物の価値が分かるレモが両手を頬に添えると、前伯爵がその肩に手を置いた。
「ご安心なされ、レモネッラ嬢。あれは大したものではない。ミスリル貨十枚ほどで買える安物じゃ」
ミスリル貨って俺は見たことないんだが、金貨十枚と交換できると聞く。ってことは…… あの革袋ひとつで俺の村なら一年近く遊んで暮らせるぞ!
革袋からすっかり姿をあらわした巨大な蜘蛛が、
「ほほう…… 見慣れぬ魔術剣を手にしておるな、小僧。自前の氷の剣は折れてしまったのかな?」
バルバロ伯爵の声であざ笑った。俺は聖剣に注意深く精霊力を込めてゆく。親父からゆずってもらった普通の魔術剣に、不用意にも膨大な精霊力を流して破壊しちまった前科持ちだから慎重になるのだ。
――我があるじ殿、もっと下され――
聖剣が俺に話しかけたような気がした。
力を込めれば込めるほどまぶしく輝く聖剣を毒蜘蛛に向けて、俺は尋ねた。
「最後に訊く。ラーニョ・バルバロ伯爵、その魔物の力を抑えて今まで通り人として暮らす気はないか?」
「えっ、許す気!?」
レモが驚愕の声を上げ、
「ジュキエーレ殿、優しすぎますぞ!」
前伯爵が叱責を飛ばした。
「魔術兵たちを食ったこいつが許されねえってことは分かってる! でもこいつはただのモンスターじゃない。人間だったヤツを殺すなんて――」
「グハハハハ!」
突然、蜘蛛伯爵が品のない笑い声を上げた。
「私の演技は大したものだな! 人族の伯爵として通用するとは!」
「……どういうことだ?」
俺はなんとか声をしぼりだした。
「私は数年の月日を経て、こいつの脳を完全に食らったのだ。この人間は、自分が不死の魔物を食らって生き延びたと思っていたようだが、逆だったのさ! 人間に創り出された私が人間を食らうとはなんと胸のすく話よ!」
「じゃあ、あんたは誰なんだ!? 誰がラーニョ・バルバロの振りをしていたんだ!?」
「私はただのモンスターだ。いや、だったと言うべきか。ラピースラ・アッズーリという残忍な人族は、我々モンスターを使っておぞましい実験をおこなったのだ。何者にも破れぬ強い封印をかけた密室の中に、私――巨大毒蜘蛛、ケルベロス、砂蟲、キングオーガが飢餓状態で閉じ込められた。我々は七日七晩戦い、私が勝ち残ってほかの魔物たちを食らった」
恐ろしい光景を想像して、その場にいる誰もが凍りついた。
「生き残った私は解放されることなく、食べ物を与えられることもなく放置された。そしてまた餓死寸前になったころ、モンスターたちが投入されたんだ。そんなことが何度繰り返されたか分からない。私を最終的な勝者と見なしたラピースラ・アッズーリは、奇妙な術で私の背中に魔石を埋め込んだ」
俺はぞっとした。ラピースラ・アッズーリはおそらく同じ方法で、俺の胸に封印石を埋め込んだのだ。生まれて間もない生後一日の赤ん坊の胸に――。彼女は十六年前から、生物に特定の魔力を持つ宝石を埋め込む魔術を知っていたのだろう。いやむしろ、俺の力を封印するために編み出した術と考えた方がつじつまが合うかもしれない。
「すでに最強のモンスターだった私は、魔石から絶え間なく供給される魔力により不死身となった。魔石には私自身の恐怖や憎しみ、恨みが瘴気となっていくらでも力を与えたのだ。あのころ知性の無いただの魔物だった私には、自分の感情を認識することすらできなかったが――」
今、俺たちに話をしているのは、魔物だった巨大毒蜘蛛なのか、人間だったラーニョ・バルバロなのか、それとも二つの魂は混ざりあっているのか――
「ラピースラ・アッズーリの実験は、最後に最強で不死身のモンスターを人間に食べさせることで完成するのだ。彼女はその機会をうかがっていた」
「自分で食べりゃあいいのに」
レモが小声でつぶやいた。
瀕死の怪我を負ったラーニョ・バルバロ氏は、願ってもない実験材料だったわけか。
「あの女は私を凍らせ再生する間もなく粉々に砕くと、ベッドに横たわったラーニョ・バルバロに食わせたのだ。私の欠片はあの男の身体のすみずみまで行きわたり、復活した」
「二つの生命体が融合したってこと? そんなことが可能なの?」
レモが眉をひそめた。帝都の魔法学園で主席だった彼女にとっても、あり得ない魔術なのだろう。
「ラーニョ・バルバロも頸椎の上に魔石を埋め込まれていたからな。魔石の力で私たちは融合したのだ」
「ラーニョ・バルバロ氏は帝都の由緒ある家柄に生まれた伯爵さんだろ? 後頭部に魔石を埋め込むなんて怪しげな実験、なんで受け入れたんだ?」
ラピースラ・アッズーリにだまされていたのだろうか?
