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第二章:聖剣編/Ⅰ、豪華客船セレニッシマ号
08、嘘をついているのは誰だ?
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「最後の質問よ。私の命をねらった理由はなに?」
「お前がアッズーリ教授に屈辱を与えたからだ」
「よく分からないんだけど――」
レモは大げさに首をかしげた。
「私はアッズーリ教授という方にお会いしたこともないのに、いつどこで失礼をしてしまったのかしら?」
俺たちは霊魂状態のラピースラに会っているのだ。ここまで現実的な主張を繰り返してきた伯爵が、どう反応するか――
「アッズーリ教授は魔石の力を使いこなしていらっしゃるから、精神体となってどこへでも行けるのだ。私自身は精神体の彼女と話したことはない。おそらく夢の中で何か粗相をしたのでは?」
「そんな話、信じてるのか?」
俺はつい口をはさんだ。
「魔石の力を使うと精神体になれるってなんだよ、それ?」
「アカデミーの極秘研究を話すことはできないな。だが、魔石とは万能なのだ。なんでも願いを叶えてくれる。魔石本来の力を使いこなすことができれば、我々人類全員が幸せになれるのだ!」
やべぇ。急にきな臭くなってきやがった。
両眼をぎらぎらと光らせ、唾を飛ばしてしゃべる様子が尋常ではない。
「で、アッズーリ教授は俺たちが失礼したから、殺れって言ってんのか?」
「とんでもない!」
バルバロ伯爵はブルンブルンと首を振った。
「アッズーリ教授は卓越した方だ。アカデミー会員にそんな暴力的な指示を出すことは考えられない!」
このおっさん、ずいぶんラピースラに心酔してるんだな。
「アッズーリ教授はただ、アルバ公爵家レモネッラ嬢に精神を汚された、一緒にいたアルバ公爵婦人の侍女ジュリアも大変危険な人物だとおっしゃっただけだ。レモネッラ嬢の話をするときには大変悔しそうにされていて、私が敬愛する教授の敵を討とうと一人先走ったのだ。豪華客船一等船室密室殺人事件を計画してな!」
「ミステリー小説の読みすぎよ」
レモに一蹴された。
「なんで人間のはずのあんたが、蜘蛛の糸みてぇなもんを操れるんだ?」
俺の質問に、伯爵は嫌そうな顔をした。
「四つ目の質問か? まあよいでしょう。それも魔石の力だ。詳しい使い方は教えられないがな」
魔石が万能だなんてにわかには信じられねぇ。しかし何を聞いても魔石のおかげという答えが返ってきそうだ。人間が瘴気など放てるもんかと言ってやりたいが、こっちの手の内――竜眼を明かしたくもない。
「分かった」
俺はうなずいた。
「あんたを船長に突き出すのは勘弁してやる。だからスルマーレ島で俺たちを襲いに来るなよ?」
「当然だ。私としてもあなたたち二人をこの状態で相手にしても、勝ち目はないですからな」
この状態? こいつが身の内にためている瘴気を考えれば、やはり力を解放する手段があるのだろう。だが本人がラピースラの命令を優先して動いている以上、こんなせまい船室で無駄に衝突する必要はない。聖剣を取り合う中で、いずれ相まみえそうな予感はするが――
「一つ余分に答えてやったのだから、私からも一つ良いか?」
バルバロ伯爵は、俺の頭からつま先までじろじろと眺めながら問うた。天井から照らす光明の弱い明かりに照らされて、レースの五分袖からのぞく腕のウロコがぬらりと光る。レモより俺の方が手のひら一つ分くらい背が高いせいで、裾から出た細い素足も真っ白いウロコに包まれているのが丸見えだった。
「答えられることならな」
俺はうんざりとした声で答えた。まるで魔物が女装しているような自分の姿を思えば、最悪な質問が飛んできてもおかしくはない。
「お前は女? 男? あ、それから亜人族? 魔物?」
「嵐暴蹴!」
有無を言わせずレモの蹴りが伯爵の尻に炸裂した!
「ぎゃおうっ!」
開いたままの扉から、廊下の暗闇に蹴りだされ、左右の壁にぶつかりながら遠ざかってゆく。
「答えてあげるわ!」
聞こえていないと思うのだが、レモが腰に手を当て廊下に向かって声を張った。
「ジュキはジュキよ。帝国一強くて、世界一美しくて、私の一番大切な人!」
当然ながら返事はない。叫ぶだけ叫んで満足したのか、レモはバタンと扉を閉めると俺を振り返った。
「そんな恥ずかしそうに目を伏せないで、私の美人さん」
レモが両手で俺の頬をはさんだ。
「うふっ、まつ毛長くてかわいいわ―― 男の子の恰好してるときは最高に強くてかっこいいのに、髪を結ってドレスを着たら、今にも壊れそうな危うい美少女になっちゃうきみが大好きよ」
俺の長い銀髪をなでながら、ちょっと背伸びしてキスをくれた。その途端、気持ちがあふれてきて俺は、レモの細い身体を抱きしめてもう一度唇を重ねた。
横目で壁にかかった豪華な鏡をにらむと、うす暗い一等船室の中、天蓋付きベッドの前で年端も行かぬ少女の影がふたつ絡み合っていた。
翌朝――
セレニッシマ号は二日半の航海を終えて、スルマーレ島に着いた。島には無数に運河が張り巡らされている。ハーピー便を利用するため冒険者ギルドを目指していたとき――
「大変だ! 女の子が運河に落ちたぞ!」
「ありゃあルーピ伯爵家のお嬢様だ!」
「ユリア様が? また!?」
レモのかわいがっていた後輩――帝都の魔法学園に通っているはずのユリア・ヌーヴォラ・ルーピ伯爵令嬢に、思いがけず出会うこととなる。
-----------------
ひんぱんに運河に落っこちているらしいドジっ子伯爵令嬢が登場する前に、我らがイーヴォのかわいげないドジっぷりをのぞいてみましょう。
次回、アルバ公爵領に着いたイーヴォとニコの活躍をお楽しみに!
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「よく分からないんだけど――」
レモは大げさに首をかしげた。
「私はアッズーリ教授という方にお会いしたこともないのに、いつどこで失礼をしてしまったのかしら?」
俺たちは霊魂状態のラピースラに会っているのだ。ここまで現実的な主張を繰り返してきた伯爵が、どう反応するか――
「アッズーリ教授は魔石の力を使いこなしていらっしゃるから、精神体となってどこへでも行けるのだ。私自身は精神体の彼女と話したことはない。おそらく夢の中で何か粗相をしたのでは?」
「そんな話、信じてるのか?」
俺はつい口をはさんだ。
「魔石の力を使うと精神体になれるってなんだよ、それ?」
「アカデミーの極秘研究を話すことはできないな。だが、魔石とは万能なのだ。なんでも願いを叶えてくれる。魔石本来の力を使いこなすことができれば、我々人類全員が幸せになれるのだ!」
やべぇ。急にきな臭くなってきやがった。
両眼をぎらぎらと光らせ、唾を飛ばしてしゃべる様子が尋常ではない。
「で、アッズーリ教授は俺たちが失礼したから、殺れって言ってんのか?」
「とんでもない!」
バルバロ伯爵はブルンブルンと首を振った。
「アッズーリ教授は卓越した方だ。アカデミー会員にそんな暴力的な指示を出すことは考えられない!」
このおっさん、ずいぶんラピースラに心酔してるんだな。
「アッズーリ教授はただ、アルバ公爵家レモネッラ嬢に精神を汚された、一緒にいたアルバ公爵婦人の侍女ジュリアも大変危険な人物だとおっしゃっただけだ。レモネッラ嬢の話をするときには大変悔しそうにされていて、私が敬愛する教授の敵を討とうと一人先走ったのだ。豪華客船一等船室密室殺人事件を計画してな!」
「ミステリー小説の読みすぎよ」
レモに一蹴された。
「なんで人間のはずのあんたが、蜘蛛の糸みてぇなもんを操れるんだ?」
俺の質問に、伯爵は嫌そうな顔をした。
「四つ目の質問か? まあよいでしょう。それも魔石の力だ。詳しい使い方は教えられないがな」
魔石が万能だなんてにわかには信じられねぇ。しかし何を聞いても魔石のおかげという答えが返ってきそうだ。人間が瘴気など放てるもんかと言ってやりたいが、こっちの手の内――竜眼を明かしたくもない。
「分かった」
俺はうなずいた。
「あんたを船長に突き出すのは勘弁してやる。だからスルマーレ島で俺たちを襲いに来るなよ?」
「当然だ。私としてもあなたたち二人をこの状態で相手にしても、勝ち目はないですからな」
この状態? こいつが身の内にためている瘴気を考えれば、やはり力を解放する手段があるのだろう。だが本人がラピースラの命令を優先して動いている以上、こんなせまい船室で無駄に衝突する必要はない。聖剣を取り合う中で、いずれ相まみえそうな予感はするが――
「一つ余分に答えてやったのだから、私からも一つ良いか?」
バルバロ伯爵は、俺の頭からつま先までじろじろと眺めながら問うた。天井から照らす光明の弱い明かりに照らされて、レースの五分袖からのぞく腕のウロコがぬらりと光る。レモより俺の方が手のひら一つ分くらい背が高いせいで、裾から出た細い素足も真っ白いウロコに包まれているのが丸見えだった。
「答えられることならな」
俺はうんざりとした声で答えた。まるで魔物が女装しているような自分の姿を思えば、最悪な質問が飛んできてもおかしくはない。
「お前は女? 男? あ、それから亜人族? 魔物?」
「嵐暴蹴!」
有無を言わせずレモの蹴りが伯爵の尻に炸裂した!
「ぎゃおうっ!」
開いたままの扉から、廊下の暗闇に蹴りだされ、左右の壁にぶつかりながら遠ざかってゆく。
「答えてあげるわ!」
聞こえていないと思うのだが、レモが腰に手を当て廊下に向かって声を張った。
「ジュキはジュキよ。帝国一強くて、世界一美しくて、私の一番大切な人!」
当然ながら返事はない。叫ぶだけ叫んで満足したのか、レモはバタンと扉を閉めると俺を振り返った。
「そんな恥ずかしそうに目を伏せないで、私の美人さん」
レモが両手で俺の頬をはさんだ。
「うふっ、まつ毛長くてかわいいわ―― 男の子の恰好してるときは最高に強くてかっこいいのに、髪を結ってドレスを着たら、今にも壊れそうな危うい美少女になっちゃうきみが大好きよ」
俺の長い銀髪をなでながら、ちょっと背伸びしてキスをくれた。その途端、気持ちがあふれてきて俺は、レモの細い身体を抱きしめてもう一度唇を重ねた。
横目で壁にかかった豪華な鏡をにらむと、うす暗い一等船室の中、天蓋付きベッドの前で年端も行かぬ少女の影がふたつ絡み合っていた。
翌朝――
セレニッシマ号は二日半の航海を終えて、スルマーレ島に着いた。島には無数に運河が張り巡らされている。ハーピー便を利用するため冒険者ギルドを目指していたとき――
「大変だ! 女の子が運河に落ちたぞ!」
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「ユリア様が? また!?」
レモのかわいがっていた後輩――帝都の魔法学園に通っているはずのユリア・ヌーヴォラ・ルーピ伯爵令嬢に、思いがけず出会うこととなる。
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