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第一章、聖女編/Ⅰ、旅立ちと覚醒
12、昨日まで魔力無しだった俺、SSSランクになる
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「うわおう!」
飛びすさる俺。
「水晶が割れた!?」
ねえちゃんが唖然としている……そういえば俺マジックソードも割ったよな……
「ご、ごめん」
「ジュキちゃんが謝ることじゃないわ!」
俺をかばってギルドマスターを振り返る。
「も、申し訳ありません……」
「気にしなくていいよ、アンジェリカさん!」
妙に優しいギルマスのマウリツィオさん。まあうちのねえちゃん、ちょっと目立つくらい美人だから無理もねえか。
「僕が鑑定しよう」
マウリツィオさんは俺の前に立ち、革袋を鑑定したときのように目を閉じた。
――かと思ったら立ちくらみを起こした。
「だ、大丈夫ですか?」
慌てて支えようとする俺に、
「すまん、あまりに大きな力で魔力酔いを起こしたようだ」
カウンターに片腕をつきながら、
「推定では魔力値20万を超えるのではないか? とんでもなく大きな力だが、これは本当に魔力なのか? 竜人族とはいえひとがこれほどの魔力量を保持できるとは思えないのだが――」
ドラゴネッサばーちゃんは精霊力って言ってたっけ。
「水晶は10万までしか測れないから、きみの力に耐えられず割れてしまったのだろう」
ギルド内のざわめきがいよいよ大きくなる。
「10万をこえる魔力量なんて古代の精霊王たちくらいだろ?」
「ほとんど伝説級じゃないか!」
アンジェリカがまた、ささっと本を用意して解説ページを見せてくれた。
───────────
<魔力量の目安>
1~9,999 人族
10,000~19,999 獣人族、その他の亜人族
20,000~29,999 竜人族
30,000~49,999 低級精霊、低級モンスター
50,000~69,999 中級精霊、中級モンスター
70,000~99,999 上級精霊、上級モンスター
100,000以上(未知の領域) 四大精霊王
注:上記表は目安なので例外は存在する
───────────
俺、本当にドラゴネッサばーちゃんの精霊力を受け継いでたのか――
感慨にふける俺を押しのけて、うしろから本をのぞくやつらがうるさい。
「魔力ゼロがいきなり精霊王なんてありえんのかよ!」
「そもそも魔力ゼロがおかしかったからな」
「ジュキちゃん、ついに魔法が使えるようになったのね……」
ねえちゃんがぎゅっと俺の手をにぎった。
「私の夢が叶いそうよ」
涙を浮かべ、ほほ笑んだ。
「夢?」
「そう。冒険者になったジュキちゃんを支える夢。そのためにこの一年半、たくさん勉強したの」
確かに優秀なギルド職員になっている。
「ジュキちゃん、S以上のランクを持つギルド登録冒険者には、専属アドバイザーがつくの知ってる?」
「そうだっけ……」
自分には遠い世界だと思ってたから記憶があいまいだ。俺が抜けてFランクに落ちたグレイトドラゴンズもパーティとしてはSランクだったが、イーヴォもニコも個人の冒険者としてランクが高かったわけではない。
「アンジェリカさん、あなたが今日からジュキエーレくんのアドバイザーになったらいい」
「ありがとうございます、マウリツィオさん! うれしいわ!!」
パチパチと手をたたく姉を見て、俺もつい笑みをこぼす。それから満足そうなギルマスのマウリツィオさんに尋ねた。
「俺のランク、いくつになるんですか?」
「現在、魔術協会によって定められた最高ランクがSSSだからねぇ……」
「?」
きょとんと見上げる俺を見て、ねえちゃんがくすくすと笑いながら、
「ジュキちゃんはSSSランクってことよ。それより上がないんだから」
「えぇっ!?」
俺は驚愕の声をあげた。
「俺個人としてはまだ一個もクエスト達成してないんだよ!? なのにいきなりSSSランク!?」
マウリツィオさんが無精ひげをなでながら、
「魔力量が十万以上なら呪文を一個も覚えていなくたって、魔力の衝撃波をそのまま打ちこむこともできるからね。とにかく君は規格外ってことだ。それに君のもといたパーティが異例のスピードでSランクに上がって行ったのも、君が驚異的に成長していたせいなんだろう」
いや、俺の魔力量が突然増えたのはついさっきのことで――と言おうとしたが、カウンター周りに集まっていた人々が騒ぎ始めて俺の声はかき消された。
「うちのギルドから初めてSSSランクが出たぞ!」
「こんな若い子がSSSランクだなんて、帝国じゅう探しても最年少じゃないか?」
俺は誇らしいやら照れくさいやら……
「最年少ってか、まだ十四歳くらいじゃねーか?」
なっ!? ギルドに登録できるのは十五歳からなんだから、そんなわけないだろ!?
「だよな。声もかわいいしな」
くそーっ 俺の話し声がやわらかい音色なのは、ギフト<歌声魅了>のせいなんだよ!
通常女性にしか発現しないギフトを受け継いだため、子供のころと比べれば幾分か落ち着いた音色になったものの、十六歳男子の声としては響きが軽すぎる。
「そうよ! うちの弟は帝国一かわいいだけじゃなく、帝国一強いんだから!」
落ち込んで受付台に突っ伏した俺の頭をふわふわとなでつつ、姉が自慢する。
マウリツィオさんは、木箱の奥から金色のメダルを取り出して、
「あちゃー、SSSランク用のメダル、錆びてんな……」
一応作っておいたが使う機会が来ないうちに錆びてしまったのだろう。
「こんなのジュキちゃんにわたせないから、私磨いておきます!」
姉がマウリツィオさんの手からメダルを奪った。
メダルを目にして、俺にも少しずつ実感が湧いてくる。
「――俺が、SSSランクの冒険者……!」
確かめるように口の中でつぶやいた。
SSSランクになったらどんな依頼が受けられるんだろう!? 壁の掲示板を振り返って、ハッとする。
「そんな高ランク向けの依頼、見たことないんだけど!?」
「在籍冒険者にいなかったから貼りだしてないだけよ」
「Sランク以上のソロ冒険者求むって護衛の依頼、今朝届いてたよな……」
マウリツィオさんが独り言《ご》ちて、受付台の下から引っ張り出した手紙を俺はのぞきこんだ。
「聖女の護衛募集だって!? 聖ラピースラ王国のアルバ公爵家が出した依頼だ!」
行きたいと思っていた隣国に、仕事で行けるチャンスじゃないか!
目を輝かせる俺の横で、マウリツィオさんが腕組みしている。
「なんでこんな高ランクの護衛が必要なんだ? まさか聖女さんが高難易度のダンジョン攻略するわけでもあるまい――」
その言葉はアンジェリカの声にさえぎられた。
「聖ラピースラ王国なんて危険だわ!」
「危険?」
俺の問いに答えたのはギルドマスターのマウリツィオさんだった。
「ジュキエーレくんがあまりにドラゴンらしい姿をしているから、お姉さんは心配してるんだよ」
「そうよ。聖ラピースラ王国は今でも、千二百年前に水竜を封じたラピースラ・アッズーリを大聖女なんて呼んであがめてるんだから!」
水竜ってドラゴネッサばーちゃんのことか? そうだ、思い出した。ラピースラ・アッズーリっていう名前、どこかで聞いた記憶があったが、ドーロ神父が隣国の歴史を説明してくれたときに「大聖女ラピースラ・アッズーリへの信仰から国へと発展していった聖王国」と言っていたんだ。
「どんな扱い受けるか分からないわ。ラピースラ王国の人間は今でも、私たちの祖先である水竜が魔神にそそのかされたって信じてるのよ!?」
うーん、それはさすがにひどい言いがかりだ。ドラゴネッサばーちゃんの話では、魔神に魅入られたのはラピースラ・アッズーリのほうだったはず。意図的に歴史を歪曲して伝えているのか、本当に知らないのかどっちなんだろう?
「まあアンジェリカさん。そんな心配しなくても、同じ帝国を構成する地域になったここ百年間は、僕ら亜人族と彼らのあいだに戦争は起きていないし――」
「そういうことを言ってるんじゃないの!」
アンジェねえちゃんがマウリツィオさんの言葉をさえぎった。
「相手はたかが人族なんだから、いまや魔力量が無限大のジュキちゃんと戦って勝てるわけないでしょ。そうじゃなくて私が避けたいのは、ジュキちゃんの心が傷付けられることなの!」
出た、ねえちゃんの過保護!
「それならさぁアンジェリカさん、ジュキエーレくんに白いベールでもかぶせて姿が分からないようにしてあげればいいんじゃないか?」
どことなく投げやりな口調で提案したギルドマスターを、姉は得意の威嚇でにらみつけた。おぉ怖い。
-----------------
次回はアンジェリカ姉さん視点です!
ここまで読んで下さり、ありがとうございます! お気に入り登録して頂けると嬉しいです!
飛びすさる俺。
「水晶が割れた!?」
ねえちゃんが唖然としている……そういえば俺マジックソードも割ったよな……
「ご、ごめん」
「ジュキちゃんが謝ることじゃないわ!」
俺をかばってギルドマスターを振り返る。
「も、申し訳ありません……」
「気にしなくていいよ、アンジェリカさん!」
妙に優しいギルマスのマウリツィオさん。まあうちのねえちゃん、ちょっと目立つくらい美人だから無理もねえか。
「僕が鑑定しよう」
マウリツィオさんは俺の前に立ち、革袋を鑑定したときのように目を閉じた。
――かと思ったら立ちくらみを起こした。
「だ、大丈夫ですか?」
慌てて支えようとする俺に、
「すまん、あまりに大きな力で魔力酔いを起こしたようだ」
カウンターに片腕をつきながら、
「推定では魔力値20万を超えるのではないか? とんでもなく大きな力だが、これは本当に魔力なのか? 竜人族とはいえひとがこれほどの魔力量を保持できるとは思えないのだが――」
ドラゴネッサばーちゃんは精霊力って言ってたっけ。
「水晶は10万までしか測れないから、きみの力に耐えられず割れてしまったのだろう」
ギルド内のざわめきがいよいよ大きくなる。
「10万をこえる魔力量なんて古代の精霊王たちくらいだろ?」
「ほとんど伝説級じゃないか!」
アンジェリカがまた、ささっと本を用意して解説ページを見せてくれた。
───────────
<魔力量の目安>
1~9,999 人族
10,000~19,999 獣人族、その他の亜人族
20,000~29,999 竜人族
30,000~49,999 低級精霊、低級モンスター
50,000~69,999 中級精霊、中級モンスター
70,000~99,999 上級精霊、上級モンスター
100,000以上(未知の領域) 四大精霊王
注:上記表は目安なので例外は存在する
───────────
俺、本当にドラゴネッサばーちゃんの精霊力を受け継いでたのか――
感慨にふける俺を押しのけて、うしろから本をのぞくやつらがうるさい。
「魔力ゼロがいきなり精霊王なんてありえんのかよ!」
「そもそも魔力ゼロがおかしかったからな」
「ジュキちゃん、ついに魔法が使えるようになったのね……」
ねえちゃんがぎゅっと俺の手をにぎった。
「私の夢が叶いそうよ」
涙を浮かべ、ほほ笑んだ。
「夢?」
「そう。冒険者になったジュキちゃんを支える夢。そのためにこの一年半、たくさん勉強したの」
確かに優秀なギルド職員になっている。
「ジュキちゃん、S以上のランクを持つギルド登録冒険者には、専属アドバイザーがつくの知ってる?」
「そうだっけ……」
自分には遠い世界だと思ってたから記憶があいまいだ。俺が抜けてFランクに落ちたグレイトドラゴンズもパーティとしてはSランクだったが、イーヴォもニコも個人の冒険者としてランクが高かったわけではない。
「アンジェリカさん、あなたが今日からジュキエーレくんのアドバイザーになったらいい」
「ありがとうございます、マウリツィオさん! うれしいわ!!」
パチパチと手をたたく姉を見て、俺もつい笑みをこぼす。それから満足そうなギルマスのマウリツィオさんに尋ねた。
「俺のランク、いくつになるんですか?」
「現在、魔術協会によって定められた最高ランクがSSSだからねぇ……」
「?」
きょとんと見上げる俺を見て、ねえちゃんがくすくすと笑いながら、
「ジュキちゃんはSSSランクってことよ。それより上がないんだから」
「えぇっ!?」
俺は驚愕の声をあげた。
「俺個人としてはまだ一個もクエスト達成してないんだよ!? なのにいきなりSSSランク!?」
マウリツィオさんが無精ひげをなでながら、
「魔力量が十万以上なら呪文を一個も覚えていなくたって、魔力の衝撃波をそのまま打ちこむこともできるからね。とにかく君は規格外ってことだ。それに君のもといたパーティが異例のスピードでSランクに上がって行ったのも、君が驚異的に成長していたせいなんだろう」
いや、俺の魔力量が突然増えたのはついさっきのことで――と言おうとしたが、カウンター周りに集まっていた人々が騒ぎ始めて俺の声はかき消された。
「うちのギルドから初めてSSSランクが出たぞ!」
「こんな若い子がSSSランクだなんて、帝国じゅう探しても最年少じゃないか?」
俺は誇らしいやら照れくさいやら……
「最年少ってか、まだ十四歳くらいじゃねーか?」
なっ!? ギルドに登録できるのは十五歳からなんだから、そんなわけないだろ!?
「だよな。声もかわいいしな」
くそーっ 俺の話し声がやわらかい音色なのは、ギフト<歌声魅了>のせいなんだよ!
通常女性にしか発現しないギフトを受け継いだため、子供のころと比べれば幾分か落ち着いた音色になったものの、十六歳男子の声としては響きが軽すぎる。
「そうよ! うちの弟は帝国一かわいいだけじゃなく、帝国一強いんだから!」
落ち込んで受付台に突っ伏した俺の頭をふわふわとなでつつ、姉が自慢する。
マウリツィオさんは、木箱の奥から金色のメダルを取り出して、
「あちゃー、SSSランク用のメダル、錆びてんな……」
一応作っておいたが使う機会が来ないうちに錆びてしまったのだろう。
「こんなのジュキちゃんにわたせないから、私磨いておきます!」
姉がマウリツィオさんの手からメダルを奪った。
メダルを目にして、俺にも少しずつ実感が湧いてくる。
「――俺が、SSSランクの冒険者……!」
確かめるように口の中でつぶやいた。
SSSランクになったらどんな依頼が受けられるんだろう!? 壁の掲示板を振り返って、ハッとする。
「そんな高ランク向けの依頼、見たことないんだけど!?」
「在籍冒険者にいなかったから貼りだしてないだけよ」
「Sランク以上のソロ冒険者求むって護衛の依頼、今朝届いてたよな……」
マウリツィオさんが独り言《ご》ちて、受付台の下から引っ張り出した手紙を俺はのぞきこんだ。
「聖女の護衛募集だって!? 聖ラピースラ王国のアルバ公爵家が出した依頼だ!」
行きたいと思っていた隣国に、仕事で行けるチャンスじゃないか!
目を輝かせる俺の横で、マウリツィオさんが腕組みしている。
「なんでこんな高ランクの護衛が必要なんだ? まさか聖女さんが高難易度のダンジョン攻略するわけでもあるまい――」
その言葉はアンジェリカの声にさえぎられた。
「聖ラピースラ王国なんて危険だわ!」
「危険?」
俺の問いに答えたのはギルドマスターのマウリツィオさんだった。
「ジュキエーレくんがあまりにドラゴンらしい姿をしているから、お姉さんは心配してるんだよ」
「そうよ。聖ラピースラ王国は今でも、千二百年前に水竜を封じたラピースラ・アッズーリを大聖女なんて呼んであがめてるんだから!」
水竜ってドラゴネッサばーちゃんのことか? そうだ、思い出した。ラピースラ・アッズーリっていう名前、どこかで聞いた記憶があったが、ドーロ神父が隣国の歴史を説明してくれたときに「大聖女ラピースラ・アッズーリへの信仰から国へと発展していった聖王国」と言っていたんだ。
「どんな扱い受けるか分からないわ。ラピースラ王国の人間は今でも、私たちの祖先である水竜が魔神にそそのかされたって信じてるのよ!?」
うーん、それはさすがにひどい言いがかりだ。ドラゴネッサばーちゃんの話では、魔神に魅入られたのはラピースラ・アッズーリのほうだったはず。意図的に歴史を歪曲して伝えているのか、本当に知らないのかどっちなんだろう?
「まあアンジェリカさん。そんな心配しなくても、同じ帝国を構成する地域になったここ百年間は、僕ら亜人族と彼らのあいだに戦争は起きていないし――」
「そういうことを言ってるんじゃないの!」
アンジェねえちゃんがマウリツィオさんの言葉をさえぎった。
「相手はたかが人族なんだから、いまや魔力量が無限大のジュキちゃんと戦って勝てるわけないでしょ。そうじゃなくて私が避けたいのは、ジュキちゃんの心が傷付けられることなの!」
出た、ねえちゃんの過保護!
「それならさぁアンジェリカさん、ジュキエーレくんに白いベールでもかぶせて姿が分からないようにしてあげればいいんじゃないか?」
どことなく投げやりな口調で提案したギルドマスターを、姉は得意の威嚇でにらみつけた。おぉ怖い。
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