「私があの男の脳から読み取った感情は―― 騎士団長の家系に生まれながら弱い自分を恥じ、嘆くものだった。人間というのは愚かだな。一代限りで適した職に就けばよいものを、世襲などとつまらぬ仕組みを作り出すから、この男のような者が現れるのだ」
ラーニョ氏はバルバロ伯爵家長男ゆえに騎士団長の座に就いたものの、部下たちからも弟たちからも軽んじられていることに悩み、魔石救世アカデミーに関わってしまったのだろう。魔石を埋め込んで強くなったところで満足すればよかったのに、力を誇示したくて瘴気の森の奥まで入ってしまった。
魔法医から死を宣告された彼が、せっかく力を手に入れたのに、ここで死んでたまるかと思っただろうことは容易に想像できる。
魔物を食らう魔物である巨大毒蜘蛛と融合したラーニョ・バルバロはすでに魔物となっており、恨みのある騎士団員を闇に乗じて襲い食らい続けたのか。
「あんたと混ざったことが弟たちにバレて、ラーニョさんは家督を奪われたのか?」
「次男一派が鑑定士を雇ったようだな」
ヴァーリエ冒険者ギルドのギルマスのようなギフト<鑑定>持ちが就く職業に鑑定士がある。
「『ラーニョ様はすでにモンスターです』という報告に、弟どもはビビったのさ。私としても、騎士団長など辞めた方が好きに動けるからな。私の中に宿ったラーニョの精神が憎んでいた奴らは、あらかた食い終わったし」
ギルマスのマウリツィオさんがバルバロ伯爵を鑑定しようとすると、妨害に遭った理由が分かった気がする。鑑定持ちに魔物認定されていては人間社会で動きにくいから、鑑定阻害の結界を張るようになったのだろう。
「ラーニョ・バルバロの脳を食らった私は、このように言葉を得た。あいつの悔しさや逆恨みの感情も分かるようになった。それで私は気付いたのだ。密室に閉じ込められ、殺し合いをさせられたとき、自分が恐怖していたと! そしてそのようなくだらない実験を繰り返す人間を憎んでいたことを!」
毒蜘蛛が巨大な前脚を振り上げた。
「お前も食らってやる!」
----------------------
次話、ついに聖剣を振るうジュキの活躍!
聖剣で斬られたら、蜘蛛モンスターは再生できないのか!?
だとしたらジュキは強いから1話100字で終わってしまうのでは!?
そんなわけないからどう展開するのか気になる方は、しおりをはさんでお待ちください!
0
お気に入りに追加
1,307
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子は私が守ります!〜呪いを受けた夫とワケあり義息子を守る転生令嬢の奮闘記〜
梵天丸
恋愛
グリーン侯爵家のシャーロットは、妾の子ということで本妻の子たちとは差別化され、不遇な扱いを受けていた。
そんなシャーロットにある日、いわくつきの公爵との結婚の話が舞い込む。
実はシャーロットはバツイチで元保育士の転生令嬢だった。そしてこの物語の舞台は、彼女が愛読していた小説の世界のものだ。原作の小説には4行ほどしか登場しないシャーロットは、公爵との結婚後すぐに離婚し、出戻っていた。しかしその後、シャーロットは30歳年上のやもめ子爵に嫁がされた挙げ句、愛人に殺されるという不遇な脇役だった。
悲惨な末路を避けるためには、何としても公爵との結婚を長続きさせるしかない。
しかし、嫁いだ先の公爵家は、極寒の北国にある上、夫である公爵は魔女の呪いを受けて目が見えない。さらに公爵を始め、公爵家の人たちはシャーロットに対してよそよそしく、いかにも早く出て行って欲しいという雰囲気だった。原作のシャーロットが耐えきれずに離婚した理由が分かる。しかし、実家に戻れば、悲惨な末路が待っている。シャーロットは図々しく居座る計画を立てる。
そんなある日、シャーロットは城の中で公爵にそっくりな子どもと出会う。その子どもは、公爵のことを「お父さん」と呼んだ。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる